カルティエの腕時計『機械式(手巻き&自動巻)』と『クオーツ』どっちがいい?
どうも、こんにちは。
ベル・モントルの妹尾です。
今日のこの動画では、カルティエの腕時計は機械式とクオーツどっちがいい?
ということについて解説して参ります。
今回すべてのブランドの腕時計ではなく、カルティエの時計ということに限定しているために、他の動画とは少し違った角度からのお話になってると思いますので、楽しんで頂けると思います。
出来るだけ、女性の方にも分かりやすいように説明して参りますので、どうか女性の方も最後まで聞いて頂けると嬉しいです😊
それでは早速やって参りましょう。
腕時計の駆動方式について
時計というのは、大まかに分けると針を動かすのに『手巻き』『自動巻』『クオーツ』があります。
手巻きはその通り、自分でリューズを回してゼンマイを回す方法。
自動巻はムーブメントのどこかについてるローターを、腕の振りを利用してそのローターにゼンマイを回させる方法。
クオーツは電池の力で駆動させる方法。
となっております。
男性の場合はどうであるのか?
女性の場合はどうであるのか?
と言うのもお話ししますので、その部分の考え方なども参考にして頂くと幸いです。
では、それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
手巻き時計のメリット。デメリット
手巻きのメリットは、それぞれの機械パーツが組み合わさってムーブメントが完成しているので、ムーブメントに機械的な美しさが感じられることです。
縦ラインの装飾のコートトジュネーブや、連続した丸模様の装飾のペラルージュ仕上げは装飾の目的もありますが、サビを発生させにくくする目的もあります。
また、最大のメリットは機械のパーツで動いているために、基本的には大きな衝撃によってどこかのパーツが壊れない限りオーバーホールを定期的にやれば100年くらい使うことが出来ることでしょう。
実際には、今手に入れようとして手に入るは1940年代の時計が限界でしょうが、それらの時計のムーブメントもあと15年後も動いてるはずです。
では、デメリットは何かといいますとやはりそれぞれのパーツで作っているために、値段は高額になってしまいます。
とは言っても、現在では大量生産出来る設備が完成しそれによってコストを抑えることが出来ているので、買えないほどの値段にはなりません。
また、これは人によって変わってくる部分ですが、リューズを巻くのが面倒に感じる方も一定数います。
特に女性の方であれば、リューズを2日に1回巻くのが面倒だと感じる方は多いです。
ネイルなどをしてる場合もありますしね。
しかし、男性であれば本能的に機械をいじるのが好きなので、そんなのも歯を磨くような生活の一部になってますし、むしろあの『カチカチカチカチ』という音が心地よく響いてしまうものです。
では次に、自動巻を見てみましょう。
自動巻のメリット。デメリット
自動巻のメリットは、手を動かしておくだけで基本的にはゼンマイを巻いてくれることです。
ですので、手巻きと比べれば手間は大きく減りますし、常にゼンマイが巻かれている状態ですので精度が高い状態を維持し続けられるのも魅力です。
そんな感じで、リューズを巻くシーンがかなり少ないことから防水性もめちゃくちゃ高いのが特徴です。
ロレックスの時計がなんであんなに防水が強いのか?というのもそう言った理由からなんですね。
カルティエの時計であれば、サントス ドゥ カルティエのLMが自動巻を採用しているので100m防水がありますが、カルティエの時計は潜ることを想定して作られてないので、基本的にはほとんどが30m防水程度です。
まぁ、カルティエの時計に防水を求める人はいないと思うのでそれで良いと思いますね。
では、デメリットを見てみましょう。
デメリットは、腕の振りが少ないとゼンマイを巻くことができないことです。
またローターの回転する力でゼンマイを巻くので、小さくなりがちなレディースウォッチは、そのローターも小さく巻き上げる力も小さくあまり向いていません。
また、ローターを載せたムーブメントになるので必然的に時計も大きくなってしまい、コンパクトにまとめるというのが難しくなってしまいます。
昔のカルティエのサンチュールなどをご覧頂ければ、自動巻ムーブメントを載せてるモデルだけ裏蓋に膨らみがあるのがその証拠なんですね。
大きさに関して言えば、昨今は大きな時計が好まれるので、そう言ったデメリットもデメリットとは言えないでしょう。
クオーツウォッチのメリット。デメリット
1970年代前半に日本の会社であるSEIKOが生み出したクオーツウォッチなのですが、クオーツのメリットはなんと言っても精度が狂わないところでしょう。
また磁気や電磁波と言ったパソコンや家電から出てくる見えない脅威に対して強いのも特徴です。
ちなみになんで自動巻や手巻きがそう言ったのに弱いかと言いますと、それぞれの金属のパーツがそれらの影響を受けて狂ってしまうからです。
そして、なんと言っても生産に費用がかからないために低コストで大量生産が出来るのが最大の強みであると言えます。
ではデメリットはと言いますと、こちらは寿命が短いことになります。
機械的なパーツで動かしているというよりは、腕時計の中に家電が入ってるようなもんなので寿命があります。
しかし、壊れてしまう部品というのも大体コイルなどに限られてくるので、そこを交換すればかなり長い間愛用することも可能です。
2つ目をデメリットと言えるのか分かりませんが、機械式と比較するとやはり値段は安いので機械式の方が上で、クオーツが下という印象が出来てしまうことだと思います。
もちろん、それを裏返せば憧れのブランドを手が届く範囲で購入出来る!と考えることが出来るので、一概にデメリットとは言えませんよね。
そして、ここからなのですがカルティエというブランドとクオーツが相性が良いという話をして参ります。
そのブランドが打ち出す魅力は何なのか?
前置きさせて頂きますと、私はパテックもロレックスも、ブライトリングもオメガも好きですしそれぞれに違った魅力があります。
それを前提において、私の考えなので参考程度に聞き流して頂きたいのですが、クオーツウォッチにおいて、カルティエとSEIKOの2社ブランド以外は、クオーツとの相性はそこまで良いとは考えていません。
これは気持ちの面が大きく影響しています。
先ほども解説した通り、クオーツは日本の時計ブランドであるSEIKOが生み出したものであり、SEIKOがクオーツを極めていくのは先駆者の使命である、と納得がいきます。
カルティエはと言いますと、そもそもが宝飾品ブランドであるためにベースはムーブメントではなく、どれだけ美しく見せるのか、というのが真髄にあるのでクオーツムーブメントを採用していても問題はないと考えます。
外装が美しいことにプラスして、ムーブメントにも力を入れることでブランドの価値はより高まっていますよね。
外装も他社を圧倒してるけど、ムーブメントも凄いんだね!
って感じですね。
また、女性に支持されているブランドというのもあり、クオーツを採用する正しい理由があることも納得がいきます。
まだムーブメントの実力は、歴史が浅いのでそこまで認知はされていませんが、このようにカルティエ社というのは、クオーツムーブメントを採用していても特にブランドに影響を与えない唯一の会社なのではと思います。
では次に、男性目線と女性目線での駆動方式を見てみましょう。
男性目線と女性目線での駆動方式の考え方
そもそも私は男性ですが、どちらのムーブメントも一長一短があり好きです。
実際に私の生活に置き換えて見てみると、こうやって記事を書いたり動画を作るときに機械式時計をするのは、気持ちの面で控えています。
最新の時計であれば、機械式であってもその辺は克服できていますがやはり気持ちの問題で、クオーツをしている方が安心します。
男性の方であれば、機械式にこだわりを持つ気持ちも分かりますし、実際に私も機械式のムーブメントの美しさは大好きで外に出るときには、機械式をつけていきます。
あの腕につける前に、リューズを巻く感覚というのは男性にしか分からない楽しみだと思いますね。
その反面、クオーツだと少し物足りなさを感じてしまうのでしょう。
女性であれば機械式であろうがクオーツであろうがどっちだって良いってのが本音だと思います😅
そもそも女性の方は本能的に、機械に興味はありませんしどっちかって言うと外装の美しさが重要になるでしょう。
先ほど少し触れましたが、レディースモデルで機械式が多くないのは気持ちの面と機能の面の両方で相性が良くないからです。
リューズを巻く動作が好きという女性も一定数いると思いますが、出来ることなら手につけるだけで済み別の準備をしたい・・・・
となるでしょう。
自動巻に関して言えば、事務の仕事が多い女性の腕の振れるシーンというのは限られてきます。
よって、ゼンマイを巻き上げるのが難しくなり機能面として難しいといった感じでしょう。
そうなると、やはりクオーツが手軽で他に何も気にする必要がない為に、必然的にクオーツが選ばれるのだと思います。
そして、カルティエ社の時計が女性に1番人気なのも他社でもクオーツを採用していたとしても、デザイン力で敵わないから何だと考えています。
まとめ
ここまでカルティエというブランドの駆動方式についての考え方を、私になりに分析しお話しさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
そもそもここまで深く考える必要もなく、自分が好きなモデルを選ぶことが1番の正しいお買い物ですが、カルティエの腕時計の駆動方式の考え方が分からない方が少しでもこの記事を通して、理解が深まって頂けたのであれば嬉しいと思います。