ショート2ジャガールクルト、ヴァシュロンコンスタンタン、オーデマピゲ、パテックフィリップの共通ムーブメント
雲上ブランドが採用していたジャガーのムーブメントは何が凄いのか?
ジャガールクルトは品質の高い薄型ムーブメントを製造する技術を古くから持っていたために、雲上ブランドも積極的に採用し、初期の頃のヴァシュロンコンスタンタンとオーデマピゲは搭載数が多いのが特徴だぁ。
ムーブを確認する。
上から順に
ジャガールクルトCal.818
ヴァシュロンコンスタンタンCal.1001
オーデマピゲCal.2001
である。
同じようなムーブメントに見えるのだが、ぱっと見で分かる所は、文字盤で言う所の1〜2時位置のブリッジが1枚板か2つに分けてあるかである。
ジャガーのムーブメントは1枚板で取り付けられているのに対して、ヴァシュロンとオーデマは2つのパーツで押さえてある。
ブリッジを分割する目的だが、一番の目的は美観性の問題であり、分割した方がコストは高くなるが、それ以上に美観を向上させることは大切なのだぁ。
機能的な役割としては、一枚板のブリッジに比べ、分割されたブリッジは局所的に力がかかる部分を支える構造に適している。
要するに、1枚板で3箇所を押さえるよりも、パーツを分割し押さえる箇所を分散させた方が強度が上がるということだぁ。
別ムーブも確認する。
これはジャガールクルトのベースムーブに対して2社がどのように採用したのかをまとめた表であるが、Cal.818以外にも4つが採用されている。
特にCal.818,819,803はジャガーでの搭載はほとんどなく、2社に向けての専属ムーブメントだったと言える。