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記事: カルティエの腕時計『国際永久保証書』はどのように使うの?

カルティエの腕時計『国際永久保証書』はどのように使うの?

動画でカルティエの『国際永久保証書』の使い方をご覧になる方はこちらから↓

 

今日のこの記事では、カルティエの腕時計の『国際永久保証書』の使い方とその実力について解説させて頂きます。

そもそも、保証ってどこまでしてくれるんだろう?

あるのとないのだったらどう違うの?

などなど

あまり知られてない内容だと思われますので、この動画を通して保証書ありのものを購入すべきか、なしでも大丈夫なのかというのが分かって頂けると思いますので、是非とも最後までご覧ください。

 

下記の動画は有料版の動画ですが、複数ある保証書についての違いを解説しております⬇️

 

カルティエの『国際永久保証書』とは?

カルティエの『国際永久保証書』

カルティエの国際永久保証書とは、カルティエの腕時計を購入をした時に一緒についてくるものです。

その名の通り、このカードがあれば永久に保証してくれる!という内容を証明するカードになっています。

ムーブメント(中に入ってる機械ですね)であれば、油を差してそれぞれのパーツを綺麗にして再度組み立てを行い、ズレがない状態まで持って行ってくれます。

ただし、全部を保証しますよ!

という話ではなく、その中のムーブメント(針を動かしてる機械)に限られます。

例えば、ケースが凹んでいたり、深い傷があったり、文字盤の腐食がひどい、などは修理の範囲ではありません。

しかし、ブレスレットが切れていたりバックルの部分が緩くてすぐに外れてしまうなどの場合は、交換ではなく下取り交換を提案してくれるので、時計に関するほとんどをカバーしてくれると考えていいでしょう。

ちなみに上のカードタイプは、少し古い保証書であり現在の新しいものはこんな感じで、冊子になっていて灰色の方の見開きページの方にそれらの記載があります。

カルティエの保証書『新しいもの』
カルティエの保証書『新しいものの見開き』

ではこれらに記載されている内容を見てみましょう。

 

・製造番号

・製造タイプ

・購入者名

・お買い上げ店

 

 

となっております。

ここで気になってくるのが、私ではない名前が記載されているけど私がカルティエ社に保証を依頼して、受け付けてくれるのか?

 

というところだと思います。

ではここからは実際に、その手順を解説して参ります。

 

カルティエの時計を修理に出す手順

まず初めに、カルティエの公式ホームページを開きます。

そのまま修理のページに行く方はこちらから

カルティエの公式ホームページの画像

上のカテゴリーに『サービス』があるので、そこにカーソルを合わせます。

カルティエの公式ホームページのサービスの場所

すると、左下に『修理のご依頼』がありますのでそこをクリックします。

カルティエの公式ホームページ(修理依頼のページ)

このような画面に変わりますので、そのまま下にスクロールしてください。

カルティエの公式ホームページ(修理をオンラインか店舗を依頼する箇所)

今回はネットで依頼をかけるということで進めて参りますので、赤枠で囲っている『修理キット依頼』をクリックします。

カルティエ公式ホームページ(修理キット依頼を押した後の住所入力ページ)

ここで住所を記入することで、修理キットが自宅に届きます。

その修理キットに、保証書と修理を依頼したい時計を入れて、カルティエ社に発送することで見積もりを受けることが出来ます。

ちなみに、発送と受け取りの送料はこちらが負担になります。

商品が向こうに到着すると、カルティエ社から『こんな感じで見積もり出してますよ!』というメールが届きます。 

 

では、ここからは実際のやり取りをご覧ください。

 

 

カルティエの本社へ永久保証書を出してみよう

4枚の見積書が届くのですが、そのうち2枚は重要ではないのでここでは重要な、1枚目と3枚目を載せてますのでそちらをご覧ください。 

まず1枚目のカルティエ社から届いた、『見積もり』の画像をご覧ください↓

カルティエ社から届いた時計の見積もり1枚目

色々と修理をしないといけない箇所の記載があるのですが、まとめますと

 

・中の機械を修理しましょう

・文字盤の交換をしましょう

・針の交換をしましょう

・ガラスに傷がありますよ

 

的なニュアンスです。

 

では2枚目を飛ばして3枚目をご覧ください↓

カルティエ社からの見積もり2

 

 

今回のは、オプションでケースのポリッシュとガラス(風防)の交換が入っていました。

ガラスが割れてたりすると、交換は強制になる場合もあるので、今回のはやりたいならやったほうがいいのでは?

的な感じだったんだと思います。

ケースのポリッシュというのは、表面の浅い傷を取って綺麗にする研磨のことになりますね。

もちろん、浅い傷だけであり深い傷は取り除くことは出来ません。

 

そして、今回の見積もりなのですが私は『国際永久保証書』も同梱して発送していました。

しかし、なぜかコンプリートサービスの69300円が請求に入っています。

送料や代引き手数料や文字盤の交換とかは、お金がかかることを知ってたのですが、なぜ保証書も入れてるのにコンプリートサービスまで請求されてるのか、不思議であり質問してみました。

 

カルティエ社へ見積もりが間違ってるのではないか?と質問をするメール内容
するとこのような返事が返ってきました。
カルティエ社からきた見積もりに関する返事

 

ここで来た返事の内容を要約すると、『購入された日がありませんけど、それがないと保証出来るかどうかの判断は出来ません』という内容でした。

私は何度か保証書を出して送ってますので、『国際永久保証書』が範囲を選ばないことを知っていたので、再度メールで発行された日付は関係ないはずよ。

ということを伝えてあげました。

その後にいろいろなやりとりをしましたが、最終的にこのような返事が来ました。

カルティエ社から見積もりの間違いがあったことを説明するメール

 内容としては、ちゃんと確認したら『国際永久保証書』だったから無償でコンプリートサービス受けれるよ。

間違えてました😅

ってニュアンスでした。

説明して分かってくれれば、それで問題はないと思うのですがこれは私がやり方を知ってたから出来たことだと思います。

初めて保証書と一緒に時計を出す方が、もしこのように言われてしまったら、まぁカルティエが言ってることだから仕方ないなぁ・・・

で終わってしまう可能性もあったと思うので、バイトの方であっても見るべきところをしっかり見てて欲しいなぁって思いましたね。

ちなみに、今回出している保証書というのは『時計に与えられた保証書』です。

カルティエの永久保証書が指すところ

ですので、中古で買えば当然持ち主は変わるわけですが、保証書の名前は前の持ち主のままなので、自分が出して保証を受けられるのかなぁ・・・

と心配になる方もいらっしゃると思いますが、その心配はありません。

前述しましたが『その時計に与えられた保証書』なので確認すべきポイントは、保証書に記載してある製造番号と時計に刻印してある製造番号が一致してるか?

なんですね。

そこがちゃんと一致してたら、保証は受けられるという考えてよろしいかと思います。

 

そしてその後に届いた新しい見積書がこちらになります↓

 

 カルティエ社から届いた時計の見積もり書 最終

ちゃんとコンプリートサービスの内容が請求から消されて、合計は送料と代引き手数料と文字盤交換代だけになっています。

約7万円ですが、コンプリートサービスが無料になるかならないかで、大きく金額が変わってくるのでしっかりと活用していきたいところですよね。

 ちなみにこれは手巻き時計の場合のコンプリートサービスの値段になるので、これがクオーツならもっと安くなりますし、自動巻やクロノグラフになったらもっと高くなります。

 

永久保証書があるのとないのではどれくらいの差があるの?

といった感じで、この国際永久保証書は何回出しても、コンプリートサービスを無償でやってくれる優れものです。 

ではこれが、あるのとないのとでは購入にどれくらいの違いが、生まれるのかを解説します。

一般的にこの保証書があると、ないものと比較して50%くらい高くなります。

 カルティエの国際永久保証書ありとなしの違い

例えば

50万円の中古の腕時計だったら、保証書がつくと75万円になるようなイメージですね。

となると、コンプリートサービスが7万円として、差額の25万円を回収するには約3回出せば元が取れるということになります。

カルティエ保証書ありの場合のシミュレーション

腕時計は一般的に、2〜3年に一度はオーバーホールに出さないといけないので、最短でも6年程度その時計を持ち続ける!という方にとっては保証書があった方が気軽に楽しむ事が出来ます。

カルティエ国際永久保証書なしの場合のシミュレーション

では保証書なしで購入した場合のシミュレーションをすると、大体一般的な時計店の機械式手巻き時計のオーバーホールの相場は4万円前後になりますので、差額の25万円を回収するには6回のオーバーホールになります。

 

となると、2年に1回のペースで修理に出しても12年使ってやっと、保証書分の差額を相殺できるという事なのです。

 カルティエの保証書 修理費用のランニングコストの比較

これらをまとめると、大体8年前後以上その時計を愛用する方にとっては、保証書があるとどんどん有利に進み、近くに時計を安くオーバーホールしてくれるところを知っていれば、保証書がなくてもランニングコストはそこまで意識しなくて良い。

という判断になります。 

あとはその人の性格も、ある程度影響してくるかなぁって考えています。

大切に扱っているカルティエの時計を、信頼できる本社に出したい!

と考える方も多いと思いますし、自分が贔屓してる時計修理専門店は腕が良いから安心ということで、そちらに出す方も多いと思います。

保証書があった場合と、ない場合、どれくらい持つのか?頃合いを見て売却まで考えているのか?などなど含めて見てみると、自分にはどちらが有効なのかはその人にしか分からないのかもしれませんね。 

 

 

売る時にはどれくらい違いがあるの?

売るときには、もちろん保証書があった方が高く売れます。

それはその時計を証明するものにもなりますし、客観的に見て誰が見てもカルティエが発行してるものだと認識できるからですね。

そんな保証書ありの売却価格なのですが、感覚的には20〜30%の上乗せされた価格に落ち着くかなぁ。

と言った感じです。

やはり売却となると、売り手は現金化したいという気持ちが働いてますし、そうなると少しくらい安くてもそのまま売ってしまおう。

という流れで、それくらいの上乗せになってしまうのかなぁと思いますね。

 

 

まとめ

今回の記事では、『国際永久保証書』の役割やその範囲、出し方、ランニングコストについて解説させて頂きました。

保証書はあることに越したことはありませんが、ある場合は初期費用が高くなりますし、その分ランニングコストが年々楽になっていきます。

その反面、保証書なしの場合は初期費用は安くても年数が経てば経つほどランニングコストは上昇します。

この時計を一生持っておきたい!

そういった気持ちが強い方こそ、保証書があるととても長く愛用できるのではないかと思いますね。

 

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