なぜパテックフィリップの腕時計は全てのモデルが高いのか? 3分ショート
なぜパテックフィリップの腕時計は全てのモデルが高いのか?
腕時計の知名度はロレックスが高いだろうが、高級腕時計になるとまず最初に出てくるのはパテックフィリップである。
そして、その高額になるのには必然的な理由が存在する。
まずは、この図をご覧頂きたい!
上からクオーツ、手巻き、自動巻のムーブメントだがこれらは誰もが知る3つのムーブメントであり、クオーツよりも機械式の方が値段が高くなる。
ただしこれはクオーツと比較した時の話であり、機械式が乗っていてもその中でまたランクが決められている。
では次にこの画像をご覧頂きたい!
上から順にIWC社製Cal.89、ジャガールクルト社製Cal.889、パテックフィリップ社製Cal.23-300であり全て自社製の一級ムーブメントである。
それぞれムーブメントの方向性が違う為に、優劣をつけることは出来ないが今回はパテックがなぜ高額なのかにフォーカスを当てるために比較をする。
まずIWC Cal.89であるが、パーツを少なくしそれぞれのブリッジを太く作っている。
これはパーツの堅牢製をあげることと、メンテナンス性を向上させるのが目的だぁ。
よって30年程度も生産が継続された超ロングヒットムーブメントであり、誰もが評価するムーブメントである。
またそれだけではなく、ムーブメントに装飾を施してあるのも特徴だぁ。
インジュニアやマーク11に搭載されていたcal.89であるが、生産性を追求しているにも関わらず、装飾を施している部分はコスパは高すぎると言える。
次がジャガールクルト社製Cal.889だ。
老舗マニュファクチュールとしても有名であり、パテックにも採用されていたほどの実力を有する。
Cal.889は1000時間もの厳しい検査を受け、それらの基準を満たしたものだけが市場に送り出される。
よってムーブメントにも、腕時計本体にも『1000HOURS』の刻印が入っている。
間違えないように補足しておくと、これはCal.889を搭載した代表モデルであるマスターコントロールの話である。
このムーブメントは、ヴァシュロンコンスタンタン、オーデマピゲでも採用されているが、それだけ高品質であると言うのが分かる。
そして最後がパテックフィリップ社製Cal.23-300だ。
1934〜1953年に製造されていたムーブメントだが、それを全く感じさせないほどに、機械的な美しさがある。
それを実現しているのは、丁寧な職人技であり王侯貴族を相手にしていたことから、最高品質の腕時計を作るというブランド哲学を持っている。
そしてさらにここから、精度調整が入ってくる。
ムーブメントに小さく入っているマークだが、これがジュネーブシールの刻印である。
ジュネーブシールのことを簡単に解説する。
ジュネーブ・シールを取得するためには、時計のムーブメントの各部品に対して非常に高いレベルの仕上げが求めらる。
例えば、ブリッジやプレートのエッジは手作業で面取りされ、滑らかで美しい仕上がりにしなければならない。
また、ムーブメントの装飾も重要な要素であり、ジュネーブ・ストライプ(縞模様)やペルラージュ(丸粒模様)などの伝統的な装飾技法が用いられる。
ジュネーブ・シールを得るためには、時計が長期間の使用に耐えるだけの耐久性を持っていることも条件となっている。
ムーブメントが日常使用において信頼性を発揮し、長い期間正確な時間を刻むのか確認するのだが、これも長い歴史があるパテックだからこそできる技である。
ちなみに2009年から、ジュネーブシールからパテックフィリップ・シールに進化して、内容も精度、ムーブメントおよび外装(ケースや針、プッシャーボタン、ブレスにバックル等々)の品質、仕上げ方法、検査方法、アフターサービスなどといった時計にまつわる全ての水準を最高レベルに仕上げたこと証明するものになっています。
このように、汎用ムーブメントが入ってるか、自社ムーブメントか、自社ムーブメントの中でもどれだけ装飾が入って、さらに精度の調整が行われているかなどでこれまた2段階、3段階、4段階とムーブの評価は変わってくるんですね。
そして、そのトップに君臨しているのがパテックフィリップであり、最高の品質の腕時計を提供するからこそ高額になるのである。