ロンド シリーズ
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ここでは、現在展開してあるモデルの『ロンド』について解説して参ります。
皆様が気になってるのが『ロンドの後に、色々な名称が付く場合が多いけど何が違うのだろう?』ということだと思います。
そこでここではですね、そんなロンドシリーズの時計の名前の違いとか性能の違い、カルティエ社はどのように住み分けさせているのか?
などなどを詳し解説して参りますので、どうか最後までお付き合いください。
ロンドの意味と魅力解説
ロンドの原型である『ロンド・ルイ・カルティエ』は、1937年頃に3代目のルイ・カルティエが創作したものだと言われていますが、その歴史はまだ曖昧でカルティエからの正確な情報がないため、断定することが出来ません。
そんな『ロンド』という言葉は、フランス語で”丸い”という意味になります。
ですので、時計のデザインをご覧頂ければ分かる通り『ロンドシリーズ』は丸い時計になっております。
そして、ここからさらに『ルイ』と『マスト』というのが出てくるので詳しく見てみましょう。
ロンド ルイ カルティエとは?
まず『ルイ』の方なのですが、これはカルティエを世界的に有名に仕立て上げた、3代目のルイ・カルティエのルイを取ったものです。
四角のモデルでも、タンク ルイ カルティエがありますがルイが付くものは、最高級品であるという認識で使われており、ロンドもそれと同じ意味だと認識して問題ないです。
要するに、四角のモデルの最上が『タンク ルイ カルティエ』で丸型の最上が『ロンド ルイ カルティエ』ということなんですね。
ロンド マスト ドゥ カルティエとは?
では、マストは何かと言いますとこちらは『ルイ』までのきらきら感が必要ない方や、もう少しお手軽にカルティエの時計を手にしたい方に向けてのものになります。
ではなぜこのようなモデルが誕生したのかを、歴史を振り返りながら見てみましょう。
まず1970年代に初代のロンドが誕生しましたが、この時にも実は ロンド マストは存在していました。
1970年代になると、ある程度お金を持った中間層が増えていた為に、カルティエもこの層を取り込もうと高価格帯だけのラインナップから、中価格帯のものを展開するようになっていきました。
この時のカルティエの世界展開は、飛ぶ鳥を落とす勢いがあったので当時の状況が気になる方は、こちらの動画もご覧ください↓
そもそもマストというのは、『持たなければならない』という意味であり、カルティエから発せられるメッセージとしてはおしゃれな人であれば、マストアイテムですよ。という意味が含まれています。
このように1970年代にマストシリーズが誕生したことによって、それまでは富裕層しか手にすることができなかったカルティエのアイテムは、全てではありませんが頑張って手を伸ばせば届くブランドになったのです。
このマストシリーズは大ヒットすることになり、長い間生産されることになります。
大体2000年代半ばまで、マストシリーズは生産されたのですが時代の流れを取り入れるように、次のモデルへと受け継がれるのですが、これが『ロンド ソロ』なんですね。
そして、ロンドソロが2006年に誕生し2021年に生産終了が決定するのですが、その次に受け継がれたのが2022年に誕生した現行ラインでもある『ロンド マスト ドゥ カルティエ』というわけなんですね。
ルイだけを外して、この順番が分かっていればたくさんあるロンドが分かりやすくなってくると思います。
下記に簡単な年表を入れておきます。
1.初代マスト ドゥ ロンドの誕生 1970年代
↓
2.ロンド ソロの誕生 2006年
↓
3.ロンドソロの廃盤が決定2021年
↓
4.ロンド マストの誕生 2022年
ロンド ルイ カルティエを見てみよう
ロンド ルイ カルティエ コレクションには、5つのバリエーションが存在します。
それらは元々宝飾品ブランドだから成せる、『貴金属』と『宝石』の幅広い素材を組み合わせて様々なパターンを準備することができるのです。
ロンドシリーズには、カルティエのサイズを表記するSMなどのサイズはありません。
その代わりケースサイズが記載されているのですが、29mmがレディースで36mmが兼用、40mmがメンズモデルになるかなぁと思いますね。
ルイの名前を割り当てられているので、素材にステンレスを使われることはなくピンク(ローズ)ゴールドが使用されているのが特徴です。
高級感があって、華やかさがあり美しい時計に仕上がっています。
36mmモデルまでは、クオーツムーブメントが搭載されていますが、40mmモデルだけは自動巻ムーブメントが搭載されており、追加でデイト表記もあります。
一応、カルティエ本来のサイズ表記をすると、下記のような感じだと思います。
SS=29mm
MM=36mm
LM=40mm
となります。
4つのロンド・ルイ・カルティエの時計はクオーツムーブメントを搭載していますが、中央の40mmモデルだけは自動巻ムーブメントを搭載しています。
ロンド マスト ドゥ カルティエを見てみよう
ロンド マスト ドゥ カルティエなのですが、こちらは素材にステンレスが使用されていることが特徴です。
素材を見直すことで、手頃な値段で購入できるのが嬉しいロンドマストですが、こちらはこちらでシックで落ち着きがあって美しいですね。
ロンドマストと、ロンドソロはぱっと見ではあまり違いが分からないと思いますので、それらを比較して一緒に見てみましょう。
まずソロなのですが、タンクも2021年までソロが展開してあったのですが、このソロの特徴はケースの表面がフラットに切ってあることです。
左側がソロで、右側がロンドマストなのですが文字盤の周りを見て頂くと、その違いが分かりやすいですね。
また文字盤なのですが、ソロの方はインナーサークルの内側に24時間表記がありますが、ロンドマストになるとそれがなくなりシンプルな文字盤になっています。
そのモデルの特徴と、意味が分かっていればある程度簡単に見分けることが出来るというのが、ご理解頂けたのではないかなぁと思います。
まとめ
最後にまとめなのですが、カルティエといえば角形の時計を連想しますがこのように丸型の時計も、美しいモデルというのが存在します。
また、歴代のロンドにはその年代の流行を取り入れられており、現行品では味わう事のできない魅力があることも楽しめるポイントです。
この記事を通して、少しでもロンドに興味を持って頂き選ぶ時の参考にして頂けると幸いです。