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記事: なぜカルティエ腕時計の廃盤モデルはこの5年でこれほど価格が上がったのか!?

なぜカルティエ腕時計の廃盤モデルはこの5年でこれほど価格が上がったのか!?

こんにちは、ベルモントルの妹尾です。

本日の動画では「なぜカルティエ腕時計の廃盤モデルはこの5年でこれほど価格が上がったのか」という内容で解説して参ります。

先に具体的な数字からお話しします。

カルティエのサントスは5年前と比べてステンレスモデルでも150万円に迫る水準になっています。

タンクも同様で、かつて40万円台で購入できたモデルが2026年には70万円台に達しています。

そして廃盤になったモデルとなると、さらに上回る価格で取引されているケースが珍しくありません。

わずか5年でここまで価格が変わったのはなぜなのか!?

なんで新品よりも高い廃盤モデルが生まれたのか?

今日はその背景にある理由を、できるだけ正確にお伝えして参ります。

 

ベルモントルは表参道駅から2分のところに移転し、営業時間も新しくなりました。

月〜金は12時〜17時までは予約制。

17時から19時はフリーオープン、日曜は12時から19時がフリーオープン、土曜は定休日です。

気になる商品がございましたら、ぜひご来店またはご予約をお願い致します。

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それでは話を進めて参ります。

 

 

カルティエの現行品自体が大幅に値上がりしている

まず最初に、カルティエの現行品そのものがこの5年でどれほど値上がりしたかという話からお伝えして参ります。

カルティエは2020年以降、毎年のように価格改定を実施してきました。

2023年4月には7〜10%の値上げを実施し、2026年1月にも約8〜9%の値上げが行われています。

こうした値上げが毎年のように積み重なることで、5年前と今の価格を比べると、同じモデルでもまったく異なる価格になっているんですよね。

具体的な数字で見てみましょう。

サントス ドゥ カルティエのステンレスモデルLMサイズは、2022年頃に約100万円程度だったものが、2026年1月の改定後には約153万円に達しています。

約5年間で約50%の上昇です。

タンクも同様で、かつて40万円台で購入できたタンクマストLMサイズのブレス一体型モデルが2026年には70万円台に達しています。

ラブブレスレットに至っては、数年前まで70万円台だったものが現在では100万円を超えています。

なぜカルティエはこれほど価格を上げ続けているのでしょうか。

その背景には大きく3つの理由があります。

一つ目は円安による輸入コストの増加です。

カルティエはフランスのブランドであり、日本への輸入時に為替レートの影響を受けます。

近年の円安進行は輸入コストの増加を招き、その結果として販売価格の引き上げが避けられない状況になっているんですよね。

2つ目は素材価格の上昇です。

特にゴールド素材を使用したモデルの値上げ幅が大きく、金相場の上昇がそのまま価格に反映されています。

3つ目はブランド戦略としての価格改定です。

カルティエは意図的に価格を引き上げることで、ブランドの希少性と価値を維持するという戦略を取っているんですよね。

そしてここが今日の話の核心につながります。

現行品の価格がこれほど上がったことで、廃盤モデルの価格にも大きな影響が出てきました。

現行品の価格が上がれば上がるほど、廃盤モデルの相対的な価値も連動して上がっていきます。

かつて現行品より安く手に入ったはずの廃盤モデルが、今では現行品と同等あるいはそれ以上の価格で取引されるケースが出てきているんですよね。

 

では次になんで、新品の価格を上回る金額で取引されるようになってきたのかを解説して参ります。

 

 

廃盤モデル特有の希少性という要因

カルティエの廃盤モデルの価格が上がった理由の2つ目として、廃盤モデルが持つ固有の希少性についてお話しして参ります。

廃盤モデルとは文字通り、すでに製造が終了したモデルのことです。

現行品であれば正規店に行けば定価で購入できますが、廃盤モデルは世界中を探しても、市場に出回っている個体しか存在しません。

新たに製造されることは二度とありません。

この「もう増えない」という事実が、廃盤モデルの希少性の根本にあるんですよね。

さらに廃盤モデルは時間が経つにつれて市場に出回る個体数が減っていく一方です。

所有者が手放さない、状態の良い個体が少なくなっていく、コレクターが市場から引き抜いていく流れの中で、需要は一定以上あるにもかかわらず、供給が減り続けるという状況が生まれます。

需要と供給のバランスという観点で見ると、廃盤モデルの価格が上がっていくのは自然な流れなんですよね。

カルティエの廃盤モデルに限って言うと、この希少性はさらに特別な意味を持ちます。

カルティエのヴィンテージは文字盤のカラーバリエーションが非常に豊富で、同じモデルの同じリファレンスでも、文字盤の色・状態・付属品の有無によって一本ごとにまったく異なる個性を持っています。

つまり「廃盤モデルのカルティエ」というカテゴリーの中にも、さらに細かい希少性の序列が存在するんですよね。

ゴーストダイヤルやバーガンディといった希少な文字盤カラーを持つ個体は、同じリファレンスの中でも特別な存在として市場で評価されます。

また保証書や箱といった付属品が揃っているかどうかも、廃盤モデルの価格に大きく影響します。

廃盤モデルは製造から数十年が経過しているため、保証書や箱が揃った状態で残っている個体は非常に少ないわけです。

特に、ヴィンテージと言われる70〜90年代の腕時計ってのは、腕時計がこのように高額になる前の時代に販売されていたので、そもそも付属品の重要性が今ほどなかったんですよね。

そんな中で、こうした付属品が揃っているだけで、同じモデルの中でも価格が大きく変わってくるんですよね。

特に少数生産モデルでありながら、保証書がある個体というのはない個体と比べても圧倒的に高く取引される傾向があります。

つまり廃盤モデルの希少性は、単に「もう作られていない」というだけでなく、個体ごとの固有性・状態・付属品という複数の要素が重なって生まれるものです。

そして、その希少性が時間とともに深まっていくことで、価格が上がり続けるという構造が生まれているんですよね。

じゃあ、実際にどんな商品が値上がりしてるのか?と言うのが気になると思いますので弊社にある商品を使ってそれぞれ解説して参ります。

 

 

どんなモデルが値上がりしてるの?

カルティエ オーガニックウッドタンク Ref.20611

1975〜76年のわずか1年間、ロンドン・パリ・ニューヨークの3都市のブティックのみで3,000本限定で販売されたモデルです。

文字盤には、黒と焦げ茶の縞模様が美しいマカサウッドが使用されており、腕時計のデザインの枠を超えた自然とラグジュアリーの融合を体現しています。

リューズにはタンクルイなどの上級モデルで採用された砲弾型が使われており、細部の作りにも当時のカルティエの美意識が宿っています。

コレクターの手に渡ったことで市場にほとんど出てこなくなり、今年だけで大きく高騰したモデルです。

5年前はまだ60万円程度だったと記憶しておりますが、今となっては150万円まで上がっています。

 

 

カルティエ タンクアメリカン 18KYG MMサイズ W2600851

1989年に正式なタンクアメリカンが誕生する前の、1980年代後半にのみ一時期生産された非常に珍しいモデルです。

アメリカンの前身であるサントレのデザインの名残を残しつつ、現代では作られることのない太いローマンインデックスの文字盤を持つ唯一無二の一本です。

ケースサイズは縦23.5mm×横40.5mmのMMサイズで、現行モデルにはないこのサイズ感が日本人の手首に絶妙にフィットします。

ケース・風防・内枠が独立した手間のかかる昔ながらの作りを持ち、18KYGのケースには当時のエッジがしっかりと残っています。

5年前は80万円程度だったと記憶していますが、今となっては300万円前後にまで上がっています。

 

 

カルティエ サントスカレ LM バーガンディ ゴドロンブレス Ref.2960

オールステンレス・バーガンディ文字盤・ゴドロンブレス・LMサイズという4条件が重なる、市場でほとんど出会えない極めて希少な個体です。

文字盤は光の当たり方で明るいワインから黒に近いワインまで表情を変える妖艶な色彩を持ち、インデックスを極限まで削ぎ落としたことで生まれる余白の美しさが際立っています。

ゴドロンブレスが放つ繊細な光の反射と、レッドスピネルのリューズが生み出すシルバーとワインの完璧な一体感は、画像では伝えきれない実機の空気感があります。

2025年1月にカルティエ社でオーバーホール・文字盤交換済み。さらにこの4条件が揃った上で保証書・純正ボックス・修理明細書が揃っているという、奇跡的な一本です。

5年前は150万円程度だったと記憶していますが、今となっては何もない個体でも500万円前後まで高騰しています。

こういった感じで、やはり廃盤モデルの中でも一部のモデルでは、物凄く上昇している個体も存在すると言うことですね。

では次に、時代の流れがそうしている部分も大きいですよね。って内容を解説して参ります。

 

 

インフレ時代における実物資産への需要

カルティエの廃盤モデルの価格が上がった理由の3つ目として、インフレ時代における実物資産への需要という観点からお話しして参ります。

2020年以降、世界的なインフレが進行しました。

コロナ禍における大規模な金融緩和・財政出動が引き金となり、物価の上昇が世界中で起きています。

日本でも食料品・エネルギー・住宅といった身近なものの価格が上がり続けており、お金の価値が相対的に下がっているという感覚を持っている方が増えているんですよね。

こうしたインフレ環境の中で、人々の資産運用に対する考え方が変わってきています。

銀行にお金を預けていても利息はほとんどつかず、インフレによって実質的な価値が目減りしていきますよね。

だとすれば、価値が維持されやすい実物資産にお金を移しておきたいという発想が生まれてくるんですよね。

金・不動産・美術品・そして腕時計といった実物資産への需要が、インフレ環境の中で世界的に高まっています。

腕時計が実物資産として注目される理由はいくつかあります。

ただし、だとすればどんな腕時計でも資産としての役割を発揮してくれるのか?

というともちろんそうではありません。

すでに皆様の中にも朧げながらロレックスが浮かんできたんですよ。

って感じだと思うんですが、腕時計といえども新品を買って資産にしようと考えるんであれば、ロレックスを選ばないといけませんし、その中でもさらに人気の一部のモデルしか資産と言えるほどのパワーはありません。

かといって、普通の人がそんな簡単にロレックスの人気モデルを買えるかというと、もちろんそんなことはなく、普通の人ではなかなか人気モデルを手にすることができないというのが現状となります。

ですので、新品の腕時計を資産にしよう!と考えることは、再現性が限りなく低くなってしまうんですよね。

となってくると、ほとんどの場合、新品の腕時計を購入しても資産にはならないどころか、買値より下がってしまうことも充分にあり得る話なんですよね。

そういったことが分かっている方々が、ヴィンテージを購入するんですね。

なぜなら、新品は今も現在進行形でものの数は増えていくんですが、ヴィンテージは数が決まっています。

そうなってくると、年月が経過するにつれて、そのモデルが市場からなくなっていくのであれば、NISAとまではいえませんが時間が味方して、その資産が増えていくという仕組みになりますよね。

しかし、こちらも新品同様になんでもかんでもヴィンテージなら良いんでしょ。って話ではありません。

そうなれるモデルもあれば、買値よりも下がる可能性は充分にありますので。

ただ、新品よりは外しにくいでしょうね。くらいなものです。

そういったことから私はヴィンテージウォッチを販売しておりますが、資産として捉えないでくださね。と日々説明しております。

そこを第一の目的に考えて腕時計を購入すると、大体の場合で外してしまいます。

よって、考え方としては20年とか30年持って、その時に売却した際にはトントン、もしくはちょっとだけ高くなってたなぁ・・・・程度で日々使ってあげるのが良いんじゃないかと考えております。

とはいえ、前述した通り全部ではありませんが、カルティエの廃盤モデルは、こうした実物資産としての特性を十分に持っています。

世界中で認知されたブランドの製品であり、廃盤という希少性があり、状態が良ければ長期間価値が維持されます。

インフレ環境の中で実物資産を求める層が、カルティエの廃盤モデルに注目することは、非常に自然な流れだといえます。

ただここで一つベルモントルとしての立場から正直に、改めてお伝えしたいことがあります。

資産性を理由に腕時計を選ぶことは一つの判断ですが、それだけを根拠にすることには注意が必要です。

腕時計の価格は市場環境によって変動します。

インフレが落ち着けば価格が下がる可能性もゼロではありません。

また、株式や金のように歴史のある投資商品とは異なります、

本当に長く大切にできる一本を選ぶためには、資産性という外側の理由だけでなく、その腕時計の歴史・デザイン・背景に自分が心から共鳴しているかどうかという内側の理由が大切だと考えています。

ではいつも通り、最後にベルモントルの視点をお伝えして、今日の話を締めくくらせて頂きます。

 

 

ベルモントルの視点

今日の動画を通じてお伝えしたかったことは、カルティエの廃盤モデルの価格が上がったのには、明確な理由があるということです。

現行品自体の大幅な値上がり、廃盤モデルが持つ固有の希少性、インフレ時代における実物資産への需要の高まり、そして現行品では絶対に手に入らないデザイン・職人の手仕事・物語という価値です。

これらが重なり合った結果として、今日の価格があるんですよね。

ただここで一つ正直にお伝えしたいことがあります。

価格が上がったから、とか、今後も上がっていくだろうから買うべきという話をしたいわけではないということです。

価格が上がっているということは、それだけ手に入れるためのコストも上がっているということでもあります。

投資目的で廃盤モデルを買うことを否定はしませんが、それだけを理由に選ぶことは、長く愛用できる一本との出会いとは少し異なる方向に向かう可能性があります。

ベルモントルがカルティエの廃盤モデルを扱う理由は、価格が上がっているからではありません。

現行品にはない文字盤の質感・当時の職人の手仕事が宿ったケースの仕上げ・一本ごとに異なる個性と来歴などなど。

こうした廃盤モデルが持つ固有の魅力に、心から共鳴しているお客様に届けたいという思いがあるからです。

実際にベルモントルにいらっしゃるお客様の中に、こんな方がいます。「価格が上がる前に買っておけばよかった」とおっしゃる方ですね。

ただその言葉の裏には、価格よりも「このモデルに出会えてよかった」という感覚の方が大きいという方が多い印象があります。

廃盤モデルのカルティエを手に入れた満足感は、価格の上昇という外側の理由よりも、その腕時計が持つ歴史・デザイン・物語への共鳴という内側の理由から来ているんですよね。

今後もカルティエの現行品の価格は上がり続ける可能性が高いと思っています。

だとすれば廃盤モデルの相対的な価値も、引き続き維持されやすい状況が続くといえます。

もちろん、私は将来を見通すことが出来る水晶玉を持ってないので、話半分で捉えてくださいね。

ただそれ以上に大切なのは、今この瞬間に自分が心から惹かれる一本と出会えるかどうかということだと思っています。

本日紹介した商品が気になる方は、ぜひベルモントルの公式LINEよりお問い合わせください。

表参道駅から2分の店舗にてご覧いただくことも可能です。

本日は「なぜカルティエの廃盤モデルはこの5年でこれほど価格が上がったのか」というテーマで解説してまいりました。

 

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