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記事: なぜ今、小さな腕時計がかっこいいのか!?

なぜ今、小さな腕時計がかっこいいのか!?

こんにちは。ベルモントルの妹尾です。

今日は「なぜ今、小さな腕時計がかっこいいのか」というテーマでお話しします。

ここ数年、大型時計の時代が続きました。

40ミリを超えるサイズが主流になり、存在感のある腕時計が“男らしさ”や“ステータス”を象徴してきました。

もちろん、それらの腕時計は今も変わらずとてもかっこいいです。

でも最近、静かに小径時計に惹かれる人が増えています。

それは単なる流行の逆張りではなく、もっと深い理由があるように思うんですね。

1970年代から80年代にかけて、メンズウォッチは34〜36ミリが標準でした。

その時代の時計は、手元に自然に馴染むサイズ感で、シャツの袖口にもすっと収まる。

時計そのものが“主張”ではなく、“完成された身だしなみ”の一部だったんです。

それが2000年代以降、ファッションの流れとともに大型化が進みます。

いわば「ファッションの一部の時計であった時代」から、「時計が主役の時代」になった。

ということですね。

しかし、人の感覚というのは常に揺り戻し(ゆりもどし)ます。

派手な時代のあとには、静けさを求める時代がやってくる。

まさに今が、そのタイミングなのかもしれません。

小さな時計の魅力を、私は3つの言葉で表現したいと思います。

1つ目は「上品さ」。

手元に過剰な存在感を求めない、控えめで洗練された美しさ。

時計が“持ち主を引き立てる側”に回ったとき、そこには深い品格が生まれます。

2つ目は「造形の密度」。

小径の中に、針やインデックス、文字盤の余白までもが美しく収まっています。

無駄がなく、すべての線が意味を持っている。

この凝縮感こそが、小径時計特有の美です。

そして3つ目は「時代背景を感じること」。

新品はどれもとても綺麗ですが、どれも同じです。

ヴィンテージウォッチは製造から30年程度経過しているので、様々な人の手に渡りその人と過ごしてきた歴史がその時計に込められています。

新品にはないその個体が語る風合いとか、趣を備えているのが、小さな時計が持つ本当の魅力だと思います。

たとえば、カルティエのサントスカレですが、LMサイズのステンレスモデルを手に取ると、まずそのバランスの良さに驚きます。

決して派手ではないのですが、ケースもコマもしっかりと角ばったエッジが立ち、それがしっかりとした存在感につながっています。

主張よりも、袖口の余白の美しさで人を惹きつけるのが小径時計やヴィンテージウォッチの魅力です。

IWCのインジュニア SLもそうです。

34mmと控えめなサイズながら、ジェラルドジェンタがデザインしているので、全体を通して見た時のバランスと質感が抜群で、洗練された印象を与えいます。

この「さりげなさ」と「精緻さ」の組み合わせが、いま再び求められている理由でしょう。

「でも、自分の手首には小さすぎるんじゃないか」と感じる方もいるかもしれません。

ですが本来、時計は“似合うかどうか”で選ぶものなんですね。

約15.5〜18cmの手首なら、34〜36mm径の腕時計は範囲内です。

というか、今の若い方はもっと小さい時計も着用しますので、そもそもサイズなんて気にしないで、自分がその時計が気に入っていればそれで良いんですね。

大切なのは、数字よりも“全体の調和”や”自分が納得するかどうか”です。

自分の体に無理なく馴染む時計こそ、いちばん美しい時計なんですね。

時計の価値はトレンドではなく、どれだけ自然に自分と調和しているかで決まります。

大きさを競う時代から、静けさや上品さを選ぶ時代へ。

小径時計は、無駄を削ぎ落としたあとに残る「本質の美」を教えてくれます。

もし視聴者様が、手元を静かに、そして美しく見せたいと思うなら。

一度、ベルモントルの腕時計をご覧ください。

そこには、きっと自分がまだ知らない美しい世界が広がっているはずです。

 

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