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記事: 同じ腕時計でも「お店で買う意味」がある理由

同じ腕時計でも「お店で買う意味」がある理由

こんにちは。ベルモントルの妹尾です。

本日の動画では「同じ腕時計でも「お店で買う意味」がある理由」というテーマでお話しします。

今の時代、腕時計はほとんどネットで買えますよね。

価格も比較できますし、在庫も一瞬で見つかります。

むしろ、わざわざお店に行く理由って何なんだろう、と感じている方も多いと思います。

実際にお店でも、「ネットで見てきました」「写真撮っていいですか?」という方はかなり多いですし、そのまま帰られる方も少なくありません。

ただ、その一方で、わざわざ時間をかけて来店して、実際に見て、話を聞いて、その上で購入される方もいらっしゃいます。

この違いって、どこにあると思いますか?

今日はその違いを整理しながら、「店で買う」という行為にどんな意味があるのかを、できるだけ分かりやすくお話ししていきます。

 

ベルモントルでは、価格だけではなく背景や佇まいも含めて腕時計を選びたい方に向けて、公式LINEで一般公開前の新着商品や入荷予定品をご案内しています。

こうした時計選びに共感してくださる方は、概要欄から公式LINEのお友達登録をよろしくお願い致します。

それでは話を進めて参ります。

 

 

なぜ「店で買う意味」を考える人が増えているのか?

これはシンプルに、今の時代はほとんどのものがネットで買えるようになったからです。

腕時計も例外ではなくて、価格もすぐに比較できますし、在庫も世界中から探すことができます。昔のように「お店に行かないと見られない」という状況ではなくなりました。

だからこそ、多くの方が一度はこう考えると思います。「これ、わざわざ店で買う必要あるのかな」と。

実際に、お店に来られる方でも「ネットの方が安いですよね」とか「同じものなら安い方がいいですよね」とおっしゃる方は少なくありません。

ただ、ここで少しだけ視点を変えてみてほしいんです。

それでもなお、わざわざ時間をかけて来店して、実物を見て、話を聞いて、その場で購入される方がいるという事実があります。

しかもそういう方は、必ずしも価格だけで判断しているわけではありません。

むしろ、価格以外の部分、例えば「この個体でいいのか」「この状態はどうなのか」「この店で買う意味はあるのか」といったところまで含めて、納得して購入されています。

つまり今は、「どこで買っても同じ」ではなくて、「どこで買うか」に意味を見出す人が少しずつ増えている状態なんです。

ネットで簡単に買える時代だからこそ、その逆である「店で買うこと」に対して、改めて価値を感じる人が出てきている。

この流れを理解しておくことが、これからの時計選びではかなり重要になってくると思います。

 

では次に、ネットで買える時代に、わざわざ来店する理由について解説して参ります。

 

 

ネットで買える時代に、わざわざ来店する理由

ここはかなりシンプルで、ネットでは「分かった気になる」ことはできても、「納得する」ことが難しいからです。

今は写真も綺麗ですし、情報もたくさん出ています。

レビューや金額も簡単に調べられますよね。

ただ、それでも実際に見てみると「あれ、思っていたのと違うな」と感じることは結構あります。

例えば、ケースのエッジの立ち方だったり、文字盤の雰囲気だったり、ブレスの馴染み方だったり。

写真では綺麗に見えても、実物を見ると印象が変わることは珍しくありません。

そしてもう一つ大きいのが、「説明があるかどうか」です。

ヴィンテージ時計の場合、同じモデルでも状態や個体差がかなりあります。

その違いを、自分一人で正確に判断するのは正直難しいです。

だからこそ、実際に見ながら説明を聞いて、「これはどういう状態なのか」「なぜこの価格なのか」を理解していくことで、初めて納得できる状態になります。

つまり来店する人は、単にモノを見に来ているのではなくて、「自分の中で納得を作りに来ている」んです。

この「納得」というのは、価格だけを見ている状態ではなかなか生まれません。

実物を見て、プロから話を聞いて、自分の中で整理されていきます。

これはネットが発達したことによって、だいぶ比率が下がってしまいましたが、そんな時代だからこそ価値がある顧客体験って言っても良いでしょうね。

このプロセスを求めているからこそ、ネットで買える時代でも、わざわざお店に来る人がいるんだと思いますね。



では次に、ネットでは分からない“違和感”があるについて解説して参ります。

 

 

ネットでは分からない「違和感」がある

ここは、かなり大事なポイントです。

ネットで時計を見ていると、スペックも分かりますし、写真も綺麗ですし、一見すると十分に判断できるように感じます。

でも実際に店頭で見ると、「なんか違うな」と感じることがあります。

この「なんか違う」という感覚、言葉にしづらいんですがかなり重要です。

例えば、

・ケースの印象が微妙に違う。全体像ですね。
・文字盤の奥行きが想像と少しズレている。深いとか浅いとかですね。
・ブレスの作りが思っていたのと違う。質感ですね。

こういった細かい違和感は、写真だけではなかなか判断できません。

逆に、写真では伝わらない良さもあります。

実際に腕に乗せたときのバランス。思ってたより収まりがいいなぁ。とか。
光の当たり方で変わる表情。思ってたより綺麗だなぁ。とか。
全体としての雰囲気。自分の相性にぴったりとか。

こういったものは、実物を見ないと分からない部分です。

そしてもう一つ重要なのは、この「違和感」を自分で判断できるかどうかです。

慣れていない状態だと、違和感があっても「こんなものなのかな」と思ってしまうことがあります。

デカアツ全盛期の時代に、雰囲気に飲まれて思ってる以上に大きい時計を購入された方は少なくないと思いますね。

でも店頭で見て、説明を聞きながら確認すると、「ああ、これはこういう状態なんだな」と理解が進みます。

つまり来店する意味の一つは、自分の中の違和感をそのままにしないことです。

そして、さらに良いのはそれを補完してくれる店主がいて、意見をくれることにあるでしょう。

ネットだけで完結させてしまうと、この違和感に気づかないまま購入してしまうこともあります。

だからこそ、実際に見て、感じて、その違和感を解消していくことは、とても大切だと思います。

このプロセスがあるかどうかで、満足度はかなり変わってくるはずですね。

では次に、店で買う方が見ているのは「状態」ではないについて解説して参ります。

 

 

店で買う人が見ているのは「状態」だけではない

これ、少し誤解されやすいんですが、状態を見ていないという意味ではありません。

むしろちゃんと見ています。

ただ、その見方がまったく違うんです。

時々あるのが、ルーペで細かい傷を見て「ここにダメージがありますね」と減点していく見方です。

これは一見すると正しそうに見えるんですが、このやり方だとヴィンテージ時計はほとんどがマイナスになってしまいます。

実際に購入される方は、そういう見方はあまりしていません。

細かい傷の有無よりも、自分の肉眼で見た時に個体として自然かどうか、違和感がないか、全体としてどう見えるかを見ています。

例えば、小傷があっても全体のバランスが良くて雰囲気が整っていれば、その傷は気にならなくなります。

つまり見ているのは、「綺麗かどうか」ではなくて、「自分が納得できるかどうか」なんです。

そしてこの納得というのは、単に目で見ただけでは作れません。

なぜこの状態なのか、どこがポイントなのか、どういう個体なのか、そういった説明を聞いて初めて、自分の中で理解が進んでいきます。

だからお店で買う方は、傷を探して減点するのではなく、その個体をどう理解して受け入れるかを見ています。

この違いがあるだけで、同じ時計でも感じ方は大きく変わってきますし、結果として満足度も大きく変わってくるんですね。

 

では次に、なぜ説明を聞くと価格の見え方が変わるのかについて解説して参ります。

 

 

なぜ説明を聞くと価格の見え方が変わるのか?

これはかなり大事な話です。

同じ腕時計でも、説明を聞く前は「高いなぁ」と感じていたものが、話を聞いたあとだと「なるほど、この価格には理由があるんだな」と受け取り方が変わることがあります。

あとは、説明でなくとも、その個体のコンディションを見れば、この価格は納得だなぁ。ってなりますよね。

私自身が来店された時に喋りまくるタイプではないので、お客様によってはお客様の方がしゃべられる割合が多い場合も結構あります。

私は大体、最初のご挨拶の後に、どうやってここを見つけてくれたんですかぁ?
って質問して、大体の場合YouTubeを見てきました。

ってなるので、どんな動画見られてるんですか?

の後に、そのお客様の動画の視聴頻度に応じて、喋りが変わります。

めっちゃ見てくださってる方は、もう私が忘れてる内容もお話になるので、そう言った方は、じゃあ今日は特段話すことはありませんね。

動画で言ってたことの繰り返しになるんですが・・・・

みたいな流れです。

全部じゃないけど、ショートとかは結構見てて・・・・って方もたくさんいらっしゃるので、そんな方には基本的には0ベースでお話しする様にしていますね。

これって、ただ単に話術で高く見せているということではありません。

そうではなくて、もともと見えていなかった価値が見えるようになるからです。

たとえばヴィンテージ時計は、同じモデル名でも全部が同じではありません。

文字盤の雰囲気、ケースの残り方、ブレスの状態、年代ごとの差、整備の有無、過去の扱われ方。そういった細かい条件が重なって、その個体の価値が決まっています。

でも、そこが分からないままだと、どうしても見えるのは「見た目」と「価格」だけになります。

そうすると、「同じように見えるのに、なんでこんなに違うんだろう」と感じてしまうんです。

逆に説明を聞くと、その価格が単なる数字ではなくなります。

なぜこの個体は評価されるのか。
どこが魅力なのか。
どこに希少性があるのか。
逆に、どこはヴィンテージとして受け入れるべき部分なのか。

そういったことが整理されることで、価格が「高いか安いか」だけではなく、「自分が納得できるかどうか」に変わっていきます。

つまり店で説明を受ける意味というのは、価格を正当化してもらうことではなくて、自分の判断軸を整えることなんです。

このプロセスがあると、買ったあとに「本当にこれでよかったのかな」となりにくいですし、長く満足しやすくなります。

だからこそ、店で買う人は価格そのものだけではなく、その価格にどんな意味があるのかを聞きに来ているんだと思いますね。

 

では次に、「この店で買いたい」と思う瞬間とは何か?について解説して参ります。

 

 

「この店で買いたい」と思う瞬間とは何か?

ここまでの話を踏まえると、最終的に購入につながるかどうかは、価格でも状態でもなく、「誰から買うか!」に行き着きます。

実際に購入される方を見ていると、「一番安かったから」という理由だけで決めているケースはまずありません。

それよりも、「この説明なら納得できる」「この人からなら安心できる」と感じたときに、初めて決断されている様に感じます。

ここで大事なのは、単に知識があるかどうかではないです。

すみませんね、ちょっと誤解を招きそうなので補足説明しておきますが、私自身は先ゆく先輩方ほどに知識を持っているとは思っていません。

そもそも、そういう考えを持ってないとそこで成長が止まりますからね。

ただし、人に説明できるくらいの知識は持ち合わせているつもりです。

もちろん知識は必要ですが、それ以上に、その時計をどう捉えているのか、どこを大事にしているのか、その考え方が伝わるかどうかの方が重要だと考えています。

例えば、同じ時計を見ても、「状態がいいですね」で終わるのか、「この個体はこういう背景があって、ここが魅力です」と伝えられるのかで、受け取り方は大きく変わります。

そしてその説明に納得できたとき、「ここで買いたい」という気持ちが生まれます。

逆に言えば、どれだけ条件が良くても、説明に違和感があったり、信頼できないと感じた場合は、購入にはつながりにくいです。

このなんとなく、モヤっとした流れについてはこちらの『この腕時計どう思いますか?という質問が来たときのBELLE MONTRE店長の妹尾さんの感想』の中で詳しく話していますので、気になる方はご覧ください⬇️

話を戻しまして、つまり店で買うという行為は、モノを選んでいるようでいて、実際にはその店や人を含めて判断しているんです。

この感覚がある方は、価格差が多少あっても、その差を納得の中で受け入れることができます。

だからこそ、「この店で買いたい」と思われるかどうかが、最終的には一番大きな分岐点になるんだと思いますね。

 

では次に、店で買うという行為の本当の意味について解説して参ります。

 

 

店で買うという行為の本当の意味

 このように店で時計を買うというのは、単に「モノを購入する」ということではありません。

価格を比較して、一番安いところから手に入れる。
それだけであれば、今の時代はほとんどネットで完結します。

それでもあえて店で買うというのは、その時計に対して、自分の中で納得を作るための行為なんです。

実物を見て、説明を聞いて、理解を深める。
その上で「これでいい」と自分で判断する。

このプロセスがあるからこそ、購入したあとにブレにくくなります。

逆に、この納得がないまま購入すると、後から「本当にこれでよかったのかなぁ」と感じてしまうことがあります。

特にヴィンテージ時計は、個体差も大きくて、同じものが2つとありません。

だからこそ、「どれを選ぶか」だけでなく、「なぜこれを選んだのか」まで含めて納得できているかどうかが大切になります。

そしてその納得は、モノ単体ではなく、店や人、説明や空気感、そういったすべてを含めて作られていきます。

つまり店で買うというのは、時計そのものだけではなく、その時計に対する理解と判断を一緒に手に入れることなんです。

だからこそ、同じ腕時計でも「どこで買うか」には意味がある。

この感覚を大切にしていただける方に、ベルモントルは届いてほしいと思っています。

今回の話を聞いて、「ちゃんと理解した上で時計を選びたい」と思っていただけたのであれば、ぜひ一度ベルモントルにもお越しくださいませ。

無理にその場で決めていただく必要はありません。

実際に見て、触れて、話を聞いていただいて、その上で納得できるかどうかをゆっくり考えていただければと思います。

そうやって選んだ一本は、きっと長く楽しめる時計になると思います。


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