腕時計は「似合う」より「好き」を優先すべきか?
こんにちは。ベルモントルの妹尾です。
本日の動画では、腕時計は「似合う」より「好き」を優先すべきか?という事について解説して参ります。
腕時計を選ぶときに、「これ自分に似合ってるのかな?」と考えたことがある方は多いと思います。
この「似合うかどうか?」という基準は多くの方にとって分かりやすく、安心できる選び方なんですよね。
ただ、ここで大事なことがあります。
腕時計というのは、「似合うかどうか」だけで選んでしまうと、後から違和感が出てくることがあるという点です。
一方で、「好き」という感覚を大事にして選んだ時計は、最初はかっこいいなぁっていう見た目で選んだとしても、時間とともに魅力が深まりより馴染んでくることがあります。
つまり、「似合う」と「好き」は似ているようで、実は選び方の軸が全く違うんです。
今回は、「似合うで選ぶべきなのか?それとも好きで選ぶべきなのか?」というテーマについて、実際の接客の中で感じていることをもとに、正直にお話ししていきます。
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それでは話を進めて参ります。
似合うで選ぶ人が無意識に考えていること
腕時計を選ぶときに、「似合うかどうか」を基準にする方は非常に多いです。
これは決して悪いことではなくて、むしろ自然な判断基準だと思います。
なぜかというと、「似合う」という言葉の中には、周りからどう見えるか、自分の雰囲気に合っているか、違和感がないか、といった複数の要素が含まれているからです。
つまり、「似合う」で選ぶというのは、言い換えると「失敗しない選び方」をしている状態なんですよね。
例えば、服でもそうですが、無難な色や形を選んでおけば、大きく外すことはありません。
時計も同じで、サイズ感やデザイン、ブランドのイメージなどを見て、「これなら間違いないだろう」と判断すします。
この選び方は、安心感がある反面、ある一つの前提が隠れています。
それは、「正解がある」という考え方です。
つまり、自分に似合う腕時計というのがどこかに存在していて、それに近づけていくのが正しい選び方だ、という前提です。
ただ実際のところ、腕時計というのはそこまで単純なものではありません。
同じ人でも、服装や気分、シーンによって似合うものは変わりますし、そもそも「似合うかどうか」の基準自体も、人によって違います。
それにも関わらず、「似合う」で選び続けていると、どうしても周りの評価や一般的な基準に引っ張られてしまうんですよね。
その結果、「なんとなく良いけど、すごく好きというわけではない」という腕時計を選びやすくなります。
つまり、「似合う」という基準は安心感がある一方で、自分の中の“好き”という感覚を少し後ろに追いやってしまうことがあります。
この前提を理解しておかないと、次の選び方に進むことが難しくなります。
では次に、なぜ人は「似合う」という基準に頼りたくなるのか?という事について解説します。
なぜ人は「似合う」を基準にしてしまうのか?
先ほど、「似合うで選ぶ」というのは安心感のある選び方だというお話をしました。
ではなぜ、多くの人がこの「似合う」という基準に頼りたくなるのかって話ですが、ここにはいくつか理由があると思うんですが、一番大きいのは、「失敗したくない」という気持ちです。
腕時計は決して安い買い物ではありません。
数十万円のものから数百万円、場合によってはそれ以上するものもあります。
そうなると、「変なものを選んでしまったらどうしよう」という不安が自然と出てきます。
そのときに分かりやすい基準になるのが、「似合うかどうか」なんですよね。
例えば、店員さんや周りの人に「似合ってますね」と言われると、それだけで少し安心します。
自分だけで判断するのではなく、他人の評価を基準にできるからです。
これは言い換えると、「正解を外したくない」という心理です。
つまり、「似合う」で選ぶというのは、自分の感覚で選ぶというよりも、「外さないための選び方」なんです。
ただし、これは私も含め99%の方が生まれた時点で備わってる本能だと思います。
みんなが良い!って言ってるのであれば大丈夫だろう。
みたいな感じですよね。
だから、この基準が含まれることは別に悪いことだとは思っていません。
かなりの影響を与えるのが次だと考えています。
そのもう一つ理由としては、「自分の基準がまだはっきりしていない」という点もあります。
時計に詳しくなかったり、まだあまり見てきていない段階だと、「何が良いのか」が分かりにくいですよね。
その状態でいきなり「好きで選びましょう」と言われても、なかなか難しいです。
だからこそ、「似合う」という分かりやすい言葉に頼るようになります。
ただ、この選び方には一つ弱点があります。
それは、「他人の基準に寄りすぎてしまう」という点です。
自分ではそこまで惹かれていなくても、「似合っていると言われたから」という理由で選んでしまう。
そうすると、その時計に対しての愛着が育ちにくくなります。
最初は納得して買ったつもりでも、時間が経つにつれて、「なんとなくしっくりこない」という感覚が出てくることがあります。
つまり、「似合う」という基準は便利ではありますが、それだけに頼ってしまうと、自分の中の判断軸が育ちにくくなるんです。
この点を理解しておくと、次の選び方が見えてきます。
では次に、似合うで選ぶと起きやすい「ズレ」について解説します。
似合うで選ぶと起きやすい「ズレ」について
ここまで「似合う」という基準の特徴についてお話ししてきましたが、この選び方を続けていると、「ズレ」が起きやすくなります。
それは、「似合っているけど、好きではない」という状態です。
一見すると問題なさそうに見えるのですが、実際にはここに違和感の種が隠れています。
例えば、鏡で見たときにはしっくりきていると。
周りからも「似合ってるね」と言われると。
客観的に見れば良い選択をしているはずなのに、なぜか手に取る回数が減っていってしまうと。
こういうことが起きやすいです。
なぜかというと、その時計を選んだ理由が「自分の内側」ではなく、「外側の基準」に寄っているからです。
似合うという判断は、どうしても周りの目や一般的な評価に影響されます。
そのため、自分の中で強い「好き」という感覚が伴っていないと、時間が経つにつれて気持ちが離れていきます。
「似合う」で選んだものは、その場では納得感がありますが、長く使い続ける中で差が出てきます。
もう一つのズレとして、「基準がぶれてしまう」という点もあります。
似合うを基準にしていると、その時々の流行や周りの意見によって、自分の選び方が変わりやすくなります。
去年は良いと思っていたものが、今年はなんとなく違って見えるとか。
そうすると、買い替えや後悔が増えやすくなります。
一方で、自分の中に「これが好き」という軸があると、多少周りの評価が変わっても、大きくブレることはありません。
つまり、「似合う」で選ぶと、短期的には安心できる反面、長期的な満足度にズレが生まれやすいんです。
ここが一番のポイントです。
だからこそ、次に考えるべきなのは、「好きで選ぶ」という視点です。
では次に、好きで選ぶ人が大切にしている視点について解説します。
好きで選ぶ人が大切にしている視点
ここからは「好きで選ぶ」という考え方についてお話しします。
似合うで選ぶ場合は、外側の基準、つまり周りの評価や一般的な正解に寄せていく選び方でした。
一方で、好きで選ぶ人は、判断の基準が自分の内側にあります。
つまり、「これを着けていて自分がどう感じるか」を一番大事にしています。
例えば、多少サイズが小さい時計だったとしても、「このバランスが良い」と感じるのであればそれを選びます。
一般的にはもう少し大きい方が良いと言われていたとしても、自分が良いと思うのであればそちらを優先します。
これは言い方を変えると、自分軸を持っているということです。
普段私は、大きい時計は日本人に合ってないと思うから、小径サイズの方がいいですよねぇ・・・・って話をしてるのですが、それは妹尾さんの考え方であって、俺は大きい時計の方が好きだから、そっちを選ぶ!
みたいなちゃんとした軸を持っていれば、私がこんな発信をしていようがブレることはありませんよね。
まぁ、大きい時計が好きな方はそもそも私の動画なんてのを見てないはずなのです。
話を戻しまして、ここで大事なのは、「似合っていないものを選ぶ」ということではないんですよね。
あくまで、「似合うかどうか」を判断の出発点にしない、ということです。
いつも話していますが、腕時計を資産としてみるのか?出口戦略をどう考えるのか?を出発点にしても虚しいだけですよ。
って話してますよね。
それと一緒です。
好きで選ぶ人は、「これは自分が気に入っているか?」という問いから始まります。
そこがベースにあって、一応他の人にも参考程度に『似合ってるかどうか』を聞きますが、所詮はこれは参考程度なんですよね。
そして、自分のその感覚をもとに選んだものは、多少の違和感があったとしても、使い続ける中で馴染んでいくことが多いし、最終的には似合うようになります。
なぜなら、似合うかどうかは人が決めることではなく、自分の心が決めることであり自分の心が自信を持ってそれを選んでるのであれば、それは自ずと表面にも出ますし、それが似合うということにつながります。
ここで一つ例を出すと、ヴィンテージウォッチはまさにこの傾向が強いです。
最初から良いと思って選んだんだけど、使っていくうちにその個体の良さが深く見えてきて、より愛着が湧きます。
こういった変化が起きやすいのは、「好き」という感覚を基準にしているからです。
もう一つ重要なのは、「納得して選んでいるかどうか」です。
好きで選ぶ人は、他人の評価に流されにくい分、自分の中で理由を持っています。
なぜこれが良いと思ったのか。とか
どこに魅力を感じているのか。とか
この説明が自分の中でできていると、多少周りの反応が違っても、大きく気持ちが揺れることはありません。
つまり、「好きで選ぶ」というのは感覚的な話に見えて、実はかなり理にかなった選び方でもあります。
短期的な正解ではなく、長く使う中での満足度を基準にしているからです。
この視点を持つことで、時計の選び方は大きく変わってきます。
では最後に、結局どちらを優先すべきなのか?という点についてまとめていきます。
結局どちらを優先すべきなのか?
ここまで、「似合う」と「好き」の違いについてお話ししてきました。
では実際に、腕時計を選ぶときにどちらを優先すべきなのかという話ですが、結論としては、似合う」よりも「好き」を優先する方が、長く満足できる可能性が高いと思います。
ただし、ここで一つだけ補足があります。
「好きだけで選べばいい」という話ではないという点です。
似合うという視点も、決して無視していいものではありません。
例えば、あまりにもサイズが合っていなかったり、使うシーンと大きくズレている場合は、いくら好きでも使いにくくなってしまいます。
なので、あくまで順番の問題なんですよね。
まずは「自分が好きかどうか」を基準にして、その上で「実際に使いやすいか」「違和感がないか」を確認します。
この順番が大事です。
逆に、「似合う」から入ってしまうと、どうしても無難な選択になりやすくなります。
そして、その無難さが後から物足りなさにつながることがあります。
腕時計は毎日身に着けるものだからこそ、「納得しているかどうか」がかなり重要になってきます。
極論を言ってしまえば、誰かに褒められることよりも、自分が着けていて気分が良いかどうか。
この時にめっちゃ気分がいいよね!
こう思えれば、もうそれだけで充分なんですよ。
つまり、似合うかどうかは“最終確認”であって、選ぶ理由ではないということです。
そして、この考え方はヴィンテージウォッチとも非常に相性が良いです。
ヴィンテージはそもそも「正解」が決まっている世界ではありません。
だからこそ、自分の感覚で選ぶことが、そのまま満足度につながります。
結論として、腕時計を選ぶときは「似合う」よりも「好き」を出発点にするして、その好きという感覚に納得できる理由を持つ。
この選び方が、一番後悔の少ない選び方だと思います。
ベルモントルでは、今回お話ししたように「納得して選ぶ」ということを大切にしています。
ただ並んでいる中から選ぶのではなく、実際に手に取って、着けてみて、その一本が自分に合っているのかをゆっくり考えていただく場所です。
初めての方でも、知識がなくても問題ございません。
むしろ、「どういうふうに選べばいいのか分からない」という状態の方こそ、実際に見ていただくことで感じられることがあると思います。
現在は、金曜と日曜をフリーオープンで営業しています。
ご都合の良いタイミングで、気軽にお立ち寄りください。
また、しっかりと見比べたい方や、ご相談されたい方はご予約も承っております。
動画で感じていただいたことを、実際の空間で確かめていただけたら嬉しいです。
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