ロレックスを資産として捉える人ととらえない人は見ているポイントが違う?
こんにちは、ベルモントルの妹尾です。
本日は「資産価値を抜きにしても、ロレックスを選ぶ理由はあるのか?」という内容でお話しして参ります。
ロレックスと聞くと、多くの方がまず思い浮かべるのは「資産になる」「値上がりする」といった、投資的な側面ではないでしょうか。
もちろんそれは事実の一部ではあるのですが、ロレックスというブランドは、本来もっと別の魅力を持った腕時計なんですよね。
というか、そもそも腕時計は資産じゃないんですけどね。
もし仮に、資産価値という要素が一切なかったとしても、それでもロレックスを選ぶ理由はあるのか。
ここがロレックスを長く愛せるか、投機の対象として見ているかの分かれ目でしょう。
本当にロレックスが好きな方は、資産性の話は、あくまで結果としてついてくるおまけのようなものであり、他の部分を見ている気がします。
それはデザイン、耐久性、そして袖口にはめたときの安心感。などなどですね。
こうした実用品としての魅力こそが、本来のロレックスの価値なのではないでしょうか。
今回は、この問いにあらためて向き合っていきましょう。
それでは話を進めて参ります。
ロレックスは、なぜ資産価値の話ばかりされるようになったのか?
腕時計に興味のなかった人であっても、ここ最近の強盗がニュースになるたびに腕時計ってそんなに資産になるのかなぁ・・・・みたいな感じで、気になってる人も増えてきてると思います。
そう言った背景から最も繋がりやすい「ロレックスは資産になる」という話を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
まずはこの現象がなぜ起きたのか、その背景から見ていきましょう。
これは、ここ10年ほどで中古市場の情報が一気に見えるようになったことも大きいと思います。
以前であれば、腕時計を買った後に「今いくらで売れるのか?」を日常的に確認する方は、そこまで多くありませんでした。
ところが今は、中古販売店のサイトやSNSなどを見れば、同じモデルがどれくらいの価格で売られているのかをすぐ確認できます。
そうなると、腕時計を選ぶ時にも「自分が好きか」だけではなく、「買ったあとに価値が残るか」という視点が入りやすくなります。
さらにロレックスの場合は、デイトナやサブマリーナー、GMTマスターなど、正規店で簡単には購入できないモデルが長く続いたことで、定価と中古価格の差にも注目が集まりました。
その結果、ロレックスを腕時計として見る前に、「今後上がるのか?」「どのモデルが下がりにくいのか?」という話から入る方も増えたんですよね。
もちろん、これは悪いことではありません。
100万円、200万円、あるいはそれ以上のお金を使うのであれば、将来的な価値を気にするのは自然です。
ただ、ここで本質から外れちゃってるのが、資産価値の話が強くなりすぎたことで、ロレックス本来の魅力が後ろに隠れてしまったことです。
ロレックスは、中古価格が高くなるずっと前から世界中で使われてきたブランドです。
つまり、「値上がりするから良い腕時計になった」のではなく、もともと実用品として支持されてきた結果として、現在の市場価値にもつながっている部分があります。
なので、ロレックスを見る時は相場だけを見るのではなく、「なぜこれほど長く使われてきたのか」というところから見ていくと、また違った魅力が見えてきます。
というわけで、次は『資産価値を抜きにしても、実用品として優れている理由』という内容で解説して参ります。
資産価値を抜きにしても、実用品として優れている理由
ロレックスの魅力を資産価値以外で考える時、まず外せないのが実用品としての完成度だと思います。
高級腕時計というと、どうしても繊細で、傷や水に気を遣いながら使う物というイメージを持つ方もいます。
その中でロレックスは、比較的日常で使いやすい高級腕時計として長く支持されてきました。
たとえば、防水性能ですよね。
オイスターケースを中心に、防水性を高める構造を早い時期から積極的に取り入れてきました。
もちろん、ヴィンテージのロレックスについては、現在の防水性能をそのまま期待するべきではありませんし、私も普段からそのようにお伝えしております。
ただ、ブランドとして「日常で安心して使える腕時計を作る」という考え方や哲学が強かったことは、ロレックスを見るうえで重要です。
さらに、ムーブメントについても、華やかな複雑機構を前面に出すというより、安定して動き、日常で使いやすいことを重視してきたブランドです。
デイトジャストであれば日付表示がありますし、GMTマスターであれば複数の時間帯を確認できます。
サブマリーナーであれば、深く潜水しても浸水しないという明確な用途があります。
つまり、ロレックスの多くのモデルは、見た目を作ってから機能を加えたというより、「どう使うのか?」という目的が比較的はっきりしているんですよね。
それもきちんとした、その場所に最適化させた状態でです。
ブレスレットについても同じですよね。
現行モデルではブレスレットやバックルの作りもかなりしっかりしていますし、腕へ載せた時の安定感があります。
毎日着けることを前提にした作りになっていることが分かります。
ここが、ロレックスの素晴らしいところです。
何百万円という価格になるモデルもありますが、基本的には飾って眺めるだけではなく、実際に使うことを前提にした腕時計なんです。
高級品でありながら、日常のツールでもある。
この2つを両立していることが、資産価値とは別のロレックスの大きな魅力だと思います。
何十年経っても古く見えないデザインの強さ
ロレックスの腕時計を見ていると、あることに気づかされます。
数十年前に発表されたモデルであっても、今のデザインと並べたとき、驚くほど違和感がない、ということなんですよね。
たとえば1953年に発表されたサブマリーナー、1945年に発表されたデイトジャスト、1954年に発表されたGMTマスター。
これらのモデルは、発表から70年以上が経った今も、ケースの基本的なフォルムやインデックスの配置、針のデザインといった骨格の部分が、大きく変わっていません。
これは決して、デザインを更新する力がなかったということではなく、ロレックスが一貫して「流行に左右されない普遍性」を、デザインの軸に据えてきたからだといえます。
多くのファッションアイテムは、その時代特有の装飾や流行の要素を取り入れることで、発表当初は新鮮に映るものの、時間が経つにつれて、逆にその時代性が"古さ"として際立ってしまうことがあります。
一方でロレックスのデザインは、装飾を削ぎ落とし、視認性や機能性を軸に組み立てられているからこそ、時代のトレンドに左右されにくいんですよね。
文字盤のインデックス、針の太さ、ベゼルの刻みといった細部に至るまで、「見やすさ」を突き詰めた結果として生まれたデザインだからこそ、何十年経っても機能美として成立し続けているといえるでしょう。
もちろん、時代に合わせてケースサイズの微調整や、内部機構のアップデートは重ねられてきました。
ですがそれは、デザインの根幹を変えるものではなく、あくまで骨格を保ったまま、細部を磨き続けてきたという表現の方が近いんです。
この"変わらなさ"こそが、ロレックスを長く受け継がれる存在にしている、大きな理由のひとつなのではないでしょうか。
一度気に入ったデザインであれば、10年後、20年後も違和感なく袖口に馴染み続けます。
また、いつも話していますがこう言ったトレンドに流されないデザインというのは、似合う年齢が存在しないので、20代で購入した時計を50代でも60代になって着用してても、全くおかしくなりません。
流行に左右されないデザインだからこそ、何十年という時間を超えて、着ける方のもとに寄り添い続けることができるんですよね。
これもまた、資産性とは切り離された、ロレックスというブランドの見えない強さだといえるでしょう。
腕時計は、毎日のように身につけるものだからこそ、デザインの"寿命"は、着ける方の満足度に直結します。
流行を追いかけたデザインであれば、数年後にはどこか物足りなさを感じてしまうかもしれません。
ですがロレックスのように、普遍性を軸に据えたデザインであれば、購入したその日の魅力を、何年経っても損なわれることなく味わい続けられるんですよね。
では次に、モデルごとに、これだけ個性が違うブランドは珍しい!という内容で解説して参ります。
モデルごとに、これだけ個性が違うブランドは珍しい
ロレックスというと、一つのブランドとして非常に強いイメージがありますが、実際にモデルごとに見ていくと、かなり性格が違います。
たとえばデイトジャストは、ロレックスの中でも比較的上品で、日常使いから少しきれいめな服装まで合わせやすいモデルです。
フルーテッドベゼルやジュビリーブレスを選べば、ひと目でロレックスらしさがありますし、スムースベゼルやオイスターブレスなら、もう少しツール感が出てすっきりした印象になります。
一方でサブマリーナーになると、同じロレックスでも雰囲気は大きく変わります。
回転ベゼルや視認性の高い文字盤など、もともとダイバーズウォッチとして作られたモデルなので、より力強さがあります。
エクスプローラーはさらにシンプルです。
装飾をかなり抑えたデザインですが、3・6・9のインデックスによって、エクスプローラーだと分かる個性があります。
そしてGMTマスターになると、ベゼルカラーやGMT針など、機能そのものがデザインの特徴になっています。
こうして比べると、「ロレックスだから全部似ている」というより、モデルごとに使われる場面や目的が違い、その違いがそのままデザインに表れているんですよね。
ここは、ロレックスというブランドの面白いところでしょう。
ブランド全体としては一貫した雰囲気があるのに、一本ずつ見ればキャラクターがかなり違う。
だから、最初は「ロレックスが欲しい」と思っていた方でも、実際にいくつか着け比べると、好みがかなり分かれることがあります。
デイトジャストが一番しっくりくる方もいれば、サブマリーナーの方が自然に感じる方もいます。
資産価値だけで選んでいると、こうしたモデルごとの違いは見えにくくなります。
でも、実際に腕へ載せて比べてみると、「自分はロレックスが好きなのではなく、このモデルが好きなんだ」と気づくことがあるんですよね。
そういう選び方ができるのも、ロレックスの魅力の一つだと言えるでしょう。
では次に、ヴィンテージになると、ロレックスの別の魅力が見えてくる!という内容で解説して参ります。
ヴィンテージになると、ロレックスの別の魅力が見えてくる
ここまで、実用品としての完成度や、長く変わらないデザイン、モデルごとの個性について話してきました。
ただ、ロレックスはヴィンテージになると、現行モデルとはまた違う魅力が見えてきます。
まず分かりやすいのがサイズ感です。
昔のロレックスは、今より小ぶりなモデルが多く、ケースも比較的薄く作られています。
たとえば古いデイトジャストやオイスターパーペチュアルを腕へ載せてみると、数字だけを見ると小さく感じても、実際には手首の上できれいに収まることがあります。
今のロレックスとは違って、腕時計だけが強く前に出るというより、服装の中に自然に馴染むんですよね。
そしてもう一つ大きいのが、文字盤の雰囲気です。
ヴィンテージの場合、同じ型番でも個体によって色の見え方や経年変化が少しずつ違います。
もちろん、状態が良ければ何でも価値が高いという単純な話ではありませんが、何十年という時間を経たことで、現行品では出せない色味や表情、奥深さが生まれている個体があります。
さらに、ブレスレットの作りも今とはかなり違いますよね。
現行のロレックスは非常にしっかりしていて、重さや剛性感があります。
一方で古いロレックスは、ブレスレットも軽く、全体として少し繊細な着け心地です。
ニュアンスとしては、頼りないとか心もとない。という表現になるのですが、その分、軽やかで手首にしっとり馴染みますし、やはり仕事中に着用するという哲学のもとで設計されたんだろうなぁ・・・・というのが伝わってきます。
ここは好みが分かれる部分ですが、ヴィンテージならではの軽さが好きという方もたくさんいますよね。
そして私は、ヴィンテージロレックスの面白さは、「同じモデルを買えば同じ物が手に入るわけではない」というところにもあると思っています。
現行モデルであれば、基本的には同じ型番なら同じ仕様です。
でもヴィンテージになると、文字盤の状態、ケースの傷、ブレスレット、全体の雰囲気まで含めて個体差があります。
だから、型番だけで選ぶのではなく、その一本そのものを見る必要があります。
ここまで来ると、資産価値とはかなり離れた世界なんですよね。
相場がいくらかということよりも、この文字盤が好き、このサイズ感が好き、この個体の雰囲気が良い。
そういう理由で選べるようになります。
ロレックスというブランドは、どうしても値上がりやリセールの話が目立ちます。
でも、ヴィンテージまで含めて見てみると、実用品としての強さ、長く続くデザイン、そして一つ一つの個体が持つ違いまで楽しめるブランドです。
資産価値を一度、外に置いて見てみると、ロレックスがこれだけ長く支持されてきた理由が、もっと分かりやすく見えてくると思いますね。
ベルモントルの視点
ロレックスは、資産価値という側面ばかりが語られがちですが、その本質は、防水性・精度・堅牢性を極めた"道具としての完成度"にあります。
流行に左右されないデザインは何十年経っても古さを感じさせず、モデルごとに明確な個性を持つラインナップは、着ける方の生活そのものと重ね合わせて選ぶ楽しさを与えてくれます。
そしてヴィンテージに目を向ければ、経年変化や個体差といった、数字では測れない魅力にも出会えるんですよね。
視聴者様がロレックスと向き合う際には、資産性という数字の話だけでなく、こうした道具としての価値にも、あらためて目を向けていただければと思います。
腕時計というのは本来、値段やブランド名だけでは、その一本が本当に納得できるかどうかは、決まらないんですよね。
その一本が持つ背景まで見えてきたときに、初めて「これだ」と思える自分の一本に出会えるんですよね。
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