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記事: 女性向け腕時計講座『防水時計と非防水時計について』

女性向け腕時計講座『防水時計と非防水時計について』

こんにちは。

ベルモントルの妹尾です。

本日の動画では、女性向け腕時計講座『防水時計と非防水時計について』について解説させて頂きます。

最近よく、女性のお客様から防水についてのご質問が多くなり、他の方も気になってるだろうなぁ・・・・ってことでこの動画を作っております。

防水性のことが分かっていれば、自分はどんな時計を選んだら良いのか、いつ着用すれば良いのか?

などの判断が自分で出来るようになると思われますので、参考にされてください。

 

 防水時計と非防水時計

 腕時計には防水時計と非防水時計があります。

そもそも腕時計とは、機械式であってもクオーツ(これは電池で動く方法ですね)であっても、どちらも水に弱いという性質があります。

機械も家電も水に弱いのは、ある程度イメージ出来ると思われるのですがそんな感じです。

よって、出来るだけ水にさらさないようにしようねぇ・・・って感じだったのですが、水にあたっても大丈夫な時計が作られることで、防水時計と非防水時計という2つが棲み分けされるようになりました。

その名の通り、防水できる時計と出来ない時計なのですが、それをどこで判断するかというと、時計の裏蓋側を見れば大体分かります。

裏蓋側にWATER RESISTANTと記載が入っていれば、防水仕様ということになります。

この刻印だけであれば、日常生活としての防水でありWATER RESISTANTの後ろに100mとか200mみたいな感じで、数字が入っていればその数字までの防水機能という意味になります。

ちなみに日常生活防水は、明確な基準はないのですが大体20〜30m防水と規定してあります。

また、現在販売してある腕時計は基本的には、全て日常生活防水使用になっていますのでご安心ください。

では実際にどんな感じかを見てみましょう。

 

こちらがパシャのレディースサイズの裏蓋の写真です

WATER RESISTANTの刻印が入っているパシャの裏蓋

WATER RESISTANTの刻印が、入っているのが分かりますよね。

そして、WATER RESISTANTの後ろに数字がないので、このモデルは日常生活防水ということになります。

この日常生活防水のカバーできる範囲なのですが、汗をかいても、雨にあたっても、手を洗うときにもそのままで大丈夫です。

普段生活してて、日常的に触れるであろう水の量なら大丈夫。

と考えていれば問題ございません。

ただし、最近日本で頻発してるゲリラ豪雨や、手を洗う時に勢いよく水を出して洗うなどをやると、ちょっとよろしくないのでどんな水でも大丈夫。とは考えないようにしてください。

 

では次にサントスを見てみましょう。

WATER RESISTANTの刻印が入っているサントスの裏蓋

WATER RESISTANTの後ろに100mという数字がありますよね。

 

ここからサントスは100m防水なんだなぁ、というのが分かるのです。

今回はカルティエの公式サイトから引用させて頂きましたが、一般的にどのブランドの公式サイトでも裏蓋は見えるようになっていますし、弊社のような時計を販売するお店であっても裏蓋の写真は載せてあるはずですので、そこをチェックするようにしましょう。

多分女性の方で、ここまでの防水性を求める方はほとんどいないと思われますが、50mくらいまでは潜っても大丈夫です。

100mなら100m潜れるんじゃないの?

って思われるかもしれませんが、そこまでの移動中に10気圧以上の圧力がかかる可能性があるので、半分を見ておくのが無難ですがまぁそこまで潜る人はいないはずなので、ここはスルーして大丈夫です。

もっと分かりやすい所では、腕時計をつけたまま海で走り回っていいくらいです。

腕時計をつけたまま、水の掛け合いなどをすると瞬間的に10気圧以上の水圧が時計にかかるかもしれないので、出来るだけ時計だけは海面より上がいいですね。

そんな防水時計ですが、基本的にはパッキンで防水をしているので、年が経過するごとに、防水機能は低下していきます。

防水機能は、無限に続くわけではなくやはり適切なタイミングで、修理に出さないといけません。

また基本的には、その防水性を信じていいのですが、自分が気が付かないところで防水ができてない、などがある場合もありますので、完全なる新品以外はある程度は水に注意するのが理想的でしょう。

 

では次に、非防水の時計を見ていきましょう。

非防水の時計は、その名の通りなんの防水機能もない腕時計のことを言います。

例えば、こちらは1980年代に作られたカルティエのマストタンクってモデルなのですが、裏蓋にはWATER RESISTANTの刻印はありません。

 

カバーできる範囲とか存在せず、基本的に水はNGです。

とは言っても、空気中にも水蒸気は飛んでいるわけだし、大体どこからがアウトなのか?

というのを解説します。

夏場であっても、 汗だくにならないのであれば大丈夫です。

あの明らかに、汗のでかい玉が時計に触れたらアウトになってしまうのですが、ちょっと汗をかいたくらいで、腕から汗が出てないのであれば問題ありません。

基準としては、外気温が33度以上ある日で500m以上歩く場合は、時計は腕から外しておくほうがいいでしょうね。

事務職やオフィスワーカーなど、室内で仕事をされる方は、朝のバスや電車に乗るまでを外して、会社についてから着用ってのでもいいかもしれません。

手を洗う時も、時計を上まで持っていって時計に当たらないようにしましょう。

水を勢いよく出さずに、普通くらいの水圧であれば跳ね返りもかなり少ないはずですので、時計を下げたままで問題はありません。

 

 とこんな感じで、非防水時計について解説しましたが、ここまで聞いてたら

『てか、非防水時計なら防水時計買ったほうが良くね!?』

ってなると思います。

 

これはもう、ヴィンテージウォッチをメインに扱う私もそうですね!

としか言いようがありません。

正直なところ、新しい時計のほうが合理的で機能的です。 

 

じゃあそんな非防水の時計に、何を求めるのか?

と言いますと、これはレトロ感とコスパですね。

非防水であった頃の時計は、どれも美しいです。

もちろん現代の時計も美しいのですが、美しさの基準が違うというか、上手に表現できないのですが、やはりその年代ならではの魅力があります。

手作業を感じられたりこの価格帯のモデルで、ここまでの装飾をするの?

といった昔だから出来た装飾の美しさもあります。

例えば、こちらのマストタンクなのですが、外側と中央には段差があり中央は窪んでいます。

そして、その窪んだ部分に装飾が施してあるのですが、こういった部分は現代の時計では採算が合わないのでなかなか出来ません。

ここまで繊細な装飾を施してあるにもかかわらず、ヴィンテージということで新品よりもかなり安いので、品質と値段を比較すればやっぱりいい時計ですよね。

防水性がないので、機能的ではありませんがオシャレさを優先させる方には、相性がいいと思いますね。

 

 

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