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記事: カルティエの腕時計!マストタンクを購入する前に知っておきたいクオーツムーブメントについて

カルティエの腕時計!マストタンクを購入する前に知っておきたいクオーツムーブメントについて

動画でカルティエの腕時計!マストタンクを購入する前に知っておきたいクオーツムーブメントについてをご覧になる方はこちらから⬇️

 

 

お客様から頂いたマストタンクの色々な質問への回答

中目黒の時のポップアップにお越し頂いたお客様から、こんな時計を探してるんですけどどうでしょうか?

という質問を頂きました。

それがですね、今写ってるこちらのマストタンクSMサイズの縦ローマン文字盤クオーツモデルなのですが、私の回答としては

『はい、こちらでしたら比較的出てきやすいので、多分今月か来月にはご案内できると思いますねぇ』

『価格はどれくらいになるんでしょうか?』

『そうですねぇ、まぁ今出てるこちらのブレゲインデックスのモデルとさほど変わらないと思いますので、大体36万円程度くらいかなぁといった感じですね』

というのをその場でお話しさせて頂きました。

奥様と一緒にご来店頂き3人でお話しして、どうしても奥様がこのモデルが好きだということで、旦那様が私のポップアップストアを見つけてお越し頂いたそうです。

それで時計は旦那様がプレゼントされるという素敵なお話しですね。

 

そこからですね、時計を見つけてこんな感じです!ってのをご覧頂くために再度待ち合わせしてご提案させて頂きました。

その時に、色々と他の方も気になってるだろうなぁ・・・・って質問を頂きましたのでここで共有しつつそれについて回答をしていきますね。 

 

クオーツムーブメントの構造

まずお客様が気になってたのが、ヴィンテージのクオーツウォッチってどうなのか?

要約すると、ヴィンテージのクオーツムーブメントの寿命ってもう切れてるのではなかろうか?

という内容ですね。

ここを最初に解説しますね。

カルティエ クオーツムーブメントCal.057

 

こちらに写ってるのが、1980年代に製造されていたマストタンクに搭載されているクオーツムーブメントのCal.057でございます。

まずはこのクオーツムーブメントの構造を解説します。 

 この上のブリッジ(金属のプレート)を外したらこんな感じになっています。

カルティエのムーブメントCal.057の内部構造

 

 

 

 

 

 

今見えている全ての総称が『回路基板』であり、ここに時計の針を動かしている3つの部品が乗っかっています。

これらの役割を超簡単に解説します。

専門的な話で意味不明だと思いますので、全部聞き流して大丈夫です。

 

電池を入れる

→ 時計全体にエネルギーを供給します。一撃で全てのパーツにエネルギーを供給するのですが、順番をつけるとすれば最初にクオーツICに電力が送られます。

 

クオーツICと水晶管

→ 電池から受け取った電力を使い、水晶管(クオーツ振動子)を振動させます。

動き出した水晶管の振動数を認識して、「1秒ごとの電気信号」を作り出します。

 

コイルに対しては、電流を流すタイミングを制御し、正確な動作を実現させます。

要するにクオーツICはクオーツムーブメントの頭脳ということです。

 

 

コイル

→ ICの指示に従い、電力を磁場エネルギーに変えてモーターを動かします。

 

→ モーターの回転が歯車を動かし、針が進みます。

 

 

分かりやすい様に順番をつけていますが、電池を入れた瞬間、全てが同時に動きますので、それぞれの部品はそんな役割をしてるんだなぁ・・・程度の認識で大丈夫です。

 

他にもパーツは色々あるんですが、これらのメイン部品によってクオーツは動作しており、これらが故障すること=ムーブメントの寿命というふうになります。

 

ではこれらが壊れたらもう使えなくなってしまうのか?

という疑問が出てくるので、そこをこれから解説します。

 

回路基板が壊れたらもうクオーツムーブメントは終わりなのか?

マストタンクは先ほども説明した通り、最初に出てきたのが1980年なので、製造されてから大体40年近く経過していることになります。

 

ここでは一旦、40年前のモデルについて話をしていきます。

40年間あれば、ほとんどの場合で2回以上は誰かの手に渡っているものが普通です。

その期間の中で、どんな使われ方をしてきたが問題なのですが、電池を入れて止まったから、もうそのままほったらかし・・・・

って状態で、液漏れが発生してなかったら案外良い状態で残っている方です。

その反面、安い中国製の電池とか入れてたら、液漏れして、それが基板を侵食して基板自体が使えなくなってしまうこともよくよくある話です。

ですので、その個体によってどんな使われ方をしてきたかが、その時計のコンディションを決めるのですが、この良い状態で止まったままであれば案外40年以上前に製造されてたとしても、電池交換だけで動き続けてくれます。

液漏れが発生して、他のパーツに影響が出てたらこれはもう復活は厳しいので、回路を入れ替える必要があります。

ただしここで問題になってくるのが、カルティエが部品(回路)の提供をしていないことです。

カルティエが部品(回路)の提供をしていれば、おそらくもっといろんなところで手軽に購入できるはずですね。

弊社では回路に問題がなかったら、そのまま使い、問題がある場合は回路を交換して店頭に並べるようにしています。

このないはずの回路がある理由というのは、公にできないので申し訳ございませんがそんなもんなんだねぇ・・・って感じで流してください。

よって、今回の縦ローマンをご提案させて頂いた時にも、上記のことをお話しさせて頂きました。

内容は、回路の交換が必要な場合は見積もりが13000円程度上乗せになります、ということであり、マストタンクの場合の取り寄せはその説明を皆様にしています。

これはサントスガルべのクオーツも同じように対応していますね。

弊社では今の所は、カルティエのクオーツしか扱っておりませんので、カルティエのクオーツであれば精度を保証しております。

 

あとですね、ここまでの方はあんまりいないと思うのですが、基本的には回路を載せ替えれば動くのですが、クオーツだけど孫の代まで使いたいんです!

とか、マストタンクのこのスタイルが一番好きだから50年後も使いたい!って場合には、最終手段としてカルティエが最新ムーブメントに載せ替えてくれます。

多分結構高いですが。

ですので、最悪の場合でも保険はある。

と分かっていれば、ヴィンテージモデルであっても手に取りやすいのかなぁと思いますね。

 

ではここからは、マストタンクの防水性について解説します。

 

マストタンクの防水性は?

マストタンクは非防水の時計として作られています。

現代に作られているタンクも含めた全ての時計は、すべてが日常生活防水が保障されていますが、この頃に作られているモデルはそうではありません。 

非防水の時計は、その名の通りなんの防水機能もない腕時計のことを言います。

 

カバーできる範囲とか存在せず、基本的に水はNGです。

雨の日は100%アウトですね。

とは言っても、空気中にも水蒸気は飛んでいるわけだし、大体どこからがアウトなのか?

というのを解説します。

夏場であっても、 汗だくにならないのであれば大丈夫です。

裏蓋とケースはビスで留めてあるだけなので、侵入経路はそこからになるのですが、汗の滴がそこに当たったりするのはよろしくないですね。

ですので、手の甲に汗の滴が発生しないくらいの暑さであれば、着用しても問題はございません。

基準としては、外気温が33度以上ある日で500m以上歩く場合は、時計は腕から外しておくほうがいいでしょうね。

手を洗う時も、時計を上まで持っていって時計に当たらないようにしましょう。

水を勢いよく出さずに、普通くらいの水圧であれば跳ね返りもかなり少ないはずですので、時計を下げたままで問題はありません。

事務職やオフィスワーカーなど、室内で仕事をされる方は、朝のバスや電車に乗るまでを外して、会社についてから着用ってのでもいいかもしれません。

 

 とこんな感じで、非防水時計について解説しましたが、非防水って使うずらいなぁ・・・

ってなると思います。

 

実際にこれまでにお会いしたお客様からも、非防水はちょっと扱いが難しいんですよねぇ。

ってのはちょいちょいお伺いします。 

 

これはもう、ヴィンテージウォッチをメインに扱う私もそうですね!

としか言いようがありませんね。

正直なところ、新しい時計のほうが合理的で機能的です。 

 

じゃあそんな非防水の時計に、何を求めるのか?

と言いますと、これはレトロ感とコスパですね。

非防水であった頃の時計は、どれも美しいです。

デザインの幅っていうんですかねぇ・・・

もちろん現代の時計も美しいのですが、美しさの基準が違うというか、上手に表現できないのですが、やはりその年代ならではの魅力があります。

手作業を感じられたりこの価格帯のモデルで、ここまでの装飾をするの?

といった昔だから出来た装飾の美しさもあります。

 

あとは何と言ってもそんな感じで、必然的に大切に扱わないといけないので愛着が湧きますよね。

マストタンクは、純銀なのでステンレスよりも傷が入りやすいので、余計にデリケートに扱わないといけないんですけどね。 

防水性がないので、機能的ではありませんがオシャレさを優先させる方には、相性がいいと思いますね。

 

ではここからは、探すこともできます!という内容をお話しして参ります。

 

 

腕時計を探す依頼も受け付けています

今回のマストタンクは、月に1回は見てるので冒頭でお話しした通り、多分来月までには提案できると思いますよぉ。

ってお話ししたのですが、こう言ったこともやっています。

今は、サントスガルべのコンビ、バスキュラントのMMサイズ、マストタンクの飛びアラビアインデックスの依頼を受けていますね。

詳細な流れを解説すると長くなってしまうので、結構はしょりますが、大体今だったらこれくらいでのお渡しになりますねぇ。

写真はこんな感じですね、みたいな流れですね。

それでOKを頂ければ仕入れます。

今回のマストタンクはこれくらいのスパンで出てくる、ってのが分かってたのですぐにご提案できましたが、バスキュラントの方はもう半年くらい出てきてないですし、半年くらい待ってもらってますからね。

まぁ別に依頼を受けるだけなので、その期間中に別のところで見つければそちらで購入された方が早いですし、私の方もありましたよぉ〜って連絡するだけなので、絶対に買わないといけないとかはありませんからね。

話がある程度進んでいる状態であれば、話は別ですが基本的には同意してもらってからしか仕入れは行っていませんので。

 

 

 

どんな人が販売しているのか?

最後のパートですが、時計に直接は関係なので多分ほとんどの人はここまで見てないので、そこまで重要度は低くないお話をします。

これはおっしゃる通りでございます!って話なのですが、今回のお客様なのですが、YouTubeは普段からご覧頂いてるとのことでした。

ただし、私が顔出ししてないのでどんな人が販売してるのか?ってのが気になってたそうです。

そこでポップアップに行ってみようということで、お越し頂いたそうです。

本来であればですね、顔出しをすべきなんでしょうが、こんな感じで岸田の宝の成果によって、日本の治安は大きく低下してしまいました。

昔の日本の治安が保たれていればそれで良いんですが、まぁこの先治安は悪化する一方ですので、今のうちからそう言った防犯の意識を高く持っています。

ポップアップに行くのも面倒だなぁ・・・って感じる方も多いでしょうし、わざわざそこまで私に会いに行ってどんな人か確かめる!という行動に、合理性はないんですが、起こし頂いた視聴者様には良い体験をして欲しいと考えておりますので、申し訳ございませんがしばらくはそういったスタイルでやらせて頂きますね。

 

 

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