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記事: 中古は嫌。でもヴィンテージは格好いい。その違いを話します

中古は嫌。でもヴィンテージは格好いい。その違いを話します

こんにちは。ベルモントルの妹尾です😊

本日の動画は「中古は嫌。でもヴィンテージは格好いい。その違いを話します」という内容で解説してまいります。

腕時計に興味を持ち始めたとき、多くの方が一度は「中古ってちょっと抵抗があるな」と感じると思います。

誰が使っていたか分からないものにお金を払うことに、少し引っかかりを感じる。

これは、とても自然な感覚だと思います。

一方で、不思議なことに「ヴィンテージウォッチ」と聞くと、少し印象が変わります。

古いのに、むしろおしゃれで格好いいものとして見える。

この違いは、単なる言い方の問題ではなくて、時計の見方そのものに関わっていると感じています。

今日はこの「中古」と「ヴィンテージ」の違いについて、私なりの考えをお話ししていきます。

ヴィンテージウォッチ屋さんの妹尾さんが喋りますので、中古とヴィンテージの違いの解像度が圧倒的にクリアになると思いますね。

もし今、「古い時計は気になるけど、ちょっと不安がある」と感じている方にとって、少しでも見方が変わるきっかけになれば嬉しいです。

 

ベルモントルでは、価格だけではなく背景や佇まいも含めて腕時計を選びたい方に向けて、公式LINEで一般公開前の新着商品や入荷予定品をご案内しています。

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それでは話を進めて参ります。

 

 

『中古は嫌』と感じるのは自然な感覚です

まず最初にお伝えしたいのは、「中古の時計はちょっと嫌だな」と感じること自体は、全くおかしいことではないということです。

むしろ、日本では長くそういう感覚が一般的でしたし、新品に価値を感じる文化が強い中で育ってきた方であれば、そう思うのはごく自然だと思います。

誰が使っていたのか分からない。
どんな扱いをされてきたのか分からない。
見た目がきれいでも、本当に大丈夫なのか不安になる。

こういった感覚は、決してネガティブなものではなくて、「ハズレを引きたくない」「大切に使いたい」「納得して選びたい」という気持ちの裏返しでもあると思っています。

実際に、中古と呼ばれるものの中には、ただ年数が経っているだけのものや、状態が良くないものも存在します。

そういったものに対して違和感を持つのは当然ですし、その感覚はむしろ大切にした方がいいと思います。

だからこそ、無理に「中古でも大丈夫ですよ」と押し切るような考え方は、あまり良くないとも感じています。

ただし、その『中古』という言葉の中に、すべてを一括りにしてしまっていることで、本来であれば魅力的に感じられるはずの腕時計まで、少し距離を置いてしまっている可能性もあります。

ここに、少しだけもったいなさがあると感じています。

つまり、「中古は嫌だな」という感覚そのものは自然で大切にしながらも、その中にどんな種類のものがあるのかを少しだけ整理してみると、見え方が変わってくることがあります。

このあとお話しする『ヴィンテージ』という考え方は、まさにその見方を少し変えるための一つのヒントになると思っています。

では次のパートに行きましょう。

 

 

そもそも『中古』とは何を指しているのか?

ここで一度、「中古」という言葉が何を意味しているのかを整理しましょう。

中古というのは、とてもシンプルで、
「一度誰かの手に渡ったもの」
という状態を指す言葉です。

つまり、新品ではない、というだけであって、そこに価値の高さや低さ、美しさや魅力が含まれているわけではありません。

極端な話をすると、昨日買って一度だけ使った時計でも中古ですし、30年前に作られて長く使われてきた時計も中古です。

この2つは全く違うものに見えると思いますが、「中古」という言葉で一括りにされてしまいます。

ここが少しややこしいところです。

さらに言えば、中古という言葉には、どうしても「使用感がある」「少し劣化しているかもしれない」といったニュアンスも含まれやすいです。

そのため、「中古=あまり良くないもの」という印象につながりやすいのも無理はないと思います。

実際に、市場には状態があまり良くないものや、ただ古いだけで特に魅力が感じにくいものも存在しています。

そういったものまで含めて『中古』と呼ばれている以上、その言葉に少し抵抗を感じるのは自然なことです。

ただ、ここで大事なのは、中古という言葉はあくまで『状態の区分』であって、その時計の価値や意味を説明する言葉ではない、という点です。

つまり、「中古だから良くない」「中古だから価値が低い」と単純に判断できるものではありません。

この前提を持っておくと、次にお話しする『ヴィンテージ』という言葉との違いが、より分かりやすくなってくると思いますね。

では次に、『ヴィンテージ』は何が違うのか?

 と言う事について解説します。

 

 

『ヴィンテージ』は何が違うのか?

ここでやっとですね、ヴィンテージという言葉について、深掘って解説していきます。

先ほどお伝えしたように、「中古」という言葉は、あくまで一度誰かの手に渡ったもの、新品ではないもの、という状態を表す言葉です。

そこには、その時計が美しいかどうか、価値があるかどうか、今見ても魅力があるかどうか、といった話までは含まれていません。

一方で、『ヴィンテージ』という言葉は少し違います。

これは単に古いものを指しているのではなく、その時計が生まれた時代の空気や、その時代だからこそ成立していたデザイン、サイズ感、作りの考え方まで含めて、今見ても意味や魅力を感じられるものに対して使われる言葉だと私は考えています。

例えば、先日ご紹介したパテックフィリップのカラトラバ Ref.3579Aは1発でそれが1970年代のデザインであることが分かります。

あれはトノー型って言うんですが、スイスの時計産業がクオーツショックと職人の人件費の高騰によって、コストを低減させるために出来るだけ製造するパーツを減らして作られたケースだからです。

ここにはその年代の時代背景と、そのブランドがどのようにしてSEIKOのクオーツショックに対抗しようとしたのかが分かる考え方があります。

他にも共通するもので言えば、ケースの薄さや小ぶりなサイズ感、文字盤の手間の入れ方、ブレスレットの作り(これはロレックスの実用で使うことを主目的にしている時代であれば中空で軽いブレスになっているのが分かりやすいですよね)など、今の腕時計とは別の角度の美しさがあります。

それは単に古いから価値があるという話ではなく、今の時代の感覚で見ても、やはり格好いい、おしゃれだと感じられる完成度があるということです。

つまり、『ヴィンテージ』は年数そのものを褒めている言葉ではなく、その腕時計が長い時間を経てもなお、魅力を失っていないことを示す言葉に近いと考えています。

大事なことなので、もう一回繰り返しますが『その腕時計が長い時間を経てもなお、魅力を失っていないことを示す言葉』

だから私は、中古とヴィンテージは似ているようで少し違うと考えています。

中古は状態の分類。

ヴィンテージは価値の見方。

この違いを知ると、古い時計に対する印象は少し変わってくるのではないかと思います。

先ほど出てきたパテックフィリップ カラトラバの時計についてはこちらの動画で詳しく解説しておりますので、気になる方はご覧ください⬇️

話を戻しまして、では次に古いだけでは、ヴィンテージにはならない!と言うことについて解説して参ります。

 

 

古いだけでは、ヴィンテージにはならない

ここまでで、「中古」と「ヴィンテージ」は少し違うというお話をしてきましたが、ここでとても大事なことをお伝えしておきます。

それは、古い時計がすべてヴィンテージになるわけではない、ということです。

年数が経っているというだけで、その腕時計に特別な価値が生まれるわけではありません。

実際には、ただ時間が経過しただけで、デザインとしても特別な魅力を感じにくいものや、バランスが崩れているもの、状態が良くないものも多く存在しています。

ヴィンテージウォッチというのは、その人の主観がかなりの割合を占めるので、99人が良くないと思ってても、自分だけは良いと思えるものがあります。

よって、これをヴィンテージと呼ぶに相応しいかは、そのお店の店長さんがどういった基準でそれを仕入れているのか?

というところがかなり重要になるのですが、それを明確に答えることが出来ない場合はおそらく、数増やしのために仕入れられたものだと考えるのが自然です。

私が見ても、なんでこれをヴィンテージウォッチに分類してるんだろう・・・・っていうボロボロの時計を扱ってるお店もあります。

ですがそれは前述した通り、その店主の価値観や私とは違う角度の判断基準をお持ちのためにそうなっているんだと思います。

私の基準が100%正解ではないし、むしろ間違ってる確率の方が高いですが、私の基準は

・比較的コンディションが良い個体

・美しいパティナが形成されてる個体

(パティナってのは元々の文字盤が褪色して綺麗なエイジングが生まれてる個体です、弊社で扱ってるものであればロレックスのゴーストやギャラクシー、オイパペの1500がそれに当たります)

・数が少ない個体

をヴィンテージウォッチと呼ぶに相応しい商品だと考えております。

 

そして、そういったボロボロの個体のものは、無理に『ヴィンテージ』と呼ぶ必要はなく、あくまで中古として捉えた方がいいですよね。

だからこそ、この2つの言葉をきちんと分けて考えることが大切です。

ヴィンテージと呼ばれるものには、ある程度の共通点があります。

それは、時間が経ってもなお、見たときに違和感がないこと。

むしろ今の服装や空気感の中でも自然に馴染むこと。

そして、細かい部分まで含めて完成度が高く、全体として整って見えることです。

逆に言えば、そういった要素が整っていないものは、年数が経っていても「ただ古いもの」として見えてしまうことがあります。

ここを曖昧にしてしまうと、「ヴィンテージ」という言葉自体が軽くなってしまいますし、結果的に信頼も下がってしまいます。

だから私は、すべてをヴィンテージとして扱うのではなく、本当に今見ても魅力があるものだけを、そう呼ぶようにしています。

この線引きをしっかり持っておくことで、古い時計の見方はよりクリアになり、自分にとって納得できる一本を選びやすくなると思っています。

 では次に、おしゃれな人は大体ヴィンテージやアンティークのアイテムをどこかに取り入れてるんですが、なぜヴィンテージは『おしゃれで格好いい!』と感じるのか?という事について解説して参ります。

 

 

なぜヴィンテージは『おしゃれで格好いい!』と感じるのか?

ではここからは、もう少し踏み込んで、「なぜヴィンテージウォッチはおしゃれで格好いいと感じるのか」という部分についてお話ししたいと思います。

これは単に古いからではなく、いくつかの要素が重なってそう見えていると感じています。

まず一つは、サイズ感です。

ヴィンテージの時計は、現行モデルと比べて少し小ぶりなものが多く、手首に乗せたときに主張しすぎず、全体としてとてもバランスよく見えます。

服装と合わせたときにも、時計だけが浮くことなく、自然に馴染むこの収まりの良さは、ヴィンテージならではの魅力のひとつです。

次に、デザインの整い方です。

インデックスや針の形、文字盤の余白、ケースのラインなど、細かい部分に無理がなく、全体として非常に落ち着いた印象にまとまっています。

情報量が多すぎない分、見たときにすっと理解できる美しさがあり、それが『品がある』と感じられる理由にもつながっています。

さらに、その時代ごとの空気感も大きいです。

当時の価値観や美意識の中で作られているため、現代の時計とは少し違ったニュアンスを持っています。

それが結果として、今の時代の中では逆に新鮮に見えたり、個性として感じられることがあります。

そしてもう一つは、『使われてきた時間』が自然に刻まれていることです。

大きなダメージではなく、ほんのわずかな変化や風合いとして現れている場合、それが新品にはない柔らかさや深みとして感じられることがあります。

こうした要素が重なることで、ヴィンテージの時計は、派手ではないのにどこか目を引く、静かに格好いい存在として映るのだと思います。

これはスペックや価格だけでは説明しきれない部分ですが、実際に手に取ってみると、多くの方が自然と感じるポイントでもあります。

では次に私大まかな見ているポイントについてお話しして参ります。

 

 

ベルモントル店長の妹尾さんは『中古かどうか』ではなくここを見ています

ここまで、中古とヴィンテージの違いについてお話ししてきましたが、最後に、私自身が時計を見るときに何を基準にしているのかをお伝えしたいと思います。

結論から言うと、私はその時計が中古かどうかよりも、「今見ても納得できるかどうか」を一番大切にしています。

言い方を変えると、ヴィンテージウォッチとして仕入れて販売していいかを判断しています。

前述した通り、いいコンディションであるとかパティナが綺麗とかって話ですが、もう少し大枠で見たときに、顧客が美しいと思ってくれるかどうか。って話です。

いつも全ての動画をご覧下さってる方であれば、すでにご存知だと思われますが私は今もそうですが出自は骨董品屋さんです。

ですので、腕時計以外にも様々なジャンルでいろんな商品を見てきています。

そういった過程で、複合的なカテゴリーの中で見てきた審美眼を持っているつもりです。

こういった点を総合的に見て、世間的に見てもここまでならOKラインか、ここまで行ってしまったらアウトだ!っていう明確な線引きが出来ています。

だからこそ、「古いから全てのものに価値がある」という見方ではなく、「今見ても魅力があるかどうか」という視点で選ぶことが大切だと思っています。

そして、その基準で見たときに初めて、「これはヴィンテージとして面白い」と感じられる時計に出会えるのではないかと考えております。

もしこれから古い時計を見ていく中で、「これは中古だからやめておこう」と一度思ったとしても、今日話したことを思い出してください。

中古の中にヴィンテージが含まれているけど、果たしてそれは中古なのかヴィンテージなのか?ということをですね。

 

もし、そもそもの判断基準が分からないって場合であれば、お店にお越し頂ければ弊社が扱ってる商品の中から、視聴者様にぴったりな腕時計を一緒に選ぶことも可能です。

弊社は予約制でやっておりますので、ゆっくりと自分に合う時計を見つけて頂くことができると思います。



もし今回のお話に少しでも共感していただけた方は、今後の動画も参考にしていただけると嬉しいです。

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