CARTIER サントスデュモンLM エクストラフラット Ref.821054の魅力解説
動画でご覧になる方はこちらから⬇️
この記事では、カルティエのサントスデュモンLM エクストラフラット Ref.821054の魅力を解説していく動画となります。
一見するととてもシンプルな時計ですが、この一本には「最後に選ばれる理由」があります。
ヴィンテージサントスのスポーツモデルは大人気ですが、その上位互換に当たる今回のデュモンはやはり格が違います。
なぜ今もサントスは選ばれ続けるのか、そしていろんな種類のあるサントスでも、なぜこのモデルは特別なのか。
そこら辺を、できるだけ分かりやすくお話ししていきます。
搭載されたフレデリック・ピゲ社製 Cal.21の凄み!

サントスデュモン エクストラフラット Ref.821054の「Extra Flat」は英語で、「非常に薄い」という意味になります。
実際にそのままの意味で激薄です。
ノギスで測ってみたのですが、厚さは4.35mmしかありませんでした。
これまではデカ厚が評価されていましたので、見た目の「派手さ」や「大きさ」が注目されて来ましたが、薄型は時計製造技術の結晶であり、その価値の本質は、内部に搭載されているムーブメントにあります。
このモデルに使われているのが、フレデリック・ピゲ社製のCal.21です。
フレデリック・ピゲは、いわゆるムーブメント専業メーカーで、表に名前が出ることは少ないものの、ブレゲやオーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンといったブランドにも供給してきた実績を持っています。
詳細についてはこちらの『スウォッチグループのブランパンを甦らせる【フレデリックピゲ】の歴史と代表ムーブメント解説』の中で詳細に解説しておりますので、気になる方はご覧ください⬇️
話を戻しまして、つまりこのムーブメントは、単なる外注ムーブメントではなく、時計としての中身をしっかりと支えるための選択として使われているものです。
そしてこのCal.21の最大の特徴は、「薄さ」にあります。
エクストラフラットという名前の通り、この時計は非常に薄い作りになっていますが、それはケースだけの話ではなく、ムーブメント自体が薄いことで初めて成立しています。
ここが重要なポイントで、この時計は「薄く作られている」のではなく、「薄いムーブメントを前提に設計されている」時計です。
一般的に薄型ムーブメントは、パーツが小さく繊細になりやすく、扱いが難しくなる傾向があります。
ただフレデリック・ピゲのムーブメントは、その薄さを保ちながらも、実用性とのバランスがしっかり取られています。
過度に精度だけを追い込むのではなく、長く安定して動くことを前提とした設計になっているため、日常使いの中でも無理なく使い続けることができます。
また、仕上げの面でも特徴があります。
こちら実際に今回のデュモンに搭載されているムーブメントをご覧ください⬇️
全体にダブルCのエングレーヴィングが施してありますが、派手な装飾ではなく、全体として整った印象を持つムーブメントで、見えない部分に対しても丁寧に作られていることが分かります。
この「静かな完成度」は、この時計全体の印象にも通じています。
つまりこのRef.821054は、見た目の美しさだけで成立している時計ではありません。
内部にしっかりとしたムーブメントがあるからこそ、この薄さと装着感が実現できています。
前述した通り、こちらは高級機に分類されるために見えない部分であるムーブメントにも、しっかりと手が込んでいることが分かりますよね。
カルティエというブランドの外側と、フレデリック・ピゲという中身。
この組み合わせによって、この時計は初めて完成していると言えるのです。
ちなみに、Cal.21の後ろにMCという刻印が入っていますが、これはマニュファクチュールカルティエの頭文字のMCです。
どういうことかと言いますと、フレデリックピゲから納品されたムーブメントにカルティエは自社で調整と装飾を施します。
するとこれはフレデリックピゲ社製のムーブメントではなく、カルティエ社製のムーブメントという事になります。
よって、カルティエはムーブメントも自社で作ってるんだよ!ってのをアピールするために、あえて最後にMCを入れているんですね。
このカルティエと自社製ムーブメントについては、こちらの「ムーブメントを作れないカルティエの腕時計は2流なのか?」の中で詳細に解説しておりますので気になる方はご覧ください⬇️
では次に、他のデュモンであるRef.78225との違い!について解説して参ります。
