40代・50代が選ぶべきおしゃれなヴィンテージウォッチはどれ?
こんにちは、ベルモントルの妹尾です。
本日の動画では、40代・50代が選ぶべきおしゃれなヴィンテージウォッチはどれ?
という内容で解説して参ります。
100万円以下の時計なら、新品の現行型辺りで「正解」が見えています。
でも、ある程度の人生経験を通したときに見えてくるのが、ヴィンテージの魅力であり、100万円中盤から、200万・300万・400万という価格帯になると、一気に世界が広がってきます。
パテック、ヴァシュロン、ピアジェ……どれも一流で、どれも正解です。
だから逆に、迷うんです。
「そもそも何のために腕時計をするか!?」という目的も変わってくる。
自分が本当に好きなものを身に着けたい、長く付き合える一本を選びたい。
そして子どもや孫に受け継ぐに相応しいものなのか。
などなどですね。
今日の6本は、そういった視点すべてに応えられる腕時計を選びました。
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それでは話を進めて参ります。
40〜50代が腕時計を選ぶ際に、これまでとは違った視点で選ぶようになる理由
腕時計の選び方は、人によってさまざまです。
でも、年齢を重ねるにつれて「何を基準に選ぶか」が変わってきたなぁ。
そう感じる方は少なくないのではないでしょうか。
例えば分かりやすいところで言うと、20代・30代のころ、腕時計はある種の「主張」であると言えるでしょう。
ブランドの知名度、スペックの高さ、大きさなどなど、そういった要素が選ぶ基準の中心にあったはずです。
しかし40代・50代になると、その感覚が静かに、そして確実に変わっていきます。
最も大きな変化は、「自分のための選択」ができるようになることです。
若いころは他者の目線を意識して時計を選びがちですが、人生経験を重ねた大人は「自分が本当にそれを好きかどうか!?」を軸に置けるようになります。
ブランドの格よりも、手に取ったときの質感。
知名度よりも、その時計が持つ歴史や哲学。
そういった目に見えない価値に、自然と惹かれるようになるのです。
また、時間の感覚が変わることも理由の一つです。
40代・50代は、残りの人生を意識し始める年代でもあります。
「長く使えるか」「10年後も飽きないか」「子や孫に受け継げるか」。
そうした視点が、選択の奥行きを深めます。
消耗品としてではなく、資産や記念として時計を選ぶ感覚が芽生えてくるのです。
さらに、経済的な自由度が上がることで、これまで手の届かなかった領域に踏み込めるようになります。
パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、ピアジェ、カルティエそういった「時計の本質」に向き合ったブランドたちが、急に現実の選択肢として見えてきます。
40〜50代の腕時計選びは、単なる買い物ではありません。
自分の美意識と向き合う、静かな自己表現と言えるでしょう。
ではここからは、それぞれの商品を1個づつ丁寧に解説して参ります。
カルティエ タンクアメリカン 18KYG MMサイズ
まず1本目は、カルティエの18Kイエローゴルドのタンクアメリカンです。
カルティエのタンクシリーズは1917年に誕生した100年以上の歴史を持つモデルです。
ただし今日ご紹介するのは1980年代後半に一時期だけ生産されていた「プレ・アメリカン」とも言えるレアな存在です。
と言いますのも、このアメリカンには始祖とも呼べるモデルがありまして、それをサントレと言います。
サントレとアメリカンは、手巻きが載っているか自動巻きが載っているかという違いはありますが、外観はほとんど一緒です。
縦に長く伸びたケースが、手首をすっと細く、上品に見せてくれます。
そしてサントルの方は、カルティエの象徴的なローマンインデックスが太くデザインされる傾向にありますが、アメリカンはインデックスが細くなります。
今回の答えは、サントルの系譜を受け継いだ太いインデックスであり、スタイルは自動巻きが搭載されているアメリカンの形状となっております。
したがって私の想像ではありますが、サントレからアメリカンへ移行する際の、過渡期のモデルなのかなと考えています。
タンクアメリカンのシャープなラインと薄いケースが、ゴールドの存在感を程よく引き締めてくれるので、「金持ちの腕時計」というより「上品な大人の腕時計」に見えます。
価格は税込286万円ですが、どの場面にも連れて行ける懐の深さが、この時計最大の魅力です。
では2本目の紹介です。
パテック フィリップ カラトラバ Ref.3579A-201
2本目は、パテック フィリップのカラトラバでございます。
なぜ腕時計業界の中でもパテックが別格なのか?と言うことを簡単にお話しします。
一つ目は「永続性の保証」です。
パテックは1839年の創業以来、一度も外部資本に支配されることなく独立を保ち続けている稀有な時計ブランドです。
二つ目は「修理の保証」です。
パーツがなくなったから、もう修理は出来ません。
と言うことは、まずこのブランドから発せれることはありません。
1個1個が工芸品として作られているので、100年前のモデルでも修理対応してくれます。
そして三つ目は、パテック自身の有名な広告コピーです。
これはあまり有名ではありませんが、「あなたはパテック フィリップを所有することはできません。ただ、次の世代のために保管するだけです」。
このメッセージの中に、パテックフィリップが永続的な資産として、腕時計を扱っていると言うことが伝わってきますね。
パテックフィリップってこんな感じで、腕時計を作ってはいるものの、実際にはオーナーがパテックを所有しているという高揚感から生まれる価値を提供しているんですよね。
そして、今回のRef.3579A-201は製造本数150〜200本といわれる極めて稀少なモデルです。
このモデルは、デザインも非常にスマートで美しいのですが、私が一番気に入ってるのはステンレスで作られていると言うことです。
パテックといえば、基本的には貴金属で時々プラチナがありますが、こんな感じで、特別なモデルにはあえてステンレス素材を採用します。
この一見すると、普通の素材であるステンレスがパテックになると、いきなり特別な素材になってしまうんです。
さらに本個体はメーカーであるパテック・フィリップ自身がオーバーホール済みなんです。
なので弊社でも、敢えて裏蓋を開けておりません。
このような理由から、状態の信頼性という意味では最高水準の保証なんです。
価格は450万円と高価ですが、視聴者様が50歳でこれを買ったとして80歳までの30年使うとします。
さらに子どもに渡して、孫の代まで使えれば100年以上という計算になります。
それを考えると、1年あたりのコストは決して高くありませんよね。
一生涯、そして次の世代へ受け継ぐ一本を探している方こそ、この腕時計を手にしていただきたいと考えております。
では3本目の紹介ですね。
ヴァシュロン・コンスタンタン リール 18KWG
3本目は、ヴァシュロン・コンスタンタンのリールです。
「雲上ブランド」の中で「最も通好み」と言われるのが実はヴァシュロンです。
1755年創業であり、日本でいうと江戸時代から続くブランドです。
実はパテックよりも歴史が古いんです。
よって、世界で最も歴史ある時計メーカーの一つです。
なのに、日本ではパテックやオーデマピゲに比べて知名度が劣ります。
と言いますのも、良い意味でヴァシュロンの腕時計は全体を通して落ち着きがあり、上品に仕上がっています。
これは私なりの表現になってしまうのですが、アウディやベンツなどのドイツ高級車は中国ウケるデザインを採用しているために、今のモデルはブランドが持つ伝統を感じることが出来ません。
特にEVとかになってくると、ブランドを隠せば中国の新興メーカーと言われても、区別がつかないと思います。
目先の利益のために、伝統やデザインを捨てているように感じられるのですが、ヴァシュロンは時代が求められているものに、完全に乗っかるわけではなく、自社の哲学や伝統を取り入れながら、ものづくりを行なっているように感じます。
大きな主張をするブランドではないために、知名度もそこそこになってしまうのですが、それは逆に普遍の価値を持っているということでもあります。
本個体も非常にシンプルですが、ものづくりは素晴らしいです。
リールは楽器にリールというのがあるのですが、その形状をラグの部分に取り込んでいることからそのように名付けられています。
素材はホワイトゴールドであり、ヴァシュロンらしい上品なケース形状です。
白文字盤にキラリと輝くバーインデックス、取り付けられているリーフハンドまでの流れは完璧なまでにシンプルで、ドレスウォッチの教科書のような一本だと言えます。
ホワイトゴールドはスーツにも、ジャケパンにも、カジュアルにも合わせやすいです。
価格は166万円で、今日の6本の中で最も手が届きやすい価格帯ですが、時計としての格はパテックと並ぶ最高峰です。
時計の深みがわかってきて、「玄人の一本」を静かに手に入れたいと考えている方に、手にとって頂きたい一本ですね。
では次に、4本目の紹介ですね。
ピアジェ プロトコール 18KYG ラピスラズリ
4本目は、ピアジェ プロトコールですが、これは「美を感じる人」のための腕時計です。
ピアジェが1960〜70年代に世界を驚かせたのが、「極薄ムーブメント×天然石文字盤」の組み合わせでした。
これはそんな「宝飾時計の王様」とまで呼ばれた黄金時代の一本です。
この文字盤はラピスラズリという天然石を薄くスライスして、作られている非常に製作が難しい文字盤です。
しかもこれが凄いのが、基本的にはラピス文字盤であっても、表面は真っ平らなのですがこの個体は、縦ラインのリブ装飾が入っています。
これはケースも同じ装飾が施してあるので、デザイン段階からこのように作る!というのが明確に決まっていたわけですが、石にわざわざこのラインをこの細さで入れるのは至難の技なのは、皆様も分かって頂けると思います。
この薄型時計の領域では、ピアジェは文字盤においても、ムーブメントにおいても圧倒的な技術力を持っていたんですよね。
ラピスラズリという石も、ただの青い石じゃないですよ。
これは古代エジプトではツタンカーメンの黄金のマスクにも使われ、中世ヨーロッパでは絵具の「ウルトラマリン」の原料として金より高価に取引されていた石です。
そんな特別な石が、いま時計の文字盤として輝いているこの現実にしっかり向き合わないといけません。
と言いますのも、なんでこの貴石を使った文字盤の個体がここまで高額になっているかと言いますと、現代で作ることが出来ても、非常に手間と労力がかかるので超高額になってしまうからです。
ロレックスの廃盤になった現行に近いモデルで石を使ったものだったら、余裕で2000万円くらいになりますからね。
それがヴィンテージであれば、まだ現実的な価格で手にする事が出来るんですよ。
既にご覧頂いてる通り、光の当たり方によって全然違う表情を見せます。
真上から光が当たると、鮮やかな群青色になりますし、斜めから光が入ると、金の筋(パイライト)がキラキラと輝きます。
自然が作り出した模様だから、世界に全く同じ文字盤は存在しません。
視聴者様が買ったその一本だけの、唯一無二の顔です。
価格は340万円ですが、機能やスペックよりも、美しさや芸術性を手首に求めている方や、誰も持っていないような、本物の個性を繊いたい方に手にとって頂きたいですね。
では5本目の紹介です。
IWC インヂュニア SL YGコンビ Ref.3521-004
5本目は、IWC インヂュニア SLです。
今日ご紹介する中で唯一、「スポーティさ」を持つ一本です。
視聴者様は既にご存知の通り、IWCはスイスの時計ブランドの中でも、エンジニアリングの精巧さで知られるメーカーです。
インヂュニアはドイツ語の「Ingenieur(エンジニア)」が名前の由来で、もともとは磁気に強い実用時計として設計されました。
よって、このインジュニアも元々は、戦闘機に乗るパイロットが着用していたマーク11がベースにあり、それを民生品にしたものなんですよね。
コクピットってたくさんの電磁波が出るので、インナーケースでムーブメントを囲って磁気の影響を受けないようにされています。
今日の個体は1993年から2001年まで生産されたRef.3521-004であり、搭載ムーブメントはジャガールクルト社製のCal.887/2が搭載されています。
歴代IWCの中でも、ジャガーのを搭載させているのはこのモデルだけであり、ジャガーのムーブメントであることから、クロノメーターも通過してあるハイスペムーブメントです。
これは特別なムーブメントであり、自動巻ローターの円錐には比重の重いプラチナが使用され、回転効率を高めています。
ステンレスとイエローゴールドのコンビケース、ジャガー・ルクルト社製のムーブメントを搭載した、IWCの中でも特に贅沢な仕様のモデルです。
IWCらしくない腕時計に見えるのは、パテックのノーチラスや、オーデマピゲのロイヤルオークをデザインした、ジェラルドジェンタがデザインしているためです。
ベゼルの部分やブレスの部分を見て頂くと、ノーチラスっぽさが感じられると思いますね。
他の5本がドレスウォッチ中心の中で、インヂュニアはスーツにもジャケパンにも、さらにはカジュアルな休日にも対応できる懐の広さがあります。
40代・50代になって「ドレスウォッチは持った。でも週末に着けられる格のある腕時計も欲しい」という方に、ぴったりの選択です。
価格は125万円ですが、今日の6本の中では比較的手が届きやすく、最初の一本としても選びやすい入口です。
ドレスウォッチだけでなく、オンオフ使える一本を探している方や、スポーティさと上品さを両立したい方にこそ手にとって頂きたい一本です。
では最後の6本目のご紹介です。
オーデマピゲ TVスクリーン 18KWG 1970年代
最後6本目は、オーデマピゲ TVスクリーンのご紹介です。
1970年代のホワイトゴールドモデルで、上品で美しい仕上がりになっています。
オーデマピゲといえば「ロイヤルオーク」が有名ですが、今日ご紹介するのはロイヤルオーク誕生(1972年)以前のクラシックラインです。
この時代のオーデマピゲは、いわゆるジュエラーズウォッチといって、宝飾品に近い感覚で作られた、上品で個性的なモデルを多くリリースしていました。
「TVスクリーン」という名前は、ケースの形がテレビの画面のように見えることから呼ばれているんですが、70年代は他にもUFO型など未来を連想させるデザインが好まれていました。
角が丸く整えられた四角形のケースで、現代の時計にはないクラシックな美しさがあります。
シンプルな深いネイビーの文字盤と相まって、派手さは一切ありません。
でも手首に乗せると、そこに確かな存在感と上品さがあります。
一般的なラウンド型ではありませんし、角形でもありません。
なのですが、オーデマピゲ作っているので、腕に乗せるとなぜかしっくり来るんですよね。
そして、ちょっとだけ横広なのですがケース型は33mmと小径にまとまってるので、手首周りをスッキリとした印象にしてくれます。
1970年代のヴィンテージモデルなので、元々の生産数が少ないこともあり、世界中を探しても同じ個体はなかなか見つからないと思いますね。
「誰かと被る」という心配が一切ない、本物の希少性を持った一本です。
価格は126万円ですが、ロイヤルオーク以前の、クラシックなAPを静かに楽しみたい方や、APをさりげなく着けたい方に選んで頂きたい一本ですね。
40代・50代が選ぶべきおしゃれなヴィンテージウォッチはどれ?
というテーマで6本をご紹介しました。
この6本はどれを選んでも正解です。
それぞれに哲学があり、歴史があり、40代・50代の生き方に重なる深みがあります。
時計は、選ぶときが一番楽しいですよね。
でも、毎朝手首に乗せる瞬間や、ちょっと一息した時に、本当に「選んでよかった」と思えるかどうか。これが大事です。
今日の6本はすべて、BELLE MONTREのサイト(fashionable-watch.com)でご覧いただけます。
気になる一本があれば、お気軽にお問い合わせください。
「自分はどれが気になった?」などもコメントで教えてもらえると嬉しいです。
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