新品のロレックスを買う前に知ってほしい【もう一つの選択肢】
こんにちは、ベルモントルの妹尾です。
本日の動画では「新品のロレックスを買う前に知ってほしい、もう一つの選択肢」という内容で解説して参ります。
新品のロレックスというのは、本当に高い人気を集めていますよね。
サブマリーナーにせよ、デイトジャストにせよ、正規店に入荷する前から話題になり、順番待ちが当たり前という状況が、もう何年も続いています。
これから初めての一本を選ぼうとしている方も、すでに新品のロレックスをお持ちの方も、きっと一度はこの状況について考えたことがあるのではないでしょうか。
今日はそんな新品のロレックスというテーマを入り口にしながら、実はその先にもう一つ知っておいていただきたい選択肢があるというお話を進めて参ります。
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それでは話を進めて参ります。
新品のロレックスが選ばれる理由、それにはちゃんとした根拠がある
まず最初にお伝えしておきたいのは、新品のロレックスを選ぶという判断は、決して間違ったものではないということなんですよね。
むしろ、選ばれるだけの理由がしっかりとあるといえます。
一つ目の理由は、正規店で購入する安心感です。
新品の腕時計を正規店で購入するということは、製造から販売までの流れがすべて明確であるということを意味します。
並行輸入品や中古品の場合、流通の過程でどのような扱いを受けてきたのか、完全に把握することは難しいものですが、正規店であればその心配がありません。
これは腕時計という高額な買い物において、決して小さな安心材料ではないんですよね。
二つ目は、保証への信頼です。
ロレックスは新品購入時に国際保証を付帯しており、世界中のロレックス正規サービスセンターで対応を受けられます。
万が一の不具合があった場合も、ブランドそのものが責任を持って対応してくれるという安心感は、初めて高級腕時計を購入する方にとって特に大きな意味を持つのではないでしょうか。
三つ目は、資産性への期待です。
ロレックスの人気モデルは、定価よりも高い価格で市場に流通することが珍しくありません。
これは「高額な買い物をしても、価値が大きく目減りすることはないだろう」という安心感に繋がり、購入のハードルを下げる効果を持っています。
腕時計という趣味性の強い買い物に対して、こうした実用的な裏付けがあることは、購入を後押しする大きな要素のひとつといえます。
そして四つ目が1番大きいですが、ロレックスという名前そのものが持つ伝わりやすさです。
腕時計に詳しくない方であっても、ロレックスという名前を知らない方はほとんどいません。
これは長年にわたるブランディングの積み重ねによって築かれた、非常に稀有な到達点です。
だからこそ、贈り物として選ばれることも多く、自分へのご褒美として購入する方にとっても、その価値が周囲にも伝わりやすいという特徴があります。
こうして紐解いてみると、新品のロレックスが選ばれているのは、決して流行や見栄だけの話ではないということがわかります。
安心感、保証、資産性、そして伝わりやすさ。
それぞれに、しっかりとした根拠があってのことなんですよね。
では次に、実際にロレックスで腕時計を購入するときの流れを一緒に想像してみましょう。
新品のロレックス、実は手に入れること自体が難しい現実
ただ、ここで一つみんなが心のどこかに持ってるであろうことについてお話ししていきます。
前述した通り、これだけの理由が揃っているにもかかわらず、新品のロレックスを手に入れること自体が、今の時代非常に難しくなっているという現実があるんですよね。
正規店での購入にはいわゆる「購入履歴」が必要で、一度も購入したことのない方がサブマリーナーやデイトナを定価で手に入れることは、現実的にはほぼ不可能に近い状況が続いています。
正規店に足を運び、店員の方との関係を少しずつ築いていく。
まずは購入しやすいモデルから履歴を積み重ね、やがて希望のモデルへとたどり着く。
そういったプロセスを経て、ようやく手に入れられるというのが、今の正規店での購入の実態です。
数ヶ月で手に入れられる方もいれば、数年かかる方もいらっしゃいます。
よく捉えるのであれば、こういった実績を積み重ねて、本当に欲しいものに辿り着く。
というのも、1つの購入体験に含めていいかもしれません。
しかし誰もがそれを良しとしてるわけではありませんので、別の方法で並行輸入市場に目を向けると、定価を大きく上回る価格での流通が当たり前になっています。
人気モデルでは定価の1.5倍から2倍以上という価格帯で取引されているケースも珍しくありません。
「新品のロレックスが欲しい」という気持ちはあっても、正規店では買えず、並行市場では予算を大きく超えてしまうという状況に直面する方も多いのではないでしょうか。
さらに近年、ロレックスは工場は増やしているものの、人気モデルは意図的に生産本数を絞る方向にシフトしているという見方もあります。
これはブランドとして希少性と価格の維持を優先する戦略的な判断だと考えられていますが、購入を検討している方にとっては、状況がさらに厳しくなっていくことを意味しているともいえます。
こうした現実を踏まえると、「新品のロレックスを買う」という選択肢は、そもそもすべての方に等しく開かれているわけではないという側面があるんですよね。
もちろん、時間と労力をかけて正規店との関係を築いていくという道もありますし、それがロレックスの顧客のあるべき姿だ!とイメージされるのも自然でしょう。
なぜなら、ロレックスのスペシャルなモデルをみんなが所有出来るようになったら、アウトレットにまで店を出し始めたグッチみたいに、ブランド自体が特別じゃなくなるからですね。
ただ、そうした過程の中で、改めて「自分が本当に求めているものは何か」を考えてみることも、腕時計との向き合い方として非常に大切なことではないでしょうか。
新品のロレックスへの入り口が狭くなっている今だからこそ、同じロレックスというブランドの中にある、別の扉に目を向けてみる価値があるのかもしれません。
では次に、そんな新品をご購入された方からちょいちょい話題に出てくる共通の話について解説して参ります。
新品を選んだ先で多くの方が感じ始めるある感覚について
ベルモントルにご相談にいらっしゃる方からも、よく伺うお話なんですが、それは購入された後、街でふと周りを見渡すと、同じモデルを着けている方が意外と多いことに気づく。
そうしたときに、「特別だったはずのロレックス」が、「みんなと同じもの」という気づきが生まれるらしいです。
これは決して悪いことではありませんし、ロレックスというブランドが持つ普遍的な人気の裏返しでもあります。
あと人間は意識しているものに目が向きますから、自分が持ってるものが無意識に目に入ってくることも影響してるはずです。
よって、そうなってしまうのはある意味で仕方のないことだといえます。
新品の腕時計は、基本的に同じ工場で、同じ工程を経て作られるものだからです。
どれだけ精密で美しい仕上げが施されていたとしても、その一本だけが持つ唯一無二の物語というものは、生産された時点ではまだ存在していないんですよね。
そしてもう一つ、資産性を期待して購入したはずなのに、思っていたほどの愛着が湧かないという感覚を覚える方もいらっしゃいます。
資産性とは「いくらで売れるか?」という外側の価値であって、「なぜこの一本でなければならないのか?」という内側の価値とは、少し性質が異なるものなんですよね。
ほとんどの方がこうした感覚を、多かれ少なかれ経験されているのではないでしょうか。
新品を選んだことを後悔する必要はまったくありませんし、むしろこれは腕時計という世界を深く知っていく過程で、誰もが一度は通る自然な道のりだといえます。
新品の腕時計に触れ、その完成度の高さや使いやすさを実感したからこそ、見えてくる感覚というものがあります。
それは決して、新品を選んだことが間違っていたという意味ではないんですよね。
むしろ、こうした感覚に気づくことができるのは、腕時計という世界への理解が一段深まった証拠ともいえます。
では次に、こうした感覚に応えてくれるかもしれない、もう一つの選択肢について解説して参ります。
同じブランドでも、ヴィンテージにしかない価値がある
ではここで、新品とは違うもう一つの選択肢について、紐解いて参ります。
それが、同じロレックスというブランドが持つ、ヴィンテージという世界です。
1960年代から70年代にかけて作られたロレックスのモデルを手に取ってみると、新品のものとはまったく違う佇まいに気づかされます。
当時の腕時計は、今のように自動化された大量生産のラインではなく、職人の手作業によって細部が仕上げられていました。
文字盤の質感、針の形、ケースの研磨の入り方、そうした一つひとつに、機械では再現できない揺らぎがあるんですよね。
この揺らぎこそが、ヴィンテージという世界の大きな魅力の一つだといえます。
さらに、ヴィンテージの腕時計には、その一本が辿ってきた時間そのものが刻まれています。
経年によって生まれる文字盤の色味の変化は、専門的には「パティナ」と呼ばれ、『日本ではあまり浸透してないのでエイジングって言われるとなんとなく分かるかもしれませんね』それは同じ型番であっても一本ごとにまったく異なる表情を見せます。
ケースに刻まれた小さな傷も、すべてその一本だけが持つ固有の物語なんですよね。
新品の腕時計が「これから始まる物語」だとすれば、ヴィンテージの腕時計は「すでに半世紀近い物語を背負った一本」だといえます。
これは、新品では決して得られない感覚です。
新品の腕時計は、工場から出荷された瞬間、世界中に存在する同じモデルとまったく同じ顔をしています。
しかしヴィンテージの腕時計は、出荷された後の数十年間、誰の手に渡り、どのような環境で使われてきたかによって、一本一本まったく異なる個性を獲得していきます。
同じ型番であっても、二つと同じ表情のものは存在しないんですよね。
これこそが、街で同じモデルとすれ違うことへの違和感に、しっかりと応えてくれる価値だといえるのではないでしょうか。
ここで大切なのは、これは新品を否定する話ではないということです。
新品には新品の良さがあり、ヴィンテージにはヴィンテージにしかない良さがある。
新品の腕時計は、コンディションの均一性や保証の手厚さという点で、ヴィンテージにはない安心感を持っています。
あと、弊社がヴィンテージウォッチを販売しておりますので、どうしてもヴィンテージの方に肩入れしやすくなってしまうのですが、あえて新品の方を持ち上げるような言い方をさせていただきますね。
現実問題として、性能(ムーブメントの耐久性)、防水性ついては圧倒的に新品の方が優れています。
その辺りの実用面に関しては、やはり新品の方が良いです。
一方ヴィンテージは、唯一無二の個性と、半世紀近い時間が育んだ風合いという、新品にはどうしても再現できない価値を持っています。
どちらが優れているかという話ではなく、それぞれが異なる価値を提供しているということなんですよね。
よって、街で同じモデルとすれ違うたびに少し心がざわついたり、資産性という基準では測れない愛着を求めていたりするのであれば、ヴィンテージという選択肢は、その感覚にしっかりと応えてくれるものではないでしょうか。
では次に、新品からヴィンテージへ、それは自然な流れといえる!という内容で解説して参ります。
新品からヴィンテージへ、それは自然な流れといえる
最後にお伝えしておきたいのは、新品からヴィンテージへと興味が移っていくことは、決して特別なことでも、背伸びをした選択でもないということです。
腕時計という世界を深く知っていく方の多くが、最初は新品から入り、そこで腕時計そのものの魅力に気づき、やがて歴史や背景により深い価値を見出すようになっていきます。
これはとても自然な流れだといえます。
むしろ、新品の腕時計を一度しっかりと知った方だからこそ、ヴィンテージが持つ違いに、より深く気づくことができるのではないでしょうか。
新品の精度や均一性の高さを実際に体験したからこそ、ヴィンテージが持つ揺らぎや個性の意味が、より鮮明に見えてくるものなんですよね。
これは、腕時計に限らず、多くの趣味の世界に共通する成長の道のりともいえます。
最初は誰もが、知名度の高いものや、広く認知されているものから入っていくものです。
そこで基礎的な知識や感覚を身につけ、自分なりの好みや価値観が育っていく中で、より個性的なもの、より背景の深いものへと興味が広がっていくものです。
新品からヴィンテージへの移行も、まさにこの自然な成長の延長線上にあるものだといえます。
そして、これだけ腕時計という存在が世の中に広く普及した時代だからこそ、あえてヴィンテージという選択肢に目を向けてみる価値があるのではないでしょうか。
スマートウォッチも含めて、腕時計そのものが日常に溶け込んだ今だからこそ、流行から少し距離を置いて、自分だけの物語を持つ一本と向き合うということに、特別な意味が生まれてくるように思います。
誰もが同じものを身につけられる時代だからこそ、唯一無二であることの価値が、相対的に高まっているともいえるんですよね。
今、新品のロレックスを検討されている方も、すでにお持ちの方も、いつかふとそうした感覚が芽生えたときには、ぜひヴィンテージという世界の扉を開いてみていただきたいなと思います。
新品からヴィンテージへ、それは決して遠回りではなく、腕時計という世界をより深く味わうための、自然な一歩なのではないでしょうか。
本日は「新品のロレックスを買う前に知ってほしい、もう一つの選択肢」というテーマで解説してまいりました。