秋にヴィンテージ腕時計を着用すると、なぜ雰囲気が出るのか?
こんにちは、ベルモントルの妹尾です。
本日の動画では「秋にヴィンテージ腕時計を着けると、なぜ雰囲気が出るのか?」という内容で解説して参ります。
夏の間は半袖になるので、腕時計そのものがかなり目立ちます。
ケースの大きさやブレスレットの存在感、文字盤の色など、腕時計単体の印象がそのまま腕元に出やすい季節です。
ところが秋になってシャツやニット、ジャケットを着るようになると、腕時計の見え方が少し変わってきます。
袖口から少しだけ見えるようになって、腕時計単体の格好良さだけではなく、服装全体の中でどう馴染んでいるかが重要になってくるんですよね。
そこで相性が良いのがヴィンテージウォッチです。
夏には「少し小さいかな」と感じていた腕時計が、長袖になると急にバランス良く見えたりします。
少し焼けた文字盤や、落ち着いた金無垢の色、革ベルトなども、秋の服装になると自然に馴染んできます。
つまり、秋になったからヴィンテージ時計そのものが変わるわけではありません。
周りにある服装や色、素材が変わることで、それまで気づかなかった魅力が見えやすくなるということです。
今回は、なぜ秋になるとヴィンテージ腕時計が格好よく見えるのか。
ここら辺を、ベルモントルの妹尾さんと一緒に見ていきましょう。
それでは話を進めて参ります。
秋になると、腕時計が「単体」ではなく服装の一部として見える
まず大きいのが、半袖から長袖へ変わることです。
夏は腕がそのまま見えているので、腕時計もかなり独立した存在になります。
例えば40mmを超えるスポーツ腕時計であれば、ケースの大きさやブレスレットの光り方まで含めて、腕元の主役になりやすいですよね。
反対に30mm台前半から半ばの腕時計では、腕全体が見えている分、「少し小さいかな」と感じる方もいると思います。
ところが秋になってジャケットやシャツ、ニットを着るようになると、そもそも腕時計が見えている時間が変わります。
常に文字盤全体が見えているわけではありません。
手を動かした時に袖口から少し見えたり、椅子に座って腕を置いた時にケースの半分だけ見えたりします。
ここでヴィンテージ腕時計のサイズ感が生きてきます。
いつもお話ししてる通り、昔の腕時計は今よりはるかに小さいです。
弊社で扱ってるのが、大体1970年代から2000年ちょうどくらいまでなのですが、その年代の腕時計はケース径が32mm、34mm、36mmが一般的だったので、これを聞くと、慣れてない方は小さく感じるかもしれません。
ただ、長袖を着た状態で腕に載せて、少し離れて鏡を見ると印象が変わることがあります。
腕時計が小さいのではなく、服装の中にきれいに収まっているように見えてくるんですね。
特にジャケットの場合、袖口からケース全体を見せる必要はありません。
細いベゼルや文字盤の一部、革ベルトが少し見えるだけでも十分に存在感があります。
これは夏の半袖では少し分かりにくい感覚です。
夏は露出される肌の面積が大きいので、どうしても腕時計と腕の大きさを比較してしまいます。
そのためケース径の数字が気になりやすいです。
ですが秋は、腕時計の周囲にシャツやニット、ジャケットの生地が入ります。
腕時計が単独で存在するのではなく、袖口の延長として見えるようになるわけです。
そうすると「34mmだから小さい」という見方よりも、「このジャケットに合わせると格好いい」という見方へ変わってきます。

そしてヴィンテージ腕時計は、まさにこの見え方と相性がいいです。
現在の腕時計のように、腕元だけで強い存在感を作るのではなく、服装の中へ入った時に完成するモデルが少なくありません。
例えばヴィンテージのパテック フィリップやロレックス、カルティエなど、ジャケットと合わせると、それまで小さく感じていたケースが急に自然に見えてきます。
逆に、夏には非常に格好よく見えていた大きな腕時計が、厚手のニットやジャケットに合わせると取り回しの悪さが際立ちます。
やはり常に上着を着てるって訳でもないので、例えば飲食店とかに入った時には脱ぐはずですが、袖が絞られてる上着の場合は腕時計がでかいと脱ぎにくいじゃないですか。
もちろん、これはどちらが優れているという話ではありません。
そんなの気にする必要はない・・・って考え方もありますし、正解なんてない訳ですから。
季節によって、腕時計の見え方が変わるということです。
それはどっちかっていうと、
夏は腕時計そのものを見る。
秋は腕時計と服装の関係を見る。
という傾向が強いってことです。ここがかなり大きな違いです。

では次に、ヴィンテージ特有の少しくすんだ色が、秋の服装に馴染みやすい!という内容で解説して参ります。
ヴィンテージ特有の少しくすんだ色が、秋の服装に馴染みやすい
2つ目は色でここが今回の動画で1番お伝えしたいところです。
ヴィンテージ腕時計を見ていると、新品ではなかなか出てこない色があります。
元々は真っ白だった文字盤が少しアイボリー寄りになっていたり、夜光が淡いクリーム色に変化していたり、金色のケースも新品のように強く光るのではなく、少し落ち着いた表情になっていることがあります。
もちろん、経年変化なら何でも良いというわけではありません。
湿気によって傷んだ文字盤や、劣化が強く進んだ状態まで「味」と呼んでしまうのは違いますからね。
ただ、状態を保ちながら長い時間を経た一本には、新品とは違う柔らかな色味や、雰囲気が出ています。
そして、この佇まいとなんとも言えない色が秋の服装と非常に合わせやすいんですね。
秋になると、服の色も少しずつ変わってきます。
大枠の色ですが、
ベージュ。
ブラウン。
カーキ。
ネイビー。
グレー。
ボルドー。などなど。
夏の白や明るいブルーとは違って、少し深く落ち着いた色が増えてきますよね。
例えば少しクリーム色に変化したヴィンテージ腕時計の文字盤を、ベージュのニットに合わせる。
とか
シャンパン文字盤の金無垢腕時計を、ブラウンやネイビーのジャケットに合わせる。
とか
バーガンディの文字盤や革ベルトを、グレーの服装に入れてみる。
こうした組み合わせをすると、腕時計だけが強く浮きにくくなります。
個人的に秋と相性がいいと思うのが、金無垢のヴィンテージ腕時計ですよね。
金無垢と聞くと、どうしても派手になっちゃうんですが、夏に半袖で金無垢を着けると、腕時計の金色がそのまま見えるので、確かに存在感は強くなります。
もちろん、それでもすごくかっこいいしおしゃれなんですが、秋は秋でまた別の魅力がありまして、例えばベージュのニットやブラウンのジャケットの袖口から金色が少しだけ見えると、同じ腕時計でも印象はかなり変わります。
秋の服装には暖色系の色が増えるので、イエローゴールドも服の中に入りやすいんですよね。
さらに、ヴィンテージ腕時計では文字盤にも少し曖昧な色があります。
新品の白文字盤なら「白」。
で
新品の黒文字盤なら「黒」。
と言った感じでかなり明確です。
しかし古い腕時計では、白とアイボリーの中間だったり、黒が少しグレー寄りになっていたり、チョコレートになっていたり、1個1個違う魅力があります。
この少し曖昧な色が、秋の服装にはよく合います。
これが秋にヴィンテージ腕時計を着けた時の雰囲気につながっている部分だと思いますね。

では次に、秋は「少しドレス寄り」のヴィンテージ腕時計を普段使いしやすくなる!という内容で解説して参ります。
秋は「少しドレス寄り」のヴィンテージ腕時計を普段使いしやすくなる!
夏の場合、ヴィンテージのパテック フィリップやカルティエ、昔の薄型ドレスウォッチなどを初めて着用する方からすると、ちょっと難しさがあったと思います。
ですが秋になると、この距離が一気に縮まるというか、多分こっちが正解だろうなぁ。っていう納得感と整合性が自分でもわかるようになるはずです。
大枠の格好としては、夏ほどカジュアルではないけれど、スーツほどフォーマルでもない。って感じで、中間の服装が増えるんですよね。
この「少しだけきれいな服装」と、昔のドレスウォッチが非常に合わせやすいんです。
カルティエのタンクも同じで、シャツにジャケットまで着ればドレス寄りになり、ニット一枚に合わせれば普段使いできます。
つまり秋は、ヴィンテージ腕時計を「特別な日に着ける物」から「普通の日にも着ける物」へ持っていきやすい季節なんですね。
これはヴィンテージを初めて買う方にも結構重要だと思います。
店頭では格好よく見えても、実際に自分の生活の中で使えるかどうかは別の話です。
特にドレス系の腕時計は、
「どこで着ければいいんだろう」
となってしまうと、結局出番が減ってしまいます。
でも秋なら、休日にニットとパンツだけでもいいですし、仕事の日にジャケットと合わせてもより綺麗にカッコよく収まってくれるので、とても使いやすいはずです。
かなり幅広く使えます。
ヴィンテージ腕時計というと、クラシックな服装をしないと似合わないと思われることがありますが、実際にはそこまで難しくありません。
むしろ秋のように、普段の服装が少しだけきれいになる季節の方が、その良さを取り入れやすいんですよね。
ですので秋にヴィンテージ腕時計が雰囲気よく見える理由は、色や素材だけではありません。
服装そのものが、カジュアルとドレスのちょうど中間に入ってくることで、普段なら少しクラシックに見える腕時計まで、自然に日常へ取り入れやすくなるということですね。

では次に、秋になると「革ベルトを選ぶ楽しさ」が戻ってくる!という内容で解説して参ります。
秋になると「革ベルトを選ぶ楽しさ」が戻ってくる
最後は革ベルトです。
ヴィンテージ腕時計と革ベルトは非常に相性がいいのですが、日本の夏はやはり暑いです。
すると、長時間着けていると汗を吸いやすくなりますし、革の傷みも気になります。
いつもお話ししている通り、弊社で扱っている革ベルトは裏材に栃木レザーを使ってるので、痛みは1シーズンじゃほとんどないんですけどね。
とは言っても、まだまだ夏場はやっぱり革ベルトは厳しいかなぁ・・・ってイメージを持ってる方は多いと思います。
腕時計自体が問題なくても、ベルトを気にして着ける回数が減る方もいると思います。
その点、気温が下がってくる秋は革ベルトを使いやすくなります。
そして革ベルトの面白いところは、腕時計そのものを買い替えなくても、一本の見え方を大きく変えられることです。
例えば同じ金無垢のヴィンテージ腕時計でも、黒の革ベルトを付ければ少しフォーマルになります。
ダークブラウンなら柔らかくなりますし、バーガンディなら秋らしい深い色が入ります。
グレーや明るいブラウンのような色を選べば、少し軽い印象にもできます。
腕時計本体は全く同じなのに、革ベルトを交換するだけで、自分の持っている洋服との相性がかなり向上することもあります。

これはヴィンテージ腕時計の魅力ですよね。
現行のスポーツ腕時計では、専用ブレスレットまで含めて完成されたデザインになっているものも多いですよね。
もちろん、その完成度が現行品の魅力です。
一方で昔のドレスウォッチやカルティエなどは、革ベルトを交換しながら使うことを前提に楽しめるモデルがあります。
そのため、腕時計そのものを固定して、季節に合わせてベルトだけを変えることができます。
夏は明るめの色。
秋はダークブラウンやバーガンディ。
冬は黒。
春になったらまた少し軽い色へ戻す。
ベルトもこのように考えると、腕時計を一本持っているだけでも季節ごとに楽しみ方を変えられます。
そして秋は、革そのものの質感が服装とつながりやすい季節でもあります。
革靴。
レザーバッグ。
スエード。
ジャケット。
ウール。
こうした素材が増える中で、腕元にも革ベルトが入ると全体につながりができます。
例えばブラウンの革靴を履いているから、腕時計のベルトもブラウンにする。とかですね。
必ず色を完全に揃える必要はありませんが、どこかに共通する色があるだけでも全体がまとまりやすくなります。
腕時計単体では少し地味に見えていた一本でも、こうして周りの物と組み合わせることで雰囲気が出て、よりその腕時計が輝きます。
秋にヴィンテージ腕時計が格好よく見える理由は、ヴィンテージだから無条件におしゃれになるということではありません。
秋という季節が、ヴィンテージ腕時計の特徴を活かしやすい条件を作ってくれるからです。
小径であること。
薄いこと。
少し落ち着いた色をしていること。
革ベルトを合わせられること。
夏には弱く見えていたこうした特徴が、秋にはむしろ魅力として働きます。
ですので、夏の間に「ちょっと小さいな」「少し地味かな」と感じていたヴィンテージ腕時計があれば、秋服を着た状態でもう一度、挑戦してみてください。
秋はヴィンテージ腕時計を買うのに向いている季節でもありますが、それ以上に、ヴィンテージ腕時計を「合わせる楽しさ」が一番分かりやすい季節なのかもしれません。
もちろん弊社でも、そういった美しいヴィンテージウォッチを取り揃えておりますので、是非ともネットショップをご覧くださいませ。
腕時計というのは本来、値段やブランド名だけでは、その一本が本当に納得できるかどうかは、決まらないんですよね。
その一本が持つ背景まで見えてきたときに、初めて「これだ」と思える自分の一本に出会えるんですよね。
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