コンテンツへスキップ

カート

カートが空です

記事: 1分ショート スイスのインフレで腕時計の物作りはどう変化するのか?

1分ショート スイスのインフレで腕時計の物作りはどう変化するのか?

スイスのインフレで腕時計の物作りはどう変化するのか?

ブルームバーグの記事によると、2024年1-7月の時計輸出額は2.4%減少した。

インフレにより人件費が上がり、それを価格にも転化しないといけないために、腕時計の値段も上昇し、売り上げが鈍化していると説明されている。

そして、問題はただ単に時計の値段が上がるだけなのか、真実は分からないことである。

1960〜70年代にも同様に、スイスの人件費が高騰したことで起きたムーブメントの変化を見てみよう。

ではこちらの図をご覧頂きたい↓

ヴィーナスCal.178とCal.188の比較

 

上が古く下が新しいムーブメントである。

赤丸で囲ってる部分をご覧頂きたいのだが、これがコラムホイールとパーツである。

これら2つのムーブの最も大きな違いは、コラムホイールが『ある』か『ない』かである。 

上側はクロノグラフの動作をコラムホイールで制御するのに対して、下側はカムと言ってプレス整形で作ることができるプレートで制御している。

とりあえずここでは、コラムホイールは高級なんだなぁ、程度で理解して頂きたい。

コラムホイール

こちらがコラムホイールなのだが、これは職人が1つ1つ丁寧に、柱の角度を調整していかないと作ることはできない。

要するに、人の手がかなり必要なパーツである。

その反面カム式は、そこに人の手は介入しない。

よって、この2つのムーブメントは、ぱっと見は同じに見えてもこれが完成するまでの金額は大きな開きが出てくるのである。

人件費が嵩むことで、簡略されている箇所が出てくるかどうかは、未来にならないとわからないであろう。

 

 

その他の記事

3分ショート スイスのインフレで高級腕時計バブルは崩壊するか?腕時計の物作りはどう変化するのか?

  みなみさん https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-17/SJYDIVT0AFB400 冒頭のブルームバーグの記事のとこの読み上げは、スマホでその部分の文章をドラッグ&ドロップの見せ方で良いと思います。             スイスのインフレで高級腕時計バブルは崩壊するか? ブルームバーグの記事を抜粋する。 スイスの腕...

もっと見る
カルティエの腕時計『サントスカレ』と『サントスガルべ』は何が違うのか?

カルティエの腕時計『サントスカレ』と『サントスガルべ』は何が違うのか?

動画でカルティエの腕時計『サントスカレ』と『サントスガルべ』は何が違うのか?をご覧になる方はこちらから↓       サントスカレとサントスガルべの違い 元々が1980年代初頭に誕生したサントスガルべなのですが、 最も知られていてサントス市場、最も美しいのがこちらのRef.2961です。 ケースサイズは29mmで、ラグからラグまでは41mmです。 デイトが3時位置にあり、ETA社製Cal....

もっと見る