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カルティエ オパラン

カルティエ オパラン

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カルティエの時計を見ていくと、長方形や正方形、丸型、楕円形などなど様々なスタイルが存在しますが、一般的に連想され易いのはタンク(長方形)だと思います。

そして、そのタンクをまたしっかり深ぼって見ていくと『オパラン』というフレーズに出逢います。

ここではそんなオパランとは、どういうものを指すのかを解説して参ります。

 

カルティエの腕時計『オパラン』ってなに?

『オパラン』というのワードなのですが、これはカルティエの腕時計に採用されている文字盤のことを言います。

ベーシックなローマンインデックスのものと比べると内周のダイアルが円形になっており、ローマ数字も大きいのが特徴的です。

下記の画像をご覧ください↓

 カルティエ腕時計 マスト ドゥ コレクション スタンダードモデルとオパランの違い

 

左側がオパランで右側がスタンダードモデルになります。

どちらも同じアラビア数字が使われていますが、よくよくデザインを見てみると微妙に違いますよね。

まず、オパランの方は文字盤の中央が円になっており、そこから放射状に大きなアラビア数字が配置されています。

その反面、スタンダードモデルは中央のミニッツレールは四角で四角に沿うように、アラビア数字が配置されています。

このようにオパランのデザインというのは、普通のものと少し違っていてこのデザインが素敵だから、みんなが探し求め高額で取引されるんですね。

ではここからは、そんなオパランの誕生の歴史を見ていきましょう。

 

オパランはどのようにして誕生したの?

カルティエの腕時計には、『マスト・ドゥ・カルティエ』というコレクションが存在します。

これは1970年代に誕生したモデルで、安価であることが特徴です。

それまでのカルティエの時計は機械式のムーブメントを採用し、ケースも金無垢(全部が金で出来ているもの)素材で時計を作っていました。

しかし、この作り方だとかなり高額で販売しないといけなくなり、購入出来る人が限られてきます。

そこでカルティエは、ブランドをより広範囲の層が手に届くように、安価なモデルを発売することにしたのです。

それは素材を見直すことによって実現されました。

1970年代になると、SEIKOが生み出したクオーツムーブメントが時計市場を斡旋し、このクオーツムーブメントは安価に製造することができるのが特徴だったのです。

ケースも見直しを図り、それまでの金無垢を止めスターリングシルバー(銀の純度が925/1000のもの)を採用し、その上から高級感を演出するために18金ゴールドをヴェルメイユメッキしたのです。

そうすることによって、1つの時計を作る価格が大きく下がり時計自体も、安く販売できるようになったというわけなんですね。

これが『マスト・ドゥ・カルティエ コレクション』であり大体1970年代後半の話になります。

その時に、様々なパターンの文字盤が展開されたのですが初期のマスト・ドゥコレクションには、このオパランというのは存在しません。


マスト・ドゥコレクションは2000年代まで展開されていた、ロングヒットモデルだったので、その期間の間で様々な文字盤が誕生しては追加されていきました。

そして、大体1980年代後半くらいに追加バリエーションの文字盤の1つとして生み出されたのが、『オパラン』だったんですね。