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タンク アロンジェ

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動画でタンク アロンジェをご覧になる方はこちらから↓

この動画では、タンク アロンジェ/Allongeeとタンク アメリカンは何が違うの?

ということについて、解説して参ります。

カルティエの「タンク アロンジェ」と「タンク アメリカン」は、どちらも非常に人気のあるモデルですが、いくつかの違いがあります。

この記事をご覧頂ければ、すぐに違いを理解できると共にこれら2つのモデルに与えられた役割が分かってきますので、どうか最後までご覧ください。

 


カルティエの腕時計『タンク アロンジェ』と『タンク アメリカン』は何が違う? 

まず、外観についてですが、どちらのモデルも縦に長いデザインになっております。

それぞれの歴史を遡ってみてみましょう。

まずアメリカンなのですが、その原型となる『サントレ』というモデルが1921年に誕生します。

『サントレ』とはフランス語で曲線を意味し、実際の時計も腕にフィットするように弧を描いたケースが採用されました。

そして、サントレを現代的にブラッシュアップしたものが『タンク アメリカン』なのです。

詳細をご覧になりたい方はこちらからご覧下さい↓

アロンジェとは、フランス語で『引き伸ばした』という意味になり歴史を遡っていくと、1917年に誕生したタンクを引き伸ばしたものということで、サントレ誕生後の翌年である1922年に誕生しました。

当時はタンクの派生系がいくつか誕生しており、これらの2つのモデルもそれに含まれます。

当初から、サントレはサイズ感が大きくメンズウォッチとして、アロンジェはサイズが小さくレディースウォッチとして分類されていました。

 

アロンジェとは

そもそもアロンジェとは、フランス語で『引き伸ばした』という意味を持ちます。

では何を引き伸ばしているかと言いますと、『タンク・ルイ・カルティエ』を引き伸ばしているのです。

ほとんどの方が知らない事実だと思いますが、アロンジェというのはタンクルイカルティエの中の派生モデルなんですね。

下記の画像をご覧ください↓

2008年 カルティエ・ジャパンのカタログ タンクルイカルティエにタンクルイアロンジェが含まれているのが分かるページ

2008年 カルティエ・ジャパンのカタログ タンクルイカルティエにタンクルイアロンジェが含まれているのが分かるページ

※2008年 カルティエ・ジャパンのカタログ タンクルイカルティエにタンクルイアロンジェが含まれているのが分かるページ

 

このカタログから分かる通り、アロンジェの正式な名称は『タンク・ルイ・カルティエ・アロンジェ』であり、タンクルイのスタイルを継承しているのが分かりますね。

 

2つのパターンのアロンジェ

それを踏まえた上で、これまでタンク アロンジェは、いくつかのパターンで復刻されてきた歴史があります。

カルティエ腕時計 タンク-アロンジェの前期と後期の違い

まず初めに前期は1980年代になります。

画像の左側ですが、ローマ数字の隙間が空いていることと、中央の四角がストレートの1本線になっていることが特徴です。

右側ですがこちらが後期になり2000年代になります。

ローマ数字の感覚は狭くなり、中央の四角の部分がカルティエの代表的なデザインである、ミニッツレールになっています。

1999年に発表されたラニエールコレクションでも、『アロンジェ』のスタイルは採用されました。

 タンク アロンジェ ラニエール解説

このように、アロンジェは明確にレディースウォッチとして分類されてきた歴史があります。

では、ここからはそんなアロンジェとアメリカンの見た目から、違いを見極める方法について解説して参ります。

 

文字盤を見てみよう 

それでは、それぞれの文字盤を見てみましょう。

カルティエ腕時計 タンク-アロンジェとタンク-アメリカンの違い

 

左側がアロンジェで右側がアメリカンになります。

まずぱっと見で分かりやすい順番で、3つの違いを解説して参ります。

 

1.リューズの形状が違う

アロンジェの方は、リューズが先端がとんがっていますがアメリカンの方は平面になっております。

これはサントレがアメリカンにブラッシュアップした時に、デザインが刷新されたためにこの様なリューズになりました。

よって、アロンジェの方はデザインが原型に近いということになります。

 

2.ミニッツレールの形状が違う

文字盤の中央にある長四角のミニッツレール(電車の線路のデザイン)がアロンジェは長方形であるのに対して、アメリカンの方は11〜1時までの間と5時〜7時までの間は、半円の弧を描いているのが分かりますよね。

 

3. 文字盤の仕上げが違う

カルティエ腕時計 アメリカンの文字盤の特徴 サテン仕上げ

これはぱっと見では分かりにくいところではありますが、アロンジェの方はホワイトの平面な文字盤ですがアメリカンの方はホワイト寄りのシルバーの文字盤で、サテン仕上げが施されています。

アメリカンの方は、良く見てみたら細い線が入っておりこれがサテン仕上げになります。


 

ムーブメントと素材を見てみよう

ムーブメントを見てみると、アロンジェにはクオーツムーブメントしか採用されていませんが、アメリカンになるとMMサイズから自動巻のムーブメントが採用されることになります。

そして、素材なのですがアメリカンはステンレスから今となっては廃盤になってしまった、イエローの18金モデルがありましたし、現行でも18金ピンクゴールドがあります。

カルティエ腕時計 ピンクゴールドのアロンジェ

その反面、アロンジェはステンレスのモデルが存在せずホワイトゴールドかイエローゴールドの18金であり、ピンクゴールドはラニエールコレクションで採用されていました。

ステンレスが存在しなかったのは、レディース専用高級モデルであることが理由になります。

現行モデルにベニュワールがありますが、こちらもステンレスモデルが存在せずレディースウォッチの中でも、宝飾品に寄っているワンランク上のポジションになっています。

そのため、アロンジェもレディース専用モデルであることと、宝飾品に近いモデルであるためにステンレスが存在しないのです。

 

まとめ

最後にまとめなのですが、どちらのモデルもアールデコ時代の美しさを感じさせる、とても素晴らしいデザインです。

デザインもしっかり確認しないと分からないので、ヴィンテージが好みの方はアロンジェで現行モデルの新しいものが好みの方は、アメリカンでいいと思います。

しかし、このようなルーツを知っているか知らないかで、時計の選び方も大きく変わってくると思いますので、参考にして頂けると幸いです。