ラニエール
ここでは、カルティエに展開されている『ラニエール』と『リヴィエール』の違いについて分かりやすく解説して参ります。
『ラニエール』と『リヴィエール』の違い
ラニエールもリヴィエールもどちらもベルト、ブレスレットの部分にもダイヤモンドが使われているし、そもそも何が違うのか分からない。
という方が多いことでしょう。
ではそれぞれの成り立ちを詳細に見ていきましょう。
ラニエールとは?
ラニエールは、1999年に誕生したコレクションでフランス語で『革紐』の意味になります。
革が来るので、動物の革をイメージしがちですがそうではなく、それくらいの柔らかさがあるという意味が込められてるんですね。
分かりやすいように、ラニエールのブレスレットを見てみましょう。
このように、キューブ状の立方体が一列に連続して取り付けられていますよね。
このようなデザインなので、『革紐』と名付けられているのです。
女性向けのエレガントなデザインのものがメインであり、カルティエの時計コレクションです。
では、時計をふかぼって見てみましょう。
同年の1999年に発表されたのが「ラニエールウォッチコレクション」でした。
これはダイヤモンドのカットの美しさ、輝きを最大限に引き出した華麗なモデルです。
原形は1930年代にみることができますが、大粒のダイヤモンドを2連あるいは3連のブレスレット全体にセッティングし、手首にフィットするように柔軟性が出されています。
時計もブレスレットは細めのデザインで、小さなリンクが連なっているのが特徴で、肌になじむような滑らかな装着感があります。
ラニエールの時計コレクションに採用されたケースが、『ミニベニュワール』『ミニトノ 一』『タンク アロンジェ』『ヘキサゴン』の4種類でダイヤモンドが、ケースの縁にも取り付けられています。
ブレスレットのダイヤモンドの輝きと、時計のケースも小ぶりではあるもののダイヤモンドの存在感があり、洗練された印象を与えてくれていますよね。
レディースウォッチがメインのために、クオーツムーブメントを採用したモデルが多く、どちらかというとアクセサリー寄りの時計と、表現するのが正しいでしょう。
その後また違うモデルを生み出します。
元々がダイヤモンドの輝きを見せるための時計だったのですが、その分値段が高額になってしまうので、もう少しダイヤモンドの量を減らしたり、素材を追加することで安価なモデルが誕生しました。
このように、『ラニエール』は元々はダイヤモンドを使った細いモデルのことを指すのですが、その後に誕生した派生モデルによっていろんなモデルがラニエールに含まれていった歴史があるのです。
ですので、ラニエールという名前が入っていたとしてもその形は、ベニュワール、ヘキサゴン、トノー、アロンジェがありダイヤモンドモデルもあれば、ホワイト、イエロー、ピンクゴールドバージョンも素材すると言うことなんですね。
リヴィエールとは?
では、リヴィエールってなんのか?と言うことについて解説していきます。
リヴィエールはフランス語で「川」を意味し、ジュエリーのデザインにおいては、連なるダイヤモンドや宝石が川の流れをイメージさせることから、この名前が付けられています。
カルティエの「リヴィエール(Rivière)」は、実際には時計のモデル名ではなく、主にジュエリーのコレクションで使用される名称です。
ラニエールが、時計メインのコレクションであったのに対して、こちらはジュエリーがメインのコレクションになります。
リヴィエールは、ネックレスやブレスレットなどのアイテムで見られるデザインで、ダイヤモンドや宝石が一列に並んでいて、美しい輝きとエレガントな印象を与えます。
それを実現させるには、ある程度の大きさと幅が必要なので、採用される時計は『フランセーズ』『パシャ』など、スクエアタイプとラウンド型で採用されました。
結局メインのラインとスタイルが違う
これらのことを分かりやすくまとめます。
カルティエのラニエールもリヴィエールも、ダイヤモンドを使用したデザインが特徴です。
しかし、両者の違いは主にアイテムの『カテゴリー』と『デザイン』にあります。
ラニエールは、時計やジュエリーに見られるコレクションで、時計が出発点になっております。
また、語源の革紐のようにその姿が『革紐』のように細いスタイルのものでなければ、『ラニエール』と言うことは出来ません。
よって、細さを実現できたモデルである『ミニトノー』『ミニベニュワール』『タンク アロンジェ』『ミニヘキサゴン』のケースが採用されていました。
一方、リヴィエールは主にジュエリーが出発点のコレクションであり、宝飾の技術を最大限に時計に取り入れるといった感じです。
そのため、文字盤にもダイヤモンドが敷き詰められており、ラニエールよりもより高級感があります。