タンク フランセーズ
並び替え
4 製品
フィルター
動画でタンク フランセーズの魅力を確認される方はこちらから↓
この記事では、カルティエの腕時計の中でもトップの人気を誇る『フランセーズ』について解説して参ります。
カルティエの代表モデルといえば、やはり『タンク』でしょう。
そんなタンクなのですが、そこから色々な形で派生しており、タンク・ルイ・カルティエ、アメリカン、アングレーズ、ソロなどなどたくさんありますが、モデル名の最初に『タンク』が付いていればそれはタンクがご先祖様に当たるのです。
フランセーズとはどんなモデルのなのか、どんな魅力があるのか、どんな歴史を辿ってきたのか、など詳しく解説して参りますのでどうか最後までお付き合いください。
目次は概要欄に入れておりますので、気になるところがありましたらそこからご覧ください。
それでは、早速やって参りましょう。
タンクとはどんなデザインなの?
これはルノー製の戦車の平面図からインスピレーションを受けて、デザインされたことは有名なのですが、実際のところどうやったらそんなデザインになるの?
と疑問に思う方は多いでしょう。
それではこちらの画像をご覧ください↓
戦車を真上から見た時の平面図が、そのままカルティエのタンクのデザインに採用されています。
文字盤の隣にある、縦長のフレームは戦車のキャタピラの部分に当たるんですね。
この頃の時代背景は、第一次世界大戦を通して近代化が急速に進んでおり、華美で優雅な装飾よりも機能性が重視されていました。
そのため、スピードや先端感を表現するために、曲線よりも直線がデザインに取り込まれていた時代です。
とはいえ、カルティエ社はその前に流行ったルイ16世スタイルからも多くを学んでおり、直線が芸術になり得る事は理解していました。
その結果、カルティエは1919年という早い時期から、直線で形成された角型でモダンスタイルの「タンクコレクション」を生み出していくことになったのです。
そんなタンクですが、そこから派生したモデルを見てみましょう。
カルティエ タンクフランセーズってどんなモデル?
左からタンク・アメリカン、フランセーズ、アングレーズとなっておりそれぞれアメリカ、フランス、イギリスの国名が入るモデル名になっております。
これは、かつてルイ・カルティエの孫に当たるルイ(Louis)、ピエール(Pierre)、ジャック(Jack)がニューヨーク・パリ・ロンドンに拠点を置いたことへのオマージュから、このように国名の名前が当てられています。
要するに、『フランセーズ』という名前は、フランス名が当てられているということなんですね。
ですが、誕生したのは1997年と意外にも25年前なんですね。
そんなタンク フランセーズは、タンクのデザインを受け継ぎながら1997年に誕生したということもあり、モダンなデザインが加わりタンクの本質を現代的にアレンジしたものです。
これは、過去のタンクに付けられていたブレスレットに比べ、よりケースにマッチするようにデザインされた最初のタンクであり、角張ったケースとブレスレットが、1919年のオリジナルタンクモデルと比較して、ジュエリーであるかの様な外観を与えています。
それでは下記の画像をご覧ください↓
左側がタンク・ルイ・カルティエで、右側がタンク・フランセーズになります。
タンクルイカルティエの方は、ケースとベルトは別物ですが他社の丸型時計と比較すると、ベルトから時計のケースへスタイルを崩すことなく、そのまま自然に流れ込んでいるのでタンクが誕生した1917年時点で考えれば、卓越したデザインだと言えます。
フランセーズなのですが、それをさらに進化させています。
進化させているところは、ブレスレットです。
バンド(ベルト)と時計のケースのデザインを統一して、腕時計ではあるもののブレスレットのようなスタイルになっています。
タンクを現代的に進化させた結果、この様に時計とは思えないほど洗練されたデザインに仕上がったのです。
ではフランセーズのケースデザインだけを見てみましょう↓
左側が革ベルトをつけてるものですが、これはこれで美しいのですがフランセーズはステンレスベルトありきで、ケースも文字盤もデザインされてるのが分かりますよね。
ブレスレットの個々のリンクは、ケースのデザインを反映しており、それらも尖った鋭角形状をしています。
ケースとブレスレットが一体化することで、時計が両端から伸びているような錯覚を生み出し、長方形である様に見えます。
ブレスレットがついてる状態では、分かりにくいですが、この画像から分かる通り、フランセーズの文字盤は正方形になっていますよね。
このブラスレットから連なる、鋭角を取り入れたデザインがケースを活気づけ、ダイナミックに見せることで、オリジナルのタンクモデルとは異なる新しい特徴を得たと言えるでしょう。
この様にフランセーズは、女性用腕時計では世界共通で、年齢を問わず絶大な人気を誇る永遠の定番ウォッチと言えるでしょう。
ここからは、フランセーズを着用してきた有名な方々をご紹介して参ります。
世界中の女性から愛されるフランセーズ
ケイト妃はスポーティなバロンブルーを愛用するなど、王侯貴族は常にカルティエのアイテムを身につけてきた歴史があります。
では、フランセーズは誰が身に付けていたのでしょうか?
最も有名なのは故ダイアナ妃で、イエローゴールドのタンクフランセーズをつけている姿がよく目撃されていました。
ダイアナ妃は1990年代後半にもこの時計を着用しているところを目撃されており、タンクフランセーズの初期からこの時計を所有していたことがわかります。
2人目なのですが、アメリカ大統領夫人であるミシェル・オバマは、ホワイトハウスでの最初の公式写真でタンクフランセーズを着用しているところを目撃されています。
この写真は2009年に撮影されたもので、オバマ夫人はステンレスモデルのタンクフランセーズを持ち、オールブラックのロングドレスにパールのネックレスを合わせた控えめでエレガントな装いを引き立てていたことがわかります。
日本で言えば、吉田羊さんや田中みな実さんが、フランセーズを着用していることで有名ですよね。
細部までこだわりのある仕上げ
それではここからは、フランセーズのデザインや仕上げについて見ていきましょう。
フランセーズの時計は、ステンレスの仕上げ方法によって見え方が変わってくる、異なる2つの仕上げで陰影を生み出し、強弱をつけダイナミックに見えるようにデザインされています。
その仕上げ方法の違いを、ブレスレットで見ていきましょう。
ブレスレットは中央の駒を、側面の駒がホールドするようにデザインされています。
そして、この中央と側面の駒はよく見ると仕上げに違いがあります。
まず中央の方は、ヘアライン仕上げと言って艶はありませんがステンレスという素材の持つ魅力を最大限に発揮して、細い線状のラインが入る仕上げ方法です。
このやり方の特徴は、品のある仕上がりになることです。
次が側面の方ですが、ポリッシュ仕上げや鏡面仕上げと言われますが、艶があり反射するくらいの輝きを出してくれます。
このやり方の特徴は、女性的で柔らかな印象を与えてくれることです。
ではケース本体を見てみましょう。
ケースは文字盤の隣はヘアライン仕上げで、側面はポリッシュ仕上げになっています。
この様にフランセーズは2つの異なる仕上げを使い分けることによって、時計としての部分をアクセントとして、ベルトの部分はブレスレットのように、どこから見ても美しいように仕上げてあるんですね。
では次に、フランセーズの特徴的な造形を見てみましょう。
こちらは斜め横から見たケーストップなのですが、この様に実はフランセーズのケースは文字盤の横のフレームは肩が下がる様に、斜めになっています。
斜めに仕上げることによって、ケースが文字盤を浮かび上がらせより立体的な造形を生み出してくれています。
様々な文字盤のバリエーション
フランセーズは、複数の文字盤のバリエーションがあるところも魅力です。
スタンダードなホワイトも、もちろん可愛いですが人とは違うフランセーズが良いという方や、お気に入りの色がある方は選ぶ楽しさも増えますよね。
では左から順番に見ていきましょう。
まず、一番左がブルーシェルでその右隣がピンクシェルになります。
現在は生産終了となってしまいましたが、天然のシェルを使っており光のあたり具合や見る角度によって、表情を大きく変えてくれます。
ピンクシェルの方は、リューズトップがピンクのスピネルが取り付けられており、統一感があってピンクが好きな方はマストアイテムだと言えるでしょう。
中央にあるのが、ブラックモデルになります。
これはアジア限定でレディースモデルとして発売されたのですが、レディースモデルでブラックを使うことは珍しく希少モデルになります。
ブラックになることで、よりシックな感じになりカルティエらしい清楚なデザインは、1本あるだけでコーディネートの幅がより広がりますよね。
そして、その右隣にあるのがフランセーズCARTIER 160になります。
こちらはカルティエ社が創立160周年を記念して2007年に発売されたモデルで、こちらもアジア限定で発売されました。
文字盤をじっくり見てみると、淡いピンクでCARTIER 160という文字が連続して並んでいるのが、確認できます。
ぱっと見で分かる程ではありませんが、さりげなく文字盤にこのような文字が入っていると、さりげなくおしゃれ感を出すことができますよね。
最後に紹介する一番右のモデルですが、こちらは2006年のクリスマス限定モデルになります。
ピンクシェルと比較すると、ピンクがかなりしっかりしてるので鮮やかであり、アラビア数字も反対色のホワイトが使ってあるので、視認性もバッチリです。
では次に、そんなフランセーズのサイズ展開を見ていきましょう。
フランセーズのサイズを見てみよう
それではここからは、現行モデルのフランセーズのサイズを見ていきましょう。
フランセーズには、SM,MM,LMの3つのサイズが展開されていましたが、メンズモデルであるLMは2016年に生産終了してしまい、今ではモデルチェンジしたものが現行品として残っています。
というわけで、SMとMMを見ていきましょう。
SMとMMは縦横ともに5mmずつケースが大きくなっているので、だいぶ印象が違う時計と言えるでしょう。
SMは小さいですが、やはり華奢な日本人女性にはすんなり馴染んでくれますし、時計が小さい分よりブレスレットとしての役割が大きくなる印象です。
ブレスレットウォッチと表現するのが、一番しっくり来るかなぁと思いますね。
そしてMMですが、こちらは25mmのケースサイズですのでSMと比較するとかなり大きく見えますが、それでもこれでレディースウォッチのレギュラーサイズよりも小さいです。
ケースのサイズが大きいので、視認性もよくどんな女性の腕にも輝きを与えてくれますので、手元の素敵なアクセントになりますよね。
素材を見てみよう
それではここからは、そんなフランセーズの素材を見ていきましょう。
現行品では、ステンレスモデル、ステンレスとイエローゴールドのコンビ、イエローゴールド、フレームにダイヤモンドをあしらったモデルが展開されています。
ゴールドになると、取り扱いに慎重になってしまいますがステンレスであれば、仕事やプライベートでの普段使いに最適ですよね。
ステンレスのシルバーだけだったら、物足りないなぁという方はやはりイエローゴールドのコンビや、ダイヤモンドをあしらったモデルを身につければ、大きく印象が変わります。
ここで見て頂きたいのが、ピンクゴールドのモデルなのですが実はピンクゴールド版は廃盤になってしまいました。
イエローよりピンクが好きって方も結構いらっしゃると思いますので、ここは結構な残念ポイントだと思います。
しかしですね、実はこのピンクゴールドのモデルなのですが海外では、継続して販売されています。
コンビモデルはありませんが、ピンクゴールドだけのモデルは現在も販売中なのです。
文字盤のバリエーションのところで解説しましたが、カルティエは販売する地域を限定する傾向があるので、アメリカ限定でピンクゴールドが発売されてるのかもしれませんね。
とはいえ、カルティエはこれまでも人気があるものは復活させるので、もしかしたら時間が経ったらまた出てくるかもしれませんね。