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Article: 新着商品のご案内11/23日

新着商品のご案内11/23日

こんにちは、ベルモントルの妹尾です。

本日の動画は、新着商品のご案内ということでお話しして参ります。

2本紹介するのですが、どちらも11/24日の下北沢のポップアップストアに持っていきますので、是非とも実機をご覧くださいませ。

まず1本目なのですが、サントスガルべのLMサイズコンビモデルです。

直近の1年でだいぶ高騰しましたねぇ。

今年の初めは、大体55万円くらいだったのですが、今では80〜85万円くらいが相場になっています。

元々は、これの1回り大きいXLの方が高かったのですが、XLは今年は特に大きな変化を見せずLMが大きく伸ばしてほとんど同じくらいになってしまいましたね。

まぁどっちもめっちゃかっこいいんですけどね。

ではなんでLMがここまで伸びているのかを一緒に考えてみましょう。

 

これは恐らく、サントスの原型モデルだからだと考えられますね。

本来の原型モデルは、1908年に作られたサントスデュモンの方ですが、こっちのスタイルの原型ということで話しますね。

1978年に誕生したサントスガルべ(正式名称はサントスカレ)なのですが、1987年になるとスタイルが少し変わります。

このタイミングで、サントスガルべって名前になってガルべとは『湾曲する』という意味が込められています。

それまでのカレとガルべはぱっと見では、そこまで大きな違いはないのですが、全体的に丸く作られています。

もちろんこれはカレとの比較であって、パンテールと比較すれば全然角ばっています。

ですので、角張順で言うとカレ→ガルべ→パンテールって感じでしょうね。

ベルトのコマなどが一番分かりやすいですね。

カレはカクカクして、鋭くエッジが立っています。

 

この辺のカレとガルべの違いについては、こちらの動画に詳しくまとめておりますので、気になる方はご覧くださいませ↓

 

そんな原型のカレのスタイルが評価されて、それに釣られて2代目のポジションのガルベも大きく上昇してきた、といった感じでしょうね。

腕時計って大体のパターンは、その原型が評価されるんですよね。

原型っていうのは、ロレックスのデイトナの原型とか、ロイヤルオークの原型とか、インジュニアの原型みたいな感じですね。

実際に原型って、そのブランドがかなり力を入れてデザインしていますし、非常に作り込まれています。

その年代の流行とか、サイズ感がマッチしなかったことで不発のまま終わってしまうこともありますが、時間が経過すると大きく評価を変えるんですよね。

今回のサントスガルべは、当時のサイズ感もマッチしてましたし、バックルに向けてベルトが細くなっているスタイルも採用していたので、爆発的にヒットしています。

ですので、製造数もかなり多いです。

そこから、デカアツブームが来たことでガルべのLMは小さいし、ダサいみたいな風潮になっていたものが、ここ最近になって大きく評価が見直されているということでしょう。

ですので、時計業界の全体的なブームというか、流行が一辺倒では無くなってきてると感じます。

今でも、ロレックスやオメガの40mm前後のスポーツウォッチは大人気であり、昔はそこに一極集中してたのが、今はそこから少し進んで小さい時計も良いよね。

ってムーブメントが起きているんだと思いますね。 

 

一昔前と比較すれば、もうめっちゃ相場上がってしまってますが、それでもこれはまだマシな方だと言えます。

 

というのも、先ほども説明した通り当時大ヒットしてるので、製造数が多いんですよね。

これが当時ヒットしてなかったら、多分すでに160万円くらいになってるはずですからね。

相場は大きく上がっていますが、球数が多いことでそれはまだ押さえられている方なのではないかなぁ・・・って思いますね。

 

それで今回のガルべなのですが、年代を感じさせるクラックが入っています。

普通の状態ではそれが確認出来ず、光に反射させた時に浮かび上がってくる薄クラックですね。

あとベルトは、1つのコマがピンの部分が溶接して繋げてある場所があります。

そういった理由から、相場より少しだけ安く掲載中です。

もちろん、実際に使用する時には全く問題ございません。

とは言っても、もうほんとかっこいいですよね✨

エッジが立った角ばったデザインは、工業的な印象を与えてくれるのですが、そこはカルティエがデザインしてるので、かなりオシャレな時計に仕上がっています。

コンビの良いところって、表面の割合が6:4でステンレスの方が多いので、イエローゴールドに抵抗がある方でも、着用しやすいことでしょう。

オールステンでも充分にカッコいいんですが、ゴールドが入るとより華やかになりますし、これ1個つけてればアクセとしての役割も果たしてくれますからね。

サントスガルべを検討中の方は、是非とも実機をご確認いただきたいですね😊 

 

 

 

 

まず初めにご紹介するのは、スミスのW10でございます。

では2本目なのですが、サントスガルべ(初期のモデルなのでカレとも言いますが)そのモデルのご紹介です。

こちらのチャンネルの視聴者様は、どっちかっていうとミリタリーだと思われますので、興味のない方はスルーされてください。

少しだけ興味がある方は、そのままご視聴くださいませ。

 

 

では2本目なのですが、スミスのW10でございます。

こちらのチャンネルでは、ミリタリーのことはほとんど触れてないので、興味のない方も多いと思われますが、少しだけミリタリーウォッチ気になるんだよねぇ。って方は引き続きご視聴くださいませ。

 

1967年にイギリス陸軍に支給されたモデルです。

日本では、スミスというブランドの認知度は多分1%くらいしかないと思うのですが、このイギリス軍に採用されているというのは凄いことなんですよね。

 

というのも、イメージして頂きたいのですが確実に任務を遂行するのに、時間の計測ってのは我々が想像する以上に重要なわけですよ。 

さらに我々のような普通の環境で使う時計ではなく、実際に戦時のシーンで使う時計なので、防塵性や防水性、特に視認性が大きく求められるのがミリタリーウォッチの特徴です。

そのために、ミリタリーウォッチって基本的には黒文字盤に白のアラビアインデックスってのがデフォルトになってるんですよね。

そして、イギリス国防省はその時にイケイケな時計ブランドに腕時計の製造を依頼しる傾向があります。

分かりやすい例としては、1990年代はSEIKOのGEN1とGEN2が採用されていますからね。

これは1980から90年代にかけて、クオーツで無敵だったことでSEIKOが選ばれています。

そんなスミスの時計なのですが、元々は計測器やダッシュボードのパラメーターを作るイギリスの会社で、途中から腕時計作りに参入した会社です。

なぜスミスの時計がここまで評価されているかと言いますと、ムーブが凄いからです。

まずこのムーブメントは自社で作られたものです。

なかなか自社でムーブメントを作ることは難しいのですが、それを実現しているんですよね。

一説によるとこのムーブメントは、ジャガールクルトの3針キャリバー450をお手本にして作られているそうなのですが、そもそもお手本があったとて、そうそう簡単にムーブを作れるわけではないので、相当の技術力があったか、どこかのブランドから技術供与を受けてるかだと思われますね。

そして、ムーブメントのプレートやブリッジには、英国時計製造に見られるフロスト仕上げの金メッキが施されており、高級感と耐久性を兼ね備えています。

耐震装置はウルトラフレックスを採用し、耐久性を向上させ、耐磁性は軟鉄製のインナーケースでムーブメントを保護しています。

イギリス軍で採用された高級モデルあるあるなのですが、なぜかムーブメントに装飾とかメッキが施されてるんですよね。

ミリタリーウォッチに、美観性は必要ないと思うのですがこれは先ほども説明した通り、耐久性の向上とサビの防止が一番の目的です。

 

そう言った理由から、ミリタリーウォッチは高級モデルになると、ムーブメントの美観性も素晴らしいです。

その点でもスミスの時計は評価されているんですね。

 

では裏蓋の解説です。

今回のは、

W10/6645-99-961-4045

1585/67

この刻印が入っています。

そのまま読んだら何かの暗号みたいなのですが、これには意味があります。

 

W10は陸軍用であることを示すコード

ちなみに空軍は6B や6BB

海軍は0552と分類されています。

6645は計測器であること。(腕時計も計測するので計測器に分類されます。具体的には、腕時計、掛け時計、タイマー、ストップウォッチなどが含まれます。)

99はカントリーコード(99はイギリスということですね)

961-4045は大分類を表しています。

「961」は、軍用時計の仕様や機能を分類する大分類。

「4045」は特定のモデル(ここではW10)の個別識別コード。

この組み合わせにより、時計の仕様(耐衝撃性、耐磁性、防水性など)や設計基準が識別されます。

1585/67は製造番号と製造年月日ですね。

といった感じで、いろいろ話しましたが基本的にはW10の部分、要するにどの部隊に支給されたものなのか?

何年に製造されたものなのか?

ここだけ分かっていればいいと思いますね。

 

ネーミングバリューも大きくありませんし、特に煌びやかな時計ではありませんが、この実際に軍人に支給されて実戦で使用されていた!ということが我々にロマンを与えてくれます。

その部分が腕時計というカテゴリーの中でも、ミリタリーでしか実現できませんし、ここが面白いところでもあるんですね。

こちらも是非とも実機をご覧頂きたいですね。

 

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