ゴールドの腕時計は初めはどんなのを選んだらいいの?
ゴールドの腕時計はどのように選ぶべきか?を動画でご覧になる方はこちら↓
この記事ではゴールドの腕時計についての、私なりの考え方をお話しさせて頂きます。
記事を見終わった頃には、私もゴールドの時計を一本くらいから持ってみようかなぁ・・・
って思って頂けると思いますので、是非とも最後までお付き合いくださいませ。
そもそも腕時計は自己満足の世界なので、自分が好きな時計をすればそれで十分だと私は思っています。
とは言っても、ゴールドの時計も素晴らしい選択肢として存在するのに、それを候補に入れずシルバーだけをコレクションしていくのも、ちょっと勿体無いですよね。
なぜ私たちは、ゴールドに苦手意識があるのかを考えてみましょう。
そもそも女性はキラキラしたものに惹かれる傾向がありますが、男性はどちらかというと、シルバーや黒などの色に惹かれる傾向があります。
あとは先入観として、『いやらしい』ってのがあると思うんですよね。
日本人だからなのか分かりませんが、主張を抑える方は多いと思います。
よって根本的に、男性はゴールドへの意識が低いという本能があるのですが、腕時計は結構ゴールドのモデルがありますよね。
ということは、やっぱりゴールドの時計の魅力を知ってる人は知っているわけです。
じゃあ、ゴールドの時計をする時のメリットって何があるのでしょうか?
それはやはり自分の気持ちを盛り上げてくれることでしょう。
最も分かりやすいのが、金が使ってあるものを持っていれば運気があるような気がする・・・
というのもそれですよね。
美しいものを見ていれば、自然と気持ちが盛り上がってくるものではありますが、その代表に金やダイヤモンドがあります。
ですので、男性の本能的な部分では惹かれることは少ないけど、別の角度から見た『パワー』というところから惹かれているのだと思います。
言い換えれば『自信を持つために身につける』のようなパワーを貰える様な気がするから、ゴールドの時計が求められるのではないでしょうか。
あとは、ただ単にかっこいいからですよね。
実際に私もゴールドの時計をすると、姿勢が正されますしほんの少しだけ人格が向上していると思います。
とは言っても、ゴールドの時計ってなんか成金みたいなイメージになっちゃうし、いやらしいじゃないですか。
と思ってる方も多いことでしょう。
そこでここからは、こうやってゴールドの時計を選んでいけば自然と18Kまで辿り着けますよ。
という手順をお話し致します。
1つ目のパターンは、ゴールドの割合が少ないものを手にしてみる。
ということです。
いきなりケースからブレスまで、ゴールドで作られた時計を手にする方はいないと思いますが、その逆の発想ですね。
部分的にゴールドが使われていれば、ゴールドの時計を手にするときのハードルはグッと下がります。
私が30歳になった時に初めて購入したゴールドの時計は、カルティエのヴィンテージウォッチでした。
文字盤とケースの側面がウッド(木)で作ってあるのですが、ウッド素材の時計なんてめっちゃオシャレやん💦
と思って、ゴールドなんて気にならず購入してしまいました。
カルティエの腕時計を見ていけば、この辺のゴールドの使い方が非常に上手いので、男性であったとしても全く違和感なく選ぶ事ができると思いますね。
特に、サントスなんかはかっこいいですし、ゴールドのバランスも素晴らしいのでおすすめの一本です。
2つ目のパターンはメッキの腕時計を選ぶ。
という事です。
大体はヴィンテージウォッチに当てはまるのですが、メッキされた時計というのは表面から見れば全部ゴールドに見えますが、裏蓋はステンレスで作られています。
マストタンクのように、裏蓋もしっかりメッキされている例外もあるのですが、メッキであることと裏蓋がステンレスになってることで、自分の気持ちとしてはまだ完全なるゴールドへの移行期と考えることが出来ます。
また、自分の初めてのゴールドウォッチとして、お試しが出来るのも魅力のポイントかと思いますね。
と言いますのも、当たり前の話ですが18Kで作られたモデルよりも、圧倒的に安価に購入することが出来るので、それで自分の印象とか手首につけた感じの雰囲気を見て納得出来れば、実際に18Kの腕時計を購入するという流れで良いと思いますね。
3つ目のパターンは、そもそも小さい時計を選ぶ。
という事です。
今回のは、ケース全体がゴールドであるという前提でお話をしていくのですが、2000年代に入ってからはケース径のベースが大型化しているので、手首に乗せた時の範囲がかなり大きくなります。
ステンレスとは違い、ゴールドだとより一層輝きがあるので、ケースの大型化=主張が激しくなってしまいます。
もちろん、実際に腕に乗せてみて自分が全く違和感を感じないのであれば、それは問題ございません。
自分が1番好きな時計を手にすることが、人生の質を向上させますからね。
ですが、巨大なゴールドウォッチに抵抗感があって、少しずつ慣らしていきたいと思ってる方に向けての私の考えなのですが、18Kであったとしてもその時計が小さかったら、あんまり目立つことはありません。
ここら辺が女性の方が上手いのかなぁって思っています。
そもそも女性の方は、大きさをあまり求める傾向にないので腕時計も華奢というか、コンパクトにまとまってるものを着用してる方が多い印象ですが、さらりとゴールドをワンポイントでつけていらっしゃる方を見ると、品があって美しいなぁと感じます。
男性の方ではあまり見かけることはありませんが、そういった小ぶりの腕時計をしてる方を見るとおしゃれだなぁって思います。
これはもちろん好みの問題であり、やはり男性は先ほどのパワーではありませんが、それを大きさで表現したいと考える方も多いはずです。
実際に私も、大きなゴールドの時計をガチッと腕にはめてる人を見ると、かっこいいと思いますので、どっちのスタイルを目指すのか?
といった感じで、その時計の個性を見極めて上手にファッションに取り入れることが、大切なんだと考えております。
というわけで、ここからは私がおすすめするゴールドウォッチをご紹介して参ります。
マストタンク
マストタンクはカルティエの歴代コレクションの中でも、トップクラスにコスパが良いと思います。
素材は純銀『925/1000』であり、 その上から18Kのメッキが施してあります。
そもそも純銀と言う素材は、金と同じ貴金属として分類されています。
田中貴金属工業のデータによれば、参考小売価格の平均も2019年から2022年にかけて着実に上昇しており、現在の銀価格につながっています。
2019年は59.52円、2020年は72.69円、2021年は92.01円、2022年は94.22円でした。
そして、2024年3/5日(今日)の銀の価格は1g当たり130円になっており、2019年からの5年間で、約2.2倍に上昇しているのです。
また、ここが凄いところなのですが、だからと言ってマストタンクは高級機に分類されていませんでした。
これは今のラインナップで言うところのタンクマストであり、普及機のポジションだったんですね。
それでいて純銀が使われているのです。
マストタンクがケースを純銀で作れた理由は、1970年代の終わりに作ったからです。
2024年現在のレートで銀を使ったケースを作れば、結構な値段になってしまいますが、当時のレートでは今よりもはるかに安かったことが考えられるので、その時期だから純銀を採用することが出来たと言えるんですね。
下地が純銀であり、その上にメッキをすることでさらに価格を抑えて発売されたマストタンクなのですが、現代の私たちから見れば客観的に見ても『中級機』として分類して良いと考えます。
こういった理由から、マストタンクは初めてのゴールドウォッチとしておすすめしております。
サントス100 MM & LM
サントス100は、現行のサントスの1つ前のモデルになります。
1970年代から始まったサントスガルべのシリーズから、大型のサイズにバトンタッチする形で2004年に誕生した『サントス100』なのですが、ガルべと現行モデルのちょうど中間的なサイズになります。
MMサイズが33mmで、LMサイズが38.5mmです。
厚さはどちらも大体1cm程度あります。
MMサイズはレディースに分類されていたのですが、厚さがある分結構無骨な感じに映ると思います。
私はMMでも充分に存在感を感じますね。
と言うわけで、2本目は無骨な時計の紹介です。
ラウンド型の大きな時計と違って、スクエアの形状になってるのでよりがっしりとした印象を与えます。
現行のサントス ドゥ カルティエも大きくてがっしりしててかっこいいのですが、18Kモデルになると値段がMMサイズで250万円、LMサイズだと290万円になります。
サントス100の方もMM、LMともにインフレでどんどん値段が上がってるのですが、大体MMで160万円前後、LMで210万円前後になるので現行モデルよりも安く手にする事ができます。
ただ、サントス100のゴールドモデルの問題点なのですが、そもそも作られた数が少ないので市場にあまり出てきません。
なので、コンビモデルも候補に入れることをおすすめします。
サントス100については、こちらの動画で詳しく解説しておりますので気になる方はこちらの動画もご覧ください↓
タンクルイカルティエ
3つ目がタンクルイカルティエになります。
普及の名器なので、特に深く解説する必要もないのですが、カルティエの中の頂点であるタンクルイは、高級機ならではの魅力があります。
まず他のモデルと違うのは、18Kの素材しか使われないことです。
これはタンクルイが誕生してから、一貫したルールでありそれ故に頂点として君臨しております。
ドレスウォッチの完成形であり、ドレスウォッチにドンピシャにマッチするよう計画的に作られているので、誰が身につけても美しく輝くようになっています。
これはカルティエの真髄なのですが、元々が宝飾品ブランドであるために、腕時計を作るのではなくて、その人が着用した時に最も輝くように作られています。
例えば、女性のネックレスもピアスもリングも、その物体を作るのではなくそれらが身につけられた時のことを想定して作ってあるんですね。
そういったメッセージをカルティエは出していませんが、女性の中で最も人気のあるブランドがカルティエだと言うのは、そういった目に見えないところが影響してるのではないでしょうか。
だから、そんなブランドの頂点に君臨するタンクルイは男性も女性もゴールドを自然と馴染ませて、上品に仕立て上げてくれるんですね。
まとめ
最後にまとめなのですが、男性はゴールドの腕時計は初めはちょっと気が引けるものだと思います。
その反面、ゴールドの時計を着けてみたら『意外と良いじゃん』って思えるので選択肢に入れておかないと結構勿体無いと思っています。
今回私なりのゴールドウォッチの導入方法を解説させて頂きましたが、一度ゴールドに慣れてしまうと、もはやシルバーとほとんど変わりなく候補に入ります。
慣れるまでのハードルが少し高く感じてしまいますが、この記事をきっかけに『じゃあ、ちょっと候補に入れてみようかなぁ』って感じで検討して頂けたら嬉しいです。