あなたが持ってる腕時計の価値を理解してますか？

動画で『あなたが持っている腕時計の価値』をご覧になる方はこちらから↓

この記事は、少し哲学的な話になってしまうのですが、多分いつも皆様の心のどこかにある腕時計の腑に落ちない部分を言語化しているので、その腑に落ちない部分を解消して頂けると思います。

 

腕時計を買う時の気持ち

腕時計を購入する時のシーンのことを考えてみましょう。

1番一般的な１つ目のパターンは、腕時計を購入するときに、私たちはその腕時計がかっこいいからとか、可愛いから購入するというパターンが最も多いはずです。

そして、そこから自分の腕時計を眺めているうちに、愛用していくうちに、もっとそのブランドのことが気になって、そのブランドの歴史やそのモデルが誕生した背景を調べ出したりするという流れですね。

これは逆から入る場合もありますよね。

 

私もそういった歴史背景や、誕生秘話などを見ているのはとても楽しいですし、そういったのを語れる男性ってのは、女性から見たらどうか分かりませんが、男性の私から見たらかっこいいなぁって思います。 

 

 

その反面『腕時計投資』という言葉がありますが、そもそもこれは数ある時計ブランドの中でも、ほんの一握りであり要約するとロレックス投資とも言えます。

ロレックス以外にも値上がりしていくブランドとか、モデルはあるんですが、ここでは分かりやすいようにロレックスだけに絞って話すのですが、ロレックスの腕時計だけが以上であり、基本的に腕時計は使えば値下がりしますし、値下がりしない腕時計の方が珍しいでしょう。

 

ですが、皆様やっぱりこの値上がり、値下がりも気になってしまうんですね。

 

ここで出てくるのが、腕時計を購入するときの２つ目のパターンなのですが、この『資産』という側面であり、この２つ目の側面が出てくることで、私たち時計愛好家はモヤっとした気持ちになるわけですよ。

人間というのは、本能的に損をしたくないというのがありますので、本来であれば1番重要でない要素である『リセール』の部分になびいてしまうんですね。

なんでこうなってしまうかと言いますと、『お金』が絡んでるからです。

 

この『お金』が絡んでくると迷いが出てしまうのです。

 

じゃあ、ロレックス以外のブランドを買っちゃった人は、もうその時点で損してるのか？

という話になるのですが、私は全然そうは思っていません。

 

まず根本的に、時計を買う時にリセールを狙ってないからですね。

当たり前ですが時計好きの人は、その時計を売るつもりでその時計を購入しないんですよ。

この人と離婚するつもりで、結婚しよう！って考える人なんていないじゃないですか。

 

その人が好きだから、付き合いたいって思うし、その時計に惚れ込んだから、その時計を購入したわけです。

 

話をまとめる要するに、１つ目のパターンの『自分の気持ち』と２つ目のパターンの『資産』というのは相容れない関係なんです。

自分が欲しい時計がロレックスで、そしてそれが値上がりする！

というのが1番の理想的なパターンでしょうが、みんながみんなロレックスが好きなわけではないし、かといって資産という軸で時計を選んだ場合は、そっちにフォーカスしないといけないので、そこに自分の心はないわけですよ。

だって、こっちの時計の方が自分の心が反応してるのに、将来的な値上がりはこっちだから、こっちを選ばないといけない。

という考えになりますからね。

ではここからは、自分の気持ちを優先させるか資産を優先させるのか？どっちが大事なのか？

ということについて、私なりの考えを解説致します。

 

 

自分の心が大事？資産が大事？

腕時計を資産として購入するのも、全く問題ないと考えています。

この前私が読んだ本で、 『アニメ化４作品のマンガ家が腕時計にハマった結果５０００万円の借金をつくった話』

という本を読んだのですが、こちらアニメを描いてらっしゃるひろゆきさんという方が、腕時計の沼にハマっていく話です。

本の中で最初の頃は、全く興味がなかったのに腕時計に興味を持ち出して、時計を買いまくって5000万円の借金をしてるけど、それは資産を持ってるようなものだし何より欲しくて買ったものだから、全く気にしてないとおっしゃってました。

とても共感できる本で大体1時間くらいで読み終わるので、実際に読んでみて欲しいのですが、ひろゆきさんがですね、謙遜して自分はお金を持ってないとか言ってますが、世間の一般的な感覚だと富裕層です。

ですので、腕時計を資産として考えること対して、否定はしていませんがやっぱりこれはお金がある人の１つの選択肢かなぁと思います。

ここまでが、私の腕時計を資産として見なすかどうかの考えになります。

 

次が、自分が欲しいと思ったものを購入する時の考えになります。

これは私の話なのですが２０代中頃は、ポールスミスが大好きで洋服は全部ポールスミス時代がありました。

そこで時計も勧められて、めっちゃカッコ良かったので10万円で購入したポールスミスの腕時計があったのですが、電池が切れた時点で使わなくなってしまい箪笥の肥やしになっていました。

その後、お正月に部屋を片付けていたらたまたまその腕時計が見つかり、もう使ってないから売ってしまおう・・・・

と思って、メルカリでいくらで売れるんかなぁ？って調べてみると、なんと1万円の値段で販売されていました。

中古だから仕方ないですし、別にそれはそれで問題ないのですが、こんなもんかぁとがっかりした記憶があります。

とは言っても、２０代中頃の街コンに行きまくってたその時にも、そのポールスミスの腕時計があったし、この腕時計をしてることで、自分に自信を持てたから街コンに来てた女の子にも話しかけれたし、今の奥さんとデートしてた時にはいつもつけてたし、プロポーズの時にもつけていたし、出産の立会の時の待合室で時間を確認する時も、このポールスミスの腕時計がいつも私のそばにいてくれたんですね。

 

久しぶりに、昔のアイフォンの中に入ってる写真や動画を見ることがあるのですが、そこにはいつもポールスミスの腕時計をしてる私がいるんですよ。

 

 

じゃあもしですね、10年前にロレックスの腕時計を10万円で購入していたとして、今の価値が30万円になっていたらどうでしょうか。

これは資産としては、20万円も値上がりしているので、良い投資だったと言えます。

しかし、当時の私はポールスミスが好きだったし、それがかっこいいと思ったから買ったんですね。

今10年前のことを振り返って、あの時ロレックスの時計を買ってれば良かったなぁって思うかというと、そうではありません。

何でかと言いますと、ポールスミスの腕時計をしていたことで良い思いをたくさん出来たからです。

街コンに行って、知らない女の子に声をかけるのも、あいつが背中を押してくれたからだし、プロポーズする時もかっこいい自分にしてくれたのは、あいつがいてくれたからだし、１％も後悔はありません。

 

これは皆様にも同じことが言えると思うんですよ。

ブライトリングのブティックに入るのに、扉の前まで行くけどビビって来週にしようって、自分に言い訳をして次の週に流して、次の週が来たらなんかお客さんが中にいて忙しそうだから今日はやめておこうって自分に言い訳して、やっと３週目に扉を開けたら外から見るより圧倒的にオシャレな空間で、なんだか良い匂いがして、カスみたいに扱われるんだろうなぁって思ってたけど、めっちゃ親切に対応して頂いて、今となっては担当と普通に笑いながら喋ってるよ。

なんか今、思えばなんであの時、俺はあんなにビビってたんだろう。

とか。

 ブレゲのブティックに入って、時計を購入したらマリーアントワネットが名前を記載している台帳に、自分の名前も記載できるなんて、めっちゃ感動するんですけど。

 

とか。

 

その時計を買わないと得られなった経験ってたくさんあるんですね。

そしてその経験ってのは、案外しっかり記憶に残ってるし今も続いてるわけですよ。

じゃあ、それがロレックス買っていれば20万円値上がりしてて、悔しいと思うのか、『いやいや、全然そんな気持ちにはならないし、こいつがいてくれたからいろんな経験ができたし背中を押してくれる時もあったし、10年の間に良い思いをたくさんしてきた。だから、別にリセールなんて気にしないよ。』

って思えるかどうかが、分岐点なんですね。

ロレックスを買ってれば良かった、と後悔するのであれば今後購入する時計はちゃんとリサーチして、値上がりしそうなものを選んでいかないといけません。

ですが、ほとんどの人はそれが半値になろうが、まぁそんなもんだよね。

くらいで納得できると思います。

資産というのも大事な話なのですが、別にそこを時計だけに頼る必要はありませんよね。

それよりも、時計には時計本来の役割を果たしてもらい、一緒に過ごすことで得られる時間は、さっきの私みたいに、あなた様だけのオリジナルのかけがえのないヒストリーになるんですよ。

今思えば、20代の頃いきってた私もバカだなぁって思うんですが、20代のあの頃の思い出はお金では買えません。

ないとは思いますが例え、なんらかの理由でポールスミスの腕時計を売らないといけなくなっとしても、写真でその腕時計をつけているのを見れれば、物体がなくても懐かしい気持ちになれると思います。

  

 

 

まとめ

周りが色々言うし、色々な情報が入ってきて迷いが出てくるのも分かりますが、自分が購入した腕時計に対して、それが良かったものかどうなのかは自分が決めることです。

時計の購入に資産という軸を組み込んでしまうと、自分の本当に欲しいものを手にすることは出来ません。

『自分が欲しいもの』と『資産』を天秤にかけて、やっぱり自分が欲しい時計を買おう！

そう思って購入した時計であれば、それはあなた様が納得して購入したものなので、１％も後悔するものではないと言えるでしょう。

最後にこの言葉を添えて終了とさせて頂きます。

時々ですね、買ってはいけない時計ブランド10選とかあるのですが、あなた様が選んだ腕時計であればどのブランドだったとしても素晴らしいです。