コンテンツへスキップ

カート

カートが空です

記事: ブランドが「復刻モデル」を出す時、廃盤オリジナルの価値はどうなるか?

ブランドが「復刻モデル」を出す時、廃盤オリジナルの価値はどうなるか?

こんにちは、ベルモントルの妹尾です。

本日は「ブランドが『復刻モデル』を出す時、廃盤オリジナルの価値はどうなるか?」という内容で解説して参ります。

腕時計の世界では、過去に人気だったモデルや名作と呼ばれるデザインが、何十年か経ってから復刻されることがあります。

すると気になるのが、「復刻版が出たら、昔のオリジナルは価値その後どうなるのか?」という点です。

一見すると、見た目がよく似た新品を正規で買えるようになるのであれば、わざわざ古い個体を選ぶ意味は薄くなるようにも見えますよね。

ただ実際には、復刻版が登場したことで、むしろ元になったオリジナルが改めて注目されることもあるわけです。

ではというわけで、復刻版が出ることで、廃盤になったオリジナルの希少性や市場価値は本当に下がるのか。

そして、見た目が似ている復刻版とオリジナルには、どんな違いがあるのか。

今回は、復刻によってオリジナルの価値がどう変わるのかを、ヴィンテージ腕時計を扱う立場から掘り下げて参ります。

腕時計というのは本来、値段やブランド名だけでは、その一本が本当に納得できるかどうかは、決まらないんですよね。

その一本が持つ背景まで見えてきたときに、初めて「これだ」と思える自分の一本に出会えるんですよね。

ベルモントルでは、そうした背景や佇まいも含めて腕時計を選びたい方に向けて、公式LINEで一般公開前の新着商品や入荷予定品をご案内しています。

概要欄から公式LINEのお友達登録をよろしくお願い致します。

それでは話を進めて参ります。

 

 

なぜブランドは、過去の名作を「復刻」するのか?

様々なブランドから定期的に復刻版が出てきますけども、これはどういった意図を持って復刻版が出ているのかというところを、知らない方はたくさんいらっしゃると思います。

ブランドが過去のモデルを復刻する理由は、昔の人気だったモデルをもう一度売りたいというのがメインにありますが、もちろんそれだけではありません。

むしろ、そのモデルが今の時代にもう一度語る価値があるからこそ、復刻という形で戻ってくることが多いんですよね。

腕時計の歴史を見ていると、発売当時はそれほど特別扱いされていなかったモデルでも、時間が経つことで評価が高まっていくことがあります。

発売当時だけの流行で終わらず、何十年経っても魅力を感じる方が多かったり、そのブランドを代表するデザインとして定着したりすると、後になって『あのモデルは重要だった』と再認識されるわけです。

そこでブランド側も、過去のアーカイブを掘り起こして、現代の技術やサイズ感に合わせながら再び世に出すことがあります。

つまり、復刻されるということ自体が、そのオリジナルに一定の意味や『特別な何か』があった証拠とも言えます。

もし本当に何の価値も残っていないモデルであれば、わざわざ今の時代に復刻する理由もありません。

また、復刻にはブランドの歴史を伝える役割もあります。

今のモデルしか知らない方に対して、「このデザインの元になったのは何十年前のこのモデルです」と示すことで、ブランド全体のストーリーが見えやすくなるんですよね。

これは新しい商品を売るだけではなく、「自分たちは昔からこういう物作りをしてきた」ということを伝える行為でもあるわけですよ。

そして、ここがオリジナルを扱う立場から見ると1番伝えたいことなんですが、復刻版を見て初めて元になったモデルの存在を知る方もいます。

そこから「では当時の本物はどんな物だったのか?」と興味を持ち、オリジナルを探し始めることもあります。

復刻は、オリジナルの代わりになる存在であると同時に、オリジナルを知る入口にもなるんですよね。

ですので、復刻版の登場は必ずしも昔のモデルを古くするものではありません。

むしろ、そのモデルが今も語る価値を持っていることを、ブランド自身が改めて示しているとも言えます。

では次に、皆様が気になってるであろう『復刻版が出ることで、廃盤オリジナルの希少性はどう変わるのか?』ということについて解説して参ります。

 

 

復刻版が出ることで、廃盤オリジナルの希少性はどう変わるのか?

復刻版が登場すると、「似たデザインの新品が買えるようになるなら、オリジナルの重要性は下がるのではないか?」と考える方もいると思います。

ただ、ここは少し違います。

復刻版が発売されたとしても、当時作られたオリジナルの本数そのものが増えるわけではありません。

1970年代に作られたモデルであれば、その時代に実際に製造された個体だけがオリジナルとして残ります。

復刻版が何本作られたとしても、その事実は変わらないんですよね。

むしろ、復刻によって元になったモデルの存在を知る方が増えることで、オリジナルへ関心が上振れます。

最初は復刻版を見て「このデザインいいな」と思った方が、調べていくうちに「そもそも元になった腕時計はどんな物だったのか?」と興味を持ちますよね。

そこからオリジナルを探し始めるという流れです。

この時、復刻版はオリジナルの競合というより、オリジナルの存在を広く知らせる役割を果たしているとも言えます。

つまり、復刻版が出たことで「そのデザインが手に入るようになった」ことと、「当時の個体そのものが希少であること」は別の話なんですよね。

むしろ復刻版が現行で手に入るようになると、オリジナル側には「当時物であること」の意味がよりはっきりしてきます。

見た目だけを楽しみたいのであれば復刻版で十分という方もいます。

一方で、そのモデルが実際に生まれた時代のサイズ感や素材、経年変化、そして何十年という時間を経て残ってきた個体そのものに魅力を感じる方もいます。

ベルモントルの動画を毎日ご視聴頂いてる皆様も、おそらくこちら側ですよね。

復刻によって似た物が増えたとしても、オリジナルが同じ物になるわけではありません。

むしろ比較対象が生まれることで、「なぜ昔のオリジナルに魅力を感じるのか?」が分かりやすくなります。

復刻が出たから希少性が失われるというより、オリジナルの希少性の意味がより具体的に、もっと言ってしまえば特別になるんですですね。

では次に復刻版とオリジナルは、見た目が似ていても何が違うのか!?という内容で解説して参ります。

 

 

復刻版とオリジナルは、見た目が似ていても何が違うのか?

復刻版とオリジナルを並べて見ると、写真では非常によく似ていても、実際には細かな部分にかなり違いがあります。

まず分かりやすいのが、ケースサイズや厚みです。

復刻版は、現代の使いやすさや耐久性を考えて、当時のオリジナルより少し大きくなっていたり、ケースが厚くなっていたりすることがあります。

一方で、オリジナルには、その時代ならではの小ささや薄さが残っています。

このサイズ感は、単なる数字の違いではなく、実際に腕へ載せた時の雰囲気にもかなり影響するんですよね。

また、文字盤の質感や色味も違います。

復刻版は、当時の雰囲気を再現しながらも、現代の製造技術で均一に仕上げられています。

それに対してオリジナルは、その当時の塗料や吹き付けで仕上げてあるので、明らかに質感が異なります。

また、ヴィンテージですので経年劣化によりパティナが形成されていることがほとんどなので、この均一ではない部分を、劣化と見るか、その個体らしさと見るかで評価は変わります。

さらに、ブレスレットやケースの作りにも違いがあります。

昔の腕時計には、今より軽く、薄く作られたブレスレットや、現代ではあまり見られないケース形状が使われていることがあります。

復刻版は安全性や耐久性、現代の品質基準に合わせて作られるため、見た目は似ていても、実際に持った時の重さや着け心地まで完全に同じになるとは限りません。

ムーブメントについても同じです。

復刻版では現代のムーブメントが使われ、防水性や精度、メンテナンス性が向上していることがあります。

これは復刻版の大きな魅力です。

ただ、オリジナルには、そのモデルが実際に作られた時代のムーブメントが入っています。

ぱっと見はほとんど同じだけど、ちょっとずつ誤差が生じている・・・・ここに私は大きな違いがあると思っています。

復刻版は、過去のデザインを現代に蘇らせた腕時計です。

一方でオリジナルは、そのデザインが実際に生まれた時代に作られ、そのまま何十年という時間を経て現在まで残ってきた腕時計です。

形を似せることはできても、その腕時計が過ごしてきた時間まで復刻することはできません。

だからこそ、復刻版とオリジナルは、見た目が似ているからといって同じ価値ではないんですよね。

復刻版には現代の使いやすさがあります。

そしてオリジナルには、その時代にしか作れなかったサイズ感や質感、そして当時物であることそのものに魅力があります。

どちらが優れているという話ではなく、何に価値を感じるかで選択が変わってくる部分だと思いますね。

では次に復刻版が出ると、オリジナルを持っている方の満足度は変わるのか?という内容で話していきます。

 

 

復刻版があるモデルの場合あえてオリジナルを選ぶ意味は何か?

復刻版が発表された時、すでにオリジナルを持っている方の中には、「同じようなデザインが新品で買えるようになったら、自分の一本の特別感が薄れるのではないか?」と一瞬だけ感じる方もいると思います。

これは自然な感覚ですよね。

今まで廃盤で、限られた個体しか存在しなかったモデルに、現代版という新しい選択肢が加わるわけですからね。

しかも復刻版の完成度が高く、見た目もかなり忠実に再現されている場合、「これなら新品でも十分なのではないか」と感じる方が出てくる可能性もあります。

ただ、私は復刻版が出ることで、逆にオリジナルを持っている満足度が高まることもあると思っています。

なぜなら、ブランド自身がそのモデルを改めて復刻するということは、それだけ過去のデザインや存在に、今の時代でも語る価値があると判断したということだからです。

自分が持っている腕時計が、発売から何十年も経った後にブランドからもう一度取り上げられる。

これは所有している側からすると、かなり嬉しいことだと思うんですよね。

さらに復刻版が発表されると、ブランド側も元になったモデルの歴史やデザインの背景、当時どのような考え方で作られたのかを改めて紹介することがあります。

そうすると、今までそのモデルを知らなかった方にもオリジナルの存在が伝わります。

復刻版を見て初めて、「このデザインには元になったモデルがあるんだ」と知る方も出てきます。

そうなれば、すでにオリジナルを持っている方も、自分の一本がブランドの歴史の中でどんな位置づけだったのかを改めて知るきっかけになります。

場合によっては、購入した時には知らなかった背景を後から知って、さらに愛着が増すこともありますよね。

そして、ここで大切なのは、復刻版がどれだけ忠実に作られても、オリジナルそのものになるわけではないということです。

復刻版は、過去のデザインを現代にもう一度作り直した腕時計です。

要するに同じ見た目をしてるけど別モデルですよ。

この事実は、復刻版が発売されたからといって変わりません。

ですので、復刻によってオリジナルの特別感が薄れるというより、むしろ比較対象ができることで、「自分が持っているのは、このデザインの原点なんだ」と改めて実感できる場合もあります。

もちろん、復刻版の方が実用性や保証、扱いやすさという意味では優れている部分もあります。

そのため、復刻版を見て「今ならこちらを選んでいたかもしれない」と感じる方がいても不思議ではありません。

ただ、それとオリジナルを所有する満足感は別の話です。

それぞれに違った魅力があって、自分はどちらに価値を感じるのか?

ここが分かれば、心配になったり不安になったりすることはないですよね。

その他の記事

腕時計の廃盤モデルはなぜ今も選ばれ続けるのか?

こんにちは、ベルモントルの妹尾です。 本日は「腕時計の廃盤モデルはなぜ今も選ばれ続けるのか?」という内容でお話しして参ります。 廃盤になった腕時計の中には、発売から何十年経った今でも、なお多くの方に選ばれ続けている個体が、数多く存在しています。 でも、なぜ、"今は手に入らない"はずのモデルが、これほどまでに評価され続けるのか? 本日は、その構造と価値の中身を、出来るだけ分かりやすく解説して参...

もっと見る

腕時計における名作モデルと呼ばれる物には、どんな共通点があるのか?

こんにちは、ベルモントルの妹尾です。 本日は「名作モデルと呼ばれる物には、どんな共通点があるのか?」という内容で解説して参ります。 腕時計の世界には、発売から何十年経っても名前が残り続ける、「名作」と呼ばれるモデルがあります。 ロレックスのサブマリーナー、カルティエのタンク、パテック フィリップのカラトラバなど、時代が変わっても評価され続けるモデルがありますよね。 しかし、売れた腕時計がすべ...

もっと見る