世界5大腕時計ブランドは何が凄いのか?
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この記事では、世界5大時計ブランドについて解説します。
世界5大時計ブランドと聞いて、ご存知の方もいればそれって何のブランドが入ってるの?
と知らない方もいらっしゃると思います。
というわけで、その5大ブランドの歴史や主要なモデルを解説してまいりますので、おおまかな概要は理解できると思いますので、是非とも最後までご覧ください。
それでは早速やってまいりましょう。
5大ブランドの定義
一般的に腕時計といえば、『ロレックス』を連想されると思われますがロレックスは5大時計ブランドには入っていません。
これはその定義から見た時に、そのジャンルに入ってないからですね。
では、その定義はと言いますと
・技術力
・歴史の深さ
・ブランドのイメージ
などなどの要素で決められているのですが、実際のところは『こうだからこのブランドが入ってます。』というのではなく、みんながそう思ってるからそうなってるって表現する方が正しいと思います。
感覚的には、『技術力があって美しい時計を作っているブランド』が5大ブランドに入ってると感じます。
ですので、スポーツウォッチを作っている会社というよりは、ドレスウォッチであり高級素材を使っていたり、複雑機構を搭載したモデルを多く持っているブランドということですね。
ロレックスは、そのカテゴリーというよりは車で表現するところの『トヨタ』とか『フォルクスワーゲン』こういった大衆ブランドとして括られていると思います。
やっぱりみんなが持ってるし、頑張れば手が届くモデルも存在しますからね。
5大ブランドになると、安いモデルでもなかなか手が出せないので、そういった格式高い部分も要素に含まれていると思います。
まぁ、ロレックスも大衆とは言えない金額なので値段は5大時計ブランドに匹敵するのですが、ロレックス、オメガは5大ブランドには入っていません。
ではその5大腕時計ブランドをご紹介して参ります。
1.オーデマピゲ
2.ヴァシュロン・コンスタンタン
3.オーデマピゲ
4.ブレゲ
5.ランゲ&ゾーネ
になります。
そこからさらに、トップ3があり世界3大腕時計ブランドと言われるのが
パテックフィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマピゲになります。
というわけで、ここからはそんな3大時計ブランドの歴史と代表モデルをご紹介して参ります。
パテック・フィリップ
よって創業当時の社名は、『パテック・チャペック』だったんですね。
そして3人目の人物が出てくるのですが、パテックが後の重要なパートナーとなる、エイドリアン・フィリップと出会ったのは1844年のことでした。
きっかけは、パリで開催された産業博覧会で、フィリップがキーレス巻上げとハンドセッティングのシステムに関して、銅賞を受賞したことでした。
今となっては、リューズでゼンマイを巻くのが当たり前ですが、当時はまだ鍵で回すのが一般的であり、革新的な巻き上げ方式を発表したんですね。
そんな素晴らしい技術者であるフィリップに声をかけることで、翌年の1845年、フィリップがパテックと時計を作っていくということに同意し、パテックとフィリップは共同で「パテック・フィリップ」というブランドを立ち上げたのです。
実際にパテックフィリップのブランドが登録されたのは、1851年でありこの年がパテックフィリップの創業の年になります。
パテックフィリップの特筆すべき点は、どんなに古い昔の時計であってもそれを修理できる『永久修理』という所になります。
元々のブランドの歴史が、王侯貴族に向けて時計を作っていた背景があるので、そういった特殊な時計を作る技術力がありますし、それを現代でも続けている姿勢が、世界5大時計ブランドの一角と言われる所以でしょう。
実際に、腕時計も販売されているものは何百万円から何千万円であり、数が少ない希少なヴィンテージウォッチになると、クリスティーズやサザビーズのオークションで何億の値段がつくこともありますし、それはある程度の頻度でその値段になります。
男性であれば、腕時計にあまり詳しくなくてもロレックスの次くらいに認知度があると思います。
世界3大ブランドとはいっても、他の2つと比較してさらに上のランクが与えられているといっても、過言ではないでしょう。
雲上ブランドとも言われたりしていますよね。
パテックフィリップの代表モデルのご紹介に入ります。
・カラトラバ
・ノーチラス
・アクアノート
他にもいろいろありますが、この3つが代表モデルになります。
最初のカラトラバはバウハウスの哲学である『より少ないことは、より豊かなこと』という理念のもとで誕生したモデルです。
そのため、デザインはシンプルで無駄なものは全て削ぎ落とされ、造形美が美しいモデルです。
ケース径は31mmの当時としては、一般的なサイズで作られています。
初代モデルは1932年のRef.96であり、これは通称『クンロク』と言われています。
リファレンス96の9と6でクンロクですね。
約100年続いているモデルで、2024年現在までにたくさんのモデルが誕生してきました。
96の正当な後継モデルは、3796や5196があり3796は1982〜2000年まで生産されていたのですが、外観はほとんど初代96を踏襲しており、サイズも30.5mmで作られていました。
現行モデルは、2004年から現在に続いている5196であり、こちらはケース径が37mmと現在のニーズに合わせてサイズアップされています。
次のノーチラス、アクアノートなのですがこれらは腕時計での有名なデザイナーである『ジェラルド・ジェンタ』氏によってデザインされたモデルです。
初代が1976年に誕生しましたが、当時はラグスポブームということもあり、このようにケースもブレスもステンレスで作られたモデルが求められていました。
ノーチラスは、船の船窓(ふなまど)からインスピレーションを得たケースで左側に突起が出ているのが特徴です。
その次に誕生したのが、アクアノートでノーチラスと結構似ていますがその突起がないのが、ノーチラスになります。
今でもこれらのモデルは人気であり、パテックフィリップを代表するモデルになっています。
ヴァシュロン・コンスタンタン
ヴァシュロン・コンスタンタンは世界最古の時計ブランドとしても有名です。
最も古い時計ブランドは、ブランパンなのですが1970年代にクオーツショックによって、一度休業状態に入り時計を作ってない時期がありました。
そういったこともあって、ヴァシュロン・コンスタンタンが現在までも継続して会社が続いている最古のブランドだと言われています。
その歴史を見てみましょう。
創業者はジャン=マルク・ヴァシュロンです。
ジャン=マルク・ヴァシュロンは、幼い頃から父親に商売の手ほどきを受け、24歳で自分の時計製造工房を立ち上げます。
ヴァシュロンは1755年9月17日にこの会社を設立し、そこから歴史が始まります。
その後、1819年にヴァシュロンの孫が経営を引き継ぐのですが、その時に商人の息子であるフランソワ・コンスタンタンと出会い二人は意気投合し、二人の名前を組み合わせたヴァシュロン・コンスタンタンが誕生したのです。
フランソワはフランスやイタリアだけでなく、アメリカ、メキシコ、キューバからアジアまでを行商し、ヴァシュロン・コンスタンタンを世界的なブランドへ成長させました。
技術者のヴァシュロン、売り込みのコンスタンタンがお互いの力を引き出すことで、ヴァシュロン社がこれまでに受け継いできた、技術やセンスが世界的に評価されたのです。
1955年には創業200年を記念して、史上最薄のムーブメントを製作しました。
その薄さはなんと1.64 mmです。
1円玉くらいの厚さですね。
代表的なムーブメントとしてはCal.1002が挙げられ、しかもジュネーブ・シールを取得しているので、品質も高い基準にあることがわかります。
1970年頃にクオーツショックを経て、1977年にメゾン設立222年を記念して制作された、Ref.222は当時話題となっていたラグスポとして発表されています。
222の思想やデザインは現行のオーヴァーシーズシリーズへと受け継がれますが、今回のデザインはジェンタ氏ではなく社外デザイナーの『 ディノ・モドロ』と『ヴァンサン・カウフマン』です。
1992年にはこれまでの薄型ムーブメントを手掛けてきた歴史から、1940年のスタイルでミニッツ・リピーター用のムーブメントを復活させました。
そうして発表されたCal.1755はケーシングされた状態で3.28mmと世界で最も薄型のミニッツ・リピーター搭載モデルとなりました。
このように250年の歴史がある会社なので、顧客も普通ではなくルーマニアのマリア王妃やナポレオン公など、歴史に名を残してきた人物が顧客にいました。
では、ヴァシュロンの代表モデルを見てみましょう。
まずはパトリモニーです。
パテックフィリップのカラトラバのように、シンプルな3針のモデルのドレスウォッチです。
誕生は2004年とまだ20年程度しか経過しておらず、比較的新しいコレクションです。
こちらもシンプルの中に、こだわりがあり細部にまで鏡面磨きがなされているなど、見た目だけでは分からない手作業が施されているのがパトリモニーの魅力でしょう。
パトリモニーのデザインなのですが、1950年代にヴァシュロン・コンスタンタンが製造していた作品を現代的に解釈し直したものです。
裏蓋がシースルーになっているモデルも展開されており、そこから見えるムーブメントはヴァシュロンコンスタンタンの技術力を表す、至高の美しいパーツや輪列を垣間見ることができます。
次が先ほども出てきてオーヴァーシーズです。
先ほど少し触れたRef.222の後継モデルになります。
Ref.222はどちらかというと、ドレスによっていたために爆発的な人気とはならず、かなりスポーツ寄りにデザインを作り替えたのがオーヴァーシーズといえます。
よって、オーヴァーシーズはスポーティなデザインが特徴ではありますが、格調高いエレガンステイストも残り、1997年の発売以来、ラグスポの一角として名を馳せてきました。
デザインの特徴としては、ブランドロゴになっている“マルタ十字”の意匠を取り込んだデザインです。
実際に、ベゼル・ブレスのデザインは“マルタ十字”から来ており、一流ブランドのロゴが持つ特別な意味合いを、一身にうけた独自性のあるデザインといえます。
まさに、外見と内面ともに最高峰の腕時計です。
そして、その外観に見合うように、「高い防水性」や「高い耐磁性」の高い実用性を備えます。
ラグスポ
オーデマピゲ
では次に、オーデマピゲになります。
オーデマピゲは創業以来1度も歴史を途絶えさせたことがない、唯一のブランドになります。
創業の歴史を見てみましょう。
1875年、スイスのジュウ渓谷に位置する町、ル・ブラッシュという町に小さな時計工房が誕生しました。
工房の主は、当時22歳のジュール=ルイ・オーデマであり手先が器用で才能があったジュールは、時計界で高く評価されていました。
特にクロノグラフやリピーターなどの複雑な機構に長けており、工房設立後すぐに多くの名だたる時計メーカーから仕事の依頼が舞い込んできました。
その量は一人では対応しきれないほどでした。
それほど忙しい状況に置かれたために、彼はもう一人の時計師を見つけることにします。
それが共同創業者のエドワール=オーギュスト・ピゲです。
エドワールは、ジュールより2歳年上で、同じ小学校に通った幼馴染です。
2人の才能が出会ったことで、ジュウ渓谷の小さなアトリエからさらに複雑なムーブメントが生まれ、より多くの時計メーカーに納品されるようになりました。
そして1881年、2人は大きな決意をしました。
それは、メーカーからの下請けではなく、自らのブランドを設立するというものでした。
こうして翌1882年、正式に今日でも名を馳せる「オーデマ ピゲ」の名が、ル・ブラッシュに誕生したのです。
このような歴史背景があるので、案外知られていませんが元々はムーブメント製作会社だったんです。
ジャガールクルトみたいですね。
では代表モデルを見てみましょう。
1972年に誕生したロイヤルオークです。
こちらのロイヤルオークも、先ほど紹介したジェラルド・ジェンタによってデザインされたモデルです。
ロイヤルオークという名前は、1651年に清教徒革命(イングランド内戦)中の出来事と関係しています。
ブレゲ
例えば、トゥールビヨン、永久カレンダー、レバー式シリンダー脱進機機構、引き撃ち機構などの開発はブレゲによるものです。
また、ブレゲの開発は機構だけに留まらず、針の先端に小さな穴のあいたブレゲ針や、クラシックでありながらも独特のインデックスデザインのブレゲ数字、ギョーシェ彫などのデザインも手掛けました。
これらのブレゲが開発・改良した数多くの機構は現代の時計においても非常によく使われており、現代の時計に備わっている機構の70%はブレゲが開発したと言われています。
一般的に知られているのは、空軍用のタイプXXですがフランス海軍限定モデルも存在します。
フランス海軍限定の方は、ベゼルがブラックになっておりより引き締まった印象を与えてくれます。
こちらのモデルは、1950年代に誕生してから現在までほとんど形を変えずに存在しています。
実際に腕に乗せた時には、凄くかっこいいですしロレックスやオメガのように誰もが知るブランドではありませんが、ブレゲをしているだけで腕時計のことを良く理解してある方のような印象を持ちます。
3つ目はブレゲクラシックになります。
ブレゲのクラシックの魅力は、何よりもその洗練されたシンプルな美しさにあります。
無駄な機能やデザインを省き、ブレゲはデザインの優雅さと時計の機能美を極限まで高めてきました。
特に、ギョーシェ彫りを施した文字盤は他のブランドでも見られますが、ブレゲの徹底した手仕事は他者を圧倒してると言えるでしょう。
なぜなら、一般的には機械でギョーシェ装飾が施されることが多いのですが、ブレゲは伝統的な手法で、職人による手作業で製作しているからです。
そのため、ギョーシェ彫りにはダイアル上に細かなモチーフを刻むことができ、ブレゲが使う彫刻機は100年以上前に設計・製造されたものです。
ギョーシェには様々な種類がありますが、「パリの爪」を意味するクル・ド・パリや石畳のようなパヴェ・ド・パリ、太陽光線のようなソレイユ、麦の穂を思わせるバーリーコーンなど、どれもブレゲの製品では美しい仕上がりとなっています。
ランゲ&ゾーネ
5代ブランドの中で、唯一のドイツ製のブランドになります。
1845年に現在のドイツであるザクセンにて、フェルディナント・アドルフ・ランゲによって創業されたブランドです。
この当時、かつて銀の採掘で栄えたグラスヒュッテ(現在のザクセン州)が資源の枯渇などで貧困に苦しんでいたため、ザクセン王室は町の再興のアイデアを求めました。
その際、アドルフ・ランゲが「時計製造業を中心とした町の活性化」を提案し、受け入れられました。
ランゲは復興という名目で1845年に多額の融資を受け、15人の見習い工と共に当時住んでいたドレスデンからグラスヒュッテに移住し、独立工房を開設しました。
その後、1990年10月3日に東西ドイツが統一された際、自身も時計師としての経験を持つドイツの財閥マンネスマングループの鉄鋼部門の代表が「統一を記念してドイツ時計の最高峰を復活させよう」という流れで、1990年12月7日、A.ランゲ&ゾーネの再登記と商標登録が行われました。
新生ランゲが誕生してから、まだ34年程度しか経過していないのですが、5代時計ブランドに入ってところを見ると、いかに技術力が高いのかが分かりますね。
ランゲゾーネの腕時計の特徴は、その美しさにあるでしょう。
これまで紹介してきたブランドの腕時計も、圧倒的な美しさを備えていましたがこちらのランゲ&ゾーネもそれぞれのパーツは、ペラルージュ・コート・ト・ジュネーブの装飾が施され、腕時計でありながらも工芸品の領域に来ています。
では代表モデルのご紹介です。
やはり1番知名度が高く人気モデルは『ランゲ1』でしょう。
時計の歴史は数百年にわたり、様々なダイヤルデザインが生まれてきました。
その中でも、「ランゲ1」のダイヤルデザインは独自性に溢れています。
時分、秒、カレンダー、パワーリザーブといった重要な表示要素が重ならずに配置されているのが特徴です。
この前衛的なデザインは一見するだけで異彩を放っていますが、実は黄金比を取り入れたバランスがとれており、見やすさも抜群です。
そのため、「ランゲ1」はダイヤルデザインだけでなく、その優れたバランスからも注目を集めました。
またダイヤルには、その奥には初代フェルディナント・アドルフ・ランゲへのオマージュが隠されています。
大型のカレンダーは「アウトサイズデイト」と名付けられています。
これは初代ランゲが師匠であるヨハン・フリードリッヒ・グートケスと共に製作した、ドレスデンのゼンパー歌劇場の舞台上にある機械式デジタル表示時計「五分時計」への敬意を表しています。
そのカレンダーは実用的な機構からロマンティックな要素へと変貌を遂げました。
さらに、10時位置にあるプッシュボタンで調整できるという利便性も、この時計の魅力の一部です。
まとめ
今回ご紹介した5大ブランドの代表モデルは、世間的に認知されているものをご紹介致しました。
実際にそのブランドのことに詳しい方であれば、ご存知の通りここに出てきてない素晴らしいモデルもたくさん存在します。
自分のお気に入りを見つけて、手に着用されればこれまで以上に人生の質が向上することでしょう。
5大ブランドの腕時計を購入するのは簡単なことではありませんが、それを手にした時の喜びはそれはまた別格です。
いつかはクラウンではありませんが、いつかは自分が欲しい時計を手にすることが出来るようお仕事に励まれてください。
私はパテックの96持ってるよ、ランゲ1ここがいいですよ!
などのコメント是非是非お待ちしております。