なぜ敢えて中古?古っぽいヴィンテージウォッチに何の魅力があるの?
こんにちは。
ベルモントルの妹尾です。
本日の動画では、『なぜ敢えて中古?古っぽいヴィンテージウォッチに何の魅力があるの?』という内容について解説してい参ります。
インフレの影響で、新品だけで選ぶ!って考えだった方も、中古腕時計も候補に入ってくることが多くなってると思います。
ただし、中古とかヴィンテージウォッチって傷も入ってるし、そんな魅力ってあるんですかぁ?
新型の方が先端技術だし、防水もしっかりしてるしそっちの方が良いと思うんだけどなぁ。って方がほとんどだと思います。
そこで私がですね、中古とかヴィンテージウォッチの魅力をここでお話しさせて頂き微妙だったヴィンテージウォッチの価値観を『欲しくなってきた!』というところまで持っていく動画です。
中古やヴィンテージウォッチをお持ちの方は、めっちゃ良いよ!ってのはすでにご存知だと思いますので、ですよねぇ〜って感じで聞いてください。
ベルモントルは3連休もお盆休みも営業しておりますので、気になる商品がある方はお気軽にお越しくださいませ。
本日の動画は、映像よりもラジオ感覚でご視聴くださいませ。
それでは早速やって参りましょう。
新品時計とヴィンテージウォッチを比較してみよう
まず中古とヴィンテージの定義なのですが、中古とは1度人の手に渡ったものを中古と言いますので、最新型であってもそれが二次流通であれば中古になります。
ですが、この動画では中古=1950〜2000年代に作られたヴィンテージウォッチと解釈してください。
中古という大枠があって、その中にヴィンテージウォッチというカテゴリーが存在するという感じですね。
では早速お話を進めて参りますが、客観的な事実として新品の方が防水性、防塵性、磁気による耐性、といった外部環境からの攻撃に強いです。
ヴィンテージウォッチは、防塵はあっても防水性が保証されてないので、機能面では新しい時計に部があります。
また、時間のズレなども新型に近ければ近いほど精度が高いです。
ヴィンテージウォッチは、日差30〜50秒程度で収まっていればOKラインと言えるでしょう。
とまぁ、こんな感じでヴィンテージウォッチの存在意義が問われる客観的事実なのですが、ヴィンテージウォッチを愛用する人もたくさんいます。
ではここからは、なんでそんな新品に劣る時計が求められるのか?
を解説して参ります。
結論から申し上げますと、これはエモい気持ちにさせてくれるから。
が答えになります。
エモいとは、エモーショナルの英語から来ておりそれを日本人的に訳すと『寂しい』『懐かしい』『切ない』『儚い』『ノスタルジック』といった感じで、まとめると哀愁的な感情のことです。
ヴィンテージウォッチを機能的な面で購入する方もいらっしゃるのでしょうが、ヴィンテージウォッチの魅力は私が考えるに機能ではありません。
ではここからは、機能ではなく何が魅力なのかを深ぼっていきましょう。
ヴィンテージウォッチの魅力
おそらく、100人いれば99人が『あ〜あの頃は良かったなぁ。』と時々思い返すシーンがあると思います。
私はその時代を経験していませんが、日本のバブルの頃のタクシーを止めるとこや、就職活動の話や、ダンスとかを見てると古き良き日本を感じます。
他にも、私はポケモン世代なのですが小学生の頃に集めていたポケモンカードをYouTubeとかで見たら、懐かしい気持ちに浸ります。
こんな感じで人それぞれではありますが形や時代は変われど、皆様に懐かしい思い出があると思います。
アンティークやヴィンテージの商品を手に取る理由というのは、そこにあるんですね。
新品の時計と比較すれば、それは傷が入ってるし色褪せてるし、華やかさもない。
これが客観的事実なのですが、ヴィンテージウォッチはそこが魅力なんですね。
私はまだ34年しか生きてきてないので、その先のことは分からないのですが20代の頃よりは昔を懐かしむことが増えたと思います。
20代の頃は、そんなの考える暇もないくらいハイパワーで生きてたのが30代になって段々そういうのが出来なくなって、落ち着いてきてると実感しています。
人間とは歳をとれば取るほど、人生経験が豊かになりそれまでの思い出が蓄積されて、懐かしい気持ちになりやすいものなんだと思います。
小学生の頃に集めてたあのポケモンカードは、今となっては古いコレクションとしてのポジションが確立されています。
でも、当時のことは昨日のことのように思い出せますし、そんな昔のことではないはずなのですが27年前の話なんですね。
こういった感じで、自分では少し前の話だったとしても実際の年月はもうおよそ30年も経過しているというギャップを受け止めて歳を取るごとに『古いものへの理解とか興味』とかにつながってくるんだと思います。
純粋にかっこいいから!という理由でヴィンテージウォッチを手にされる方もたくさんいらっしゃいますが、その裏には少なからず昔のものに愛着を持つエモい気持ちが入ってるはずですし、この気持ちの部分があるから『大人の嗜み』に分類されているのだと思います。
ではここからは、不足を楽しむ。ということについて解説して参ります。
不足を楽しむ
よくよく考えてみてください。
この動画をご覧になってる皆様が、そういうわけではないと思うんですが何でわざわざバーベキューをするのでしょうか?
バーベキューするなら、焼肉屋に行って自分で焼いた方が涼しいし設営の手間も片付けの手間もないんですよね。
いちいちバーベキューとかする必要はないんですよ。
それでもバーベキューをする理由は、不足を楽しんでいるからです。
合理的に考えれば、時間も手間も全てが無駄なはずなのに、それをするのはそれをする時間が楽しいからですよね。
アナログレコードも何で絶滅しないかというと、レコードを入れてレコード針を乗せるという行動に意味があるわけです。
結構暗くなって焼きそば作ったら、案外焦げてたり、レコードも今のスピーカーと比較すれば音質は良くないでしょう。
それでも私たちが不足を求めるのは、不足が心を満足させることを知ってるからです。
バーベキューは、焼肉屋に行くより良い思い出になるしレコードで聞く音楽はあの頃を思い出させてくれたり、当時を生きてなくても懐かしい気持ちにさせてくれます。
これは腕時計でも同じです。
新品や新型のように完璧ではなく、不足があることで、思い入れが生まれますしより愛着が湧くんですよね。
愛着が湧くから、収集したくなる。
それがヴィンテージウォッチの、不足を楽しむということだと思いますね。
といった感じで、ヴィンテージウォッチが持ってる魅力を解説しましたが、その人の価値観によって大きく変わってくることでしょう。
例えば、私は車だったら新型かその1個前の方のモデルを求める傾向にありますし、つい1週間前にはニコンのD5300から今の新型のカメラに変わっています。
私の中では、腕時計は先端技術が必要なツールって訳ではないみたいなので、腕時計はヴィンテージが好きです。
こんな感じで、人の価値観とかそのツールの重要性によって、新型がいいのかヴィンテージが良いのかの捉え方が変わってきますので、誰もにヴィンテージウォッチが当てはまるとも思っていません。
一つの境界線として、ヴィンテージウォッチを見た時に心が落ち着くとか、優しい気持ちになれるのであれば、それはヴィンテージウォッチとの相性が良いと判断出来るでしょう。