ショート ETAとセリタは何が違う?
ETAとセリタは何が違うのか?
こちらの画像をご覧頂きたい。
これはドイツの時計ブランド、SINNが採用するセリタのムーブメント3つである。
ジンU1はSW200-1を搭載。
次にU-50はSW300-1を使用。
最後に、356フリーガークロノグラフにはSW500が搭載されている。
これらはETAの2824-2、2892-A2、7750に相当するムーブメントである。
歴史を見てみるとセリタはETAのパーツ組み立てを手がけていた実績があり、ノウハウを持っているし、その品質も高く評価されている。
1950年創業のセリタは、かつてETAのOEMメーカーとして活躍していたが、2002年にETAが発表したムーブメント供給停止宣言により、その穴を埋める為に、セリタでもほとんど同じムーブメントが作られるようになったのである。
ちなみに、この時にはETA社の汎用ムーブメントの特許は切れており、そこにセリタが参入してきたという流れである。
ではこちらの画像をご覧頂きたい
上がETA社製Cal.2824-2であり
下がセリタ製Cal.SW200である。
パーツの配置や輪列を見て貰えば分かる通り、ほとんど同じムーブメントに仕上がっている。
これにより、時計メーカーがETAからセリタに切り替えることが容易になり、ETAがムーブメントを供給停止することによって、心配されていた独立系ブランドのムーブメント調達先も保証されることになったのである。
詳細については、本編動画をご覧頂きたい。