なんで300円の腕時計もあれば億越えの腕時計が存在するのか? 3分ショート版
なんで300円の腕時計もあれば億越えの腕時計が存在するのか?
100円ショップに行けば300円で腕時計を購入できる反面、同じ大きさであるにも関わらず1億円をこえる腕時計も存在する。
今回は、なぜこれらはそこまでの価格の開きが出るのかを解説していく。
まず初めに、今回の動画の全体像が分かりやすいように、4つに区切ったマトリクス図をご覧頂きたい。
腕時計の価格を決めるマトリクス図
左上からブランド、右がブランド力、下の段に行って左が希少性、右が物作りの良さで分解しているのだが、例えば高級素材を使ってれば高くなるし、ブランド力があれば高くても売れるし、物作りが良ければ高くなるって感じである。
ではこれを踏まえて、実際の腕時計がどうなっているのかを見てみよう!
これは実際にはそうではないと思うのだが、分かりやすいようにイメージにしたものである。
図の見方だが、中央に寄ればよるほど 、4つのパワーを満たしている時計になっている。
そして中央に置いてるのが、1960年代に作られたロレックスのデイトナ18Kイエローゴールドモデルだ。
本来であれば、ここはパテックフィリップなのだが、分かりやすさを優先し、ブランド認知度が高いロレックスを持ってきている。
このモデルが、4つの全ての要素を最高地点に揃えているモデルと言えるだろう。
素材の方向に伸びているのは、カルティエのダイヤモンドを使った素材のベゼルや、プラチナの素材を使ったモデルである。
ブランド方向に伸びているのは、中心からパテックフィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマピゲの後ろにロレックスとオメガである。
希少性の部分には、カルティエのサントスガルべのバーガンディ文字盤、パテックのRef.3579、ロレックスの初代デイトナである。
また、素材と希少性の中間にマストタンクを置いてるのだが、これはマストタンクが純銀という素材であることと、廃盤になっている希少性の2つの要素を満たすことが分かりやすいために、ここに置いている。
物作りの部分とブランドに重なってるのが、先ほど解説した世界3大時計ブランドであり、その先にあるのがエニカというブランドである。
希少性と物作りの中間にあるのが、昔はロレックス、オメガよりもクロノグラフ技術を持っていた、レマニア、モバードを置いている。
要するに、この要素が1つ入ってるだけでも結構強いのだが、この要素が全部揃った時に1億超えとかの無敵の腕時計になるということだぁ。
また、これらが揃ってなくてもそれぞれの分野で突出させれば、これまた無敵の腕時計になる。
例えば、ケース土台がプラチナで見えている部分は全部ダイヤモンドとかの大きな時計になれば、1億は突破できるだろう。
他にも、世界に1本しかないブランパンの当時のフィフティファゾムスの未使用品とかがあれば、未使用品ということに大きな価値が与えられ、それも1億を突破出来るだろう。
そして、逆にこの要素が1つでもはまっていないのであれば、安価な腕時計ということになる。
では次に、安い時計と高い時計ではムーブメントが根本的に違うことを解説する。
こちらの画像をご覧頂きたい。
上から順に、クオーツ、手巻き、自動巻きのムーブメントである。
クオーツは一度設計が完成してムーブメントが完成してしまえば、それを機械が大量生産してくれる。
基本的には人の手が入る部分というのはなく、人件費もかからないし材料費もかからないために、腕時計の心臓部であるムーブメントの価格は激安で作られていいる。
その反面、手巻きや自動巻ムーブメントはこれらを組み立てないといけないし、ムーブメントを見れば分かる通り、かなり装飾が施してあり、ここも人の手が介入する。
機械式はここからさらに、精度調整が入ることでまた時間と手間がかかる。
よって、人の手が介入する箇所の多い機械式ムーブメントの方が、根本の値段が高くなるのである。
冒頭で話したことをまとめると、300円の腕時計にはクオーツのムーブメントしか入れることが出来ないし、100万円以上の腕時計にはクオーツも良くあるのだが、素材やブランド力を抜きに考えれば機械式が搭載されていると考えるべきだろう。
そして1000万円を超えてくると、基本的にはクオーツはあり得ないだろう。
こうやって考えていくと、その腕時計は4つの項目のどこで価値の割合が高いのかがわかってくるはずだぁ。
自分はブランド力を優先するのか、希少性を優先するのか、物作りの良さを優先するのか?
ただ闇雲にブランド力で選ばずに、今一度、自分の価値観と向き合ってみると本当に自分が求める腕時計に出会えるだろう。
詳細は本編動画からご覧頂きたい。