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記事: カルティエの腕時計サントスカレ バーガンディ文字盤にゴドロンブレスは何が凄い!?

カルティエの腕時計サントスカレ バーガンディ文字盤にゴドロンブレスは何が凄い!?

こんにちは、ベルモントルの妹尾です。

本日の動画では、カルティエの腕時計サントスカレ バーガンディ文字盤にゴドロンブレスは何が凄い!?について解説して参ります。

以前の動画で、同じゴドロンブレスを持つコンビモデルのゴースト文字盤をご紹介しました。

あの個体も非常に特別な空気感を持っていましたが、今回はまた全く異なる世界観を持つ個体です。

オールステンレス、バーガンディ文字盤、そしてゴドロンブレス。

この3つが同時に揃った個体は、圧倒的に数が少ないです。

なぜここまで出てこないのか?

それはそれぞれの条件が単体でも既に希少なのに、それが重なることで個体数が指数関数的に減っていくからなんですよね。

今日はその理由も含めて、この個体が持っている背景と魅力を丁寧にお伝えしていきたいと思っています。

ベルモントルは金曜と日曜がフリーオープンで、その他の日を予約制でご対応させて頂いております。

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それでは話を進めて参ります。

 

なぜオールステンレスのサントスカレは、こんなに希少なのか?

まずこの個体の希少性から話を解説します。

サントスカレには大きく分けて2つのリファレンスがあります。

Ref.2961がYG×SSのコンビモデル、そしてRef.2960がオールステンレスモデルです。

ただ、カルティエがサントスカレを展開していた当時、コンビモデルがデフォルトの仕様でした。

ゴールドとステンレスの組み合わせは、80年代のラグジュアリースポーツウォッチの象徴でもあって、カルティエもその流れに乗っていたんですよね。

そして、実際にコンビの方が人気だったようです。

だからオールステンレスのRef.2960は、もともとの製造数がコンビと比べてかなり少ないんですよ。

感覚的には20とか30分の1程度というのが実態に近いんじゃないかと思っています。

そこにバーガンディ文字盤という条件が加わります。

サントスカレの文字盤といえば、白のローマンダイヤルに青焼きされた針が一番イメージされるスタイルです。

ゴーストと呼ばれるグレーのダイヤルも希少ですが、バーガンディはそれと同等の希少性を持っています。

そしてさらに、そこからゴドロンブレスという条件が重なります。

ご存知の通り一般的なサントスはビスリンク仕様のブレスレットが中心です。

調べてみたのですが、ゴドロンは1980年代中盤のわずか1年間だけ、スペシャルオーダーとして存在していたブレスレットとされています。

だから白文字盤のゴドロンですら30分の1程度、バーガンディやゴーストのゴドロンとなると200分の1程度という印象を私は持っています。

オールステンレス×バーガンディ×ゴドロン。

この3つの条件がひとつの個体に揃う確率を考えると、日本市場でほとんど出現することがないというのも納得なんですよね。

これだけで充分に希少性が伝わったことかと思いますが、ただ希少だから良い、というだけの話をしたいわけではありません。

この個体が本当に特別なのは、希少性の背景にある美学の話です。

次はその話をしていきます。

 

 

バーガンディ文字盤:光の中で映える文字盤

このバーガンディというワードを聞いた時に連想されるイメージとしては、正直「赤い文字盤」なのかなぁ?という印象を持つ方が多いと思います。

でも実際に手に取ると、その印象がかなり変わるんですよね。

バーガンディという色は、単純に赤でも、ワインレッドでもありません。

光の当たり方によって、全く違う表情を見せてくれる文字盤なんですよ。

明るい光の下では、深みのある明るいワインカラーとして輝きます。

ルビーのような、少し透明感のある赤です。

でも光が弱くなったり、角度が変わったりすると、今度はほぼ黒に近いワインへと変化してくれます。

この振れ幅が、異常に大きいんです。

同じ文字盤が、明るいワインから黒に近いワインまで、光の条件によって全く別の顔を見せてくれます。

これは静的な美しさではなく、動的な美しさですよね。

着けている時間や場所によって、常に違う表情を楽しめる文字盤です。

そして今回の個体で特に注目してほしいのが、インデックスがないという点です。

通常のサントスカレといえば、ローマンインデックスが配置されていますよね。

あのローマンインデックスがあるからこそ、他の人もカルティエを着用してある!

と一目で分かる訳ですよ。

ただこの個体は違います。

インデックスを極限まで削ぎ落とし、文字盤上にあるのは「CARTIER」のロゴと日付窓のみ。それ以外は、バーガンディの余白だけが広がっています。

この余白が、異常に美しいんですよね。

インデックスがない分、バーガンディの色そのものが文字盤全体に広がっています。

その上に、シルバーの針だけが浮かんでいます。

この構成は、装飾を足すのではなく徹底的に引き算することで生まれた美しさです。

ゴーストと比較すればロゴが消えるというわけではありませんが、これまたバーガンディにはバーガンディらしさの美しさがあります。

地がバーガンディ色で、ロゴはゴールドなんですよね。

ということは、このカルティエのロゴだけが明確に浮き上がるわけですよ。

このバーガンディとゴールドという黄金の組み合わせですよね。

これはまた、ゴーストとは違った美しさを感じることができますよね。

そしてもう一つ重要なのが、リュウズに取り付けられたレッドのスピネルです。

カルティエの腕時計はリューズにカボションと呼ばれる石が取り付けられていますが、通常のサントスカレはブルーが使われています。

ただバーガンディ文字盤の個体には、文字盤の色に合わせてレッドのスピネルが取り付けられているんですよね。

しかも、通常のサントス(これはゴーストも含みます)はリューズのカボションがカットされているのですが、バーガンディの方はレッドのスピネルが「とんがりスピネル」になっていて、これがデフォルトなんですね。

このスピネルの存在が、この個体の統一感を決定的なものにしています。

バーガンディの文字盤、レッドのスピネル、CARTIERのロゴのゴールド、そしてオールステンレスのシルバーのケースとブレス。

この腕時計にはシルバーとゴールドとワインの3色しか存在しません。

この統一感が、他のサントスカレにはない独自の世界観を作っているんですよね。

では次に、ゴドロンブレスはなぜ袖口で静かに光るのか?ということについて解説してまいります。

 

ゴドロンブレスはなぜ袖口で静かに光るのか?

このサントスカレを語る上で、バーガンディ文字盤と並んで重要なのがゴドロンブレスです。

サントスのブレスレットには、大きく分けてビスリンクとゴドロンの2種類があります。

視聴者様が一般的にイメージするサントスのブレスレットは、おそらくビスリンクのほうですよね。

現行型もそうですが、ビスが等間隔に並んでいて、サントスのベゼルのネジと呼応するような、いかにもサントスらしいデザインです。

ただ今回の個体に装着されているのは、ゴドロンブレスです。

ゴドロンという言葉自体、聞き慣れない方も多いと思います。

フランス語で「リブ」や「溝」を意味する言葉で、中央に3本の山が連続するラインが特徴的なブレスレットです。

ビスリンクのような装飾的なネジがない代わりに、細かなリブのラインが連続していて、全体として非常に繊細な表情を持っています。

このゴドロンブレスですが、一説によると、エッフェル塔の建築からインスピレーションを受けたとされているブレスレットらしく、1980年代中盤のわずか1年間だけスペシャルオーダーとして存在していたとされています。

つまり最初から数が少ないんですね。

だからゴドロンブレスを持つサントスが市場に出てくること自体、非常に珍しいことなんですよね。

以前ご紹介したゴースト文字盤のコンビモデルでも同じことをお伝えしましたが、ゴドロンとビスリンクでは光の出し方がまったく違います。

ビスリンクは、平らな面とビスで光を返します。

反射が比較的はっきりしていて、スポーティで輪郭の強い光り方です。

これはこれでサントスらしくて格好いいんですよね。

対してゴドロンは、細い3山のラインが連続しています。

それぞれのリブが小さな反射面として機能するので、光り方が非常に細かいのが特徴です。

ギラッと反射するというより、細かなハイライトが静かに流れていく感じなんですよね。

これがバーガンディ×オールステンレスという組み合わせに合わさることで、独特の効果が生まれています。

バーガンディの深いワインカラーは、それ自体が非常に存在感の強い色です。

ただオールステンレスにバーガンディという組み合わせは、シルバーとワインの2色だけで世界が完結しています。

そこにゴドロンブレスの繊細な光の流れが加わることで、腕を少し動かしたときに袖口でサラッと光る、という非常に品のある輝き方になるんですよね。

分かりやすく強く光るのではなく、近くで見たとき、腕を動かした瞬間に初めて分かるような光り方です。

これが嫌味のない高級感を作っているんじゃないかと思っています。

あといつもお話ししていますけど、サイズ感がいいんですよね。

私の動画をご覧になっている方はすでにご存知だと思うんですけど、サントス カレのケース径は29mmなんです。

これが現代のクワイエットラグジュアリーに求められている価値観と、非常に相性がいいわけなんですよ。

コンビのゴドロンがゴールドの線として流れるとすれば、オールステンのゴドロンはシルバーの面として流れていく、というような感じでしょうね。

バーガンディという深いワインの文字盤を背景にしたとき、このシルバーのゴドロンの光り方は、コンビとはまた違う静けさを持っているんですよね。

では次に、実機着用レビュー:この個体が持つ本当の威力!という内容で解説してまいります。

 

実機着用レビュー:この個体が持つ本当の威力

正直な話をすると、前回のゴーストx ゴドロンの時にもお伝えしましたが、この個体も画像や映像だけだと魅力の半分くらいしか伝わっていないと思っています。

もちろん写真でも格好いいです。

バーガンディの深いワインカラー、オールステンレスのクールな質感、そしてゴドロンブレスの繊細な流れ。

「良い腕時計だな」ということは十分伝わってるはずです。

ただ、実際に腕に乗せると印象がかなり変わるんですよね。

まず腕に乗せた瞬間に感じるのは、統一感の強さです。

バーガンディの文字盤、レッドのスピネル、オールステンレスのケースとゴドロンブレス。

シルバーとワインの2色だけで完結しているこの腕時計は、腕に乗せたときに時計単体で浮かないんですよね。

服に自然に馴染みます。

特にシャツやジャケットとの相性は本当に素晴らしいです。

袖口からゴドロンブレスがちらりと見えた瞬間に、「あ、この人ただ者じゃないな」という空気が出るんですよね。

でもギラついていない。主張しているわけじゃない。なのに存在感がある。

このバランス感覚が、この時代のサントスカレならではの凄さだと思っています。

そして実機で一番驚くのが、光の見え方です。

静止している状態でも十分に美しいんですが、腕を動かした瞬間にゴドロンのコマがキラリと点滅します。

この点滅には、思わず自分でも何度も腕を動かしてしまうんですよね。

ビスリンクでは絶対に出せない、ゴドロンブレスならではの光り方です。

しかも今回はオールステンレスですから、コンビモデルとはまた違う光り方をします。

ゴールドが入っていないからこそ、シルバーのゴドロンのラインがバーガンディの深いワインを背景にして、非常に繊細に光るんですよね。

コンビのゴドロンが「金の糸が流れる」感じなら、今回のオールステンのゴドロンは「銀の光が静かに波打つ」感じかなぁって印象ですね。

一番驚いているのは、おそらくこの腕時計は、どんなシーンにも合うはずなんですよね。

と言いますのも、やはり直射日光に当たっている状態じゃないと、ワインの鮮やかなレッドは出現しないわけですよ。

そうなると、直射日光以外のシーンで仕事をされる方が多いはずなので、そういった場合であれば結構ダーク寄りのバーガンディが出現するんですね。

そうなってくると、いろんなシーンでも着用できるんじゃないかなと思うわけですよ。

以前ご紹介したゴースト文字盤のコンビモデルと比較すると、あちらはどこかアート的な空気感で、腕時計ともジュエリーとも分類できない独自のポジションにいましたよね。

今回のバーガンディ×オールステンレスは、それとはまた違います。

もう少し腕時計としての存在感がありながら、でも普通の腕時計では満たされない何かを持っています。

その「何か」の正体が、この3つの条件が重なることで生まれている怪しさと色気なんじゃないかと思っています。

尖った言い方をすれば、このオールステンバーガンディもノーチラスやロイヤルオークと肩を並べられる実力を持った個体です。

もちろんモデル名でいえばサントスカレですから、そんな話をすると怒られるかもしれませんが、実際に腕に乗せるとそういう気持ちにさせてくれるんですよね。

「こんなん余裕で匹敵してるやん」ってですね。

これが静かに光るバーガンディ×オールステンレス×ゴドロンブレスが持つ、本当の威力だと思っています。

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