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記事: なぜカルティエの腕時計は変色したり黒ずんだりするの?

なぜカルティエの腕時計は変色したり黒ずんだりするの?

この記事をご覧になってる方は、同じ疑問を持たれてる方が多いと思いますが、よくお客様からこのようなご質問を頂きます。

『私が持っているカルティエの腕時計を久しぶりに見たら、黒く変色しているのですが、どうすればよろしいでしょうか?』

とですね。

と言うわけで、この記事ではそんな腕時計が変色してしまう理由について、解説して参ります。

 

カルティエの腕時計が変色したり黒ずんだりする理由

まずカルティエの時計の全てが変色するわけではありません。

現在の腕時計のほとんどが、ステンレスの素材で作られていますがステンレス素材で作られているケースは変色はしません。

では、どの素材が変色するかと言いますと、『18K』や『スターリングシルバー925』です。

ケースの素材自体や表面のメッキが、これらの素材で作られていると変色する対象に入ります。

例えば、こちらはマスト ドゥ タンクと言うモデルなのですが、素材は下地が純銀の925/1000でその上に、ヴェルメイユといって金メッキが施されています。

ベルモントル 変色してしまったカルティエの腕時計

 

全ての部分が変色しており、焦げたように黒くなってしまっています。

こうなってしまっては、使いたくても使うことはできませんよね。 

 

 

なんで変色してしまうの?

なぜ金や銀は黒ずんでしまうかと言いますと、それは空気中にある物質と関係があります。

黒ずむ要因は様々なのですが、大きく分けると酸素と硫黄になります。

まずは酸素の方から解説します。

 

①酸素との反応:純銀は酸素と反応して銀の酸化物を形成します。

この酸化物は銀の表面に酸化膜として現れ、通常の銀の色を変えることがありそれが黒ずみの原因になっているんですね。

②硫化物との反応:硫黄や硫化水素と反応することで、黒い硫化銀を形成することがあります。

これにより、銀製品が黒ずんでしまうことがあります。

実は硫黄という成分はごく少量ではありますが、人間からも出ていて1度や2度では影響がなくとも、何度も着用していくうちにそれが時計に残り変色を進めていってるのです。


変色を防ぐ方法

そう言った理由から、時計のケースは変色をしてしまうんですね。

ですので、それらの原因が分かれば解決策は簡単で、使った後に軽く拭いてあげることで、変色を限りなく遅らせることが出来ます。

お勧めしているのが、こちらのセーム革で使った後にこちらで拭いていただくことで、指紋や皮脂などをある程度除去してくれます。

時計を拭くのにお勧めなセーム革

アマゾンの商品ページを載せておきますね。

セーム革はこちらから

 

変色を落とす方法

しかし、実際のところみんなが『拭く』という作業をしていれば、黒ずんでしまった悩みというのは発生しません。

ほとんどの人が拭く作業を忘れてしまうために、黒ずんでしまうんですね。

ではここからは、そんな黒ずんでしまった場合の磨き方について解説します。

まず注意しないといけないのが、磨き剤ならなんでも良いと勘違いしてしまい、時計では使ってはいけない研磨剤を使ってしまうことです。

例えば、研磨剤として有名な『ピカール』は研磨の力が強すぎて、ケースを痩せさせてしまいますし、メッキの場合であれば剥がれてしまいます。

ピカール

※ピカール

 

また、時計の研磨で調べていくと『サンエーパール』も出てきますが、こちらもプラスチックを研磨する様なので、ピカール同様に研磨が強すぎます。

サンエーパール
※サンエーパール

ではどれで磨くのが1番いいかと言いますと、それが『ラッキーウッド』になります。

 

 

弊社はフランス製やイギリス製のカトラリーも取り扱いがあり、そう言った古いシルバー食器を綺麗にする知識と技術があります。

様々な商品を磨いてきた中で、シルバー様であり美しく輝きを復活させてくれるのが『ラッキーウッド社製のシルバークリーナー』です。

ラッキーウッド社製シルバークリーナー

弊社はフランスやイギリスのアンティークシルバーを、長年磨き上げてきた経歴があります。

カルティエも100年以上の歴史を持つフランスの宝飾品ブランドであり、それらの老舗シルバーブランド同様にスターリングシルバーに、価値を見出してきた歴史があります。

これは時計業界だけを見ていれば、おそらく知られることがない研磨剤で、研磨する原料や磨いた後に輝きを出すことに技術と知識を持ったブランドから出ているものであり、時計のケースでも応用できますし間違いなくおすすめできるお品です。

 

磨きをする際の注意点

では、このラッキーウッドを使った後にどのようになるかを見てみましょう。

ベルモントル カルティエの腕時計 磨きが終わった後の写真

このように磨きをすることによって、同じ時計とは思えないほどカルティエの腕時計も美しく甦ります。

しかし、ここで注意して頂きたいのがこれらを磨くのに、経験がない状態で磨いてしまうことです。

弊社では長年アンティークシルバーを磨いてきた歴史があり、換骨を掴んでいますが素人がいきなりこれをやってしまうと、力加減や磨き剤の量が分からずに失敗し液が時計の中に入り込んでしまう可能性があります。

大事なことは時計を壊さないことであり、磨けば綺麗になると言う知識を持っておき、どこに出したら磨いてくれるのか?

と言うのを知っておくことだと思います。

弊社でも、カルティエの腕時計の磨き(8500円前後)は対応できますのでお気軽にお申し付けください。

 

 

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