初めてオシャレな中古腕時計を買いたい!30~40代におすすめしたい時計ブランド3選【オメガ/ロレックス/カルティエ】
こんにちは。
ベル・モントルの妹尾です。
本日の動画では、初めてオシャレな中古腕時計を買いたい!30~40代におすすめしたい時計ブランド3選という内容でお話しして参ります。
20代では、30代では別に腕時計に興味はなかったんだけど、ここ最近急に腕時計に興味が湧き出したんだけど、見れば見るほど大量の中古腕時計があって困っちゃう。
そんな方に向けて、最初の一本目はこのブランドの時計を選んでいれば間違いありませんよ!
というブランドを、その特徴や歴史を含めて3つ紹介して参ります。
30〜40代の初めて買いたい腕時計ブランド3選
この動画を開いた理由は色々あると思われますが、中古の時計に興味はあるけど、価格以外に何が良いのか分からないといったところが大きいでしょう。
というわけで、まず最初に中古も含めて腕時計を見ていくことの魅力を、お話しして参ります。
中古と言ってしまうと、2024年に発売されて中古で販売されてるものも、中古に含まれてしまうので、2000年ちょうどくらいまでに作られたネオヴィンテージウォッチという感じで聞いてください。
1つ目 ロレックス
新品のロレックスの魅力については、他の動画でご覧になってると思われますので、ここでは中古のロレックスの魅力を解説します。
私は新品のロレックスもかっこいいし、美しいと思ってるのですが弊社にお越し頂くお客様とお話しするときに、だいたい出てくるのが新品の時計がギラついてて、もうちょっと渋さが欲しいんですよねぇ。
って話です。
腕時計の見え方というのは、人それぞれなので新品を輝いてると感じる方は、新品との相性が良く、もうちょっと落ち着いてて欲しいなぁ。って方はヴィンテージの方が相性が良いと思いますね。
現行品のロレックスは、一目でそれがロレックスだと分かるデザインになっています。
その反面、ヴィンテージロレックスの魅力は、ロレックスとは言っても控え目なロレックスであることでしょう。
まず1つ目にサイズが大きく違います。
今のモデルは40mmが中心にあり、そこからアンダーが36mmで上が44mmになります。
ヴィンテージモデルは、34mmくらいがベースにあって大きくても40mmくらいなので、コンパクトにまとまっているのが特徴です。
よって、サイズが違うだけで同じロレックスでも、ぱっと見の印象は大きく変わるんですね。
2つ目がエイジングです。
このエイジングが、ヴィンテージウォッチの1番の味わいですよね。
文字盤のエイジング感が良いなぁってのが、ヴィンテージウォッチには結構あります。
白だった文字盤が紫外線に焼けてほんのりクリーム色とか、アイボリーに変わっていたり、黒文字盤だったのが塗料が少しだけ剥がれて下地のゴールド部分が少し顔を出してブラウンとのマーブル模様になっていたりなど。
その時計にしか出せない味わいというのが、ヴィンテージウォッチにはそれぞれの個体にあります。
これは今これと同じものを作れ!と言われても実現することは出来ませんし、年月が経たないことには生まれい芸術と言って良いでしょう。
ただし私は文字盤だけではなくて、ケースもちゃんとエイジングがあるんですよね。
これは小傷のことを言ってるのですが、長い年月の間に入った細かい傷(擦れ傷)が入っています。
表面からでは、ほとんど見えない擦れ傷なのですがそういったのが複数あることで、ゴールドの時計であってもギラつきを抑えて渋さを引き立たせてくれているのです。
そんなロレックスですが、おすすめのモデルはRef.5500のエアキングです。
サイズは34mmでコンパクトにまとめられているのですが、シンプルで飽きが来ないですし、製造期間が1959年から1988年と超ロングヒットであったことが、それを証明しています。
価格も現在であれば、55万円前後で販売してあるのでロレックスをこの値段で買えるのは嬉しいですよね。
約30年間生産され続けた中で、さまざまな文字盤が誕生しました。
シルバー、ブラック、ホワイトを中心にグレー、ネイビーやインデックスもいろんなパターンがあるので、選ぶ楽しさがあるのも特徴です。
俺ロレックス着けてるんだよねぇ感。をあんまり出したくないんだけど、ロレックスの良いものを身に付けたい、持っておきたいという方にはおすすめのブランドです。
2つ目 カルティエ
腕時計といえばロレックスですが、カルティエの時計もここ10年で大きくブランドの認知度を向上させて来ています。
日本ではまだまだロレックス→オメガの2強のイメージですが、実は2022年にはオメガの腕時計の販売本数、売上ともにカルティエは抜いて、時計部門では2位の大きさになっています。
なかなか信じられない事実だと思われますが、これはモルガン・スタンレーの報告書から出ている内容で、そのことを記載してあるウェブクロノスさんの記事を、概要欄に入れておりますので、気になる方はそちらもご覧ください。
また、こちらの動画ではそのことについて詳細に解説しておりますので、気になる方はこちらの動画もご覧ください。
私は勝手に40代をスラムダンク、ドラゴンボール世代、30代をポケモン世代と呼んでるんですが、私たちって日本が柔軟になり始めた世代かなぁって考えています。
ちなみに私は現在34歳です。
だから新しいものも案外すんなり受け入れられるし、外部の評価より自分軸があってそっちの方を大事にする傾向にあると思ってるんですよね。
腕時計の本来の役割は、正確な時間を計ることなのですが、実際のところそれはスマホが代替えしてくれていますし、当たり前の話ですが1秒も狂うことはありません。
じゃあ、なんで私たちが腕時計を着用することをやめないかと言うと、自分を表現するオシャレのアイテムだからです。
ここが1番重要なところなんですね。
時計は本来『いかに正確な時間を計測するか』が求められて来ましたが、今はそこの重要度は低下しており『オシャレかどうか』といった方向に進んでいると思います。
カルティエはそれに当てはまるから、ここまで人気になってるのだと考えています。
やっぱり、『オシャレ』とか『綺麗』ってワードと相性ではカルティエが連想されやすいと思います。
これは元々が宝飾品ブランドであったことで、デザイン性とかの蓄積してきた量が他社とは違うからなんですね。
ご存知の通りタンクの長方形スタイルを初めて生み出したのは、カルティエですし、サントスのようなスクエアスタイルを生み出したのもカルティエです。
他にも、サンチュールやアングレーズ、現行ではバロンブルーといった感じで、リューズがケースインしたスタイルを生み出したのもカルティエです。
カルティエのデザインがパクられることはあっても、カルティエは次世代のデザインを常に生み出しているパイオニアなのです。
日本ではまだまだカルティエ=レディースのブランドってイメージがありますが、世界的に見ればそれはもう昔の話でメンズも物凄く強いです。
ドレッシーな時計ブランドなんだろうなぁ、ってのはイメージだけでカジュアルからフォーマルまで全部揃っています。
そんなカルティエのヴィンテージのおすすめですが、これは『マストタンク』です。
マストタンクは1970年代後半から2004年まで生産され続けて来たモデルですが、超ロングヒットしたモデルなので、生産数も大量で現存する個体も多いのが特徴です。
カルティエといえば、まずタンクの形が最初に連想されると思われますが、そのタンクにもたくさんの種類が存在します。
ケースが18Kで作られたタンクルイ、ステンレスで作られた現行品のタンクマスト、そして純銀で作られたマストタンクですね。
他にもプラチナとか色々ありますが。
これらの中で、最もコスパが高いのがマストタンクです。
ゴールドか価格の上昇に釣られて、銀も上昇していますがそんな純銀を使ってあるケースなのに、中古だからって理由で安く売ってあります。
ただし、その時計が持つ本来の潜在能力を見れば高品質で作ってあるし、特殊な文字盤モデルであれば、今ではお金のかかる技法で手間暇をかけて作ってあるので、圧倒的にコスパが良いです。
マストタンクについては、こちらで詳しく解説しておりますので気になる方はこちらもご覧ください↓
今の日本では、まだまだカルティエの腕時計を着用してある方は少ないので、このような環境であるからこそ、他の人とは違ったスクエア型の中古腕時計を着用していると、オシャレだなぁと捉えられるはずですね。
ちなみに、女性のカルティエブランドの認知率も85%程度なので、女子ウケが良いし、会話のきっかけを作り出してくれるかもしれません。
3つ目 オメガ
良い時計の評価を『時計の作り』という軸で見た時には、やはりオメガは絶対に外せません。
IWCも外すことは出来ないのですが、初心者の方のまずは一本目と言うことで、今回はオメガの方をチョイスしました。
月に初めて行った腕時計もオメガですし、身近なところで言うとオリンピックでは29回ものオフィシャルタイムキーパーを務めているのですが、こういったところが私たちがオメガを知っている理由なんだと思います。
創業まもない頃から、精度の高いムーブメントを作ることが出来た技術力のあるブランドで、有名な話は10万個のムーブメントを連続でクロノメーター試験で通過させたことです。
クロノメーター試験を簡単に説明すると、15日間で姿勢差や温度差による精度検査が行われ、日差が-4秒~+6秒以内に収まっているかを計測します。
そして、その基準を満たすことが出来たムーブメントがクロノメーターとして認定されるというわけですね。
それを10万個連続で通過させているわけですから、いかに偉業なのかが分かります。
元々の歴史を辿っていくと、第二次世界大戦の時にはイギリス陸軍、空軍に腕時計を納品していたので、そういった壊れないし精度の高い腕時計を作ることが出来ていました。
実際の戦争で求められた基準で、時計を作り込み戦争が終わった後にそれを民生品の腕時計に落とし込んで行ったわけですから、通常使用ではなかなか壊れないのはイメージ出来ると思います。
そういったオメガのムーブメントは元々の設計段階から、壊れないようにパーツを太く厚くして作ってあるので、ヴィンテージのものであっても現代でもしっかり使うことが出来るんですね。
ちなみに、皆様ご存知だと思われますがオメガの代表的なクロノグラフであるスピードマスターには、インナーリングが組み込まれています。
このインナーリングについても、どれだけオメガが時計のことを考えているかが分かる逸話があるので、お話しします。
戦争が終わった後の1950年代中頃はスポーツカーブームが沸き起こりました。
当時のエンジンは、音も振動もかなり大きく、旧型のクロノグラフではムーヴメントがその振動に耐えることができず、故障が相次ぎ使い物になりませんでした。
そんな不具合が多く発生するモータースポーツのシーンに対して、オメガが考えたのはそれらを吸収することが出来るとともに、時間を正確に図ることが出来るクロノグラフの開発でした。
よって、スピードマスターはコンパクトサイズのムーヴメントを採用し、その余ったスペースにムーヴメントを保護する、インナーケースを採用することで耐衝撃性が高められた、新型のケースを作り出します。
この耐衝撃性を搭載したスピードマスターは、優れた構造によってほとんど壊れることはなく当時のドライバーたちから大いに評価されることになりました。
ただしその開発も少し遅く、モータースポーツの分野では、やはりホイヤーの時計やデイトナが有名でオメガはそのイメージはありませんが、ここで培った技術を応用して、次に来た宇宙という分野を押さえたのです。
スピードマスターのスピードってのは、オメガがモータースポーツの分野で連想して欲しかったネーミングなのですが、実際には宇宙で活躍することになったんですね。
そんなオメガの腕時計のヴィンテージモデルのおすすめは、やはりコンステレーションです。
コンステレーションは現在も展開してあるモデルですが、現行のものはヴィンテージのモデルとはだいぶ印象が違います。
コンステレーションも、1代目と2代目までで選んでください。
1代目はオメガがデザインした文字盤で、パイパンダイヤルと言われてるのですがその形状がパイを焼くパイ皿に見えることから、そのように呼ばれています。
文字盤は12角に区分され、現代にはない美しさがありオシャレですね。
値段はスタンダードなシルバー文字盤にバーインデックスのモデルであれば18万円前後で、黒文字盤とか18Kゴールドの珍しいモデルになれば、60万円くらいと価格の幅が広いのも魅力です。
2代目コンステレーションですが、2代目も非常に格好よくオシャレです。
と言いますのも、2代目のコンステレーションはパテックフィリップのノーチラスをデザインしたことで有名な『ジェラルド・ジェンタ』氏によってデザインされています。
ケースの特徴は、Cライン型っていって長丸スタイルです。
初心者の方は、腕時計といえばラウンドかスクエア型のスタイルしか見たことないと思いますので、このケースが伸びてる形にちょっと違和感を感じるかもしれませんが、これが腕に乗せた時に凄くかっこいいですよね。
なかなか写真では伝わらないのです、これは実際に時計を見て欲しい形ですね。
この2代目コンステもスタンダードモデルであれば、10万円前後からスタートで高いものは60万円になるので、自分の予算に合わせて選んで頂ければと思います。
中古のオメガであれば、まずコンステを選んでおけば時計としての完成度、満足感、作り込みの全てにおいて外すことはありません。
ではここからは、ヴィンテージウォッチの維持費について解説して参ります。
ヴィンテージウォッチの修理と維持費について
お客様と話してる時に、話題に上がるのがこのような中古の時計(ヴィンテージウォッチ)の修理はどうしたら良いんでしょうか?
という内容です。
この問題については、基本的には買った所にお願いするのが1番ですね。
そこが対応してないのであれば、街の時計屋さんに出せばやって頂けると考えて問題ありません。
(もちろん私に連絡頂ければ、私が提携している工房に連絡して修理することも可能です)
ただし現行で販売されている時計は、大体どのブランドも修理の部分まで囲っているので 、修理をしようと考えた時にはメーカーに出さないといけません。
それは技術が進歩して、精度を高めれるようになったことで、機械が複雑になってしまい、街の時計修理屋さんでは修理ができなくなってしまったからなんですね。
ここまでをまとめると、古い時計は街の時計屋さんでもメーカーでも対応可。
新しい時計(ここでは2018以降の時計)はメーカーでしか修理できない場合がほとんど。
といった感じです。
車検をイメージして頂くのが1番わかりやすいのですが、車検は正規ディーラーに出せば高いですが、しっかりやってくれてるという安心感があります。
ディーラーでないところでやってもらう場合は、少し安くやってくれますし融通が効きます。
腕時計も、正規に頼んでも基本料金はびっくりするくらい高い!って訳ではないので、ヴィンテージウォッチであっても、そのメリットデメリットを理解して出したい方に出せばいいと考えています。
ただし、メーカーに出す場合に問題なのは融通が効かないことです。
修理に出した時に、『今回はパーツのどこにも問題がないので、基本料金で大丈夫です』ってなれば一安心なのですが、ここを交換しないといけませんね。
ってなった場合が、純正のパーツを使っての交換修理になるので、修理代が引くくらい高くなってしまいます。
その反面、街の時計屋さんはここがこういった理由で、リューズを巻く時に少し引っかかる感じがありますが、今すぐ交換が必要とまでは行きません。
交換しますか?そのままにしますか?
などの融通が効くことが、魅力だと考えています。
基本的には、街の時計屋さんにお願いして、どうにも出来ません、ってなった場合にメーカーに出すことが長期的に相棒と歩んでいける道かなぁと考えております。
中古の腕時計を選ぶ時には、情報量が多すぎて何をしたら良いんだろう。
と戸惑ってしまうものです。
そういったあーでもないこーでもないと考えてる時間もまた楽しいのですが、自分が欲しいなぁ。これはかっこいいなぁ。とときめいた腕時計こそが長く愛用出来る秘訣です。
今回私は3つのブランドをご紹介しましたが、ただの参考であって正解ではありません。
腕時計を選ぶ正解は、自分が選んだ時計が正解なのです。