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Article: 物語で選ぶ腕時計:雲上三大『パテックフィリップ』『オーデマピゲ』『ヴァシュロンコンスタンタン』の“工芸の作法” vs ロレックスの“道具哲学”

物語で選ぶ腕時計:雲上三大『パテックフィリップ』『オーデマピゲ』『ヴァシュロンコンスタンタン』の“工芸の作法” vs ロレックスの“道具哲学”

動画で

この記事では、『物語で選ぶ:雲上三大の“工芸の作法” vs ロレックスの“道具哲学”』という内容で解説して参ります。

前者は薄さや手仕上げ、少量生産が積み重ねる美意識であり、後者は防水・耐久・精度・サービス網が生む安心です。

優劣ではなく、ブランドが提供するどのような哲学を大切にするか、そしてその腕時計を手にした時に体験がどう変わるかを整理し、視聴者様のライフスタイルに合う選び方を提案します。

 

「最初に一言だけご連絡させて下さい。この動画が少しでも役に立ったら、次の一本はベルモントルでご検討して頂けると幸いです。

ご相談やご購入が、発信を続ける力になります。もちろん見に来るだけでも大歓迎です。

では話を進めて参ります。

 

二つの価値軸!三大の「工芸の作法」/ロレックスの「道具哲学」

同じ“高級時計”でも、価値の立ち上がり方はまったく異なります。

三大(パテック/オーデマ/ヴァシュロン)は、まず工芸で魅せます。

薄さを極める設計、手作業の面取りや艶出し、少量生産ゆえの個体差や、時代ごとの作りの違い。

そこに、そのデザインが生まれた背景や過去作との連続性といった**伝え方(=言語)**が重なり、一本の中に歴史や作り手の意図が“読める”設計になっています。

所有体験は「細部を観察して意味を汲み取る」方向に伸び、語るほど価値が立ち上がるタイプですね。

一方のロレックスは、徹底して道具哲学といえます。

防水(オイスター)、自動巻(パーペチュアル)、耐久・耐磁・耐衝撃の規格化、そして世界に張り巡らされたサービス網は、他社の追随を許していません。

個体差を排し、再現性と整備性を最優先することで、「いつでも同じ性能」を提供する価値は説明より信頼で立ち上がり、所有体験は「使い倒しても裏切られない」方向に伸びます。

どちらが上かではなく、目指すゴールの違いです。

三大は「意味と美意識を核にする工芸+それを伝える文脈」。

ロレックスは「機能の標準化+世界規模の保守体制」。

であり、前者は“観て語る歓び”が強く、後者は“安心できる心地良さ”が強いって感じでしょうね。

まずこの時点で、視聴者様が日々に求めるのは、物語性か、稼働時間と安心か。

この二軸で選ぶと、迷いが減り、後悔が少なくなります。

では他の視点でも見ていきましょう。

 

 

三大の“工芸の作法”を解剖(薄さ・仕上げ・“言語”)

三大の魅力は、まず薄さに表れます。

薄さも薄さの数字を競うのではなく、着けたときに袖口に引っかからず、横から見たラインが自然に流れるように作られています。

どう見えるのかが先に来て、そこから適切な薄さを決めていくってことですね。

内部ではムーブメントの高さを抑え、部品の厚み配分を整えることで、見た目の美しさと着け心地の軽さを同時に実現しています。


次に仕上げです

面取りで生まれたそれぞれのブリッジのエッジは、光が当たると“細い線”のように輝きます。

面取りのやり方も、ランクがありますしブランドによっても違いがあるんですが、この話をしたら1本の動画になってしまうので、今回はとりあえず雲上は綺麗に整えてるんだねぇ・・・程度で認識されて下さい。

鏡面やコート・ド・ジュネーブ、ペルラージュも、光の向きで見え方が変わるように計算されています。

重要なのは“手間の量”もそうですが、どの面がどんな光を返すかという設計の狙いの方です。

裏蓋を開けなくても、ラグの角の立たせ方や丸みを持たせるデザインでは滑らかさ、ベゼルの角度に同じ考え方が表れていますので、ここが三大の作りの分かりやすい特徴でしょうね。

最後に“言語”なのですが、ここでは専門用語ではなく読み解きの手がかりという意味で話しますね。

ケースメーカーの刻印、規格の印(ジュネーブシールとかですね。ちなみにオーデマの工場はル・ブラッシュにあるためジュネーブシールは入りません)、年代ごとのフォントや針の形、ムーブ設計の系譜などなどですね。

ヴィンテージ雲上ブランドのムーブメントについては、こちらの動画で詳しく解説しておりますので、気になる方はこちらもご覧ください⬇️

話を戻しまして、1本の腕時計の中に情報が詰め込まれているので、観察するほど「なぜこの形か」「どの時代の作りか」かがなんとなく分かります。

要するに、三大は薄さ=快適な装着感仕上げ=光を操る設計“言語”=読み解く楽しさが噛み合い、所有体験を“見る・触れる・理解する”へと広げてくれます。

スペック表では表されていない部分を、細部の積み重ねで生み出すのが三大の工芸の作法なんですね。

では次にロレックスを見ていきましょう!

 

ロレックスの“道具哲学”を解剖(防水・耐久・規格化・サービス網)

ロレックスの価値は、まず防水で立ち上がります。

ねじ込み式のリューズと裏蓋、厚くて硬いケースで“水が入らない前提”を作っています。

日常の手洗い・急な大雨・汗はもちろん、旅先や突然のアクティビティでも気を遣わずに済む。この不自由のなさが快適さに直結します。

次に耐久性ですね

傷に強い外装、外れにくいブレス、緩みにくいクラスプ、衝撃や磁気に配慮した心臓部はロレックスの時計は、時間が経っても原型を維持しやすいことにつながります。

見た目の変化が遅いことは、中古でも状態差が付きにくい、という副次効果も生みます。

三点目が規格化ですね

モデルごとに設計と部品を標準化し、個体差を徹底的に減らすことで、精度・防水・操作感が“どれを買っても同じ”領域に揃うように作られています。

結果として、使い始めたその日からストレスが少なく、年月を経ても性能が落ちにくいのです。

そしてサービス網ですね

世界中で整備の窓口と部品供給が整い、基準に沿って同じクオリティで戻ってくきます。

所有者にとっては「壊れにくい」だけでなく「直しやすい」「見通しが立つ」という安心に変換されます。

ただ、古いモデルだとパーツがない。って言われることがあるので、この辺は雲上の方に部があるでしょうね。

要するに、ロレックスは**使えば良さがすぐ分かる“実用品”**です。

結果、どの時計ブランドを選んだからいいか迷った時にまず候補に上がる一本になりやすいのですが、これは前述した通り設計段階から“毎日使う前提”で作っているからですよね。

では次に、それぞれの価値ついて見ていきましょう。

 

価値は“語って届く”か、“使って沁みる”か

腕時計の価値は、大きく二つの届け方、これは受け取り方って表現でも良いかもしれませんが、それがあります。

ひとつは語って届くタイプです。

もうひとつは使って沁みるタイプです。

前者は三大に多く、後者はロレックスに典型的です。

語って届くとは、薄さ・手仕上げ・年代ごとの作り分け・刻印など、見どころを説明すると魅力が立ち上がることです。

所有者が「どこが美しいか、なぜそう作られたか」を言葉にできるほど、周囲にも価値が伝播します。

式典や会食、静かなデスクワークで視線と会話を生むのが強みです。

一方で、語れる材料を理解しないままだと魅力が伝わりにくいのが弱点でしょうね。

弱点というか、腕時計なんて見た目が99%なので『かっこいいから』って理由だけで選べばそれで良いのですが、語れる状態にあればより良い!ってスタンスで十分だと思います。

使って沁みるは、防水・耐久・規格化・整備性が効いて、説明しなくても“楽・安心・同じ結果”が続くことです。

みんながロレックスの時計を持ってるわけではないと思いますので、言い方を変えるとトヨタの車に乗ってます。

って感じですね。

別に何も思考することなく、世界で1番安全な車だよね。

ってのが分かるじゃないですか。

そんな感じですね。

ロレックスに話を戻しまして、旅や雨の日、子どもと出かける休日でも迷わず選べて、結果的に稼働時間(着用時間)が最も長くなるはずです。

費用対効果は「一回あたりの満足」で効いてきます。

その時の購入金額が高くても、毎日使うことの満足感で全然全然相殺出来てしまう事でしょう。

弱点は、体験が前提なので画面越しに差が伝わりにくいことかなぁ・・・って感じです。

色々選び方の要素をお話ししてきましたが、簡潔に選べるように3つのチェック事項にまとめました。


1.普段のライフスタイルは“気楽さ”が最優先かどうか?
→ はい=ロレックス/いいえ=三大雲上

2.説明しなくても良さが伝わる方がいいかどうか?
→ はい=ロレックス/いいえ(細部をじっくり楽しみたい方ですね)=三大

3.雨・旅行・子どもと外出でも迷わず使いたいかどうか?
→ はい=ロレックス/いいえ(TPOで使い分けたい方ですね)=三大

 

袖口の収まり(薄さ=快適さ)

光の返り(仕上げの質)

操作感(巻き上げ方式・リューズの操作感)。

この2軸を意識すると、視聴者様の生活に“馴染む一本”が自然に定まりますよね。

 

 

では最後に自分の物語で合う軸という内容で、締め括らせて頂きますね。

 

自分の物語に合う軸で選ぶ

腕時計は“時間を示す道具”である前に、今日のあなたの心を整える相棒です。

昨今はアップルウォッチが誕生しましたが、誰もがアップルウォッチを着用していないのは、合理性よりも心に訴えるものがあるかどうかで人はそれを選ぶからです。

基準はスペック表ではなく、心が動くかどうかです

三大を選ぶなら、手仕事の温度、面の移ろい、時代の息づかいに胸が鳴る人と相性が良いでしょう。

静かな場で袖口からそっと気配を放ち、眺めるほど世界が深くなる一本が似合います。

ロレックスを選ぶなら、雨でも旅でも悩まず出かけたい人と相性がいいです。

朝の“迷ったらこれ”で手が伸び、使うたびに信頼が積み重なる一本が似合います。

 

問いはシンプルです。

今日は誰に会い、どんな一日にしたいのか?

  • 会話や視線を生む高揚感を求めるなら三大。

  • 気兼ねなく連れ出す軽さを求めるならロレックス。

迷ったら、まずロレックスで“毎日の一本”、次に三大で“特別な一本”って感じが腕時計に困らないかなぁと考えております。

迷ったらどっちも持てば良いって事ですよ。

最後は店頭で着用してみて、背中を押してくれた方が、あなたの“正解”です。

 

ここまでご視聴いただき、ありがとうございます。

最後まで動画を見てくださる方は、きっと**“丁寧に腕時計を選びたい”**方だと思っています。

もし今、どの時計がいいか迷っていて、せっかくならベルモントルで!と思っていただけたら、まずはご相談ください。

あなた様の手首と使い方に合う一本を、一緒に見つけていけたら嬉しいです

もちろん、見に来るだけでも大歓迎です。

 


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