カルティエの特別モデル?特殊なプレマストタンクについての研究報告
こんにちは、ベルモントルの妹尾です😊
本日の動画では『カルティエの特別モデル?特殊なプレマストタンクについての研究報告』という内容でお話しして参ります。
ベルモントルは基本は予約制で、金曜日と日曜日だけ予約なしでお越し頂けるようにしておりますので、ちょっと気になってる商品あるんだよねぇ〜・・・って方がいらっしゃいましたら、お気軽にお越しくださいませ。
では解説を進めて参ります。
カルティエの特別モデル?特殊なプレマストタンクについての研究報告

ではまずはこちらの画像をご覧ください。
左側が通常のマストタンクで、右側が特別なプレマストタンクでございます。
ここで補足なのですが、一般的にプレマストタンクって言えば手巻きの白文字盤のことを指すのですが、今回のはクオーツのアイボリー文字盤です。
よって王道のプレマストタンクからは外れているのですが、すでにご覧頂いてる通り、must deの文字が入ってないことも含めて、私はプレマストタンクに分類しております。
プレマストタンクについては、こちらの動画で詳しく解説しておりますので、気になる方はこちらの動画もご覧くださいませ⬇️
メンバーシップの動画ですので、YouTubeで検索しても出て来ないため、概要欄のリンクからお願い致します。
では話を戻しまして、今回のプレマストは文字盤の仕上がりが違います。
特別なという表現を加えているのは、そこにあるんですね。
まず通常のマストタンクは、ラッカー塗料を使い文字盤を製造しています。
ラッカー塗料というのは、通常の色の付いた塗料で色を表現し、その上から保護コーティングと言って透明の塗料を吹き付けて、光沢感を出しています。
だから、マストタンクのラッカー文字盤モデルは、光に反射させた時に、反射するようになってるんですね。
詳細を知りたい方はこちらの動画からご覧くださいませ⬇️
では今回の特別なプレマストタンクはと言いますと、縦方向のサテン仕上げのような仕上がりになっています。
ここで私は思うわけですね。
そもそも、この年代にカルティエはこのような仕上げをやってるモデルはあっただろうかと・・・・
ですがやっぱりこれはあるんですね。
そして、どうやら特別なモデルにそれを導入していたみたいなのです。
ではこちらの画像をご覧ください⬇️

こちら弊社で保管している、カルティエのマスターピースコレクションの図鑑の1ページの写真なのですが、ご覧になってるのがカルティエのレベルソです。
ではもう少し拡大した写真を見てみましょう。

拡大して見てみると、縦方向のサテン仕上げで文字盤が作られているのが分かりますよね。
これは私の考察になるのですが、おそらくカルティエはこう言った文字盤を作って市場に投入するかどうかを決める時期があり、その時期にごく少量で作られたんだと思います。
では今回のプレマストの文字盤も見てみましょう。
ご覧頂くと分かると通り、縦方向の細い線が見えますよね。
これがですねぇ、やっぱり普段見ているマストタンクとは違うんですよね。
ラッカー塗料バージョンの文字盤も素晴らしいのですが、今回のサテン仕上げの文字盤は高級感があります。
ちょっと表現が難しいんですが、文字盤がサテン仕上げに作ってあるんで、アイボリーというか上品なゴールドの文字盤って言った方が正確なニュアンスなのかなぁって感じですね。
多分私がこう言ったレベルソの存在を知ってるからだと思うんですが、このスタイルの文字盤ってカルティエの中ではほとんど使われてないんですよね。
ヴィンテージ間があるし、must deが入ってないことも、多分試作品として作ったのかなぁ・・・とか歴史に思いを馳せることができるので、とても魅力的な個体ですよね。
まぁ、通常のマストタンクを見慣れてるから・・・・ってのが一番の理由なのですが、こうやっていつもと違うプレマストを見つけると、やっぱり特別な気持ちになりますよね。
というわけで、こちらの時計は5/30日にオーバーホールから帰ってきたばかりの商品となります。
風防にヒビが入ってたので、交換をしております。
価格は64万円なのですが、価格に見合った素晴らしい個体ですので、こんなヴィンテージ感溢れる素晴らしい腕時計を探してたんだよねぇ・・・・って方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせや店頭でご覧頂けると幸いです✨