ロレックスは成金のブランドになってしまったのか?本当のことを話します!
こんにちは、ベルモントルの妹尾です。
本日の動画では「ロレックスは成金のブランドになってしまったのか?本当のことを話します!」という内容で解説して参ります。
「ロレックスって、成金が持つブランドでしょ」とか「転売のためにあるブランドなんでしょ」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
SNSやネットのコメント欄を見ると、こういった声が少なくないんですよね。
ロレックスというブランドに対して、どこか鼻につくイメージを持っている方も確かにいらっしゃいます。
ただ、このイメージは本当にロレックスというブランドの本質を表しているのでしょうか。
今日は、ロレックスを買う方がどういった層に分かれているのか、そしてブランドの本質と購入者のイメージはどう違うのかを、正確に紐解いていきます。
ロレックスが好きな方にも、ロレックスに複雑な感情を持っている方にも、何か新しい視点をお届けできればと思っています。
ベルモントルは金曜と日曜がフリーオープンで、その他の日を予約制でご対応させて頂いております。
気になる商品がございましたら、そちらから予約をお願い致します。
弊社では、価格だけではなく背景や佇まいも含めて腕時計を選びたい方に向けて、公式LINEで一般公開前の新着商品や入荷予定品をご案内しています。
こうした商品選びに共感してくださる方は、概要欄から公式LINEのお友達登録をよろしくお願い致します。
それでは話を進めて参ります。
「ロレックスは成金のブランド」というイメージはなぜ生まれたのか?
まず、このイメージがどこから来たのかを掘り下げていきます。
結論から言うと、ロレックスというブランドそのものが変わったのではなく、ロレックスを取り巻く環境が変わったことで、このイメージが広まっていったんですよね。
最も大きな要因は、2021年から2022年にかけての腕時計バブルです。
この時期、ロレックスの人気モデルは定価の2倍・3倍という価格で取引され、転売目的で購入する方が市場に大量に流入しました。
正規店に開店前から並ぶ、複数のルートで購入枠を確保する、手に入れた瞬間に転売に出す。
こうした行動が社会的に可視化されていったんですよね。
ここ最近では、ロレックスほどではありませんが、スウォッチのロイヤルポップもそうでしょうね。
メディアやSNSで「ロレックスを転売して儲けた」という話が広まり、腕時計に詳しくない方の目にも「ロレックスは投機の対象になっているブランド」という印象が焼き付いていきました。
もう一つの要因は、SNSの普及によって「見せびらかし」が可視化されたことです。
ロレックスを購入したことをSNSに投稿する、高級レストランやラグジュアリーな場面でロレックスを誇示する。
こうした投稿が目立つようになったことで、「ロレックスは自慢したくて買うブランド」というイメージが広まっていきました。
実際には静かにロレックスを愛用している方が圧倒的に多いはずなのですが、SNSの性質上、目立つ投稿が全体の印象を作ってしまうんですよね。
SNSの仕組み上、炎上するような内容の方がみんなが見るので、こうなってしまうのは必然なんですよね。
といった感じで声の大きい少数派が、ブランド全体のイメージを引っ張ってしまう。
これはロレックスに限った話ではありませんが、知名度の高いブランドほどその影響を受けやすいんです。
さらに、バブル期に転売目的でロレックスを購入した層の多くは、腕時計そのものへの愛着を持っていなかったんですよね。
彼らにとってロレックスは腕時計ではなく、値上がりする金融商品でした。
よって、バブルが崩壊して相場が下落すると、こうした層はロレックスから一斉に離れていきました。
腕時計を愛していたわけではなく、値上がりを愛していた。
この層の存在と行動が、「ロレックスは成金のブランド」というイメージを決定づけた大きな要因だったといえます。
この値上がりを期待して、目先の数字だけを追い求める層というのは、かなり厄介なので、私の動画の中でも資産としてみましょうとか、リセールを狙っていきましょう。みたいなニュアンスでは話していません。
ただ、ここで一度立ち止まって考えてみたいんですよね。
こうした層の存在が目立つからといって、ロレックスというブランドの本質がそこにあるわけではないんです。
どんなブランドにも、様々な動機を持った購入者が存在します。
問題は、目立つ層のイメージがブランド全体に貼り付いてしまうということで、ロレックスはその規模と知名度の大きさゆえに、この影響を最も強く受けてしまっているんですよね。
なんだか最近のロレックスって、ラグジュアリー化しようとしてるよねぇ・・・・みたいな捉え方も出来ますし、実際にそうなってきてる部分もあるんで、一概に転売ヤー層が悪いわけではないのですが(転売ヤーを招きやすい構造にしてるロレックスにも問題があるというニュアンスですね)、前述した通り、どのカテゴリーにもどのブランドにもさまざまな動機を持った人がいるので仕方ないですよね。
では次の見出しでは、実際にロレックスを買う方がどういった層に分かれているのかを、丁寧に紐解いていきます。
ロレックスを買う方は、実はこれだけ違う層に分かれている
では、実際にロレックスを購入する方は、どういった層に分かれているのかを整理していきます。
大きく四つの属性に分けられると考えています。
それぞれを否定するのではなく、「こういう層が存在する」という事実として提示していきます。
一つ目は、純粋な愛好家層です。
ロレックスの歴史・デザインの普遍性・機械としての完成度に惹かれて選ぶ方です。
サブマリーナが1953年に誕生してから70年以上、ほぼ同じデザインを保ちながら作り続けられてきたという事実に価値を感じる。
デイトジャストの文字盤の細部や、GMTマスターの二色ベゼルが持つ歴史的な文脈を知った上で選ぶ。
こうした方にとってロレックスは、相場や転売価格とは無関係に、その腕時計そのものが好きで持っているんですよね。
バブルが来ても去っても、ロレックスへの向き合い方は変わらない。
ベルモントルのお客様は、こうした純粋な愛好家の方がメインになります。
二つ目は、ステータス・自己表現層です。
仕事での成果・人生の節目・自分へのご褒美として、ロレックスを選ぶ方です。
この層を「見せびらかし目的」と一括りにしてしまいがちですが、実はそう単純ではないんですよね。
自分が頑張ってきた証として、ロレックスという形に残したいという方は多いです。
腕時計を他人に見せるためではなく、自分自身の達成感を纏うために選んでいる方が、この層の中には相当数いるんですよね。
「人生でここまで来た」という内側の確認として腕時計を選ぶ行為は、決して否定されるものではないです。
ただ一部に、純粋に他者への誇示が目的という方もいて、その方たちの行動がSNSで可視化されることで、この層全体のイメージが引っ張られてしまっているんですよね。
見せびらかし要素は皆無なのですが、節目として選びたくて・・・・というお客様はベルモントルにもたくさんお越し頂けるので、同期としては2番目に多いですよね。
三つ目は、資産保全層です。
インフレや円安という経済環境の中で、現金で持ち続けることへの不安から、価値が落ちにくいものとしてロレックスを選ぶ方です。
この層は転売目的とは異なり、長期的に保有することを前提にしています。
「値上がりしたら売ろう」ではなく「価値が残るものを持ちたい」という動機なんですよね。
ですので、利益を狙いにいくわけじゃなくて、あくまで保守的な立ち振る舞いですよね。
そりゃあ腕時計は安い買い物ではありませんからね。
こういった感情で購入するの正当化される充分な理由です。
四つ目は、転売・短期利益層です。
購入直後に転売することが目的の方です。
この層が最も目立ち、「ロレックスは成金のブランド」というイメージを最も強く作り出してきた存在といえます。
バブル期に大量に流入し、相場が落ち着くと市場から去っていった。
腕時計そのものへの愛着はなく、ロレックスを金融商品として扱っていた層です。
この層の存在と行動が、純粋にロレックスを愛している方にとって非常に迷惑な状況を生み出してきたんですよね。
正規店での購入困難・二次市場の価格高騰・ブランドイメージの悪化。
これらはすべて、この層が市場に流入したことによる副作用といえます。
そして、この層が好きなのは分かりやすい相場です。
当たり前の話ですが、この層が見えてるのは腕時計じゃなくてリファレンスアンバーと日々の価格の上下だけなので、分かりやすいものを好みます。
分かりやすいものというのは、現行に近いスポロレですね。
ヴィンテージはいろんな要素が複合的に絡み合うので、面倒になるので積極的に入ってきません。
ですので、私も今のところはデイトナは扱うかもしれませんが、スポロレは積極的に扱いたいと思っていません。
話を戻しまして、ここで重要なのは、この四つの層がすべて「ロレックスを買った方」という一括りで語られてしまっているという点なんですよね。
純粋な愛好家も、転売目的の方も、同じ「ロレックスを持っている方」として見られてしまう。
この混同こそが、「ロレックスは成金のブランド」というイメージを生み出している本質的な構造なんです。
四つの層は動機も価値観もまったく異なります。
腕時計との向き合い方が根本から違う方たちが、同じブランドの腕時計を持っているというだけで一括りにされてしまっている。
この不公平さを、まず理解しておく必要があるんですよね。
一応補足説明として、スポロレにそういう層が入ってきやすいという話をしましたが、この動画をご覧になってる方は純粋な愛好家の方々だと思いますので、私自身もしっかりと線引きしておりますし、理解していることを改めてお伝えしておきますね。
では次に、だとすればロレックスというブランドの本質は、どこにあるのか?
という内容で解説します。
ロレックスというブランドの本質はどこにあるのか?
ここまで、ロレックスを買う方がいかに多様な層に分かれているかを見てきました。
では、そうした購入者像とは切り離したところに、ロレックスというブランドの本質はどこにあるのか。
この問いを掘り下げていきます。
まず押さえておきたいのは、ブランドの本質と購入者のイメージは、まったく別物だということです。
どんな動機を持った方が購入しようと、ロレックスというブランドが積み上げてきた歴史・技術・哲学は変わらないんですよね。
転売目的の方がサブマリーナを買ったからといって、サブマリーナが1953年の誕生以来積み重ねてきた物語が消えるわけではありません。
購入者の属性とブランドの本質は、完全に独立した話なんです。
ではロレックスの本質とは何か。
一言で言えば、「機能と美の両立を、妥協なく追求し続けてきたブランド」ということなんですよね。
ロレックスが世界で初めて防水ケース「オイスター」を開発したのは1926年のことです。
当時の腕時計は水や埃に非常に弱く、精密機械としての信頼性に課題がありました。
ロレックスはこの問題を技術で解決し、腕時計を「道具として信頼できるもの」に変えました。
その後も自動巻きの実用化・日付表示の革新・GMTという概念の腕時計への落とし込みなど、時代ごとに腕時計の可能性を押し広げる技術革新を続けてきたんですよね。
そしてこれらの技術革新が、すべてデザインの普遍性と両立している点が、ロレックスの最も重要な本質だといえます。
サブマリーナは1953年の誕生から基本的なデザインを変えずに今も作られていますが、それでも古びて見えないですよね。
デイトジャストは何十年も前のモデルを今日着けていても、時代遅れに感じない。
技術が進化しても、デザインが陳腐化しない。
これは非常に難しいことで、ロレックスが長年かけて磨き上げてきた、唯一無二の強みなんですよね。
要約すると、ロレックスというブランドの本質は、転売市場の価格にも、SNSの目立つ投稿にも、バブルの熱狂にも、まったく関係のないところに存在しているんですよね。
「ロレックスは成金のブランド」というイメージは、四つの層のうち最も目立つ層が作り出したものだったのです。
ベルモントルの視点
最後に、ベルモントルとしての考えをお伝えします。
ベルモントルでは、腕時計をリセールや転売目的で見ることを推奨していません。
ただ、今日の動画でお伝えしてきたように、ロレックスを選ぶ方の動機は多様で、それぞれの方がそれぞれの理由で腕時計と向き合っています。
いつも動画で話している通り、SNSが普及したからこそ、私たちは自分の価値観が100%正解という思い込みを捨てて、自分の価値観を押し付けないようにしないといけません。
よって、ベルモントルの哲学が唯一の正解だとは思っていません。
そんな中でただ一つだけ、お伝えしたいことがあります。
ロレックスというブランドには、転売価格や相場とはまったく無関係に、120年近い歴史の中で積み上げてきた技術・哲学・審美性があります。
その本質に触れた上でロレックスを選ぶ方と、相場だけを見て選ぶ方では、腕時計との関係がまったく異なるものになっていくんですよね。
同じサブマリーナを持っていても、その腕時計が1953年の誕生以来どんな歴史を歩んできたかを知っている方と、知らない方では、その一本が持つ意味の深さが違います。
「ロレックスは成金のブランド」というイメージは、ロレックスの本質を知らないまま、目立つ層のイメージだけでブランドを判断してしまうことから生まれているんですよね。
そのイメージに引っ張られてロレックスを遠ざけてしまうのも、逆にそのイメージに乗っかって見せびらかすために買うのも、どちらもロレックスというブランドの本質から遠い場所にいるといえます。
ブランドの本質を知った上で、自分がその歴史や哲学に何を感じるかで選ぶ。
その選び方ができたとき、ロレックスという腕時計は「成金のブランド」でも「投資対象」でもなく、自分だけの一本になるんですよね。