60万円で現行品を買うか、同じ予算で「1970年代の職人技」を買うか。
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多くの人が百貨店の1階へ向かい、最新の現行モデルを手に取ります。
確かに現行品は完璧です。
工作機械の進化により、狂いのない『工業製品』としての完成度は極まりました。
しかし、効率化の代償として、人の手が介入する領域がほとんど失われてしまったのも事実です。
対して、2000年ちょうどくらいまでの傑作には、当時の職人が機械式時計の威信をかけて注ぎ込んだ『時間』がそのまま封じ込められています。
広告費を支えるための60万か、職人の魂を継承するための60万か。
10年後に『賢い買い物だった』と笑えるのはどちらの選択なのか。ベルモントル独自の視点で、その残酷なまでの真実を解き明かします。
まず初めに、補足説明ですが現行品も素晴らしい作品はたくさんありますし、機能面で見れば精度も防水性も圧倒的に現行型の方が強いです。
ですので、100人いれば100通りの時計の見え方があります。
ある人は、外観が綺麗でしっかり防水が効いてればいい!
ある人はヴィンテージの文化的な価値に魅力を感じる。
などですね。
弊社はヴィンテージウォッチを扱っておりますので、今回の動画もヴィンテージウォッチの魅力を理解して頂く動画となっております。
それらを踏まえて先にお伝えしておきたいのは、新品も中古もどちらも素晴らしく、正解は自分だけが持っている。
そして、今日の話は判断材料の1つとして聞いていただけると幸いです。
効率化によって人の手が介入する領域がほとんどない現行腕時計
現代の時計製造現場は、白衣を着た技術者が並ぶクリーンルームというより、高度なプログラミングによって制御された「巨大な精密機械工場」へと変貌しました。
最新のCNC旋盤やレーザー加工機は、ミクロン単位の狂いもなくパーツを削り出し、寸分違わぬ個体を無限に生成します。
そこにあるのは、圧倒的な「均質化」です。
確かに、道具としての精度や耐久性は向上しました。
しかし、効率を極限まで追求した結果、『人の手が介入する領域』は驚くほど削ぎ落とされています。
例えば、ムーブメントの面取り一つとっても、かつては職人が小さなヤスリを使い、光の反射を計算しながら指先の感覚で磨き上げていました。
しかし現行品の多くのモデルは、ダイヤモンドカッターが高速回転で通り過ぎるだけです。
あるいは、最初から省略されるのが「正解」とされる世界です。
これが何を意味するのかですがそれは、高級時計が「工芸品」から、極めて高価で高精度な「工業製品」へと完全にシフトしたということです。
機械で作られた完璧なものに、100年後の人間が魂を揺さぶられるでしょうか?
誰が作っても同じ結果が出るものに、あなたの人生を託すほどの価値は宿るのでしょうか?
対して、1980年代の時計には、まだ『心地よい不完全さ』が残っています。
ルーペで覗き込めば、職人がタガネを走らせた僅かな痕跡や、手作業でしか成し得ない優美な曲線が見て取れます。
それこそが、まだ効率化や機械化が進む前の、時計師のプライドであり『知性』の証です。
現代の完璧すぎる工業製品に60万円を払うのか。
それとも、今は失われつつある『人間の介在』という贅沢に投資するのか。
効率の向こう側にある虚しさに気づいた人だけが、ヴィンテージの真の価値に辿り着けるのです。
「広告費」を買うのか、「職人の時間」を買うのか。
「60万円という大金を支払うとき、そのお金が『何』に対して支払われているのか。
これを考えることが、賢い資産形成の第一歩です。
今のラグジュアリーウォッチの世界は、一種の巨大な『イメージ産業』になっています。
銀座や表参道の一等地にそびえ立つ豪華なブティックの維持費、世界的なセレブリティを起用した数億円単位の広告契約、そして煌びやかな新作発表イベント。
現行品の価格タグには、これら莫大な『広告宣伝費』が重くのしかかっています。
あなたが支払う60万円のうち、純粋に時計そのものの価値、つまり素材や職人の技術に充てられているのは、一体何パーセントでしょうか?
もちろん、これはただ単に無駄に強勢にするのではなくブランドは自社の世界観を演出するための費用であることは理解しないといけません。
ロレックスやカルティエが今のブランドの地位を築いてるのも、そういった価値観や世界観の演出があったからであることは忘れてはなりませんよね。
一方で、ベルモントルが推奨する1970年代のヴィンテージには、全く別の時間が流れています。
当時は『クォーツショック』の真っ只中。
機械式時計が絶滅の危機に瀕し、『手仕事の価値』を証明しなければ生き残れなかった時代です。
それはケースもムーブメントもブレスットも全てのパーツにでそう言えるでしょう。
このように当時の職人たちは、効率化とは真逆の道を歩みました。
顕微鏡を覗き込み、パーツの一つひとつを手作業で作り込む。
機械では決して再現できない滑らかな面取り(アングラージュ)や、手作業でしか生み出せない文字盤の深い質感。
それらは広告で飾られた美しさではなく、職人が費やした『人生の時間』そのものが結晶化した美しさです。
60万円という予算は、同じかもしれません。
しかし、その内訳を知れば、あなた様が選ぶべき道は自ずと見えてくるはずです。『記号』を買うのか、それとも『魂』を買うのか。
「33mm〜35mm」という黄金比。現代のデカ厚には出せない知性。
「現代の時計市場を支配しているのは、40mmを超えるいわゆる『デカ厚』モデルです。
遠くからでもブランドが判別でき、腕元で圧倒的な存在感を放つ。
それは一つの分かりやすい強さかもしれません。
しかし、ベルモントルが提案し続けているのは、その真逆にある33mmから35mmという世界です。
もっといってしまえば、レディースだって良いと考えています。
なぜ、この大きくないサイズが『黄金比』と呼ばれるのか。
それは、時計が主役になるのではなく、着ける人の品格を引き立てるための絶対的なバランスだからです。
1980年代までの名門ブランドが、このサイズをドレスウォッチの標準としていたのには明確な理由があります。
シャツの袖口にスッと吸い込まれ、必要な時にだけその端正な顔を覗かせる。
この『控えめな主張』こそが、知的な大人の余裕を演出するのです。
今の巨大化した時計たちは、複雑な機構を詰め込むため、あるいは消費者の目を惹くために、物理的なボリュームを必要としました。
しかし、そこには『引き算』の美学がありません。
33mmという限られた、逃げ場のない小宇宙の中に、いかにして職人の技と芸術性を凝縮させるか。
その困難な挑戦をクリアしたヴィンテージピースには、現代の工業製品には到底出せない濃密な知性が宿っています。
デカ厚時計を身に着けることは、周囲に『成功』を誇示することかもしれません。
しかし、スモールサイズのヴィンテージを選ぶことは、自分自身の『美意識』を完成させる行為です。
相手を圧倒するのではなく、隣に座った人がふとした瞬間に『あ、この人は分かっているな』と感じる。
60万円という予算で、あなたは物理的な大きさを買いますか?
それとも、数ミリの隙間に込められた圧倒的な知性を買いますか?
ベルモントルが、スモールサイズにこだわり続ける理由は、この数ミリの差にこそ、大人の品格が宿ると信じているからです」
オーバーホールは「コスト」ではなく「資産のメンテナンス」。
「ヴィンテージウォッチを検討する際、多くの方が二の足を踏む最大の理由が『故障』と『維持費への不安』です。
『古いものは壊れやすいのではないか』『修理代が高くつくのではないか』。
確かにその懸念が生まれるのは、凄く納得できます。
実際に私自身も、ヴィンテージウォッチを知らない頃は、古いよりも新しいものの方が無難って気持ちでしたからね。
なのですが、今この動画をここまでご覧になってる皆様のように、しっかりと勉強していけば、そう簡単には壊れないというのが分かります。
そして、それぞれの会社がどのような思想を持って、そのムーブメントを作ったのか?
というブランド側の哲学も、ムーブメントを見れば分かります。
ここで話すと長くなってしまうので、割愛しますが要するに腕時計というのは大体1970年代には90点くらいの完成度の領域に到達して、今はその先にある10点を追い求めている状態なんですよね。
ですので、90点で満足出来るか、それより先の10点の領域を追求したもっと良い時計を求めるかの違いだということです。
このムーブメントの仕組みを理解すると、もっと時計選びが楽しくなると思いますので、気になる方は是非こちらの動画をご覧ください⬇️
では次にオーバーホールの話ですね。
まずオーバーホール料金ですが、ヴィンテージの方が圧倒的に安いです。
というのも、大体2010年以降に製造された腕時計は、メーカーに出さないとオーバーホールはできません。
ヴィンテージであれば、街の時計屋さんでやってくれます。
弊社では3年に一度はオーバーホールをした方がいいでしょうねぇ。
って説明をしています。
ですが、新品で購入した時計は5年に一回でいいでしょう。
これは油が乾くか乾かないかの違いで、基本的には年代が新しくなればなるほどケースの機密性が向上し、乾きにくくなるからです。
しかし、ここで視点を変えてみてください。
現行品の時計であっても、メーカーメンテナンスは不可欠であり、その費用は年々高騰しています。
1回が3万円として3年に1回だとすれば、10年で約10万円。
1回が8万円として5年に1回だとすれば、10年で16万円。
新品腕時計の方は、ブランドによって変わりますが、皆様が知ってるブランドは大体年に2回は値上げします。
それに伴って修理代も一緒に上がります。
ですので、1回が8万円という数字は、優しく設定した場合の数字です。
優しい場合でも、結構な価格差が開いてるので、年が経てば立つほどにこの差は大きくなっていくことでしょう。
では、ヴィンテージと現行品、その支払いの本質的な違いは何でしょうか。
それは、その費用が『将来への投資』になっているかどうかです。
弊社が提案する80年代の機械式時計のムーブメントなどは、そもそも『修理して使い続けること』を前提に、一級の職人の手によって設計されています。
摩耗したパーツを交換し、丁寧に油を差し直すことで、心臓部は再び力強く、正確に時を刻み始めます。
要するに、手をかければかけるほど、その個体は『資産』としての完成度と歴史を増していくのです。
一方で、効率を重視した現行品のムーブメントの中には、パーツ単位の修理ができず、不具合があれば『アッセンブリー交換(中身を丸ごと入れ替え)』が前提となっているものも少なくありません。
というか、もう機械がムーブメントを作ってるので、どこをどう修理したらいいのかを知ってる職人がいない。って表現した方が近いでしょう。
それは果たして、職人の技を愛でる文化的な行為と言えるでしょうか?
60万円のヴィンテージを維持するために支払うメンテナンス代は、単なる『出費』ではありません。
それは、世界的に個体数が減り続ける希少なアセットのコンディションを最高に保ち、10年後、20年後の価値を担保するための『防衛費』なのです。
ベルモントルでは、売って終わりにはしません。
私たちが提供するのは、あなた様の資産を次世代に繋ぐための伴走者としての役割です。
メンテナンスを『面倒なコスト』ではなく『コレクションを育てる愉しみ』として捉え直したとき、あなたの腕元のヴィンテージは、単なる道具を超えた真のパートナーになるはずですね。
【結論】10年後に「賢い買い物だった」と笑えるのはどっちだ?
「10年という月日は、残酷なほどに物の本質を暴き出します。
今日、あなたが下す60万円の決断。
その答え合わせは、10年後のあなたの腕元と、その時の資産状況が証明することになります。
もしあなたが現行品を選んだなら、10年後、その時計は『型落ちの工業製品』になっているかもしれません。
メーカーは次々と新しいスペックを出し、広告は新しいスターを起用し、あなたの時計はカタログから消え、二次流通価格は購入時を大きく下回っているでしょう。
それは決して悪いことではありません。
あなた様は『新品を所有する』という高揚感を、相応のコストを払って消費したのですからね。
また、そもそも最初から値下がりしないものを選んで購入されてる方もたくさんいることでしょう。
例えば、モデルによって大きく変わりますが、ロレックスやカルティエを購入していれば、おそらく損はしにくいはずですね。
しかし、もしあなたがベルモントルの選んだ1980年代の職人技に、その60万円を託したなら。
10年後、あなたの腕にあるのは、もはや手に入れることすら困難な『歴史の一部』です。
効率化の波に消えた手仕事の温もり、高騰し続ける金無垢の価値、そして何より、流行に左右されず自分の美意識を貫き通したという自信。
その時、あなた様が手にした60万円のヴィンテージは、単なる中古品ではなく、あなたの人生と共に歩んだかけがえのない『資産』へと昇華しているはずです。
誰にでも買える最新の『記号』を消費して終わるのか。それとも、今は亡き職人が命を吹き込んだ『魂』を継承し、資産として育てるのか。
10年後に『あの時の自分は賢かった』と笑えるのは、一体どちらの選択をした人でしょうか。
その答えは、もう心の中で出ているはずです。
現行品の煌びやかさに少し違和感を感じられたのであれば、ぜひ一度、ベルモントルへお越しください。
効率化が切り捨てた、本物の時計を一緒にお見せしましょう。
「60万円という投資。それは単なる時計選びではなく、あなたの価値観の表明です。
効率化された現代の工業製品を選ぶのか、それとも1980年代の職人が心血を注いだ唯一無二の芸術品を選ぶのか。
ブランドの広告費を負担するのではなく、職人が費やした『時間』と、袖口に馴染む33ミリの『知性』を手に入れる。
それがベルモントルが提案する賢い選択です。
現行品の価値が目減りする一方で、本物のヴィンテージは時と共に資産価値を増していきます。
10年後、あなたの腕元で輝き続け、手にした喜びを再確認できるのはどちらでしょうか。
