カルティエ サントスカレ【SM】と【LM】どっちを買うのが正解なのか?
こんにちは。ベルモントルの妹尾です。
本日の動画では、カルティエ サントスカレ【SM】と【LM】どっちを買うのが正解なのか?という内容でお話ししていきます。
この2本、ぱっと見はサイズ違いだけに見えるのですが、実際に着けてみると、印象や感じ方が大きく変わります。
そして多くの方が、「大きい方がいいのか、それとも小さい方がいいのか」で迷われるのですが、実はこの選び方自体が少しズレていることがあります。
今日はその違いを、見た目の話だけでなく、「なぜそう感じるのか?」という部分まで掘り下げていきます。
男性のアクセのトレンドは、若い子を中心に大きく変わっていますよね。
一昔前では、こんなの男がつけたらオネェになっちゃうよ。ってアクセであってもそれを綺麗に着用する人が現れると、それが受け入れられます。
「時計好き」と「おしゃれな人」選び方はここが違う!
でも話した通り、男性でもSMはもはや選択肢になっていることを、事前に認識した状態でここから先をご視聴くださいませ。
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それでは話を進めて参ります。
SMとLMは一見同じ!?でも実際は全く違う2本です
まず今回ご紹介しているこの2本ですが、デイトがあるかないかの違いはありますが、ぱっと見はほとんど同じ時計に見えると思います。
どちらもカルティエのヴィンテージサントスカレで、ステンレスとイエローゴールドのコンビ仕様、ビスベゼルにローマンインデックス、そしてブレスレットまで一体感のあるデザインです。
なので、多くの方は最初に「サイズ違いですよね」と認識されます。
もちろんそれ自体は間違いではありません。
LMは約29mm、SMは約23.5mmと、数字としては明らかに別物で作られています。
もちろん、LMがメンズでSMがレディースサイズですね。
とは言っても、今は男性でもSMを選ばれますし、女性でもLMを選ばれるので、これらのサイズは大枠の分類程度の話でしかありません。
実際に腕に乗せてみると、この違いは単なるサイズの話では収まりません。
むしろ、同じモデルでありながら、まったく別の時計のように感じられる事があります。
LMはしっかりと存在感があり、「サントスを着けている」という印象を与えてくれます。
一方でSMは、同じデザインでありながら主張が一歩引いて、腕元に自然に溶け込むような見え方になります。
ニュアンス的には、ブレスレットに時計の機能もある。
みたいな感じですね。
ここで面白いのは、どちらも同じ構成要素でできているにもかかわらず、受け取る印象がここまで変わるという点です。
デザインは同じでも、サイズが変わることで、見え方、感じ方、そして使い方まで変わってきます。
つまりこの2本は、「同じ時計のサイズ違い」ではなく、同じ設計思想を持ちながら、違う役割を持った2本と捉えた方がしっくりきます。
なので今回のテーマである「どちらが正解なのか?」という問いも、単純に大きいか小さいかで判断できるものではありません。
まずはこの前提として、一見同じでも、実際にはまったく違う体験になる時計である
ここを押さえていただくことが大切です。
では次に、SMとLMで変わるのは「サイズ」ではなく「印象」について解説します。
SMとLMで変わるのは「サイズ」ではなく「印象」
では次に、この2本の違いをもう少し具体的に見ていきます。
ここで大事なのは、単に「大きいか小さいか」ではなく、腕に乗せたときにどう見えるかという点です。
LMは約29mmというサイズ感もあって、サントスらしい存在感がしっかり出ます。
ビスベゼルやコンビのブレスレットの主張もはっきりしていて、「時計を着けている」という感覚が分かりやすい一本です。
いわゆる、サントスの持つ力強さや、80年代のラグスポらしい雰囲気をそのまま感じやすいサイズです。
一方でSMは約23.5mmとコンパクトになりますが、印象は単純に弱くなるわけではありません。
むしろ、主張が少し引くことで、腕元に自然に馴染みやすくなります。
時計として前に出るというよりも、全体の中に溶け込むような見え方になります。
ここが面白いところで、SMは「小さいから控えめ」というよりも、『アクセサリー寄りのサントス』といった方が近いです。
SMもLMもどっちもサントスですが、LMは7割が時計としての役割で3割がアクセ、SMは3割が時計としての役割で7割がアクセって認識して頂くのがわかりやすいかなぁ。って思いますね。
サントスカレは、直線的でエッジの効いたデザインをしているので、サイズが小さくなっても崩れにくい構造になっています。
そのため、SMでも甘くなりすぎず、むしろ洗練された印象に振れていきます。
つまり、LMは「サントスらしさをしっかり感じる時計」、SMは「サントスを静かに纏う時計」として、同じモデルでも役割が分かれます。
この違いをサイズだけで判断してしまうと、「大きい方が安心」「小さいと物足りない」といった選び方になりやすいのですが、実際にはそれだけでは決めきれません。
この2本は、見た目が似ているからこそ、どんな印象で着けたいのか!?ここが選び方の軸になります。
では次に、なぜ小さい時計は「物足りなく」見えるのか?について解説します。
なぜ小さい時計は「物足りなく」見えるのか?
ここで多くの方が感じるのが、「小さい時計は少し物足りないのではないか」という感覚です。
実際にSMサイズをご覧いただいたときに、「ちょっと小さいですね」「もう少し存在感が欲しいです」という反応は珍しくありません。
むしろこれは普通の反応でしょう。
ただ、この「物足りなさ:という感覚は、時計そのものの問題というよりも、これまで見てきた基準の影響が大きいです。
ここ20〜30年の流れで、時計はある程度サイズがあるものが主流になりました。
そのため、多くの方の中に「時計はある程度主張するもの」という前提が無意識にできています。
その状態でSMのようなサイズを見ると、「小さい=足りない」と感じやすくなります。
ただ、ここで一度立ち止まって考えていただきたいのは、その「足りない」という感覚が本当に機能的な不足なのか、それとも単に比較の問題なのかという点です。
サントスカレのSMは、サイズこそ小さいですが、デザインの要素はLMと全く同じです。
繰り返しになりますが、ビスベゼル、スクエアケース、ローマンインデックス、ブルースチールの針、そしてコンビのブレスレット。
これだけの要素がしっかり詰まっているので、小さいからといって情報量が減っているわけではありません。
むしろサイズがコンパクトになることで、それらが凝縮されて見え、全体のバランスは非常に整っています。
それでも物足りなく感じてしまうのは、「しっかり主張する時計」を前提に見ているからです。
つまり、「物足りなさ」というのは時計の評価ではなく、自分が時計に何を求めているかが表に出ている状態です。
存在感を求めているのか、それとも自然に馴染むことを求めているのか。
ここが曖昧なままサイズだけで判断してしまうと、後から違和感につながることがあります。
なのでSMを見たときに「物足りない」と感じた場合は、それを否定する必要はありませんが、
「自分は何を足りないと感じているのか」
ここを整理することが、選び方の精度を上げるポイントになります。
では次に、LMを選ぶ人とSMを選ぶ人の決定的な違い!について解説します。
LMを選ぶ人とSMを選ぶ人の決定的な違い!
では実際に、この2本はどんな方が選ぶのかって話なのですが、ここを整理していくと、サイズの違い以上に、選び方の違いが見えてきます。
まずLMを選ばれる方は、サントスらしさをしっかり感じたいという意識があることが多いです。
時計としての存在感、手元での分かりやすさ、そしてカルティエらしいコンビの雰囲気をしっかり楽しみたい。
そういった「腕時計として成立していること」を大切にされる方は、自然とLMに惹かれていきます。
また、初めてヴィンテージに触れる方にとっても、LMの方が安心感があります。
サイズ感としても見慣れている領域に近いですし、「これなら大丈夫そう」という判断がしやすいです。
一方でSMを選ばれる方は、少し違う視点を持っていることが多いです。
時計としての主張よりも、全体のバランスや馴染み方を重視されています。
たとえば、手元だけが強く主張するのではなく、服装や雰囲気の中に自然に溶け込むかどうか。
あるいは、時計というよりもブレスレットの延長のような感覚で楽しめるかどうか。
そういった視点で見たときに、SMのサイズ感がちょうど良く感じられるようになります。
ここで重要なのは、SMを選ぶ方は「妥協して小さい方を選んでいるわけではない」という点です。
むしろ、ある程度いろいろ見てきた中で、「このくらいがちょうど良い」と判断されているケースが多いです。
だから、SMを選ばれる方ってのは確実に自分軸を持ってらっしゃいます。
つまりLMは「サントスらしさを分かりやすく楽しむ選択」、SMは「サントスをどう合わせるかを考えた選択」と言えます。
どちらが上という話ではなく、見ているポイントが違うということです。
この違いが整理できていないまま選んでしまうと、「なんとなく安心だからLM」といった曖昧な理由になりやすく、後から違和感につながることがあります。
なので大切なのは、サイズではなく、『自分が時計にどんな役割を求めているのか!』
ここをはっきりさせることです。
それが見えてくると、この2本のどちらが合っているかは自然と決まってきます。
では次に、サイズで選ぶと失敗する理由!について解説します。
サイズで選ぶと失敗する理由
ここまで見ていただくと分かる通り、この2本は単なるサイズ違いではなく、役割や見え方が大きく変わる時計です。
それにもかかわらず、「大きい方が安心」「小さいと不安」といったサイズだけの基準で選んでしまうと、後から違和感につながることがあります。
なぜかというと、サイズというのはあくまで“見た目の一部”であって、その時計がどう成立するかまでは決めてくれないからです。
たとえばLMを選んだ場合でも、しっかり存在感が出る分、「少し強すぎる」と感じる方もいらっしゃいます。
逆にSMを選んだ場合でも、馴染みが良い分、「もう少し主張があっても良かったかもしれない」と感じる方もいらっしゃいます。
これはどちらが良い悪いではなく、自分が求めていたバランスとズレていたということです。
サイズだけで判断してしまうと、このズレに気づきにくくなります。
さらに厄介なのは、「大きい方が無難」という考え方です。
確かにLMは分かりやすく成立しやすいので、失敗しにくいように見えます。
ただその一方で、「なんとなく安心だから」という理由で選んでしまうと、後から「自分で選んだ感覚」が弱くなります。
結果として、着けていく中で少しずつ違和感が出てくることがあります。
逆にSMは、最初の段階では少し勇気がいるサイズに感じることでしょう。
ですが、自分の中で「これがいい!」と納得して選んだ場合は、着けていくほどしっくりくるケースが多いです。
ここで大切なのは、サイズという分かりやすい基準に頼りすぎないことです。
本来見るべきなのは、その時計が自分の腕元でどう見えるか、そして自分がそれをどう感じるかです。
つまり、サイズはあくまで判断材料の一つであって、決定基準ではありません。
ここを取り違えてしまうと、スペック上は正しくても、感覚としてはズレた選択になってしまいます。
なのでこの2本に限らずですが、時計を選ぶときは、
「どちらが大きいか」ではなく、
「どちらのバランスが自分に合っているか」
ここを基準にすることが、結果的に失敗を減らすことにつながります。
では次に、最後に残るのは『納得できるかどうか』について解説します。
最後に残るのは『納得できるかどうか』
ここまでお話ししてきた通り、サントスカレのSMとLMは、単なるサイズ違いではなく、見え方や役割が大きく変わる2本です。
では最終的に、どちらを選べばいいのか。
結論としては、とてもシンプルで、
自分が納得して選べるかどうか
ここに尽きます。
たとえば、「やっぱりサントスらしさをしっかり感じたい」と思うのであればLMの方が自然ですし、「このサイズ感がちょうどいい」と感じるのであればSMが合っています。
ここで重要なのは、「どちらが正しいか」ではなく、「自分にとってしっくりくるかどうか」です。
時計は購入した瞬間で終わりではなく、その後も日常の中で使い続けていくものです。
だからこそ、「なんとなく安心だから」「一般的にはこっちだから」といった理由で選んでしまうと、後から小さな違和感が積み重なっていきます。
これは判断基準が外にある状態ですね。
判断基準が外にある場合は、最初はそれを無理矢理納得させるように自分を説得することが出来ますが、根本的な部分で引っ掛かりがあるので、ほとんどの場合で長く使っていくことが出来ません。
逆に、自分の中で納得して選んだ時計は、多少のクセや違和感があったとしても、それも含めて受け入れられるようになります。
ここが満足度の大きな差につながります。
つまり、正解というのは外にあるものではなく、自分の中でどう感じるかによって決まるものです。
エスカレーターでみんなが左に乗ってるから自分も左に乗る。ってのは別にお金が発生してないので良いんでしょうが、ヴィンテージウォッチの購買においては、みんなが良いと言ってるものが自分の正解になることはまずありません。
この感覚と判断基準が持てるようになると、時計選びは一気に楽になりますし、迷いも減っていきます。
あと、いつも言ってますが腕時計って所詮自己満の世界なので、究極の自己満を実現させてくれる時計じゃないともったいないですよ。
人じゃなくて、自分がそれを見てる時に小声で「やっぱこれかっこいいよねぇ」とか、声が出せないシーンでは、それを見るだけで「ニヤける」状態の腕時計を購入出来ればそれで良いと思いますね。
と言った感じで、ベルモントルでは、こういった「どちらが良いか」ではなく、「どう選ぶか」という部分も含めてお伝えしています。
もし実際に手に取って見てみたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お越しいただければと思います。
その場で見比べながら、ご自身に合う一本を一緒に考えていければ嬉しいです。