オーデマピゲ ホワイトゴールドケース & ブレス一体型 レクタンギュラーモデル
どうも、こんにちは、ベルモントルの妹尾です😊
本日の動画では、オーデマピゲ ホワイトゴールドケース&ブレス一体型 レクタンギュラーモデルの紹介動画です。
強烈にかっこいいですね。
文字盤がマットなブラックで、反射しません。
そして、針とインデックスは鏡面仕上げされたバーであり、このコントラストにより視認性は抜群に良いですね。
ケースの形なのですが、完全なるレクタンギュラーでもなく、クッションでもなくその中間のようなスタイルになっており、絶妙なバランスで作られています。
ケースをご覧頂きたいのですが、サテン仕上げみたいに見えますがサテン仕上げではありません。
オーデマとか世界三大時計ブランドがこの年代に積極的に採用した、貴金属の筋目を意図的に作り出した装飾が施されています。
ちなみにこのケースを製造したのは、『ブレラ』という工房でオーデマピゲではありません。
ご存知の通り、2000年頃までは自社で全てを賄うのではなく、専門分野に分かれて腕時計を製造していました。
ブレラはパテックやヴァシュロンにもケースを納品していましたが、オーデマとのつながりが強かったのか、オーデマのケースにはブレラのケースが多く採用されています。
ちなみにブレラというのが分かるのは、キーナンバーが27であることからです。
(裏蓋の内側からそれが分かります)
スイスでは1934年に貴金属法というのが制定されて、その時に貴金属を扱う工房が鍵やハンマーヘッドのマークと共に、番号で分類されることになりました。
よって、ブレラという工房には27という数字が割り振られているということですね。
このキーナンバーについては、こちらの動画で詳細を解説しておりますので、気になる方はこちらの動画もご覧ください⬇️
話を戻しまして、最近私はこのブレスとの一体型にはまっています。
どのようにこのベルトを編み込んでいるのか分かりませんが、やはりこの年代の彫金の技術は本当に素晴らしいです✨
この時計を仕入れた理由も、このブレスのコンディションの良さが理由にあります。
金属を編み込んで作っているにも関わらず、このしなやかさと腕に乗せた時に感じるしっとりした感じは職人技を感じます。
ブレスの表面をご覧頂きたいのですが、かなり細かいラインが掘られています。
これはおそらく、ブレスレットでの光の反射を抑えることが目的であることと、ケースもそのように作られているために、統一感を持たせるのが目的だと考えられます。
このように革ベルトタイプでないからこそ、ブレスをも含めた造形を意識して製作されたのが分かるのです。
そして、これはまだ裏が取れてませんので、話半分で聞いて頂きたいんですが、ブレスを作った会社はどうやらジャンピエール・エコフィだと考えています。
以前取り扱っていた、パテックフィリップのエリプスのケースもエコフィが作っていました。
それが分かるのは、ブレスに刻印されたこちらの刻印です。
右下にある刻印なのですが、JPEと記載されてるのが分かると思います。
これはジャンピエールエコフィの頭文字であり、この刻印が入っていればエコフィが製造したものであることの証拠になります。
そして、同様の刻印がこのオーデマにも入っていれば良いのですが、こちらの刻印はこのようになっており、JPで終わっています。
海外の文献ではこれはエコフィが製造してブレス、と紹介してあるのもあるのですが1個しかそれがなかったので、どうなのかなぁ。と思っています。
これは私の考えですが、オーデマのブレス一体型の作品を見ていくと結構な確率でこのJPの刻印を目にします。
そして、パテックではJPEの刻印をよく目にします。
これらのことから、エコフィはブランドによって刻印を分けて使っていたのでは?
と考えております。
要するに、JPEはパテック用でJPはオーデマ用で分けていたのではなかろうか?という推論ですね。
というわけでですね、エコフィのことも話してしまったんですが、エコフィについて知らないよ!って方はこちらの動画で詳しく解説しておりますので、気になる方はこちらの動画もご覧ください⬇️
話を戻しまして、ブレスもケースもマットな質感で繋がり、インデックスと針だけがさりげなくキラリと光るので、そういった理由からやはりおしゃれで渋いなぁ、、、、って感じます。
搭載ムーブメントはオーデマピゲ社製Cal.2090であり、これはジャガールクルト社製Cal.895をベースにオーデマピゲがチューニングと装飾を行ったものです。
5姿勢の調整、高温低温化でも調整済みの高精度ムーブメントです。
ムーブメントについては、こちらの動画で詳細に解説しておりますので、気になる方はこちらの動画もご覧ください⬇️
これまで私は時計ブランド、ムーブメント会社、ケース会社の3つで時計が完成していると思っていたのですが、一部のモデルではそこに追加して、ブレスレット会社の協力もあって1個の時計が作られています。
ですので、今回のであればムーブメントはジャガールクルト、ケースはブレラ、ブレスはおそらくエコフィと言ったように4つの会社が関係しています。
それぞれの専門分野の会社が協力しあって、このような1つの作品が作られているというのが分かると、よりロマンを感じる事が出来ますよね。
そして、それは世界3大時計だから良い!
というざっくりとした裏打ちではなく、ちゃんとその背景が分かっていることでより腕時計を愛することが出来るのだと思いますね。
ベルトのサイズですが、1番緩めた状態で17.5cm、1番締めた状態で16cm程度の調整幅なので、平均的な日本人男性にはちょうどいいと思われます。
(実測値は実際に店頭で着用してご確認ください)
ブレスカッターってのを使って短くは出来るんですが、出来ればそのまま使って頂きたいなぁ。って思います。
ケース径 は30 x 32mmで動作方法は手巻きです。
価格は税込210万円で現金かお振込だけでのご対応とさせて頂きます。