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Article: 秒針は必要?デイトは必要?腕時計の『あり・なし』を比較

秒針は必要?デイトは必要?腕時計の『あり・なし』を比較

こんにちは、ベルモントルの妹尾です。

本日の動画では「秒針は必要?デイトは必要?腕時計の『あり・なし』を比較」という内容で解説して参ります。

今回は、腕時計の中でも一見すると小さな違いに見える2つの内容について私なりの考えをお話します。

1つ目は、ドレスウォッチに秒針は必要なのか。

2つ目は、腕時計にデイトは必要なのか。

ですね。

毎日使うのであれば便利な機能ですが、文字盤のデザインだけを考えると、ない方がきれいに見えるモデルもあります。

どちらも「付いていた方が機能が多いから良い」という単純な話ではありません。

逆に「何も付いていない方が上品」という話でもありません。

秒針とデイト、それぞれが腕時計の見た目や使い方にどう影響するのか。

そして実際に選ぶなら、どちらが自分に合っているのか。

今回はベルモントルの妹尾さんと一緒に、前半でドレスウォッチの秒針について、後半で腕時計全般のデイトについて、それぞれ比較しながら一緒にみていきましょう。

それでは話を進めて参ります。

 

 

ドレスウォッチは、秒針があると何が変わるのか?

まずはドレスウォッチの秒針から見ていきましょう。

ではこちらの画像をご覧ください。

左がパテックフィリップのエリプスで、右がカルティエのタンクアメリカンです。

腕時計には大きく分けて、時針と分針だけの2針と、そこに秒針が加わった3針があります。

秒針が一本増えるだけなので、機能としては小さな違いに見えるかもしれません。

ただ、文字盤全体の印象はかなり変わります。

2針のドレスウォッチは、文字盤の中で動いているものがほとんどありません。

時針と分針も当然動いているのですが、数秒眺めていてもほとんど変化が分かりません。

そのため、非常に静かに見えます。

この「動きが少ない」ということ自体が、2針のドレスウォッチの魅力の一つなんですよね。

例えばパテックのエリプスように、ブルー文字盤にバーインデックスが乗っかってるだけのシンプルなドレスでは、秒針がないことで一つ一つの要素がよりはっきり見えます。

そのことによって画像からも分かる通り、全体として非常にすっきり見えます。

逆に3針になると、秒針が常に文字盤の上を動いています。

機械式であれば、細かな刻みで秒針が進んでいくので、腕時計が実際に動いていることを視覚的に感じやすくなります。

これは2針にはない魅力です。

機械式腕時計が好きな方からすると、文字盤を見た時に秒針が動いているだけでも、中の機械が今まさに動いていることを感じられます。

腕時計を単純に時間を確認する道具として見るのではなく、機械として楽しむのであれば、この動きは結構大きいと思います。

そして同じ秒針ありでも、センターセコンドとスモールセコンドでは印象が違います。

ではこちらの画像をご覧ください。

左がさっきのアメリカンで、右がヴァシュロンコンスタンタンでございます。

 

センターセコンドは文字盤の中央から長い秒針が伸びているために、文字盤全体を使って秒針が動くので、動きがかなり分かりやすいです。

そのため、どちらかというと実用時計らしい雰囲気が出やすくなります。

一方でスモールセコンドは、6時位置などに小さな秒表示を設けます。

中央にあるのは時針と分針だけなので、文字盤全体としては比較的静かな印象を残せます。

それでも小さな秒針は動いているので、機械式腕時計としての動きも楽しめます。

ですのでスモールセコンドは、2針の静けさと3針の機械感、その間にあるような面白さがあります。

ヴィンテージのドレスウォッチを見ていると、スモールセコンドのモデルもよく出てきますよね。

こういったモデルを実際に見ると、「秒針あり・なし」という二択だけではないことが分かります。

秒針がどこにあるのか。

どれくらい目立つのか。

文字盤の中でどれくらい動きを見せるのか。

そこまで含めてデザインされているんですよね。

ですので「秒針があるかないか」という話は、単に秒を確認できるかどうかだけではありません。

腕時計を見た時に、静けさを感じたいのか。

それとも機械が動いていることを感じたいのか。

ここが大きな違いになります。

では次に、ドレスウォッチなら、秒針あり・なしどっちがいい?という内容で解説します。

 

 

ドレスウォッチなら、秒針あり・なしどっちがいい?

では実際にドレスウォッチを選ぶなら、秒針ありと秒針なし、どちらがいいのでしょうか。

これはドレスウォッチに何を求めるかで変わります。

まず2針が向いているのは、文字盤そのもののデザインをできるだけシンプルに楽しみたい方です。

ドレスウォッチはスポーツと違って、機能を前面に出さないモデルが多いです。

回転ベゼルもなければ、大きな夜光もありません。

クロノグラフのように複数の針やインダイヤルが並ぶわけでもありません。

だからこそ、針一本増えるだけでも印象が変わります。

2針では文字盤の余白が大きく残るので、ケースの形、インデックス、ブランドロゴ、針の長さなどが目に入りやすくなります。

特に角形のドレスウォッチでは、この違いが分かりやすいです。

タンクのようにケースそのものにデザイン性がある腕時計では、秒針がなくても物足りなく見えません。

むしろ情報が少ないことで、ケースと文字盤の関係がきれいに見えます。

時間を確認するための物でありながら、文字盤が一枚のデザインとして見えてくるんですね。

一方で3針が向いているのは、前述した通り、ドレスウォッチであっても「腕時計らしい動き」を楽しみたい方です。

見た目はシンプルでも、秒針が動いているだけで機械式らしさが出ます。

また、時刻を秒まで合わせたい方であれば、当然秒針があった方が分かりやすいです。

ただ、ここで一つ考えたいのが、そもそも普段の生活で秒針をどれくらい使っているのかということです。

電車に乗る時も、待ち合わせをする時も、仕事をしている時も、ほとんどの場合は分単位で時間が分かれば困りません。

スマホの時刻でも秒単位まで表示されていませんからね。

そう考えると、ドレスウォッチにおける秒針というのは、実用性だけで選ぶ機能ではないんですよね。

むしろ見た目や、腕時計との付き合い方に関わる部分が大きいです。

秒針がないことで、何も動かないような静かな文字盤を楽しむのか。

秒針があることで、機械が動き続けている様子を楽しむのか。

どちらにも違った魅力があります。

私はドレスウォッチに関しては、「2針だから上品なドレス」「3針だから少しカジュアルに振ったもの」などの区分けなんて意味がないと思っています。

例えばスモールセコンドなら、かなりクラシックな見た目になります。

センターセコンドでも、針が細く文字盤全体とのバランスが良ければ、十分にドレスウォッチらしく見えます。

逆に2針であっても、ケースや文字盤のデザインによってはかなり存在感があります。

最終的には、その一本の中で秒針が必要なのかどうかを見る方が自然です。

秒針を取った方が文字盤の余白がきれいに見える腕時計もあります。

秒針をとったほうが、薄型に出来るので薄さを見せるためにこのように作ってるんだろうなぁ。みたいなことも考えます。

反対に秒針が一本入ることで、文字盤全体が引き締まって見える腕時計もあります。

この見方をすると、2針と3針の違いが明確になると思いますね。

では次に、デイトの話に移りましょう。

 

 

 

腕時計はデイトがあると何が変わるのか?

では次のテーマである、腕時計のデイトについて考えてみます。

左がデイトなしのエクスプローラーで、右がデイトありのデイトジャストです。

大体の場合は、3時位置や6時位置などに日付窓があり、今日が何日なのかを確認できます。

毎日腕時計を使う方にとっては、かなり実用的な機能です。

特に仕事中に書類へ日付を書いたり、予定を確認したりする方であれば、腕元を見るだけで今日の日付が分かるのは便利ですよね。

もちろん「スマートフォンを見れば分かる」と言われればその通りです。

ただ、それを言ってしまえば時刻もスマートフォンで分かります。

それでも腕時計を着けているのは、腕元を見るだけですぐ確認できる便利さがあるからです。

ですので実用性だけを考えるのであれば、デイトありには明確なメリットがあります。

ただ、デイトにはもう一つ大きな影響があります。

それが文字盤のデザインです。

デイト窓というのは小さな四角い窓ですが、文字盤の中では思っている以上に存在感があります。

例えば3時位置にデイトが入ると、その場所のインデックスが短くなったり、完全になくなったりします。

左右対称だった文字盤も、3時位置だけ情報量が増えます。

つまり、たった一つの日付窓でも文字盤全体のバランスは変わるんですね。

ただし、それが悪いということではありません。

ロレックスのデイトジャストのように、デイト表示そのものがモデルの個性になっている腕時計もあります。

さらにサイクロップレンズまで含めて、あのデザインを見ればデイトジャストを連想する方も多いと思います。

こういったモデルに対して「デイトがない方が文字盤がすっきりする」と言っても、今度はそのモデルらしさまで失ってしまいます。

つまりデイトは、後から付け足された機能ではなく、最初からデザインの一部として成立している場合もあるということです。

そして、スマホが誕生した今となってはこのデザインの要素の方が圧倒的に強いと考えております。

そしてヴィンテージ腕時計になると、もう一つ考えたいのが日付の操作です。

現行の腕時計では、リューズを操作して日付だけを素早く変更できるクイックチェンジが一般的です。

ところが古い腕時計では、日付を一日進めるために針を何周も回さなければならないものもあります。

何日か着けていなかった腕時計を久しぶりに使おうとすると、時刻だけではなく日付まで合わせなければいけません。

これを楽しいと感じる方もいれば、面倒だと感じる方もいます。

ちなみに、デイトジャストのヴィンテージはクイックチェンジがないものがありますが、最大にずれてしまってる場合は、合わせるのに5分くらいかかるので、私はそもそもデイトを合わせようとかは考えていません。

では次に、腕時計なら、デイトあり・なしどっちがいい?という内容で解説します。

 

 

腕時計ならデイトあり・なしどっちがいい?

では実際に腕時計を選ぶ時、デイトありとデイトなし、どちらがいいのでしょうか。

これは前述した通り、デイトを見る人と見ない人で感覚がかなり違うと思います。

ちなみに私の肌感ですが、デイトを合わせてる方と合わせてない方は半々ですね。

ここら辺も統計を取りたいので、是非コメントから教えてくださいね。

それでまず、毎日一本の腕時計を使う方なら、デイトありはかなり便利だと思います。

仕事でも休日でも同じ一本を使うのであれば、日付を合わせ直す機会もほとんどないはずです。

朝に腕時計を着けて、そのまま毎日使う。

こういう使い方なら、デイトのメリットを一番感じやすいです。

一方で腕時計を何本か持っていて、その日の服装や気分によって使い分ける方は少し事情が変わります。

例えば一週間ぶりにデイト付きの腕時計を手に取ったら、日付が数日前で止まっているんですが、そこで時刻だけではなく日付まで合わせる必要があります。

現行のクイックチェンジ付きなら、負担ではありません。

ただ、ヴィンテージで日付合わせに手間がかかるモデルだと、「まぁこのままでいっか」となることもあります。

だからデイトがあってないって現象が発生するんですが、別にそれはそれでいいと思います。

前述した通り、私も合わせるの面倒だし、そもそも論としていつもお話ししていますがスマホを見れば時間も日付も分かるんですからね。

そしてもう一つは、やはりデザインです。

デイトなしの腕時計では、3時位置に窓を置く必要がありません。

そのためインデックスを均等に配置できます。

文字盤を一つの円として見た時に、かなりすっきりします。

特にシンプルなエクスプローラーでは、この違いが分かりやすいです。

ただし、ここでも「デイトなしの方が美しい」と決めつける必要はありません。

先ほど話したデイトジャストのように、デイトそのものが腕時計の顔になっているモデルもあります。

スポーツや実用時計でも、日付表示が入ることで、そのモデルらしい雰囲気が完成しているものがあります。

ですので私は、デイトの有無は「ありとなし、どちらが優れているか」という話ではなく、まず自分がその腕時計をどう使うのか?あとどっちが好みなのか?で考えるのがいいと思います。

要するにやっぱりどっちのデザインが好みなのか?ってことですよね。

 

そして今回取り上げた秒針とデイトという2つのテーマには、一つ共通しているところがあります。

機能が多ければ、それだけ腕時計として優れているとは限らないということです。

秒針があることで、機械式らしい動きを楽しめます。

デイトがあることで、日常の実用性が上がります。

これは間違いありません。

一方で、それらがないことで文字盤に余白が生まれたり、デザインがよりシンプルになったりします。

大事なのは「機能を減らすこと」でも「機能を増やすこと」でもありません。

その機能が、その一本に必要なのかどうかです。

腕時計を選ぶ時に、

「秒針が付いていないから物足りない」

「デイトが付いている方が多機能」

という見方だけをしてしまうと、その腕時計本来のデザインを見落としてしまうことがあります。

逆に、

「2針だから上品」

「ノンデイトだから分かっている」

という選び方も少し違います。

秒針があることで格好いい腕時計もあります。

デイトがあることで完成している腕時計もあります。

ですので実際に選ぶ時には、「付いているか、付いていないか」だけではなく、「なぜこの腕時計には付いているのか」「なぜ付いていないのか」まで見てみてください。

機能を足したことで、その腕時計らしくなっているのか。

あるいは機能を減らしたことで、その腕時計の魅力が際立っているのか。

そこまで見えてくると、同じ2針、3針、デイトあり、デイトなしでも、腕時計を見る楽しさがかなり変わってきます。

 

腕時計というのは本来、値段やブランド名だけでは、その一本が本当に納得できるかどうかは、決まらないんですよね。

その一本が持つ背景まで見えてきたときに、初めて「これだ」と思える自分の一本に出会えるんですよね。

店舗は表参道駅から徒歩2分の場所にあるので、雨の日でもほとんど濡れずにお越し頂けます。

ベルモントルでは、そうした背景や佇まいも含めて腕時計を選びたい方に向けて、公式LINEで一般公開前の新着商品や入荷予定品をご案内しています。

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