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Article: 腕時計におけるステンレス素材との違い。ホワイトゴールドを購入される方が、本当に買っているものは何なのか?

腕時計におけるステンレス素材との違い。ホワイトゴールドを購入される方が、本当に買っているものは何なのか?

こんにちは、ベルモントルの妹尾です。

本日の動画では「腕時計におけるステンレス素材との違い。ホワイトゴールドを購入される方が、本当に買っているものは何なのか?」という内容で解説して参ります。

腕時計の素材として、ステンレスとホワイトゴールドを写真だけで比較すると、かなり似て見えます。

イエローゴールドであれば、一目見ただけでも金無垢であることが分かりますがホワイトゴールドの場合、腕時計に詳しくない方からすると、ステンレスとの違いがほとんど分からないこともあります。

それなのに、同じような腕時計でもホワイトゴールドになると価格は大きく上がります。

そうなると当然、「見た目がそこまで変わらないのであれば、なぜわざわざホワイトゴールドを選ぶのか?」という疑問が出てくると思います。

今回は素材そのものの違いから、腕に着けた時の感覚、そして最終的にホワイトゴールドを購入される方が何に価値を感じているのかまで、ベルモントルの妹尾と一緒に見ていきましょう。




見た目は似ていてもホワイトゴールドとステンレスはまったく違う素材

まず、ホワイトゴールドとステンレスは、色が似ているだけで素材としてはまったく別物です。

腕時計で広く使われているステンレスは、鉄を中心にクロムやニッケルなどを加えた合金です。

ブランドによって使われる種類は違いますが、316Lステンレスは高級腕時計でも一般的ですし、ロレックスでは904L系のステンレスを「オイスタースチール」として使用しています。

一方のホワイトゴールドは、名前の通り金をベースにした合金です。

高級腕時計で使われる18Kホワイトゴールドであれば、重量の75%が金で、そこにパラジウムなどの金属を加えることで白っぽい色合いにしています。

ブランドや時代によって合金の内容は違いますし、表面にロジウムメッキを施す場合もあれば、素材そのものの色を生かしている場合もあります。

ここで面白いのが、同じ「白い金属」でも、目的がかなり違うことです。

ご存知の通りステンレスは、錆びにくく、強度があり、日常で使いやすいという特徴があります。

つまり腕時計にとって非常に合理的な素材です。

一方のホワイトゴールドは、貴金属に分類されるので、高級とか、ずっしりとした。といった印象を持ちます。

ホワイトゴールドの特徴は、ステンレスと同じシルバーの色になりますが、金無垢という高価な素材を使いながら、見た目ではそれを分かりやすく主張しないことなんです。 



つまり見た目は似ていても、

ステンレスは「日常で使いやすいこと」に大きな価値がある素材。でありホワイトゴールドは「貴金属そのものを所有すること」にも価値がある素材。

という違いがあります。

では次に、腕に着けると分かる、一番大きな違いは「重さ」と「質感」!という内容で解説して参ります。



腕に着けると分かる、一番大きな違いは「重さ」と「質感」

写真では違いが分かりにくいホワイトゴールドとステンレスですが、実際に手に取ると印象はかなり変わります。

特に分かりやすいのが重さですよね。

同じくらいの大きさの腕時計で比べると、ホワイトゴールドの方が明らかにずっしりとした重さがあります。

ですから、ケースサイズや構造が近ければ、ホワイトゴールドの方が明確に重くなります。

これは大きな腕時計だけの話ではありません。

小径のドレスウォッチでもある程度わかります。

ただ、ステンレスと比較したときのホワイトゴールドのいいところってここにあるんですよね。

見た目は大きいわけでもないし、ケースも薄いし、腕に載せても、ぱっと見では派手ではないんですよ。

ところが手に取った瞬間に、見た目から想像するよりずっしりしています。

上質な腕時計を身に付けてるなぁ・・・・って気持ちにさせてくれます。


この感覚がステンレスと比べた時に明確に違います。

つまりホワイトゴールドは、外から見た時より、所有している本人の方が素材の違いを感じやすいんですよね。


もう一つは表面の質感です。

もちろん、ここはブランドの仕上げによって大きく変わります。

同じステンレスでも非常に美しく磨かれたケースはありますし、ホワイトゴールドだから必ずステンレスより美しく見えるという話でもありません。

ホワイトゴールドでもサテン仕上げが施されてるのがあるんですが、こうなってくるとステンとなかなか見分けがつきませんからね。

ただ、貴金属は研磨した時の光の反射や、柔らかな艶の出方に独特の雰囲気があります。

特にヴィンテージのホワイトゴールドを見ると、現代の鏡のような仕上げとは少し違った、柔らかい光り方をしている個体があります。

そして、ここでも大事なのは「他人から分かるか」ではありません。

例えばイエローゴールドであれば、向かい側に座っている方からでも金無垢だと分かるはずです。

でもホワイトゴールドは、そうではありません。

見ている側にはステンレスに見えているかもしれない。

しかし着けている本人には、重さも素材も分かっています。

これが最も感じられるのは、腕時計を外して机に置いた時の『ゴトっていう音』や手に取った時の重量感や、柔くて淡い輝きだと思うんですよ。

そういう瞬間に「これは金無垢なんだ」と。

いい腕時計してるなぁ・・・・って思いに耽る(ふける)ことができます。

では次に、見た目が似ているのに、なぜホワイトゴールドを選ぶのか?という内容で解説して参ります。

 

 

見た目が似ているのに、なぜホワイトゴールドを選ぶのか?

ここが今回の一番大きなテーマです。

それはステンレスとホワイトゴールドの価格差だけを見ると、だったらステンレスでいいんじゃないですか。ってなりがちですよね。

なぜなら高いお金を払ったにもかかわらず、その違いが周囲には分からない可能性があるからです。

例えばイエローゴールドの腕時計であれば分かりやすいですよね。

金無垢を買った。

腕に着ければ金色が見える。

素材そのものが腕時計の存在感につながります。

一方、ホワイトゴールドは違います。

かなり高価な素材を使っているのに、その価値を見た目では分かりにくくしています。

では、そこに何の意味があるのかって話なのですが私はここに、ホワイトゴールドを選ぶ哲学があると思っています。

ホワイトゴールドを選ぶ方が求めているのは、必ずしも「金無垢の腕時計を着けていると周囲に分かってほしい」ということではありません。

大事なことなので、繰り返しお伝えしましたが、俺の腕時計を見て欲しいわけじゃないですね。

その裏にあるのは、

金無垢という素材そのものは欲しい。とか

持った時の重さも楽しみたい。とか

貴金属ケースの質感が好き。とか

でも、腕元を金色にしたいわけではない。とか

こういう選択ができるのがホワイトゴールドなんですよ。

つまり、金無垢であることと、金無垢に見えることを切り離しているんですよね。

ここはかなり贅沢な考え方だと思います。

通常、価格が上がれば、その価格差を外から見ても分かるようにしたくなります。

せっかく高いものを買ったのであれば、そうしないともったいない気持ちになっちゃいますからね。

それは、

より大きくしたり、金色にしたり、ダイヤモンドを入れたり、複雑機構を見せたりなどなどですね。

そうすれば、高価な腕時計であることは伝わりやすいです。

もちろん、この価値観が間違ってるって話ではありません。

そういった腕時計でも、とても美しいですからね。

私もブレスまで18Kゴールドのフル無垢の腕時計を1本は欲しいと考えていますから。

 

ところがホワイトゴールドは、その逆で高価な素材を使いながら、それを分かりやすく見せないんですよ。

だからホワイトゴールドを購入される方が本当に買っているものは、金という素材だけではないと思います。

「分かりやすく見せない贅沢」

これを買っている部分があるんですよね。

そして、そういった哲学も多いに需要があるからホワイトゴールドの腕時計もたくさん売れてますよね。

これは審美眼の考え方に近しいと思うんですよ。

その内側にあるのは、

他の方からステンレスだと思われても構わない。とか

自分自身が、その腕時計がホワイトゴールドであることを知っている。とか

素材の価値も分かっている。とか

それで十分だという考え方です。

もちろん、すべての方が同じ理由でホワイトゴールドを選ぶわけではありません。

イエローゴールドが服装に合わせにくいからホワイトゴールドを選ぶ方もいるでしょうし、単純に白い金属の見た目が好きという方もいます。

ただ、ステンレスではなく、あえてホワイトゴールドを選ぶという行為には、かなり個人的な満足が含まれています。

他人に見せるための価値より、自分が知っていることに価値を感じる。

そこがホワイトゴールドという素材の持つ魅力ですよね。

では次に、ホワイトゴールドとステンレス、どちらを選ぶべきなのか?という内容で解説して参ります。

 

 

ホワイトゴールドとステンレス、どちらを選ぶべきなのか?

では実際に腕時計を購入する時、ホワイトゴールドとステンレスはどちらを選べばいいのでしょうか。

これは、どちらが正解という話ではありません。

むしろ何を腕時計に求めるのかで、かなり答えが変わります。

日常で気兼ねなく使いたいのであれば、ステンレスは非常に優秀です。

水や汗を必要以上に気にする必要もありませんし、一般的には金合金より硬さもあります。

腕時計を腕時計として使おうとすれば、やはりステンレスの方に分があります。

同じブランドの中でも、ステンレスモデルの方が選択肢が豊富なことも多いです。

そしてなんだかんだいって、ステンレスモデルの方が高いですからね。

「白い金属の腕時計が欲しい!」ということだけが目的なら、ステンレスで十分という方はかなり多いと思います。

ではホワイトゴールドはどうかといいますと、これは合理性だけで選ぶ素材ではありません。

前述した通り、見た目だけならステンレスに近いし、傷も付くし、価格も高くなります。

金の価格がこんなに上がっている以上、今後はもっと手が出せない金額になっていくことでしょう。

 

それでもホワイトゴールドを選ぶ!

その理由は、素材そのものを楽しみたいからです。

人に見せるわけじゃなく、自分の納得感を優先して使っていきたいからです。

 

「実用性を優先した白い金属が欲しい」

のであればステンレス。

「金無垢は欲しいけれど、金無垢であることを前面に出したくない」

のであればホワイトゴールド。

 

こう考えると非常に分かりやすいですよね。

そしてホワイトゴールドを選ぶ時は、「ステンレスより高いから上」という見方をしない方がいいと思います。

ステンレスにはステンレスの良さがあります。

日常的に使いやすく、耐久性もあり、スポーツウォッチにも非常に適しています。

どっちにも同じくらい魅力があります。

ただ、今回の内容は何であえてホワイトゴールドを選ぶ必要性があるのか?ってところにフォーカスを当てて話していますので、それを簡潔にまとめるのであれば、「高級であることを見せるための素材」ではなく、「高級であることを自分で楽しむための素材」という見方が1番近しいと思いますね。

 

腕時計というのは本来、値段やブランド名だけでは、その一本が本当に納得できるかどうかは、決まらないんですよね。

その一本が持つ背景まで見えてきたときに、初めて「これだ」と思える自分の一本に出会えるんですよね。

店舗は表参道駅から徒歩2分の場所にあるので、雨の日でもほとんど濡れずにお越し頂けます。

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