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Article: 小さな時計が似合う理由!手元を美しく見せるヴィンテージウォッチ

小さな時計が似合う理由!手元を美しく見せるヴィンテージウォッチ

こんにちは、ベルモントルの妹尾です😊

本日の動画では、『小さな時計が似合う理由!手元を美しく見せるヴィンテージウォッチ』という内容でお話しして参ります。

まず初めに、小さい時計が手元を美しく見せる理由について三点をお伝えします。

1つ目に、直径より効果が大きいラグtoラグですね。

2つ目に、厚みと側面ラインの設計で袖口が整います。

3つ目に、サイズではなく光の使い方で存在感が出ます。

あわせて、ヴィンテージウォッチが映える背景についても実機を交えながらご説明いたしますね。


「最初に一言だけご連絡させて下さい。この動画が少しでも役に立ったら、次の一本はベルモントルでご検討して頂けると幸いです。

ご相談やご購入が、発信を続ける力になります。もちろん見に来るだけでも大歓迎です。

では話を進めて参ります。

 

 

なぜ“小さい時計”が手元を美しく見せるのか

まず大前提として、小さい時計でも大きい時計でもどちらでも良いというのをご理解ください。

大きい時計には、力強さや男らしさなど小さい時計にはない魅力がたくさんあります。

自分が気に入って着用している腕時計こそが1番の正解です。

それを踏まえて話を進めて参ります。

小さめのケースは、手元全体を『すっきり整えて見せやすい』と感じます。

まず、袖口との干渉が少ないことが理由です。

ケースが袖に当たりにくく、所作のたびに布を押し上げにくいので、腕を曲げ伸ばししても手首の動きが滑らかに見えます。

さらに、数値の薄さだけでなく横顔の設計も印象を左右します。

側面に段差やテーパーがあり、裏蓋がなだらかに手首へ沿う形だと、同じ厚みでも軽く薄く見えやすいです。

シャツの袖も乱れにくく、装いとの整合が取りやすくなります。

加えて、存在感はサイズで押し出すより、光の扱いで整えると上品にまとまりやすいです。

ラグの縁やベゼルに細い鏡面を配し、ケース側面はサテンで落ち着かせると、控えめな輝きが走って“小さいのに物足りない”印象を避けやすいです。

こうした条件がそろう個体は、ヴィンテージに多い傾向があります。

薄いミドルケース、短めのラグからラグ、アクリル風防の柔らかなハイライトにより、小ささ=上品さへ自然につながりやすいです。

選ぶ順番はシンプルで、

平らな部分の長さに収まるか(ラグからラグ)

横顔の作りで薄く見えるか

光の出方が整っているか

の3点を確認していただくと、日常で気持ちよく使える一本に出会いやすいと思います。

 

では次に、実際にその数値を自分の場合であれば・・・ってことで当てはめてみていきましょう。

 

サイズ目安の考え方

ではこちらの画像をご覧ください。

手首の上に腕時計を乗せた時の理想のサイズ早見表

この早見表を目安にしていただければ、候補を最初から絞り込みやすくなるはずですね。

まず入口として、手首まわり(周径)が分かれば十分だと思います。

表の1番左の手首周囲はそのままで、私の場合であれば17cmなので上から3段目ですね。

そして手首上面の平らな部分の長さですが、これは手の甲の長さの平均ですね。

ですので、手首周り17cm程度の人は手の甲は大体50〜52mmになってますよねぇ。って話です。

ちなみに私は大体50mmですね。

そして、1番右の直径の入り口ですが、これは腕時計のケース径のことですね。

小さいサイズって言っても、視聴者様によって『小さいの定義』が変わってくるはずですので、手首周り15cmの方と18cmの方のケース径のサイズは、違った数字になっているということです。

 

視覚トリック①:直径より「ラグからラグ」が効きます

手元での“見た目の大きさ”は、ケース直径の数字もですが、案外見落とされがちなのが、ラグからラグ(ラグ先端どうしの直線距離)までの長さも含めていいと感じます。

判断はシンプルで、その長さが手の甲にきちんと収まっているかどうかです。

手の甲からはみ出すほど、大きく重たく見え、十分に収まるほど小ぶりで上品に見えます。

手の甲より明らかに短い「ラグからラグ」を入口にすると、収まりが整いやすいです。

なんですが、ラグからラグまでの長さは大体ケース直径に比例していますので、先ほどの早見表の直径の入り口のところの数字の中で選んで頂ければ、基本的には手の甲の中に収まるかなぁ。って思いますね。

もちろん、全部が同じラグじゃないので同じ数値でも見え方は設計で変わります。

ラグが手首側へ自然に落ちる形状、ケース側面のテーパー(しぼり)や段差、低いエンドリンク(低いエンドリンク」ってのは、ブレスとケースをつなぐ“端の駒(エンドピース)”の厚み・段差が抑えられている状態を指します。言い換えると、付け根が薄くて手首に早く沿うブレスですね。は短く軽く見えやすいです。

反対に、水平で長いラグ高いエンドリンクは実寸以上に長く感じやすく、袖口ももたつきやすいです。

「ラグからラグが手の甲に収まるか」を基準にし、迷ったら短め×薄め**に寄せていただくと、日常で使いやすい一本に近づきやすいと思いますね。

 

視覚トリック②:厚みと側面ラインが袖口を整える

“薄いかどうか”は数値だけで決まらないと思います。

同じ厚みでも、横顔の作り方で見え方と着け心地が大きく変わるからです。

ポイントは配分とラインです。

まず、ケースサイドの処理です。

側面に段差やテーパーがある、もしくは上下で面の切り替えがあると、体積が分割されて実寸より軽く見えやすいです。

一直線の垂直壁は厚さがそのまま目に入りやすいので、細い面取りやサテン面を挟むとバランスが取りやすいです。

腕時計のケースを見ていると、縁だけ鏡面とかサテンとかにしてあるのを、見かけると思いますが、表面上のサイズでは分からない視覚を利用して印象を操作するためでもあるんですね。

次に、裏蓋のカーブとラグの落ちです。

裏蓋が緩やかに丸みを帯び、ラグが手首に向かって下がる設計は、ケースの“中心”が低く収まりやすいです。

ロレックスのケースとかは、基本的にはこの形になってるので、今のはデフォルトがでかいですが、ヴィンテージロレックスだと抜群に手首の収まりがいいですよね。

もちろん、現行のロレックスも大きくて力強くかっこいいと思っています。

話を戻しまして、こういった設計であれば結果としてシャツの袖を押し上げにくく、所作がすっきり見えることが多いです。

風防とベゼルの組み合わせも効きます。

ドーム型風防は高さ自体は出ますが、縁へ向かう滑らかな曲線のおかげで、軽やかに見えやすいです。

フラットサファイアはクリーンですが、ベゼルが厚いと上面が“板状”に感じられることがありますので、ベゼルの厚みと角度で印象が変わる。ってのを頭の片隅に置いておくだけでも選ぶときの判断材料になると思います。

ヴィンテージは、現行と比較して薄いケースや緩い裏蓋カーブを持つ個体が多く、横顔の設計が最初から整っていることが魅力だと言えます。

厚みの数値だけで判断せず、側面のライン配分と袖口でのふるまいを見ると、小さな時計の美点がより分かりやすく感じられますよね。


  

存在感はサイズでなく光で出す(鏡面/サテン)

小さな時計でも“物足りなく見えない”鍵は、ケースのどこを光らせ、どこを落ち着かせるかの設計だと思います。

ポイントはシンプルで、細い鏡面=アクセント、広いサテン=土台です。

先ほどもちょっと触れましたが、ベゼルの上面やラグのエッジに細い鏡面の帯があると、手を動かしたときに線のアクセントが走り、サイズに頼らず存在感が生まれます。

逆に、ケースの側面やラグの外側をサテン(ヘアライン)でまとめると、光が拡散して輪郭が締まり、薄く軽く見えます。

鏡面が広すぎると、反射が面で暴れて大きく見えやすいので、鏡面は細く・要所に、サテンは面積広めがバランス良いです。

 表でまとめるとこんな感じですね。

項目 ポイント(要約)
鏡面仕上げの役割 細いアクセントとして光を「線」で返し、存在感を出します。
・ベゼルの縁やラグのエッジにあると、手の動きに合わせてアクセントが走ります。
・面積が広すぎると反射が暴れて大きく・重く見えやすいです。
サテン仕上げの役割 光を拡散して落ち着かせ、輪郭を締まって見せます。
・ケース側面やラグ外側に使うと、薄く・軽く見えやすいです。

どこに・どれだけが理想か 鏡面=細く/要所に:ベゼル上面の一部、ラグのエッジ。
サテン=広め:ケースサイド、ラグ外側、ブレス面の多く。
・バランス:**細い鏡面(アクセント)×広いサテン(土台)**が上品にまとまりやすいです。

 

袖を下ろして腕を曲げたとき、光が“点や線”として控えめに現れるなら上品にまとまりやすいです。

仕上げの質は、面の向き・幅・連続性で判断できます。

境目が曖昧だったり、サテンの筋が乱れていると、光がにごって印象がぼやけます。

仕上げとベルトの相性もまぁまぁ影響を与えます。

鏡面の面積が少ない個体+艶あり革は光が補われ、鏡面が多い個体+マット革は落ち着きが出ますよね。

ブレスの場合は、**一コマ目の落ち始めが早い(さっきお話ししたエンドリンクですね)それだと光の線が手首側に流れ、収まり良く見えます。

仕上げは数値に出ませんが、光の設計でサイズ以上の存在感を出せます。

直径の大小ではなく、“どの面がどんな光を返すのか”**に注目して選んでいただくと、日常で使いやすく、写真でも綺麗に写る一本に近づきますね。


 

ヴィンテージが強い理由:薄さ×軽さ×品の良さ

小さな時計を上品に見せたいとき、ヴィンテージは相性が良いと感じます。

まず薄さです。

手巻き中心の時代の個体はムーブメント自体が薄く、ケースも裏蓋が緩くカーブしていることが多いです。

横から見た体積が小さく見えやすく、袖口を押し上げにくいので、所作が自然に整いやすいです。

次に軽さです。

当時のケースは現在より控えめで、風防もアクリルが主流でした。

重量が手首にかかりにくく、一日中つけても疲れにくい印象があります。

アクリル特有の縁のハイライトは、サイズを上げずに“軽い存在感”を足してくれます。

三つ目は品の良さです。

インデックスやプリントが細く、文字量が少なめのデザインが多いため、余白がきれいに見えます。

ラグも細く、ラグからラグが短めで設計されている個体が多いので、手首の上面にすっと収まりやすいです。

結果として、正面・横顔・袖口のいずれでも“やりすぎない”上品さが出やすいと感じます。

実用面ではいくつかポイントがあります。

基本的には非防水と考えていただくのが安全です。

手洗い・汗・雨には現行モデルよりも注意して取り扱う必要があります。

水が当たったらアウト!って話じゃなくて、水圧に弱いという理解をした方がいいです。

同じ水量でも、水道水よりもシャワーのほうが水圧が高いですよね。

そんな感じです。

 

精度の期待値は現行より少し緩めに持ち、日常で±30〜50秒/日くらいを目安にするとストレスが減ります。(もちろん個体差はあります)。

ヴィンテージウォッチを選ぶ方は、精度なんてそこまで気にしないと思うんですけどね。

最後に、光の使い方で存在感を補うと効果的です。

鏡面とサテンの切り替えが素直な個体、針やインデックスの平面がよく整った個体は、角度で黒⇄白のコントラストが綺麗に切り替わります。

小さなサイズでも“貧相に見えない”理由はここにあると感じます。

薄さと軽さで装いに溶け込み、仕上げの光でさりげなく映える。

それがヴィンテージが強いと感じる理由です。

 

 

最後まで動画を見てくださる方は、きっと**“丁寧に腕時計を選びたい”**方だと思っています。

もし今、どの時計がいいか迷っていて、せっかくならベルモントルで!と思っていただけたら、まずはご相談ください。

あなた様の手首と使い方に合う一本を、一緒に見つけていけたら嬉しいです

もちろん、見に来るだけでも大歓迎です。



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