腕時計の購入「もう少し待つ!」が一番高くつく理由
こんにちは。ベルモントルの妹尾です。
本日の動画では、「腕時計の購入「もう少し待つ!」が一番高くつく理由」という内容で解説して参ります。
ずっと前からよく聞くのが、「今ってインフレだから、モノの値段は上がり続ける」という話です。
4月には食品価格の2割が値上げ対象になり、実際に値上げされたらしいですが、私はいつもカカオ70%のチョコレートを食べてるので、毎度毎度ダイレクトアタックを受けております。
腕時計の価格もここ数年で大きく上がっていますよね。
そろそろカルティエも強烈な一撃をかましてくれることが想定されます。
そう考えると、「今日が一番安い」と言われるのも、ある意味では正しいです。
ただ、それでも多くの人はこう言います。
「まだ買い時じゃない」「もう少し様子を見たい」と。
今日はこの違和感についてお話しします。
なぜ人は、分かっているのに決断できないのか。
そして、インフレの時代に本当に重要なことは何なのか。
このあたりを整理してお話ししていきます。
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それでは話を進めて参ります。
人はなぜ「もう少し待つ」を選んでしまうのか?
決して買う気がないわけではなく、むしろ興味はあるし、欲しいとも思っている。
それでもその場で決めずに、一度持ち帰って考える。
この行動自体は、慎重で賢い判断のようにも見えます。
ただ、ここには一つ大きな前提があります。
それは「待てば今より良い条件になるかもしれない」という期待です。
それは、
もう少し安くなるかもしれない。
もっと良い個体が出てくるかもしれない。
今はタイミングが良くないだけかもしれない。
こういった可能性を考えたときに、人は自然と「今は決めない」という選択を取ります。
これはリスクを避けるための、非常に人間らしい反応です。
ただしここで一つ重要なのは、人は「損をすること」を強く避けようとする一方で、「機会を失うこと」にはあまり敏感ではないという点です。
例えば、買ってすぐに価格が下がったら嫌だという気持ちは強く働きます。
でも、「あの時買っておけばよかった」と後から思うことに対しては、その場ではあまり重く考えません。
そして、いつも通り私が見てた頃はサントスカレは60万円だったんですけど、今となっては倍になっちゃいましたねぇ・・・・
みたいな流れに落ち着いてしまうんですよね。
つまり、人は
・目に見える損失には敏感
・見えにくい損失には鈍感
という特徴を持っています。
だからこそ、「もう少し待つ」という選択は一見合理的に見えて、実はかなり感情に引っ張られた判断でもあるんですね。
そして、もう一つあります。
それは、「決断そのものを先送りしたい」という心理です。
買うという決断には、責任が伴います。
もし後悔したらどうしよう。
判断を間違えたらどうしよう。
そういった不安から、人は「まだ決めない」という選択を取ることで、その責任から一時的に離れようとします。
つまり、「もう少し待つ」という言葉の裏側には、価格の問題だけでなく、感情と不安、そして決断を避けたい気持ちが含まれているということです。
ここを理解しておくことが、この後の話に繋がっていきます。
「買い時」を探している方ほど買えなくなる
腕時計を購入しようと考えたとき、多くの人がまず意識するのが「今は買い時なのかどうか」という点です。
できるだけ安く買いたい。
損をしたくない。
その気持ちはとても自然ですし、誰しもが持っている感覚だと思います。
ただ、この「買い時を探す」という行動には、一つ大きな落とし穴があります。
それは、「買い時」というものは基本的に後からしか分からないということです。
例えば、今の価格が高いのか安いのか。
これは1年後、2年後になって初めて判断できます。
その時になって初めて、「あの時は安かった」とか「今より良かった」と振り返ることができるわけです。
つまり、「今が正しいタイミングかどうか」を事前に正確に見極めることは、ほとんど不可能なんですね。
なので、皆様のところにも広告が流れてくるかわからないんですけど、「10年前にアップルの株を10万円買っていれば、今では1億円の価値になっています」というようなものがありますよね。
まぁ、それがテスラでもいいし、ロレックスのポールニューマンでも何でもいいんですけど、そういう広告が流れてくるわけです。ただ、それって「今だからわかる話やん」っていうことなんですよ。
だって、それがそうなると分かっていたんだったら、その時に買っていますよ。
後から見てそうなってから言っているだけの、ただの後付け論でしかないんですよ。
にもかかわらず、多くの方はその「正解のタイミング」を探そうとします。
そしてその結果どうなるかというと、
・もう少し様子を見よう
・次のタイミングで考えよう
・今はまだ早いかもしれない
こうして判断がどんどん先送りされていきます。
一見すると慎重に見えるこの行動ですが、実際には「決められない状態が続いている」とも言えます。
そして時間が経てば経つほど、状況はシンプルにはなりません。
むしろ情報は増え、価格も動き、選択肢も変わっていきます。
結果として、「より判断が難しくなる」という状態に入っていきます。
さらに言えば、「買い時を探す」という行為は、常に外部の条件に判断を委ねている状態でもあります。
価格がどう動くか。
市場がどうなるか。
他の人がどう動くか。
こういった自分ではコントロールできない要素に依存してしまうと、いつまで経っても決断のタイミングはやってきません。
だからこそ、「買い時を探している方ほど買えなくなる」という現象が起きます。
本質的には、「絶対に負けないお買い物」を探すことよりも、「自分が納得できるかどうか」で判断することの方が重要になります。
ここをどう考えるかで、その後の行動は大きく変わっていきます。
では次に、インフレ下では「待つこと自体」がリスクになる!について解説して参ります。
インフレ下では「待つこと自体」がリスクになる!
ここまで「待つ」という行動についてお話ししてきましたが、これがさらに重要になるのがインフレの環境です。
ここ3年くらいずっと続いてるトレンドになってますが、これって多分まだあと3年くらいは続きそうですよね。
説明するまでもありませんが再度確認のために説明するとインフレというのは、シンプルに言うと「モノの価格が上がり続ける状態」ですよね。
同じ商品であっても、時間が経てば価格が上がる。
これは腕時計に限らず、ほとんどの分野で起きています。
腕時計の場合は、数年前であれば100万円で買えたものが、今では150万円、200万円になっているというケースも珍しくありません。
この前提に立ったときに、「もう少し待つ」という行動はどういう意味を持つのかって話ですが、それは
“将来、より高い価格で買う可能性を受け入れる”
ということでもあります。
多くの方は、「今買うと損するかもしれない」と考えます。
ですがインフレの環境では、むしろ逆で、
「今買わないことで損をする可能性」
の方が現実的に存在します。
ただ、この「見えない損」はなかなか意識されません。
なぜかというと、価格が上がるというのはゆっくり進むため、その変化に慣れてしまうからです。
気づいた時には、
「あの時より高くなっている」
という状態になっている。
そしてその時に初めて、「あの時買っておけばよかった」と感じるわけです。
さらにもう一つ大事なのは、インフレの環境では「現金の価値」も少しずつ下がっていくという点です。
つまり、同じ100万円を持っていたとしても、
その100万円で買えるものは、時間が経つほど少なくなっていきます。
こう考えると、「待つ」という行動は単なる様子見ではなく、価値が変化していく中で、何も動かないという選択になります。
もちろん、すべてのものが必ず値上がりするわけではありません。
ただ、全体として上がっていく流れの中では、「待てば有利になる」という前提自体が成り立ちにくくなっています。
だからこそ、インフレの時代においては、「待つことがリスクになる」という視点を持っておくことが重要です。
これは焦って買うという話ではなく、何もしないことも一つの選択であり、その選択にはコストがあるという考えです。
この視点を持つかどうかで、判断の仕方は大きく変わっていきますよね。
では次に、決断できない方の共通点!について解説して参ります。
決断できない方の共通点
ここまでお話ししてきたように、「もう少し待つ」という行動の裏側には、価格の問題だけではなく、意思決定そのものの問題があります。
では実際に、なかなか決断できない人にはどのような共通点があるのでしょうか。
まず一つ目は、「正解を探そうとしている」という点です。
前述した通り、
もっと安いタイミングがあるかもしれない。
もっと良い個体があるかもしれない。
もっと条件の良い選択があるかもしれない。
こうして常に「より良い選択」を探し続けていると、今の選択に自信が持てなくなります。
そして結果として、「まだ決めない」という判断を繰り返すことになります。
ただ現実には、ヴィンテージウォッチに限らず、すべての条件が揃った「完璧な一本」というものはまず存在しません。
どこかに必ず個体差があり、価格とのバランスがあり、その中で判断するしかない世界です。
それにもかかわらず、正解を求め続けてしまうと、決断のタイミングはどんどん遠のいていきます。
そして二つ目は、「他人の基準で判断している」という点です。
相場がどうか。
他の人はいくらで買っているのか。
ネットではどのくらいの価格なのか。
もちろんこういった情報は参考にはなりますが、それを基準にしすぎると、自分自身の判断軸が曖昧になります。
その結果、「本当は欲しいけれど、周りと比べて高い気がするからやめておこう」という判断になりやすくなります。
三つ目は、「失敗を極端に避けようとする」という点です。
買って後悔したくない。
損をしたくない。
間違えたくない。
この気持ちが強すぎると、「決めないこと」が一番安全な選択になってしまいます。
ただ実際には、決めないことによって機会を逃している可能性もあります。
つまり、決断できない方の多くは、
・正解を探しすぎる
・他人の基準に引っ張られる
・失敗を避けすぎる
この3つの状態に入っています。
そしてこれらに共通しているのは、
「自分で決める基準が持てていない」
という点です。
逆に言えば、この基準さえ持てれば、決断はそこまで難しいものではなくなります。
では実際に、迷わず決められる方は何を基準にしているのか。
次はその話をしていきます。
迷わず買う方は何を基準にしているのか?
ここまで、決断できない方の特徴をお話ししてきました。
では逆に、迷わず購入できる人は何を基準にしているのでしょうか。
結論から言うと、そういう方々は「正解」ではなく、「納得できるかどうか」を基準にしています。
多くの方は、できるだけ間違えない選択をしようとします。
つまり、外から見て正しいかどうか。
相場と比べてどうか。
他の人が見ても良いと言えるかどうか。
こういった「外側の基準」で判断しようとします。
一方で、迷わず買う方はそこを見ていません。
こういった決断できる方々が見ているのは、
・自分が本当に良いと思えるか
・この個体に意味を感じられるか
・長く付き合っていけるイメージが持てるか
といった、内側の基準です。
この違いはかなり大きくて、外側の基準で判断している限り、迷いは消えません。
なぜなら、外の情報はいくらでも増え続けるからです。
価格も、個体も、他人の意見も、比較対象も、どんどん増えていきます。
そうすると、常に「もっと良い選択があるかもしれない」という状態から抜け出せなくなります。
一方で、内側の基準で判断できるようになると、状況はシンプルになります。
この時計を見て、自分はどう感じるか。
この価格で納得できるか。
今このタイミングで決めていいと思えるか。
ここに答えが出れば、それ以上情報を増やす必要はありません。
そしてもう一つ大事なのは、迷わず買う方は「未来の完璧な正解」を求めていないという点です。
後から見てどう評価されるかではなく、「今の自分が納得できるかどうか」ここで決めています。
だからこそ、決断が早いですし、結果として後悔も少ないです。
もちろん、価格や状態を無視していいという話ではありません。
ただ、それらをすべて満たした「完璧な条件」これは要するに、ダメージのないとても綺麗な個体を相場よりも激安で買おうとする考えのことですね。
これを待つのではなく、そんなのはないことを理解しておきながら
「納得できるラインを自分で決めている」
ということです。
この考え方が持てるかどうかで、買える方と、ずっと迷い続ける方に分かれていきます。
そしてここに、もう一つ重要な視点があります。
では次に、その早く買うほど「1日あたりのコスト」は下がる!について解説して参ります。
早く買うほど「1日あたりのコスト」は下がる!
ここまで価格や判断の話をしてきましたが、もう一つ見落とされがちな視点があります。
それが「時間」です。
多くの方は、腕時計を『いくらで買うか』という一点で考えます。
もちろん価格は大事ですし、無視できるものではありません。
ただ、それと同じくらい重要なのが、どれだけの期間その時計を所有するかという視点です。
例えば、100万円の時計を買ったとします。
それを10年間使えば、1日あたりに換算すると約270円程度になります。
一方で、同じ時計を1年後に120万円で購入して、同じく10年使った場合、1日あたりのコストは約330円になります。
つまり、後から高く買うだけでなく、使える時間も短くなるということです。
ここが意外と見落とされがちなポイントです。
「もう少し待って安く買いたい」と考えている間にも、時間は確実に過ぎていきます。
その間、その時計を楽しむことも、身につけることもできません。
そして実際には、インフレ環境では待って安くなるどころか、むしろ高くなる可能性の方が高いです。
そうなると、
・購入価格は上がる
・所有できる期間は短くなる
この2つが同時に起こります。
結果として、「待ったことで1日あたりのコストが上がる」という状態になります。
私はバスケ部ではありませんが、スラムダンクを読んでいましたので、安西先生の言葉を借りるのであれば、リバウンドを成功せさせることが出来れば、4点分の仕事をしたのと同じになりますよね。
って安西先生は花道におっしゃってましたよね。
多分あってると思いますが感覚的には、リバウンドに近いと思います。
逆に、納得できるタイミングで早めに購入すれば、
・価格が上がる前に手に入る可能性がある
・長く楽しむことができる
つまり、トータルで見たときの満足度も高くなりやすいです。
ここで大事なのは、「とにかく早く買え」という話ではありません。
そうではなくて、「時間もコストの一部として考える」ということです。
もう動画の終盤なので、この大事な部分をスルーしちゃってる方が多いと思われますが、ある程度欲しいものが決まっててそれを買おう!って思ってた方は早めに買った方がいいですよ。って話ですね。
腕時計は単なる消耗品ではなく、日々身につけて楽しむものです。
であれば、その時間そのものにも価値があります。
その視点を持つと、「いつ買うか」という問いに対する見え方は大きく変わってきます。
そして最後に、この話を踏まえて、結局どう考えればいいのかをお話しします。
結局、時計はいつ買うのが正解なのか?
ここまでお話ししてきたことを踏まえると、「時計はいつ買うのが正解なのか」という問いに対して、一つの答えが見えてきます。
それは、「自分が納得できたタイミングが正解」ということです。
多くの人は、「もっと安いタイミングがあるかもしれない」「今はまだ買い時じゃないかもしれない」と考え続けます。
ですが、その「正解のタイミング」は、後からしか分からないものです。
それを待ち続けている限り、決断のタイミングはいつまで経ってもやってきません。
一方で、実際に買っている方々は、どこかのタイミングでこう判断しています。
「これなら納得できる」
「今のこの条件でいい」
つまり、未来の正解ではなく、今の納得で決めています。
そしてその決断ができた人だけが、
・その時計を実際に楽しむ時間を持ち
・価格の変動に振り回されず
・後から見ても納得できる経験を積み上げていきます。
価格は後から変わりますが、納得して選んだという事実は残ります。
そして、その納得を支えるのが、
・どういう背景を持った時計なのか
・どういう価値があるのか
・なぜこの個体なのか
そういった「理解」です。
もし、ただ価格だけで迷っているのであれば、一度その視点を少し変えてみてもいいかもしれません。
その時計にどんな意味があるのか?
自分が本当に納得できるのか?
そういった部分まで含めて考えられたときに、初めて「決められる状態」になります。
今日の話を聞いて、「いつ買うか」ではなく「どう決めるか」を大切にしたいと思われた方は、ぜひ一度実際の時計を見にいらしてください。
ベルモントルは、たくさんの中から選ぶお店ではなく、
一つひとつをしっかり見て、納得して選ぶための場所です。
その場の勢いではなく、ちゃんと考えて、自分の中で答えを出したい方に来ていただけたらと思っています。
だからこそ、すぐに買う必要はありません。
ただ、「これでいい」と思える瞬間が来たときに、その選択に自信が持てるような時間をお渡しできればと思っています。
その判断の延長線に、ベルモントルがあれば嬉しいです。
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