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Article: 大きい腕時計から小さい腕時計へ好みが変わる本当の理由

大きい腕時計から小さい腕時計へ好みが変わる本当の理由

こんにちは、ベルモントルの妹尾です。

本日は「大きい腕時計から小さい腕時計へ好みが変わる本当の理由」という内容で解説して参ります。

腕時計を長く見ていると、最初は存在感のある大きいモデルに惹かれていたのに、だんだん小さい腕時計の方が気になってくるという方がいます。

もちろん、これは全員ではありませんし、そういった傾向にあると言うことですんえ。

これは単純に流行が変わったから、という話だけではないと思うんですよね。

大きい腕時計には、大きいからこその分かりやすい存在感があります。

一方で、実際に何本か使っていくと、ケース径だけではなく、厚みや重さ、袖口への収まり方、手首の上でどう見えるかといった部分まで気になるようになります。

さらに最近では、ファッションの流れやヴィンテージ腕時計への関心もあって、小ぶりなサイズそのものが改めて評価されるようになっています。

今回は、なぜ大きい腕時計が長く主流だったのかというところから、実際に使うことで見えてくるサイズ以外の要素、そして小さい腕時計が再評価されている背景まで、順番に掘り下げて参ります。

腕時計というのは本来、値段やブランド名だけでは、その一本が本当に納得できるかどうかは、決まらないんですよね。

その一本が持つ背景まで見えてきたときに、初めて「これだ」と思える自分の一本に出会えるんですよね。

ベルモントルでは、そうした背景や佇まいも含めて腕時計を選びたい方に向けて、公式LINEで一般公開前の新着商品や入荷予定品をご案内しています。

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それでは話を進めて参ります。

 

 

なぜ大きい腕時計が長く主流だったのか?

大きい腕時計が長く主流だった背景には、単純に「大きい方が見やすい」という理由だけではなく、2000年代以降の腕時計業界全体の流れがあります。

特にスポーツモデルやダイバーズウォッチ、クロノグラフなど、もともと存在感のあるデザインの腕時計が人気を集めるようになると、ケースサイズも少しずつ大きくなっていきました。

この年代のエースは、元々のベースが巨大なウブロとパネライであり、これら2社の成功に追従するように、他の会社も巨大化していくこととなっていきます。

その結果、腕時計そのものをファッションの中で目立たせるという考え方が強くなり、40mmを超えるサイズも珍しくなくなりました。

さらに、高級腕時計の価格が上がっていく中で、「せっかく高い腕時計を買うなら、見た目にも分かりやすい方がいい」という感覚もあったと思います。

手首の上でしっかり存在感があり、遠くから見ても何を着けているのか分かる。

こうした分かりやすさは、大きい腕時計の魅力の一つですよね。

また、ブランド側もケースサイズを大きくすることで、文字盤のデザインを見せやすくなったり、複雑機構を搭載しやすくなったりするメリットがあります。

防水性能や耐磁性能などを高めるために、ケースそのものに厚みが必要になるモデルもあります。

ですので、大型化は単なる流行だけではなく、腕時計の性能や設計の変化とも関係しています。

ただ、こうした流れが長く続いたことで、「男性用の腕時計は40mm前後が普通」「小さい腕時計は女々しい」という感覚が一時期かなり強くなりました。

つまり、大きい腕時計が主流だった時代が長かったことで、それが腕時計の標準サイズのように見えていただけ、とも言えるんですよね。

今はそれがだいぶ落ち着いてきていますが、それでもまだ38mmでも小さいと言われることもありますよね。

と言った感じで、腕時計の歴史を振り返れば、サイズの基準そのものが、時代によってかなり変わってきたということです。

そして、今また小経化に向かっていますが、その背景はまた後のパートで詳しく解説しますね。

では次に、実際に使うと「大きさ」より気になってくるもの?と言う内容について解説して参ります。

 

 

実際に使うと「大きさ」より気になってくるもの?

腕時計を店頭で試着した時と、実際に一日使った時では、気になる部分がかなり変わります。

試着した瞬間は、まず「大きい」「小さい」という見た目に目が行きます。

ですがこの試着でいいのと実際にそれを身につけるのは、全くの別物です。

試着の時は、その10分ですが、購入後は数時間着けて仕事をしたり、外出したりするわけで、そうなってくるとケース径とは別の部分が気になってくるんですよね。

その一つが厚みです。

ケース径がそれほど大きくなくても、厚みのある腕時計は手首から高く出るため、シャツやジャケットの袖口に引っかかることがあります。

また、机に手を置いた時や、パソコンを使っている時にも、腕時計の存在を感じやすくなります。

反対に、ある程度ケース径があっても、薄い腕時計であれば意外なほど邪魔にならないことがあります。

そして、もう一つ大きいのが重量です。

ここが1番影響を与えると考えています。

スポーツモデルのようにケースにもブレスレットにもボリュームがある腕時計は、着けた瞬間にはその重量感を「高級感」や「存在感」として心地よく感じることがあります。

ただ、それを朝から夜まで着け続けるとなると話は少し変わります。

腕を動かすたびに重さを感じたり、夕方になると外したくなったりすることもあります。

さらに、ブレスレットのしなやかさやバックルの厚みなども、長時間使って初めて分かる部分です。

ここまでの内容については、『失敗しちまった腕時計!!と思ってたけど、それは本当に失敗だったのか!?』の動画の中で、私自身が喋ってますので、気になる方はこちらもご覧ください⬇️

話を戻しまして、腕時計を何本か所有している方ほど、ほとんどの場合で失敗を繰り返してきてるので、こうした「一日着けた時の快適さ」を意識するようになります。

すると、腕時計を選ぶ基準も「手首の上でどれだけ目立つか?」だけではなく、「朝着けて、そのまま夜まで気にならず使えるか?」という方向へ変わっていきます。

要するに、デカアツ時計の問題点はそもそも目立たせることが目的だったにも関わらず、夜までそれを維持出来ない。

もしくは、我慢して着用し続けて目立たせないといけない。と言う矛盾が発生してしまうんですね。

ここで小さい腕時計が選択肢に入りやすくなるわけですよ。

もちろん、小さければ必ず快適ということではありません。

ただ、ケースが小さく、薄く、全体の重量も抑えられた腕時計には、着けていることをあまり意識させないモデルが多くあります。

試着の時の数分では分からなかった快適さが、長く使うほど重要になってくる。

これも、大きい腕時計を使ってきた方が、次第に小さい腕時計へ目を向ける理由の一つだと思いますよね。

では次に、小さい腕時計が再評価されている背景という内容で解説して参ります。

 

 

小さい腕時計が再評価されている背景

小さい腕時計が再評価されている背景には、単純に「昔のサイズが戻ってきた」というだけではなく、ファッション全体の変化があります。

ここ数年は、腕時計だけを強く目立たせるよりも、服装全体の中で自然に馴染むサイズ感を選ぶ方が増えています。

ジャケットやシャツに合わせた時に、腕時計だけが大きく見えない。とか

袖口から少し見えるくらいの方が、全体としてまとまりやすい。とか

こうした見え方が、改めて評価されるようになっているんですよね。

さらに、ヴィンテージ腕時計への関心が高まっていることも、小さいサイズへの見方を変えています。

1970年代や1980年代の腕時計を見ると、今よりかなり小さいケースが普通に使われています。

感覚的な話になりますが、現行と比べたら平均すれば6mmくらい小さいと思います。

以前であれば「小さすぎるし弱っちい」と感じられていたサイズでも、今となっては「身の丈に合っている」という認識になっています。

要するに、巨大マックスの腕時計で主張して、自分を実体より大きく見せる必要はないよね。って価値観に変わってきているといことですよ。

そして、実際に着けてみると、意外と自然に見えることがありますし、日本人男性はほとんどの場合で似合います。

さらに価値観が多様化してきてますので、「男性用はこのサイズ」「女性用はこのサイズ」と分ける感覚も、少しずつ薄くなってきています。

たとえば、以前はレディースとして見られていた小ぶりなモデルを男性が着けたり、逆に少し大きめのモデルを女性が選んだりすることも珍しくなくなっています。

つまり、腕時計のサイズを性別だけで決めるのではなく、その方の服装や好みで選ぶようになってきたということです。

他にも、大きさで存在感を出すのではなく、形や素材、文字盤の雰囲気で個性を出す。

そういう選び方が広がることで、小さい腕時計は「レディースサイズ」ではなく、今のファッションの中でも成立する選択肢として見直されているんですよね。

ですので、小さい腕時計が再評価されているのは、単なる懐古ではありません。

腕時計を目立たせるためのサイズから、服装全体の中でどう見えるかを考えるサイズへと、選び方そのものが変わってきていることが大きいと思います。

私なりの言葉で表現するのであれば、『腕時計の選び方が洗練されてきている』というのが適切かなぁと考えていますね。

では次に、サイズ選びは手首の太さだけでは決まらない!という内容で解説して参ります。

 

 

サイズ選びは手首の太さだけでは決まらない

腕時計のサイズを選ぶ時に、よく基準として使われるのが手首の太さです。

もちろん、手首が細い方には小さめ、太い方には大きめという考え方は一つの目安になります。

ただ、実際には手首の太さだけで似合うサイズが決まるわけではありません。

ここで大きく関わってくるのが、ケースの形や文字盤の広さ、ベゼルの幅、ラグの長さなどです。

ではこちらの画像をご覧ください。

プレマストとサントスの比較

左がサントスカレで、右がプレマストタンクのスクエアですが、どっちが大きく見えていますか?

おそらく右のプレマストだと思いますが、実はサントスがケース径29mmであるのに対して、プレマストは28mmでサントスの方が大きいです。

なんでこう見えるのかと言いますと、文字盤が縁の方まで広がっている場合は、結構デカく見せるんですよね。

他にも同じ36mmでも、ベゼルが細く文字盤が大きく見えるモデルは、実寸以上に大きく感じることがあります。

逆にベゼルがしっかりしていて文字盤の面積が小さければ、同じ36mmでもかなりコンパクトに見えます。

また、丸形と角形でも印象は大きく変わります。

カルティエのタンクのような角形腕時計は、横幅だけを見るとかなり小さく感じますが、縦方向の長さがあるため、実際に手首へ載せると十分な存在感があります。

一方で、丸形の腕時計は直径の数字がそのまま見た目の大きさにつながりやすいので、同じ数字だけで比較することはできません。

さらに、ラグの形も重要です。

ラグが長く外側へ伸びているモデルは、ケース径以上に大きく見えます。

反対にラグが短かったり、手首へ沿うように下向きになっていたりすると、少し大きめのケースでも収まりが良くなります。

こう考えると、「自分の手首は細いから36mmまで」「40mm以上は自分には大きい」と数字だけで決めてしまうのは、少しもったいないんですよね。

腕時計のサイズというのは、単なるケース径ではなく、全体の設計によって見え方が決まります。

だからこそ、小さい腕時計に興味を持った時も、数字だけを見て「これは小さすぎる」と判断するのではなく、一度実際に手首へ載せてみることが大切です。

今まで自分には合わないと思っていたサイズが、実際には一番しっくりくるというのは、よくある話ですし、そういう発見がある事も、腕時計選びの面白いところだと思いますね。

では次に、小さい腕時計を選ぶようになるのは、好みが弱くなったからではない!ということについて解説します。

 

 

小さい腕時計を選ぶようになるのは、好みが弱くなったからではない

大きい腕時計から小さい腕時計へ好みが変わると、「以前より地味な物を選ぶようになった」と捉えることがあります。

ただ、実際にはその逆で、腕時計を見る基準が細かくなった結果として、小さいサイズに魅力を感じるようになることがあります。

これを私は、本人と腕時計の成熟化と表現しています。

若い頃や最初の頃は、どうしても分かりやすい特徴に目が行きます。

例えば、私の上の世代の方は学生時代はボンタンの方もいらしてでしょうし、私の世代であれば腰パンが学生服の王道でした。

しかし、今もそれをやってる人はいないはずです。

なぜなら、年齢を重ねるとともに、それが自分に似合わないと理解できるからです。

分かりやすいように、制服で説明しましたが、要するにその年齢に相応しい格好というのはありますよね。

大きさ、ブランド名、素材、ベゼル、存在感。

こうした要素は比較しやすいので、選ぶ時の基準にもなりやすいです。

ところが、いろいろな腕時計を見るようになると、だんだん別の部分が気になってきます。

文字盤とケースの余白はどうか。

針の形状は自分の好みか。

インデックスの大きさは自分の好みか。

ケースとブレスレットのつながり方は自然か。

こうした細かなバランスを見るようになると、ケース径そのものの大きさは、以前ほど重要ではなくなってきます。

むしろ、小さいケースの中にどうデザインを収めているのかという部分に面白さを感じることもあります。

ヴィンテージ腕時計には、この感覚が分かりやすく表れています。

そして、ここまで来ている時点で本人の成熟化がかなり進んでいると思います。

要するに、腕時計を選ぶ基準が周りの価値観ではなく自分の価値観の中で選ばれている状態ということです。

圧倒的に小径と言われる30mm台前半の腕時計でも、文字盤、針、インデックス、ケースの比率がきれいにまとまっていると、実際のサイズ以上にボリュームで見せない存在感が生まれます。

反対に、ケースが大きくても、それぞれの要素のバランスが合っていなければ、単純に大きく見えるだけということもあります。

つまり、大きい腕時計から小さい腕時計へ好みが変わるというのは、単純なサイズの流行ではなく、「大きさ」よりも「全体のバランス」を見るようになった心の変化とも言えるんですよね。

小さい腕時計を選ぶようになるのは、存在感を求めなくなったからではありません。

存在感をケース径だけで判断しなくなった。

これが、大きい腕時計から小さい腕時計へ好みが変わっていく、本当の理由の一つだと思います。

 

 

 

大きい腕時計から小さい腕時計へ好みが変わるというのは、単に流行に合わせているという話ではありません。

最初はケース径という分かりやすい数字を基準に選んでいた方でも、実際に腕時計を使い続けることで、厚みや重さ、ケースの形、文字盤とのバランスなど、見る部分が少しずつ増えていきます。

そして現在は、ヴィンテージ腕時計への注目やファッションの変化によって、以前なら小さすぎると思われていたサイズも、改めて選択肢に入るようになりました。

だからこそ、これから腕時計を選ぶ時には「男性なら40mmくらい」「手首が太いから大きい方がいい」といった固定観念だけで決めなくてもいいと思います。

もちろん、大きい方が好きだ!という方は自分が適切だと思えるものを身につけることが正解です。

30mm台の腕時計でも、実際に着けてみると十分に存在感があるモデルはたくさんあります。

反対に、40mmを超えていても自分の手首にきれいに収まる腕時計もあります。

大切なのは、ケース径の数字そのものではなく、その一本を自分の手首に載せた時にどう見えるのかです。

もし今まで大きい腕時計ばかり選んできたという方は、次に腕時計を見る時、一度だけ普段より小さいサイズも試着してみてください。

これまで選択肢に入れていなかったサイズの中に、自分に一番しっくりくる一本が見つかるかもしれません。

本日も最後までご視聴いただき、ありがとうございました。

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